【進撃の巨人】パラディ島の内部の地図やモデルを紹介!3つの壁についても考察
『進撃の巨人』の舞台となっているパラディ島内部の地図、パラディ島やマーレ国のモデルについて紹介します。また、パラディ島の地理や3つの壁の秘密についても考察します。更に『進撃の巨人』のパラディ島に対するファンからの評判や人気もまとめています。
目次
【進撃の巨人】パラディ島とは?
『進撃の巨人』の原作は2021年に惜しまれながら完結しましたが、アニメの完結は2023年秋を予定しています。毎回、高品質なアニメーションを提供するため、視聴者の期待は右肩上がりとなっています。今回は進撃の巨人の主な舞台となるパラディ島や、マーレ国を含む諸外国との関係性に焦点を当て、地図を参照しながら島に隠された謎と壁の秘密を分析していきます。
パラディ島とは?
パラディ島は進撃の巨人の主要な舞台になります。謎の生命体「巨人」の対策のために3重の壁の中に街を作って平和を享受していました。壁の外に出られるのは特別な訓練を受けた「調査兵団」のみです。しかし、壁外調査に出た兵士たちはいつも無残な姿で帰郷するのでした。物語は1人の少年が壁外に興味を示し、兵士を目指すことから始まります。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は2009年より『別冊少年マガジン』において連載が始まり、物語の展開や伏線の多さで読者を魅了してきました。2021年5月号にて連載は完結し、2022年9月時点で、コミックス全34巻の発行部数は1億1000万部を突破しました。圧倒的な力を持つ「巨人」を前に、ちっぽけな人間が身体と頭脳を駆使し、仲間と共に戦うダーク・ファンタジーとなっています。
進撃の巨人のあらすじ
3重の壁の中にある街、シガンシナ区にエレンは両親とミカサと住んでいました。アルミンという友達と一緒にいつもの3人で街に繰り出したとき、事件が起こります。100年破られることがなかった壁が、50mを超える超大型巨人によって破壊されてしまったのです。壊れた壁から次々と巨人が侵入し、エレンの母親も犠牲になってしまいました。母が巨人に食われるところを目の当たりにしたエレンは、一匹残らず巨人の駆逐することを心に誓います。
【進撃の巨人】パラディ島内部の地図
パラディ島内部の地図①ウォール・マリア
3つの壁のうち、一番外側にある大きな壁を指します。サイズは全長3200km・高さ50m・厚さ10mになっています。一番外側にある壁なので、巨人に遭遇する可能性が高い地域とされています。そのため、貧困層と思われる人々が生活していました。
シガンシナ区
主人公であるエレンたちが住んでいた地区になります。最も南に位置しており、50m級の超大型巨人に壁を壊されてしまったことで、マーレ国より楽園送りとなった無垢の巨人が次々と街の中に入ってきてしまいます。『進撃の巨人』について重要な秘密が隠されている街でもあります。
クィンタ区
スピンオフ作品で舞台となる地区です。ウォール・マリア最西端の街がクィンタ区になります。物語の主人公は駐屯兵団に所属する「リタ」です。取り残された住民を守るために、慣れない立体起動装置を駆使して、巨人に立ち向かいます。
パラディ島内部の地図②ウォール・ローゼ
3つの壁のうち真ん中にある壁になります。全長2400km・高さ、厚みはウォール・マリアと変わりありません。巨人の襲来によってウォール・マリアが放棄されたのち、人類はウォール・ローゼの壁内に避難してきました。
カラネス区
ウォールローゼ東側の突出区になります。南部突出区トロスト区にあった壊された壁を、エレンが巨人化してふさいだので、第57回壁外調査はカラネス区から南下し、巨大樹の森を抜け、シガンシナ区に向かう計画となりました。
クロルバ区
カラネス区の反対、西の突出区になります。ハンネスが南部突出区のトロスト区からここ、クロルバ区までの壁に異常がないか調べています。
ユトピア区
トロスト区の逆、北部の突出区になります。ライナーとベルトルトの動揺を誘うためにアルミンが「捕縛されたアニが拷問を受けている」といった場所になります。本編では、アルミンが口頭で話したのみで実際に登場はしていません。
トロスト区
ウォールローゼ南側の突出区で、ジャン・キルシュタインの出身地で、リーブス商会の拠点がある街でもあります。「トロスト区奪還計画」では、巨人化したエレンが大岩を運び、破壊された扉をふさぐといった作戦は無事に成功できました。また、リヴァイ兵長とケニーアッカーマンが戦闘を繰り広げた場所でもあります。
ダウパー村
ウォールローゼ南側にある村で、サシャ・ブラウスの出身地となります。主に狩猟を行うことで生活をしている少数民族が暮らしていた村です。ウォールマリアが陥落した後、たくさんの人が流入してきた関係で、村周辺は開発されてしまい、狩猟での生活の維持が難しくなってしまいました。
ラガコ村
ウォールローゼ南側にある村で、コニー・スプリンガーの出身地です。ウォールローゼ内に巨人が大量出現したため、壁が破壊されたのではないかと危惧されていましたが、壁に異常はありませんでした。調査を進めていくうちに、ラガコ村が壊滅し巨人の発生源であることがわかりました。ジークの脊髄液入りのガスがマーレ国の兵士によって散布されたことで村の住人が無垢の巨人に変えられてしまった、というのが真相でした。
ウトガルド城
ウォールローゼ南側にある古城になります。荒廃が進み、建物のいたるところが崩れ落ちていました。調査兵団が一夜を明かす野営地としますが、獣の巨人の襲撃にあい、104期兵以外は獣の巨人が連れてきた無垢の巨人に襲われてしまいました。また、クリスタを守ろうとしたユミルが初めて巨人化した場所でもあります。
パラディ島内部の地図③ウォール・シーナ
3つの壁のうち、一番内側にある壁です。全長1570km・高さ、厚みはほかの壁と変わりません。一番内側にありますので、巨人との接触も少なく王都や首都が壁内に設置されています。憲兵団が在籍する場所でもあります。
ヤルケル区
ウォールシーナ西側の突出区になります。本作の中では、コミックス第9巻35話36話に登場し、シーナ西にあることを説明しています。名前のみの登場で、作中で地区の様子は描かれませんでした。
オルブド区
ウォールシーナ北側の突出区になります。巨人化したロッド・レイスが向かっていた街になります。作戦を考えたエルヴィンはあえて住民の避難指示は出さず、避難訓練が行われるということのみ通告しました。そのため、多くの住民がロッド・レイスの巨人を目撃し、それを討伐したヒストリア・レイス(クリスタ)の雄姿を見ることになりました。ヒストリアは住民に向かって自分が女王であることを宣言し、「巨人を倒した女王」として、住民からの熱い支持を受けることになりました。
エルミハ区
ウォールシーナ南側の突出区になります。アニを捕獲するためにストヘス区にいたエレンたちが応援に向かう区です。ウォール教のニック司祭が、壁の秘密を知るのがヒストリア(クリスタ)であることを公表した場所でもあります。
ストヘス区
ウォールシーナ東側の突出区になります。「女型の巨人」であったアニを捕獲する作戦の舞台になりました。巨人同士の戦いとなってしまったために、街の住人に大きな被害が出てしまいます。また、その戦闘中に壁の一部が欠損してしまい、壁内に巨人が埋まっていることが判明します。壁の秘密が一つ解き明かされた瞬間でもありました。
北部レイス家領
ウォールシーナ北部に位置する領地で、ヒストリア・レイス(クリスタ)の出身地です。領地内にある教会の地下には巨人の「硬質化」の力で作られた地下空間が存在し、「始祖の巨人」の継承が秘密裏に行われていきました。また「進撃の巨人」の力を持っていたグリシャ・イェーガーが、「始祖の巨人」の力を持ったフリーダ・レイスを捕食して、その力を奪った場所でもあります。グリシャは「進撃の巨人」の力をもってロッド・レイス以外のレイス家を殺害してしまい、未来にいるエレンに泣きながら惨状を訴えます。
王都ミットラス
壁内の王であるフリッツ王が君臨する場所で、政治の中心地になります。しかし、フリッツ王は偽王であり、真の王家は地方貴族のレイス家になります。兵団はレイス家の血を引くヒストリア・レイスを女王にするため、フリッツ王を打倒するクーデターを起こし、成功します。また、地下には巨人から逃げるため移住計画が進められた地下空間が存在しますが、計画は中止となりスラム街と化しました。この地下街は調査兵団リヴァイ兵士長の出身地でもあります。
【進撃の巨人】パラディ島やマーレ国のモデル
マーレ国のモデル
公式からモデルの発表はありませんが、「ナチス・ドイツ」ではないかと言われています。エルディア人の迫害などが、ナチス・ドイツに似ていることが主な理由になります。またマーレ国とパラディ島の関係は、世界地図を見たときにアフリカ大陸とマダガスカル島をさかさまにしたような地形であることがうかがえます。
パラディ島のモデル
『進撃の巨人』が誕生するパラディ島の地理的なモデルはマダガスカル島で、島の街並みは中世ヨーロッパがモデルのようです。また、『進撃の巨人』の物語内での服装や生活様式、それぞれの名前もヨーロッパの名前に近いことから、モデルはヨーロッパであることは間違いないと思われます。
楽園送りのモデル
無垢の巨人を発生させる「楽園送り」は、ナチスドイツが計画していた「マダガスカル計画」に酷似していると思われます。ドイツでは、ユダヤ人をアフリカなどに移住させその存在を消すことが計画としてありました。『進撃の巨人』の作中に描かれる楽園送りと内容が似ていると思われます。
【進撃の巨人】パラディ島の地理や3つの壁
パラディ島の地理
『進撃の巨人』の舞台となるパラディ島は、王都を中止に3重の壁をもって栄えた街です。王都が一番標高が高く、外側に向かっていくと標高がどんどん下がっていきます。また、ウォールマリアの周りには高さ80mを超える「巨大樹の森」があります。作中でも何度か出てくる鍵となる場所です。ウォールマリア陥落前には観光資源としても活用されていました。
パラディ島の気候
周囲を海で囲われている島なので、天気が急変することもしばしばあるようです。穏やかだった天候から、いきなり嵐になる様子も作中では描かれています。
パラディ島の資源
水や鉱物資源、天然ガスなどの化石燃料が壁の近くに眠っていることが判明しています。マーレ国はその化石燃料にも目をつけていました。
パラディ島に生息する生き物
『進撃の巨人』の作中には人間の他に、牛や馬、イノシシ・羊・狼・猫が生息しています。しかし、食料としての肉はとても貴重で、めったに食べられないと話をしています。また、エレンは猿は知りませんでしたので、島には生息していないようです。
パラディ島の3つの壁の大きさ
巨人から生き抜くために作られた3つの壁は高さが50mあります。また、ウォールシーナは半径250km、ウォールローゼは半径380km、ウォールマリアは半径480kmになります。そのため、壁内人類は直径960kmの中で暮らしていたことになります。この、960kmは日本列島に合わせてみると、東京を中心にしたとき、秋田から鳥取までの大きさとなります。
パラディ島の壁の秘密や作られた目的
壁は巨人の襲撃から身を守るために145代フリッツ王が建設したといわれていました。しかし、実際は島を鎖国状態にして外部との連絡を一切立ち、諸外国の攻撃から町を守るといった意味合いがありました。また、壁内には超大型巨人が埋め込まれていることも判明しましたが、壁内人類には秘密にされていました。巨人が壁に埋まっているということは、マーレ国を含む諸外国から攻撃してくれば、すぐに「地ならし」を発動させる、といった、他国への脅しの意味もありました。
【進撃の巨人】パラディ島に対する世間での評判や人気
作中では、パラディ島以外の国からは「パラディ島の悪魔」なんて呼ばれてしまい、その評判はお世辞にもいいものではありませんでした。では、Twitter上での評判はどうでしょう。ここでは、パラディ島に関する人気や評判の一部を見ていきます。
確かに「パラディ島の悪魔」という響きはとても魅力的です。この言葉が出てきたのは物語の中盤、マーレ国が物語に出てきてからのことです。マーレ国の住民たちがパラディ島に住む人たちのことを「悪魔」と呼んでいました。先祖の行いを含めた呼び方ですが、立体起動装置や雷装を扱うさまはまさに「悪魔」そのものに見えたと思われます。
ウォールマリアが破壊され、巨人が侵入してきてからというもの調査兵団の働きは大きく変わりました。対巨人戦で亡くなる兵士も増えました。ウォール・マリアを奪還できたときに、亡くなった兵士の弔いも行う「奪還記念日」はパラディ島にぴったりな記念日かもしれません。
エレンが19歳になってからというもの、そのカリスマ的な推進力をもって多くの同志を集めることができました。集まった同志たちは心からエレンに心酔しているような描写が多くありました。この方の投稿も、エレンに心酔する気持ちが抑えられなかったと思われます。
【進撃の巨人】パラディ島内部の地図は複雑だった
パラディ島の詳細な設定や、マーレ国を含む外国との関係性など、物語の基盤となる世界観を綿密に作り上げていたことがわかりました。『進撃の巨人』の物語の中に深く入り込める要因は世界観の深さにあるのかもしれません。この記事を参考に、再び1話から見直してみるとまた違う発見があるはずです。アニメ『進撃の巨人~FinalSeason~』が始まる前に、過去のお話を振り返ってみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
Takechip
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