【エヴァンゲリオン】13号機の覚醒の理由を徹底考察!碇ゲンドウの思惑通り?
エヴァンゲリオン13号機とは、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』で碇シンジと渚カヲルが乗ったエヴァです。13号機が覚醒した結果、フォースインパクトを引き起こすことになりました。本記事では、エヴァンゲリオン13号機や覚醒について詳しく解説します。
目次
【エヴァンゲリオン】13号機とは?
『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』は、前作の『エヴァンゲリオン新劇場版:破』から14年後の世界が舞台です。ニアサードインパクトが起こり、世界は滅茶苦茶になっていましたが、それは碇シンジがエヴァンゲリオン初号機に乗ったからでした。世界を元に戻すため、シンジは渚カヲルと新しいエヴァンゲリオンに乗りますが、それが13号機でした。しかし、そこには碇ゲンドウの罠が仕組まれていたのです。13号機は覚醒し、フォースインパクトのトリガーとなりました。
13号機とは?
エヴァンゲリオン13号機は、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』で登場したネルフのエヴァンゲリオンです。碇ゲンドウが建造し、エヴァンゲリオン初号機と姿が非常に似通っています。しかし、目が4つあり、ダブルエントリーシステムが採用されているなど、様々な点で差異があります。そもそも13号機とはどのようなエヴァなのでしょうか。
13号機の正体は「アダムスの生き残り」
エヴァ13号機と対戦した真希波マリ(まきなみまり)は、アンチATフィールド弾が効かなかったことから、13号機を「アダムスの生き残り」と判断しました。「アダムス」とは、第1使徒、すなわち渚カヲルのことです。また、複数形であることから、エヴァMark09も該当しています。しかし、エヴァMark09には「魂」がないので「器」でしかありません。それに対し、13号機はコアに「魂」が入っているので、「アダムスの生き残り」であると考えられています。
エヴァンゲリオンの概要
『新世紀エヴァンゲリオン』は、庵野秀明製作・監督のアニメ作品です。1995年から1996年にかけて放送されましたが、世界の命運をかけて戦うというスケールの大きさと、エヴァパイロットである14歳の少年少女の自意識という対比が斬新なスタイルとされ、評判を呼びました。テレビアニメ放送後も劇場版が製作され、アニメと並行してコミカライズ版も「少年エース」誌上で連載されました。2007年から『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズが発表され、2021年の第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で完結しました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
本作の主人公碇シンジは14歳の少年でしたが、国連直属の特務機関NERV(ネルフ)の総司令である父・碇ゲンドウとは別居していました。ゲンドウから第3新東京市に呼び出されたシンジは、エヴァンゲリオン初号機パイロットとして「使徒」と戦うことを命じられます。初めは「無理」と拒んでいたシンジは、零号機パイロット・綾波レイが負傷して運ばれてきた姿を目にして、初号機に乗ることを決意しました。
【エヴァンゲリオン】13号機の覚醒の理由や経緯
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』で、ニアサードインパクトを引き起こした碇シンジは、滅茶苦茶になった世界を元通りにするために、渚カヲルとエヴァンゲリオン13号機に搭乗しました。カヲルの説明では、ロンギヌスとカシウスの2本の槍が必要であり、その2本の槍を手にするためには、ダブルエントリーシステムを採用する13号機に乗る必要があるということでした。しかし、それは巧妙に仕組まれた碇ゲンドウの罠でした。
考察①ゲンドウの計画に気づいた碇シンジの行動
13号機は、アヤナミレイ(仮称)の乗るMark09とともに、リリスの結界を突破して、セントラルドグマの最深部へと到着しました。しかし、式波アスカの改2号機と真希波マリの8号機も、すぐ13号機に追いつきます。アスカはシンジに行動を止めるよう忠告しますが、自責の念に駆られて槍を引き抜くことしか頭にないシンジの耳には届きません。アスカも最初は互角に戦っていましたが、13号機の圧倒的な戦闘能力に敗退してしまいました。
考察②第13使徒へカヲルが堕とされ13号機覚醒
碇シンジが戦闘している間、どこかに違和感があった渚カヲルは、シンジに「もう止めよう」と諭しました。しかし、世界を元に戻すという希望にすがっているシンジは耳を貸さず、13号機はリリスの元にたどり着きます。やっと違和感の正体に気付いたカヲルは、2本の槍を抜こうとするシンジを制止しますが、シンジは槍を2本とも引き抜いてしまいました。しかし、それは「ロンギヌスとカシウスの槍」ではなく、2本とも「ロンギヌスの槍」でした。
シンジが槍を抜いたことで、Mark06の中から第12使徒が現れて活動を再開しました。第12使徒はすぐ第13号機を取り囲み、パイロットのカヲルを侵食し、カヲルを第1使徒から第13使徒に堕としました。カヲルが第13使徒に堕とされた結果、13号機は第12使徒を捕食して形状が変化します。そして、ついに13号機は疑似シン化第3+形態へと覚醒しました。
考察③フォースインパクトが起こる
渚カヲルが第13使徒に堕とされたことにより、13号機が疑似シン化第3+形態へと覚醒し、「ガフの扉」が開かれました。そして、フォースインパクトが始まります。あまりのことにシンジは唖然としてしまいますが、カヲルはすべてを悟り、自分が犠牲になればこの災厄を止めることができるとシンジに告げます。13号機に自ら槍を突き立てると、DSSチョーカーが作動してカヲルは死亡しました。さらに、8号機によって13号機のエントリープラグが強制排出され、フォースインパクトは停止しました。
考察④13号機を碇ゲンドウが作った理由
碇ゲンドウが13号機を作った真の目的は、エヴァンゲリオン初号機に取り込まれているゲンドウの妻・ユイと再会することです。そのためにさまざまな手順を踏む必要がありましたが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で最終的にゲンドウの目的が明らかになりました。
考察⑤13号機の覚醒は碇ゲンドウの思惑通りだった?
渚カヲルを13号機に乗せ、第13使徒に堕とすことで13号機を覚醒させるというのは、碇ゲンドウのシナリオによるものでした。従って、13号機の覚醒は碇ゲンドウの思惑通りだったということになります。また、13号機の覚醒がフォースインパクトを引き起こすこともゲンドウは知っていたと言われています。
【エヴァンゲリオン】13号機の能力や初号機との違い
エヴァンエリオン13号機は、エヴァンゲリオン初号機によく似ています。しかし、さまざまな点で初号機と異なる部分があります。ここでは、13号機の能力と初号機との違いを解説します。
13号機の能力
13号機は初号機とよく似ています。どちらも碇ゲンドウが作ったので、似ていて不思議はありませんが、新たに13号機を作った目的は次の2つです。1つ目は、リリスの結界を突破することです。2つ目は、2本の槍を手にする力を持つことです。その目的を達成するために、初号機にはない特徴があります。その特徴を考察します。
能力①目が4つある
外見上、最も特徴付けれられているのは、目が4つあることです。これは、パイロットが2名いることと関連しているのではないかと言われています。事実、渚カヲルが死亡するとすぐに、2つの目から眼光が消えました。
能力②ダブルエントリー
2本の槍を引き抜くために、13号機はダブルエントリーシステムを採用しています。上述のように、13号機は、碇シンジと渚カヲルの2名がパイロットです。2名のパイロットで操縦するというのが、ダブルエントリーシステムです。2本の槍を引き抜くためには2名いるという事情がありますが、その他にも、パイロットが1名任務を続行できなくなっても、残りの1名で任務を継続できるという利点があります。実際、システムからカヲルが遮断されても13号機はシンジ単独で稼働していました。
能力③ATフィールドが装備されていない
「エヴァンゲリオン」と言えばATフィールドと言ってよいくらい、エヴァンゲリオンには欠かせない用語です。ATフィールドとは、英語でAbsolute Terror Fieldと言い、直訳すれば「絶対不可侵領域」という意味になります。ATフィールドは、使徒とエヴァンゲリオンだけが展開可能なバリアですが、ATフィールドの強度は頑丈で、通常兵器では破ることができません。また、強度が増すと光や電磁波でも曲げてしまいます。
ATフィールドに対しては、別のATフィールドで中和するか、ヤシマ作戦で見られた高出力エネルギーが必要になります。ATフィールドは、渚カヲルによると「心の壁」であり、人間の形を構成しているものであるということになります。このように、エヴァンゲリオンを特徴づけているATフィールドですが、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』で、マリは8号機でアンチATフィールド弾を発射しても効果がなかったことから、13号機にはATフィールドが装備されていないことが判明しました。
能力④ATフィールドビット
エヴァンゲリオン13号機にはATフィールドが備わっていませんが、その代わりに装備されているのがATフィールドビットです。改2号機からの攻撃をATフィールドビットで防御し、同時にビット自身を相手にぶつけることで攻撃もしています。このATフィールドビットは、『エヴァンゲリオン』シリーズの総監督・庵野秀明のロボットアニメに対するオマージュであるとも言われています。
13号機と初号機に違いはある?
13号機は、碇ゲンドウが妻である綾波ユイと再会するという目的で作られたものです。ユイの魂が融合している初号機が「母性」であるとすれば、ゲンドウの思惑で作られた13号機は「父性」の象徴と言われています。13号機と初号機はよく似ていますが、さまざまな相違点があり、最大の相違点は「母性」と「父性」の違いと考えられています。
【エヴァンゲリオン】13号機のパイロットと搭乗の理由
エヴァンゲリオン13号機のパイロットは、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』では、碇シンジと渚カヲルでした。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、13号機の作成者碇ゲンドウがパイロットとなっています。この3名は、なぜ13号機のパイロットになったのでしょうか。ここでは、その理由を考察します。
考察①碇シンジが13号機に乗った理由
碇シンジが13号機に乗った理由は、自らが引き起こしてしまったニアサードインパクトの責任を取るためでした。シンジは、『エヴァンゲリオン新劇場版:破』で綾波レイを助けるためにエヴァンゲリオン初号機に乗ります。シンジは無事にレイを助けたと思っていましたが、12年もの間、初号機に閉じ込められていたままでした。その間、世界は初号機がトリガーとなり、ニアサードインパクトが発生していました。その結果、多くの人命が失われる結果となったのです。
その事実を渚カヲルから知らされ、またも自分の殻に閉じこもってしまうシンジでしたが、カヲルから、ロンギヌスの槍とカシウスの槍という2本の槍があれば、世界は元に戻すことができると教えられ、そのためにはエヴァ13号機が必要だったので、乗ることを決意しました。
考察②カヲルが13号機に乗った理由
ニアサードインパクトを引き起こし、世界をめちゃくちゃにしてしまった責任を感じて打ちひしがれている碇シンジに対し、渚カヲルは、世界を元に戻すために、ロンギヌスの槍とカシウスの槍を手にすることを提案しましたが、そのためには、ダブルエントリーシステムの13号機が必要でした。カヲルはシンジを救うためにシンジと13号機に搭乗しました。
考察③ゲンドウが13号機に乗った理由
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で碇ゲンドウは13号機のパイロットになりました。しかし、実際には13号機によってゲンドウは取り込まれてしまいます。その結果、ユイが初号機と魂が統合されているのと同じように、ゲンドウも13号機と融合してしまいました。そして、ラスボスとしてシンジの前に立ちはだかることになります。
【エヴァンゲリオン】13号機に対する世間での評判や人気
ここまで、13号機が覚醒した理由や経緯を詳しく解説しました。13号機は、ダブルエントリーシステムを採用していますが、渚カヲルは第13使徒へ堕とされ、フォースインパクトを引き起こすことになりました。この13号機を世間ではどの様に見ているのでしょうか。SNSの投稿から探ります。
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』の最後で初号機が覚醒した時は、綾波レイを助けるという希望がありました。しかし、13号機の覚醒は、カヲルとシンジの絶望しかありませんでした。初号機と13号機は類似している点も多いですが、同時に見事なコントラストを描いている点も多いです。それを考察している投稿です。
『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』で、カオルが第13使徒に堕とされ、13号機が覚醒しますが、BGMに第9が流れていました。この場面を何度も観ていると、自然に13号機覚醒と第9がシンクロナイズされてきます。年末に第9を聴いていても、自然と13号機覚醒の場面を思い出されることもあります。そのようなファンの心理を伝える投稿です。
『エヴァンゲリオン』はロボットアニメです。ロボットアニメは、プラモデルと切っても切れない関係にあります。『エヴァンゲリオン』のプラモデルもさまざまな種類が発売されていますが、一番人気のあるのが覚醒した13号機です。SNSでも13号機関連で一番投稿の多いのがプラモデルに関するもので、覚醒した13号機を覚醒13号機として親しまれています。
【エヴァンゲリオン】13号機の覚醒の理由には渚カヲルが関係していた
『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』で、碇シンジと渚カヲルはエヴァンゲリオン13号機のパイロットとして搭乗しました。2人が13号機に乗ったのは、ニアサードインパクトが引き起こされた世界を元に戻すためです。しかし、シンジが槍を抜いた結果、カヲルは第1使徒から第13使徒に堕とされ、13号機は覚醒しました。何回見ても新たな発見のある『エヴァンゲリオン』、ゲンドウやカヲルの発言や行動に注目してみてください。
この記事のライター
makkun402
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