【進撃の巨人】オニャンコポンとは?名前の由来から名言まで徹底紹介
本記事では、『進撃の巨人』の黒人キャラであるオニャンコポンについて解説します。オニャンコポンという耳慣れない名前の由来や名言、名シーンについて解説するとともに、テレビアニメ『進撃の巨人』でオニャンコポン役を務めた声優情報をまとめました。
目次
【進撃の巨人】オニャンコポンとは?
『進撃の巨人』のマーレ編から登場するオニャンコポンは、反マーレ義勇兵の一員としてパラディ島に潜入しました。当初は、パラディ島の発展に寄与していましたが、その後、調査兵団のレベリオ侵攻作戦や最終決戦で欠くことのできない重要な役割を担うようになります。そこで、本記事では『進撃の巨人』のオニャンコポンを徹底考察し、人物像を明らかにします。
オニャンコポンのプロフィール
『進撃の巨人』のオニャンコポンは、反マーレ義勇兵として登場しました。オニャンコポンは他のキャラにはない大きな特徴が2点あります。1点目は、『進撃の巨人』で初の黒人キャラということです。2点目は、それまでのパラディ島には存在していなかった飛行船や飛行艇の操縦技術を持っていることです。この2点は、オニャンコポンというキャラにとって大きな意味がありました。詳細を解説する前に、『進撃の巨人』の概要を紹介します。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は、漫画家の諫山創(いさやまはじめ)が「別冊少年マガジン」(講談社)誌上で2009年から2021年にかけて発表した作品です。『進撃の巨人』は全世界で大ヒットし、コミックスの発行部数は2022年に1億冊を超えました。舞台や実写映画も制作されましたが、2013年から放送が始まったテレビアニメシリーズも大きな反響を呼んでいます。
進撃の巨人のあらすじ
エレンは、壁に囲まれたシガンシナ区に住む少年でした。平和に暮らしていましたが、突如現れた超大型巨人により壁は壊され、多数の巨人が町に乱入してきました。巨人は次々に人々を襲い、エレンの母親も犠牲になります。エレンは巨人に復讐を誓い、第104期訓練兵団に入団しました。数年後、104期生卒業直後に再度現れた超大型巨人により、トロスト区攻防戦が起こります。104期生が次々に巨人に飲み込まれる中、アルミンを助けるためにエレンも巨人に襲われてしまいました。
【進撃の巨人】オニャンコポンの名前の由来や死亡フラグ
『進撃の巨人』に初めてオニャンコポンが登場した時、その名前は大きな反響を呼びました。反マーレ義勇兵のオニャンコポンは、次第にハンジと行動を共にするようになり、その活躍は最終決戦での勝利に大きく貢献しました。しかし、何度も死亡する危機に見舞われます。そこで、まずオニャンコポンの名前の由来と死亡フラグについて解説します。
オニャンコポンの名前の由来
『進撃の巨人』の読者の多くは、初めてオニャンコポンという名前を見た時、耳慣れない名前であることや「おにゃんこ」が猫を指していることなどから、悪ふざけで付けた名前のように感じていました。しかし、「オニャンコポン」という名前はとても由緒ある名前です。「オニャンコポン」とは、西アフリカのガーナという国に伝わる神の名前で、天空神を指しています。その由来を知ったファンからは、神業の操縦技術を持つ「オニャンコポン」にふさわしい名前と言われています。
オニャンコポンのこれまでの活躍
オニャンコポンが『進撃の巨人』に初めて登場したのは、第26巻第104話「勝者」です。オニャンコポンは、レベリア収容区に侵攻した調査兵団の撤収のために飛行船を操縦していました。しかし、オニャンコポンがパラディ島にやってきたのは、レベリア侵攻よりかなり前のことでした。そこで、オニャンコポンが活躍する名シーンを過去に遡って解説します。
活躍①反マーレ派義勇兵としてパラディ島に上陸
オニャンコポンがパラディ島へやって来たのは、レベリオ侵攻の3年前のことです。オニャンコポンは、イェレナがリーダーを務める反マーレ派義勇兵の一員として、マーレのパラディ島調査船団に紛れ込んでいました。そして、パラディ島へ上陸してからは、港や鉄道の建設などパラディ島の近代化に尽力しました。
活躍②ハンジに協力していた
反マーレ派義勇兵は、パラディ島の発展に尽くしてきましたが、レベリオ侵攻作戦から帰還すると兵団に拘束されてしまいます。レベリオ侵攻作戦は、エレンの単独行動に調査兵団が引きずられる形で行われましたが、エレンの行動の背後にはジークの画策があるのではないかとの嫌疑がかかっていました。そのため、イェレナや義勇兵にも疑いの目がかけられたのです。しかし、ハンジはオニャンコポンのことを信頼していたので、拘束から連れ出して行動を共にすることになりました。
活躍③地鳴らしを阻止しようとする
エレンが発動した「地鳴らし」を止めるために、マーレ軍残党と反イェーガー派は手を組みます。エレンの目的地はスラトア要塞でした。港で飛行艇の確保に成功しましたが、整備に時間がかかるため、いったんマーレの軍港に飛行艇を曳航します。出発準備がようやく終わりかけた時、フロックが現れました。フロックは、飛行艇へ銃弾を撃ち込み、機体の燃料タンクに穴が空いてしまいます。かろうじて穴はふさいだものの、「地鳴らし」の超大型巨人がすぐそこまで迫ってきました。
超大型巨人の進行を止めるためにハンジが犠牲になり、飛行艇は離陸に成功しました。しかし、燃料は半分しか給油することができず、スラトア要塞まで持ちそうにもありません。そんな中、オニャンコポンは、ハンジの遺志を継ぎ、懸命に操縦を続けます。ようやく始祖の巨人の姿が見えた頃、燃料はほぼ底をつきましたが、オニャンコポンはアルミンらを始祖の巨人の元へ降ろすことに成功しました。
オニャンコポンの死亡フラグ
オニャンコポンには、何度も死亡フラグが立ちました。「地鳴らし」が発動した後、フロックはそれまで共闘関係にあった義勇兵を拘束します。そして、そのままパラディ島に残り新生エルディア帝国に協力するなら命を取るつもりはないと伝えられましたが、オニャンコポンは拒否し、銃殺刑に処せられることになります。しかし、ハンジやジャンの策略で救出され、生き延びることになりました。
死亡フラグが立ちながらもオニャンコポンが死亡していないのは、飛行艇を操縦できるのはオニャンコポン以外、他にいないからではないかと考えられてきました。そのため、アルミンらを始祖の巨人の元に連れて行った後は、役目が終わり死亡するのではないかという新たな死亡フラグも立ちました。しかし、スラトア要塞への不時着が成功し、生存しています。
オニャンコポンが生存した理由や役割
オニャンコポンは結局最後まで死亡することはありませんでした。その理由については、『進撃の巨人』で人間の多様性を体現しているキャラのオニャンコポンは、『進撃の巨人』で未来に対する明るい希望となっているためではないかと考察されています。そのような点からも、リヴァイやガビ、ファルコと描かれたカットは、名シーンとなっています。
【進撃の巨人】オニャンコポンの名言や名シーン
ここまで、『進撃の巨人』のオニャンコポンの名前の由来や活躍ぶりを見てきました。独特な役割のあるオニャンコポンは、様々な名言を残しています。そこで、ここではオニャンコポンの名言や名シーンをまとめて紹介します。
オニャンコポンの名言①「俺達を創った奴は…」
俺達を創った奴はこう考えた 色んな奴がいた方が面白いってな
出典: heibon-nikki.com
オニャンコポンの名言①は、サシャ・ブラウスがオニャンコポンに「何で肌が黒いのですか」と尋ねられた時の返答です。サシャの質問にニヤリとして答えている様子からは、人間の多様性を尊重するオニャンコポンの考え方がよく表れています。
オニャンコポンの名言②「この島に最も…」
この島に最も必要なものを造りましょう
出典: heibon-nikki.com
反マーレ義勇兵がパラディ島の潜入に成功した後、義勇兵は約100年は遅れていると言われていたパラディ島の近代化に手を貸すことにしました。パラディ島の発展がマーレを倒すことに繋がると考えたからです。その時の発言がこのオニャンコポンの名言②です。
オニャンコポンの名言③「突然無差別に…」
突然無差別に殺されることがどれほど理不尽なことか知ってるはずだろ!?
出典: heibon-nikki.com
オニャンコポンら義勇兵は、エレンによる「地鳴らし」が発動された後、拘束されました。この「地鳴らし」により、オニャンコポンの故郷は踏み潰されることになり、祖国はマーレから解放されるどころか、この世からなくなることにオニャンコポンは絶望します。イェーガー派の身勝手さを非難するオニャンコポンは、エルディア帝国にこびることを拒否し、処刑されることになりました。オニャンコポンの名言③は、処刑直前の言葉です。
オニャンコポンの名言④「絶対に辿り着いて…」
絶対に辿り着いてみせる……
出典: ciatr.jp
最後の決戦に向かうため、フロックの妨害に遭いながらも、ハンジの犠牲により飛行艇の離陸に成功しました。しかし、予定の半分ほどしか燃料を入れられなかったので、たどり着けるかどうか危うい状態でした。その時のオニャンコポンの言葉がこの名言④です。この後は、オニャンコポンの見事な操縦テクニックが見られる名シーンとなりました。
【進撃の巨人】オニャンコポンの声優
ここまで、オニャンコポンの活躍を紹介しました。オニャンコポンは反マーレ義勇兵なので、調査兵団ともマーレ軍とも立ち位置が異なります。そのため、難しい場面に何度も遭遇しました。ここでは、テレビアニメ『進撃の巨人』でオニャンコポンを演じた声優を紹介します。
オニャンコポンの声優は「樋渡宏嗣」
『進撃の巨人』でオニャンコポンを演じているのは、俳優・声優の樋渡宏嗣(ひわたりこうじ)です。樋渡宏嗣は声優より俳優としての活動の方が中心ですが、『進撃の巨人』でのオニャンコポンの演技は若々しいと評判になっており、声優としての代表作となっています。
樋渡宏嗣のプロフィール
- 生年月日:1960年10月11日
- 出身:東京都
- 血液型:B型
- 趣味・特技:殺陣、スキューバダイビング、サーフィン、スキー・普通免許、大型自動二輪
- 所属:マウスプロモーション
『進撃の巨人』でオニャンコポンを演じている声優の樋渡宏嗣は、俳優としても活躍しています。豊富な俳優経験から、声優の仕事も海外ドラマの吹き替え出演が多くなっています。また、舞台俳優として、シェークスピアの「ハムレット」や「マクベス」でそれぞれ主人公を演じるほどの実力があります。
樋渡宏嗣の主な出演作品
- 『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン役
- 『フレッシュプリキュア!』クライン役
【進撃の巨人】オニャンコポンに対する世間での評判や人気
ここまで、オニャンコポンが活躍する名シーンや名言を紹介しましたが、世間ではどのように見ているのでしょうか。オニャンコポンは人気キャラの1人なので、SNSでも多くの投稿があります。その中から代表的な投稿を紹介します。
『進撃の巨人』の登場人物・オニャンコポンに関する投稿で最も多いのは、そのネーミングです。その中でも、シリアスな展開なのに笑ってしまうというような内容や、ふざけた名前と思っていたら由緒ある名前であることに驚いたというような内容が大半を占めています。
『進撃の巨人』の最後の決戦に向かう飛行艇でのオニャンコポンの操縦テクニックは素晴らしく、特にテレビアニメThe Final Season完結編(前編)が放送されてからは、心躍る名シーンとして多くの投稿があります。
オニャンコポンは、それまでの『進撃の巨人』で登場していなかった黒人キャラです。人種に関する発言はデリケートですが、サシャの素朴な質問に対するオニャンコポンの言葉は、黒人を始め世界中の多くの人々に受け入れられました。
【進撃の巨人】オニャンコポンは人気の高いキャラだった
『進撃の巨人』に登場する黒人キャラのオニャンコポンは、反マーレ義勇兵としてパラディ島へやってきました。その後、ハンジの信任を得て、レベリオ侵攻作戦に従軍します。侵攻作戦後は、兵団内部の混乱やクーデターなどに翻弄され、一時は死亡フラグが立ったこともありました。しかし、最後まで死亡することなく、「地鳴らし」を止めるために最終決戦の地へメンバーを送り届けるという重要な任務を果たしました。そのため、オニャンコポンは『進撃の巨人』ファンから高い評価を得ています。
この記事のライター
makkun402
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