【進撃の巨人】3つの壁の名前やその由来を徹底調査!作られた理由とは?
本記事では『進撃の巨人』に登場する3つの壁の名前や由来を解説します。『進撃の巨人』作中で様々な戦いの舞台となった壁ですが、壁の名前や成り立ちには多くの謎が隠されていたのです。その謎に迫るとともに、壁内の広さや、そこで繰り広げられた戦いについても紹介します。
目次
【進撃の巨人】壁とは?
『進撃の巨人』には、50mもの高さを持つ3重の壁が登場します。これらの壁はパラディ島の住民たちを巨人の攻撃から守るために築かれたものです。それぞれに壁の名前があり、外側から順に「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」と名付けられています。壁の内側は馬を利用して移動しないと困るくらいの広さがあります。
進撃の巨人における壁とは?
3つの壁は作品の序盤から終盤の各場面で描かれており、壁内外で巨人と人類との戦いが繰り広げられる『進撃の巨人』の物語が大きく動き出す起点となる場所です。壁は住民を守るだけでなく、巨人を倒したり足止めしたりできる壁上固定砲が設置されている場所でもあるため、長い間、住民が巨人に支配されていることを忘れてしまうくらいの存在でした。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は諌山創によって別冊少年マガジンに連載されていた漫画作品です。圧倒的な力でパラディ島を蹂躙しようとする巨人と立体起動装置を駆使して巨人に立ち向かう人類との戦いを描いた作品として、2021年6月に発売された最終巻を含め、全34巻の単行本が刊行されています。アニメも放送されており、2023年の秋にFinal Season 完結編(後編)がNHKにて放送予定です。
進撃の巨人のあらすじ
人間を食らう巨人から逃れて100年、人類は壁の中で平和に暮らしていました。そんなある日、『進撃の巨人』の主人公であるエレン・イェーガーが暮らすウォール・マリアの南端にあるシガンシナ区に突如、超大型巨人が現れました。巨人に肉親を食べられ故郷を蹂躙されたエレン・イェーガーは、この世から巨人を一匹残らず駆逐することを決意します。幼なじみであるミカサ・アッカーマンとアルミン・アルレルトと共に調査兵団へ入団し、壁の外の世界を見るという夢も抱きながら巨人と戦います。
【進撃の巨人】3つの壁の名前と由来を解説
『進撃の巨人』の作品の約半分がウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナの3つの壁の中で描かれています。ここでは巨人対人類の戦いが繰り広げられる3つの壁の名前と由来について解説していきます。
3つの壁の名前①ウォール・シーナ
3つの壁の中で一番内側に築かれた壁の名前はウォール・シーナと呼ばれており、東方に位置するヘトヘス区では、調査兵団のエルヴィン団長の作戦により女型の巨人の捕獲に成功しました。また、ウォール・シーナ内では食料の腐敗を遅らせられる酵母が生産されています。
3つの壁の名前②ウォール・ローゼ
ウォール・シーナの外に築かれた壁の名前はウォール・ローゼと呼ばれており、アニメの4話では南方にあるトロスト区にいたエレン達の前に、突如現れた超大型巨人に破壊された壁です。漫画『進撃の巨人』の1巻の表紙には、超大型巨人と訓練兵のエレンが描かれいるところから、表紙の舞台がウォール・ローゼであることが分かります。
3つの壁の名前③ウォール・マリア
一番外側に築かれた高さ50mもある壁の名前はウォール・マリアと呼ばれており、壁の広さは3つの中で一番です。南方には作品の序盤に超大型巨人と鎧の巨人の襲撃を受けたシガンシナ区があります。このシガンシナ区は、エレン・ミカサ・アルミンの故郷です。ウォール・マリアは一番外側に築かれているため、巨人の攻撃を優先的に受ける壁でもあります。
パラディ島にある3つの壁の名前の由来
『進撃の巨人』の舞台であるパラディ島にある3つの壁の名前には、由来があります。巨人の始祖ユミルとフリッツ王の間に産まれた3人の娘の名前が壁の名前となっています。壁の紋章を見ると描かれているのは女性で、それぞれ違いがあるのが分かります。
【進撃の巨人】壁の正体や作られた理由
約100年の平和をもたらした壁は、巨人から人類を守るために作られたとされていますが、高さ50m・壁間100km以上の広さがある巨大な壁は、どのようにして作られたのでしょうか?ここからはパラディ島に壁が作られた経緯と理由を解説していきます。
壁の中には巨人がいた?
ウォール・シーナの東方に位置するヘトヘス区で女型の巨人が脱出する際につけた壁の傷から、巨人の顔が覗いている場面が、アニメ『進撃の巨人』の第25話のエンディング直前で描かれています。その状況を見たウォール教のニック司祭は巨人に日光を当てないように調査兵団へ指示しました。ニック司祭は壁の中に巨人がいることを知っていたのです。
壁の広さ
壁の広さは次の通りです。ウォール・マリアとウォール・ローゼ間は約100km、ウォール・ローゼとウォール・シーナ間は約130km、ウォール・シーナと中央間が約250kmといった広さです。壁と壁の間の面積はほぼ等しい広さで築かれています。一番中央からウォール・マリアまでは、北海道が入るくらいの広さです。巨人との戦闘で馬を守る理由が理解できるほどの広さがあります。
壁が作られた経緯や理由
エルディア帝国の残虐な歴史を嘆いたフリッツ王は、争いのない世界を作るためエルディア人をパラディ島に移し壁を築きました。また、壁は安息を脅かされた時に報復するため、幾千もの超大型巨人で築いたとされていましたが、これは真実ではありませんでした。エルディア人が行ってき罪は重く償えないと思ったフリッツ王が、せめてマーレから報復を受けるまでの間、壁の中に争いのない楽園を享受したいという願いから壁を築いたのです。
壁が作られた方法
人類を約100年巨人から守ってきた壁は、超大型巨人が支柱となり表層を硬貨した皮膚で形成されたことによって作られたものです。調査兵団分隊長のハンジが、女型の巨人であるアニの硬質化の結晶と壁の破片が似た模様と配列であることを発見しています。
壁が作られた当時の国王
初代の壁の王であるカール・フリッツ王は始祖の巨人の力を持っていました。王はエルディア人の犯した罪を嘆き、争いのない世界を望んでいました。自らの思想を受け継ぐため、不戦の契りを生み出し、代々受け継がれていったことでパラディ島からマーレを巨人で攻める事態にならないようにした人物です。
【進撃の巨人】壁内の戦いを解説
人類存続をかけた巨人との戦いは、「進撃の巨人」の物語が進展する場面です。その場面の多くは壁内で起きた戦いです。ここからは超大型巨人の出現からウォール・マリア奪還までに起きた7つの壁内の戦いについて解説していきます。
壁内の戦い①超大型巨人の出現
845年、ウォール・マリア南方のシガンシナ区に突然現れた50mもある壁を超える超大型巨人によって、人類は巨人に支配されていた恐怖を思い出します。ウォール・マリアの壁が超大型巨人の蹴りで破壊され、多数の巨人の進行をゆるしてしまいす。これにより、人類の活動領域をウォール・ローゼまで後退させることになりました。
壁内の戦い②トロスト区防衛線
850年、ウォール・ローゼの南方に位置するトロスト区に現れた超大型巨人によって壁がやぶられ、壁が突破されます。巨人との戦闘でエレンは巨人に食べられてしまいますが、巨人の中でエレンが巨人の力を目覚めさせます。エレンが持つ巨人の力を使い、破られたウォール・ローゼの壁を岩で塞ぎました。トロスト区へ駆け付けた調査兵団と駐屯兵団により巨人の侵入を阻止し、ウォール・ローゼ内の巨人は壁上固定砲によって掃討され、人類が初めて巨人に勝った戦いです。
壁内の戦い③女型の巨人との邂逅
巨人の秘密があるとされるシガンシナ区へのルートを模索するため、第57回壁外調査としてウォール・ローゼ東方のカラネス区から調査兵団が出発した先で、奇行種と思わしき巨人と邂逅しました。しかし、その巨人は弱点であるうなじを狙われた時、うなじを防ぐという知性ある行動ができる女型の巨人でした。女型の巨人に吹き飛ばされたアルミンは、フードを女型の巨人につままれるくらいの距離にいましたが、何故か殺されませんでした。
壁内の戦い④ウトガルド城の戦い
調査兵団は巨人が侵入してきたウォール・ローゼにある穴を探したものの、発見できなかったため、近くに見つけたウトガルド城で休息していました。しかし、いつの間にか城が巨人に囲まれてしまいます。場内にいた団員が応戦しますが、獣の巨人が投げてきた岩が当たり数名が死亡しました。調査兵団が全滅し新兵だけが残った中、ユミルが突如、巨人となり複数の巨人に応戦しますが力尽きてしまいます。劣勢の状況のところ、応援に駆けつけた調査兵団が巨人を討伐し、コニーやクリスタ達は助かりました。
壁内の戦い⑤ライナー・ベルトルトとの戦い
ライナー・ベルトルトはエレンに、自分たちが5年前に壁を破壊して人類への攻撃を始めた鎧の巨人と超大型巨人であることを明かしました。ここで『進撃の巨人』の1話に登場した超大型巨人がベルトルトであったことが判明します。調査兵団は事前に感づいて警戒していたこともあり、ミカサがライナー・ベルトルトに攻撃するも、2人は巨人になってしまいます。エレンも巨人となり戦いますが、上から降ってきたベルトルトに潰され、エレンはライナー・ベルトルトに連れ去られます。
壁内の戦い⑥王政打倒へ
王政を裏で操っている王家の血を引く真の王であるロッド・レイスの指示により、ヒストリア・レイス(クリスタ・レンズ)とエレンは中央憲兵にさらわれてしまいます。王家の血を引くヒストリアに始祖の巨人の力を持つエレンを食べさせ、巨人の真の力をヒストリアに継承させることがロッドの目的でした。しかし、ヒストリアは巨人になることを拒否します。ロッドが脊髄液にて超超大型巨人になるも調査兵団に倒されます。その後、ヒストリアが女王に即位し、新しい壁の王が誕生しました。
壁内の戦い⑦ウォール・マリア最終奪還作戦
作戦の目的は、領土奪還とシガンシナ区のエレンの家の地下室であるため、まずは外門をエレンの硬質化能力で塞ぎました。突然出現した獣の巨人による投石により、多くの調査兵団が犠牲になりますが、リヴァイが獣の巨人を戦闘不能にしました。エレンが内門の壁を塞ぐ前に、鎧の巨人と超大型巨人との戦いになりましたが、アルミンの作戦により2体の巨人を戦闘不能にしたことで戦いは終了しました。ウォール・マリア最終奪還作戦は成功し、作中、最大級となる人類対巨人の戦闘となりました。
【進撃の巨人】壁に対する世間での評判や人気
『進撃の巨人』では3つの壁が描かれていますが、壁自体に特徴がないことから、「今見ている場面がどこの壁なのか分からなくなる」という意見が出ていました。作品の序盤では、ウォール・マリアとウォール・ローゼに超大型巨人が出現しており、理解しにくい場面があります。
SNSでは『進撃の巨人』に登場する壁の大きさを日本列島と比較しているファンの投稿が多く見られました。ウォール・シーナだけでも、かなりの広さであることが分かり、その大きさに驚きの声も上がっていました。
アニメの第80話でseason2のエンディングイラストにあった絵の意味、壁の名前の由来などの伏線回収に鳥肌が立ったという声がありました。アニメの第1話から出ていた壁の名前の伏線を第80話で回収しており、作者の諌山創先生の構想に驚いているファンもいました。
【進撃の巨人】壁の名前の由来は始祖ユミルの3人の娘だった
作品の初めから登場するパラディ島にある3つの壁の名前は、始祖ユミルが産んだ娘の名前が由来となっていました。アニメの第80話でフリッツ王が始祖ユミルの娘をマリア、ローゼ、シーナと呼んでいる場面があり、壁の名前の由来は作品を終盤まで見ることでしっかり理解できます。壁の名前の由来だけでなく、壁の中の巨人や人間が巨人であったなど、序盤から伏線がたくさん張られているのが『進撃の巨人』の魅力の1つです。
この記事のライター
ノーー
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