【進撃の巨人】イルゼの手帳とは何?内容や伏線を徹底考察!
進撃の巨人には巨人と人間の戦いが描かれたダークファンタジー作品として知られていますが、その特別編として刊行されたイルゼの手帳が面白いと話題になっています。本記事では進撃の巨人におけるイルゼの手帳の内容や伏線についてまとめていきます。
目次
【進撃の巨人】イルゼの手帳とは何?
進撃の巨人には人間が巨人に立ち向かう物語が描かれており、実際に巨人と戦う調査兵団には様々なキャラクターが登場しています。イルゼの手帳は主人公ではないあるキャラクターの過去が描かれた特別編で、本編とは違った視点で描かれた内容が面白いと話題になっています。ここでは進撃の巨人におけるイルゼの手帳について概要をまとめ、同時に『進撃の巨人』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
イルゼの手帳とは?
イルゼの手帳は進撃の巨人単行本5巻に収録された特別編タイトルです。進撃の巨人に登場するリヴァイが、壁外調査で見つけたイルゼ・ラングナーの手帳に残されていた内容が描かれており、DVDではオリジナルストーリーに加えてリヴァイ班の過去や巨人捕獲作戦までの経緯などが追加されています。
進撃の巨人の概要
進撃の巨人は諌山創によって週刊少年マガジンに連載されている漫画作品です。人類が巨人の脅威から生き残るために戦う物語が描かれたダークファンタジー作品で、単行本2巻刊行時点で100万部以上発行する爆発的人気を博しました。2022年9月時点で累計発行部数1億1000万部を突破しており、完結した現在でもアニメや舞台といった様々な媒体で世界中のファンに親しまれています。
進撃の巨人のあらすじ
巨人により滅亡の危機に瀕した人類は、巨大な城壁を築くことで100年の間命脈を保っていました。シガンシナ区に住んでいたエレンは家族と共に平穏な日々を過ごしていましたが、845年のある日、突如超大型巨人が出現したことで城壁が破壊されエレンは母親を目の前で失ってしまいました。その出来事から巨人を恨むようになったエレンは、すべての巨人を駆逐するため調査兵団に入団することを決意します。
【進撃の巨人】イルゼの手帳の内容
ここからは進撃の巨人におけるイルゼの手帳の内容についてまとめていきます。特別編として掲載されたイルゼの手帳には、イルゼ・ラングナーが死の直前に体験したことや後のシナリオに繋がる伏線などが描かれています。なお、イルゼの手帳は本編とは別の特別編ではありますが、本編の内容や巨人の正体に関係する内容が描かれているためネタバレにはご注意ください。
内容ネタバレ①壁外調査に参加するイルゼ
調査兵団であるイルゼは第34回壁外調査に参加し第二旅団最左翼の仲間と共に調査任務をしていました。すべての調査が終わり後は帰還するだけになった時、そこに巨人が現れてしまうとイルゼは仲間や馬を失ってしまい、立体起動装置も壊れてしまいました。
内容ネタバレ②手帳に記録するイルゼ
巨人の群れから命からがら逃げ延びたイルゼでしたが、自分の足だけで町へ帰還しなければならないという状況に絶望してしまいます。死を悟ったイルゼは手帳にメモを残しながら帰還することを決め、北を目指して走り続けました。
内容ネタバレ③奇行種との出会い
進んでいく道中でイルゼはとうとう巨人と遭遇してしまいます。逃げる手段がなくとうとうその日が命日かと思われましたが、その巨人はイルゼを捕食しようとせず、いきなり「ユミルさま」と人間の言葉を話したのでした。
内容ネタバレ④イルゼの怒り
巨人の正体が奇行種だと分析したイルゼは、人の言葉を話せるその巨人が自分のことをユミルという別人と勘違いしていることに気付き、試しに会話をしてみようとします。しかし、イルゼは巨人と話す話題を考えようとしてもつい巨人に対する恨みや憎しみを思い出してしまい、とうとうその怒りを巨人にぶつけてしまいました。
内容ネタバレ⑤イルゼの最期
怒鳴られた巨人は頬に自傷行為をしていましたが、次の瞬間ついにイルゼを捕食しました。巨人に捕まってしまったイルゼは力の限りにもがきましたが、抵抗むなしく頭から捕食されてしまい、その際に手帳を地面に落としたのでした。
内容ネタバレ⑥リヴァイが発見した手帳
イルゼが捕食された1年後、壁外調査を行っていたリヴァイ班が偶然その場を通りかかるとリヴァイが落ちていた手帳を見つけました。リヴァイは手帳を開いて中を確認すると驚愕した表情を見せており、そこに記載されていた内容が後に巨人の正体や秘密に関する重要な情報源となりました。
【進撃の巨人】イルゼの手帳の伏線
ここからは進撃の巨人におけるイルゼの手帳の伏線についてまとめていきます。特別編として描かれたイルゼの手帳には進撃の巨人本編に繋がる伏線が幾つか描かれており、伏線それぞれに関する考察や後に回収された時のその内容にネット上では大きな話題になりました。
伏線①巨人の「ユミル様」という言葉の正体
イルゼを捕食した巨人は「ユミルの民」「ユミル様」「よくぞ」と人間の言葉を話していました。ここに出ているユミルは本編に登場しているユミル・フリッツを示していますが、巨人が「ユミルの民」と言っていたことからユミルが何らかの長であること、そして本編にユミルが再登場することを暗喩していました。実際にユミルの正体は巨人を生み出した始祖ユミルであり、この巨人はそのユミルに仕えていた部下だったのです。
伏線②巨人が話せる理由
本来言葉を話せる巨人は知性巨人のみであり、無知性巨人が話せるのは異例でした。ただし進撃の巨人第38話では、コニーの母親が巨人化した際に娘の名前を呼んでいたことがありイルゼの手帳に出てきた巨人が特別だったとは言い切れません。無知性巨人が話せる理由は明かされていませんが、人間の頃の記憶や感情が発露して人の言葉を話しているのかもしれません。
伏線③巨人が急にイルゼを捕食しようとした理由
イルゼに怒鳴られた時巨人は、最初はうめき声をあげながら自分の顔を引き千切りそうなほどの力で引っ掻いていましたが急にその手を止めてイルゼを捕食しました。恐らくその時の巨人は、いきなり怒鳴られた理不尽と崇拝するユミルへの気持ちが衝突し、結果的に巨人の本能が勝ってイルゼを捕食したと考えられます。
【進撃の巨人】イルゼの手帳の見どころやOVAとの違い
ここからは進撃の巨人におけるイルゼの手帳の見どころやOVAとの違いについてまとめていきます。イルゼの手帳は進撃の巨人に掲載されてきた特別編の中でもユミルにまつわる伏線が描かれていたことが評判を受けており、掲載された当時はインスタ映えしたという意外な話題性を生み出しました。
イルゼの手帳の見どころ
イルゼの手帳の見どころは絶望的状況に追い込まれたイルゼと、偶然遭遇した巨人との間に起きた珍妙な出来事にあると言えます。進撃の巨人に登場するキャラクターは絶望的な状況に陥ったら戦意を喪失し、あまりの恐怖に命乞いしたり呆然としてしまうことが多いです。それに対してイルゼは、たとえ巨人と遭遇した時でさえ手帳とペンを常時手放さなかったというところも面白い部分でしょう。
イルゼの手帳の原作漫画とOVAの違いはある?
原作漫画とOVAではイルゼが捕食された後の描写が大きく異なります。イルゼが巨人に捕食された時、原作漫画では身体すべてを食い尽くされてしまったのに対しOVA版では頭だけが捕食され、残った遺体が木の割れ目に供えるように置かれていました。この描写に関して作者の諌山先生はOVAの解釈が正しいと明言しており、制作陣が作者の意図を汲み取ったと言えます。
その他にも、イルゼが手帳を落とすタイミングもOVAでは捕食される間際に変更されており、イルゼは頭を噛まれるその瞬間まで喋りながらメモを続け情報を残し続けようとする執念がありました。また、登場人物についても原作漫画ではリヴァイとハンジ含む4人のみだったのに対し、OVAではオルオとペトラが追加されています。
イルゼの手帳がインスタ映えする?
イルゼの手帳の画像をInstagramに投稿する人がいると、それに反応する人が数えきれないほど集まり俗に言われる『インスタ映え』になるほど大きな反響を呼びました。進撃の巨人は単行本2巻が刊行された時点で累計100万部を発行しており、連載当時の人気とイルゼの手帳の内容の面白さが相まってインスタ映えが起きたと考えられます。
【進撃の巨人】イルゼの手帳に対する世間での評判や人気
これまでイルゼの手帳内容や伏線、見どころなどについてまとめてきましたが、初めてイルゼの手帳が公開された時はファンの間でインスタ映えするほどの大きな反響がありました。ここではイルゼの手帳に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
イルゼの手帳に関する反響を調べてみると『面白い』と語るコメントが多く、多数の読者から高評価を受けていました。掲載された当時から内容が面白いと評判でしたが、ここで記載されていた内容が後の伏線に繋がったと判明した瞬間に再度評価されるという現象も起きていました。
イルゼの手帳に含まれていた伏線が本編で回収された時には驚きの声が多く寄せられていました。進撃の巨人はユミルがきっかけして物語が始まったと言っても過言ではなく、それに関する伏線が単行本5巻の時点でちりばめられていたと思っていた人はほとんどいなかったことでしょう。
リヴァイ班が好きな人にとってはOVA版に旧リヴァイ班のメンバーが登場していたことに感激していたようです。一度死亡してしまったキャラクターがOVA版であっても再登場を果たしたのは、そのキャラクターが好きな人ほど感動してしまうでしょう。
【進撃の巨人】イルゼの手帳は5巻収録の特別編だった
進撃の巨人5巻に収録されていたイルゼの手帳はイルゼの死に際に起きた出来事や、ユミルに関する伏線が描かれていた魅力的な特別編でした。イルゼの手帳に残された情報がその後の本編に関与してくるところも面白いところでしょう。
この記事のライター
zeile
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