【進撃の巨人】アッカーマン一族はなぜ強い？一族の謎や特徴を調査

アッカーマン一族は進撃の巨人作中内で登場した一族で、ある出来事から生き残っている一族は非常に少ないです。しかし、一族の中には生身の人間としては他の者と比べて別次元の実力を持つ者がおり、実力が高い理由はアッカーマン一族のある秘密が関係していると作中で明かされています。一族の秘密や正体に迫る前に、まずはアッカーマン一族について簡単に紹介していきます。

アッカーマン一族はフリッツ王家の武家だった一族ですがある理由で迫害されるようになってしまい、迫害が止まった現在でも生き残ってる一族はほとんどいません。進撃の巨人の物語開始時点で生き残っているアッカーマン一族は『ミカサ』『リヴァイ』『ケニー』の三人で、作中で登場した一族は『ミシェル』『ケニーの祖父』『ミカサの父』の合計6人だけです。

進撃の巨人は諫山創さんによるダークファンタジー漫画作品で、別冊少年マガジンに2009年から2021年まで連載されていました。単行本は全34巻が刊行され、2013年にはアニメ化され第4期まで放映されています。アニメだけでなくゲームや実写映画、ライトノベル等多くのメディアに展開しています。

突如現れた巨人によって滅亡寸前となった人類は、3重の壁を建て壁の内側で生活する事で100年間生きながらえてきました。壁の一つである「ウォール･マリア」のシガンシナ区で、『エレン･イェーガー』は父と母と家族に引き取られた『ミカサ･アッカーマン』と暮らしていました。しかし、エレンが10歳の時に壁より巨大な「超大型巨人」によって壁を破られた事で故郷と母を失ったエレンは、巨人達を駆逐する事を誓い物語が始まります。

アッカーマン一族の正体や秘密については進撃の巨人本編でエレンによって多くの事が明らかにされ、アッカーマン一族に飛び抜けた実力者が多い理由も一族の秘密が関係しています。アッカーマン一族が過去に迫害を受けた理由等一族の歴史の紹介や、正体･秘密を解説していきます。

アッカーマン一族の強さの理由は人間の姿で巨人の力を一部持っていて、巨人の力を引き出せるからです。力を引き出すと本来肉体が持っている力を限界まで引き出すことが可能な上、アッカーマン一族が積み重ねてきた過去の戦闘経験を得ることができます。さらに力を限界まで出しても体が壊れないように、骨密度が非常に高く見た目より体重が非常に重いです。しかし、「誰かを自分の宿主とする」「極限状態で主の命令を聞く」等、力を引き出すためにはいくつか条件があります。

アッカーマン一族は王家の武家だった一族です。しかし、迫害を受け続けていたため現在のアッカーマン一族の生き残りはほとんどいません。迫害を受けた理由は、東洋の一族と共に王家の思想に逆らった事とされていますが、始祖の巨人の記憶改竄がきかないため王政から恐れられたからです。迫害はウーリ･レイスがケニー･アッカーマンを王政側に引き込むまで続きました。アッカーマン一族は本家と分家に分かれていて、ミカサが分家でリヴァイとケニーが本家の血筋となっています。

巨人化学とは巨人の謎を解明するための学問で、エルディア帝国やマーレで行われています。「ユミルの民」をエルディア帝国が長年研究する中で偶然生まれたのがアッカーマン家であるため、アッカーマン一族は「巨人科学の副産物」とされています。元々フリッツ王を守るために作られていたため、アッカーマン一族のリミッターを解除するための条件にはその名残が残っています。

アッカーマン一族は脊髄液を打っても巨人化をする事ができません。巨人化できない理由は、アッカーマン一族が巨人の力を持っているからです。さらに、宿主と決めた人間を守ろうとしない場合はアッカーマン一族の力が使用できなくなります。実際に進撃の巨人本編で巨人化の注射を瀕死となったアルミンかエルヴィンのどちらに打つか揉めた際に、エルヴィンの意志にリヴァイが反していたため一時的に力が使えなくなっています。

エレンは進撃の巨人110話で「宿主の護衛に強いられる事に抵抗を覚えると頭痛を起こす」と言っています。しかし、この時のエレンのセリフの中には一部嘘が混じっていて、この事も後に嘘である事が判明しています。アッカーマン一族は宿主を殺害する事も出来、進撃の巨人本編終盤にて実際にアッカーマン一族の手によって宿主が殺害されました。さらに、アッカーマン一族で進撃の巨人ストーリー内で頭痛が起こっているのはミカサだけであり、頭痛の原因は他の理由になります。

次は、進撃の巨人作中で登場し活躍した5人のアッカーマン一族を紹介していきます。進撃の巨人作中で登場したアッカーマン一族は紹介する5人に加えた『ケニー･アッカーマンの祖父』で全員です。ですが、ケニーの祖父はケニーにアッカーマン一族の秘密や正体を教えた以外の活躍はしておらず、名前も判明していないため紹介は省略しています。

『ケニー･アッカーマン』は「中央第一憲兵団」に所属し「対人制圧部隊」の隊長です。ナイフの使い手で「切り裂きケニー」という異名を持ち、西部劇のような格好をしています。アッカーマン家への迫害から妹の『クシェル』と共に逃げている途中で生き別れています。後に再会していますが病気によってクシェルは死亡してしまいます。ケニーはクシェルの息子であるリヴァイを引き取って一緒に暮らし、戦い方や処世術等様々な事をリヴァイに教えた後リヴァイの前から去っています。

ヒストリアの母であるアルマを殺害した人物で、『ウーリ･レイス』の命を狙った事もありますが後に友人同士となった事でアッカーマン一族への迫害を終わらせた人物です。進撃の巨人作中では、「この世界を盤上ごとひっくり返す」という夢を叶えるために動いていますが、途中で致命傷を追い動けなくなったところにリヴァイと再会しています。リヴァイに自身との関係やリヴァイの母の事を話した後息を引き取りました。進撃の巨人作中内での実力はリヴァイと同等とリヴァイ自身が発言しています。

『クシェル･アッカーマン』はケニーの妹でリヴァイの母にあたる人物です。迫害から逃げる途中でケニーとは生き別れますが、後にケニーと再会した時には地下街で娼婦として働いていて、誰が父親か分からない子供を妊娠していました。ケニーに反対されながらも出産しリヴァイを授かりますが、生活が苦しくなった上にクシェルは病気が原因で息子のリヴァイを残し亡くなっています。アッカーマンへの迫害が亡くなったのはクシェルの死亡後だったため、リヴァイに一族に関係する事は教えていませんでした。

『リヴァイ･アッカーマン』は調査兵団に所属し、「人類最強の兵士」と言われています。進撃の巨人作中でも多くの巨人を葬っており、その強さは一個旅団(4000人)の実力があると言われています。幼い頃に母は死亡し父親は不明だったため、母の知り合いと名乗ったケニーに引き取られ一時期に共に暮らしてる間にケニーから戦い方等多くの事を教わっています。ケニーがリヴァイの出自を教えたのはケニーの死に際だったため、長い間リヴァイは自身の出自やケニーとの関係を知りませんでした。

ケニーがリヴァイに生き残る術や戦い方等を教えた後リヴァイから離れた後は、地下で有名なごろつきとして仲間と共に生活をしていました。この時のリヴァイの様子はスピンオフである「悔いなき選択」に描かれています。エルヴィンに出会って調査兵団に入ったのもごろつきとして生活している時です。紅茶を嗜好品としてストレートで飲み、コーヒーを飲むと鬱になると作者自身が発言しています。

ミカサの父はアッカーマン一族の血を引いています。迫害を受けていた所に同じく王家から迫害を受けていた東洋の一族出身のミカサの母と出会い、後に結婚しました。迫害が終わった後はアッカーマン性を名乗っています。ミカサが9歳の時にミカサの母親を狙った人攫いに襲われ、殺害されました。また、この時エレンの父親である『グリシャ･イェーガー』が家を訪れているため、二人は面識があったと思われます。

『ミカサ･アッカーマン』は進撃の巨人のヒロインです。9歳の時に人攫いに襲われ両親を失い、山小屋へと連れて行かれたミカサをエレンが助けた事でエレンに執着するようになりました。家族を失った後にエレンからもらったマフラーは常に身につけています。ただし、エレン以外の人間にも興味が無いわけでもなく、104期生の仲間達には情はありアルミンの事は信頼もしています。山小屋でエレンを宿主と認めたため、以降は自由にアッカーマン一族の力を引き出せるようになっています。

両親が殺害された後はイェーガー家に引き取られエレン達と共に暮らしています。その後は巨人の襲撃にあいトロスト区へ避難後、訓練兵団に入ったエレンを守るためにミカサも訓練兵団に入り主席で卒業しています。訓練兵団卒業後、調査兵団にエレンが入った事を聞いたミカサも調査兵団へ入団し、初陣での活躍から「並の兵士100人分と等価」と評価をされています。

ミカサには進撃の巨人作中でたまに頭痛を起こしているシーンがあり、後にこの頭痛の原因をエレンが話しています。しかし、この時エレンが話した内容は他のアッカーマン一族には当てはまらず、後のジークのセリフ等からエレンが嘘をついていた事が判明しています。ミカサの頭痛の本当の原因や正体を解説していきます。

ミカサの頭痛は『ユミル･フリッツ』がミカサの頭の中を覗いていたのが原因です。ユミル･フリッツは、約1820年前に光るムカデと接触して「始祖の巨人」の力を手にした事でユミルの民の始祖と呼ばれています。初代フリッツ王の奴隷であり、ユミルは死後も巨人を作り続けるように命令され「道」で巨人を作り続けています。そんなユミルがミカサの頭を覗いていた理由は、ユミルとミカサの境遇が似ていて、そんなミカサが自分の事を開放してくれるかもしれないと思ったからです。

ミカサは9歳の頃の事件でエレンを宿主としてアッカーマンの力を引き出しましたが、同時にミカサはエレンの奴隷となったようなものです。さらに、作者自身がミカサはエレンに対しても恋愛感情もちゃんとあると発言していて、ユミルもフリッツ王の事は愛していて、従っていたのもフリッツ王から愛してもらうためですがフリッツ王からは奴隷としてしか見られていません。この事からユミルは自分と共通点を持つミカサを重ね、ミカサが愛するエレンを殺害させる事で自分の未練を断ち切ろうとしています。

進撃の巨人終盤に起こった「天と地の戦い」で、ミカサは世界救うためにエレンの首を落とし殺しています。しかし、ミカサのエレンへの想いは殺した後も変わらず、バラを毎年エレンの命日にお供えしてる姿が見られます。その側には天と地の戦いが終わった後にミカサと結婚したジャンの姿もありますが、結婚した後もエレンの事を思い続けているミカサに文句は言わずにミカサと一緒に暮らしています。

アッカーマン一族が力を引き出すと体に相当な負担がかかるためそれに耐えるためにアッカーマン一族の骨密度が高く、その分体重も見た目以上に重くなっています。一族の身長や体重は、ミカサが『170cm･68kg』『176cm･68kg(マーレ編)』リヴァイは『160cm･65kg』ケニーは『190cm･120kg』です。ミカサも女性にしてはかなりの筋肉質であり、彼女が人気キャラである理由の一つとなっています。筋肉質な体型になったのは、本人の努力もさることながら、一族の力を引き出したことも理由ではないかと考察されています。

ナルトに登場する「うちは一族」は愛情が深い一族であり、それゆえに闇に堕ちやすい一族でもあります。アッカーマン一族は闇に落ちるところまでいったキャラは出てきていませんが一族が宿主という特定の人物を大事な存在とする事から、アッカーマン一族からうちは一族を思い浮かべている人も多かったです。

アッカーマン一族でも全員が強いわけではなく、力を引き出せてない一族も存在しています。引き出せてないのが確定してるのは人攫いに殺害されたミカサの父だけです。クシェル、ケニーの祖父は描写不足で引き出せるかどうかは不明であるため、力を使えないと確定してるミカサの父が一族で最弱という扱いになっています。

この記事では、アッカーマン一族の歴史･正体･秘密等進撃の巨人作中で判明した一族に関係する事について解説してきました。いくらアッカーマン一族と言っても全員が強いわけでなく、条件を満たさなければ一般人とそこまで変わるわけではありません。しかし、条件を満たせば進撃の巨人本編の最初から最後まで作中でも最強クラスのキャラとして君臨できるほどの実力を発揮しています。