【ゴールデンカムイ】アシㇼパと杉元は結婚するのか考察！恋愛に発展した経緯も

アシㇼパと杉元は、『ゴールデンカムイ』のヒロインと主人公です。杉元は砂金獲りをしていた雪山で、ヒグマに遭遇しました。絶体絶命の杉元を助けたのがアシㇼパでした。アシㇼパはアイヌが隠した金塊が父親の死に関係していることを知り、真実を突き止めるために杉元と行動を共にすることにします。二人の関係は相棒です。

『ゴールデンカムイ』の原作者は野田サトルで、明治末期の北海道・樺太を舞台にした漫画作品です。金塊をめぐるバトルが描かれています。2014年から『週刊ヤングジャンプ』にて連載が開始され、2022年の４月に完結しました。2022年９月の時点で、コミックスは2300万部を突破している大人気作品です。テレビアニメも2022年10月より4期が放送開始されましたが、メインスタッフの死去により2023年4月より改めて放送再開が決定しています。

主人公の杉元佐一は元軍人で、幼なじみの病気の治療費を稼ぐために北海道で砂金を集めていました。ある日杉元は、アイヌが隠した金塊の話を雪山で出会った男から聞きます。この話が本当だと杉元は確信し、ヒグマから助けてもらったアイヌの少女のアシㇼパと手を組むことにします。金塊を探す杉元、父親を殺した男を探すアシㇼパは、お互いの目的を果たすために金塊を探します。

激しい金塊をめぐるバトルがついに終わりました。お互いの目的のために行動を共にしていたアシㇼパと杉元ですが、何度も助け合い危険なこともたくさん乗り越えてきました。強い絆で結ばれた二人の関係ですが、金塊をめぐるバトルが終わった後、アシㇼパと杉元は恋愛に発展したのか、全てが終わった後二人はどうなったのか解説していきます。

杉元は親友と結婚した幼なじみの梅子が好きでした。杉元は梅子の目の病気を治す治療費を稼ぐために、金塊をめぐるバトルに参戦しました。激しい戦いが終わり、杉元は梅子に会いに行きます。しかし杉元は梅子の側にいることを選ばず、梅子と息子に金を渡して去って行きます。杉元はアシㇼパに「故郷へ帰ろう」と言い北海道へ戻ります。杉元はともかく、アシㇼパは杉元に淡い恋心を抱いているようです。長い間一緒にいた二人が、将来は結婚する流れになるのはとても自然です。

即席でコンビを組んだ二人ですが、これだけ長い間一緒にいれば恋愛に発展してもおかしくはありません。しかし杉元はアシㇼパのことをずっと相棒という関係を貫き通していて、最初から最後まで「アシㇼパさん」と呼んでいました。杉元はかなり年上ですし、親しくなれば「アシㇼパ」と呼びそうなものですが、杉元は徹底していました。それは杉元がアシㇼパのことを尊敬しているからでしょう。杉元からアシㇼパへの恋愛感情も描かれていないため、二人は一緒にいても結婚することはないと考えられています。

アシㇼパと杉元の間に子供はいません。しかし「子供がいた」とファンの間で噂が流れました。なぜこの噂が流れたのかは不明ですが、最終的に二人が結ばれたという描写がないため、子供はいるはずがありません。

アシㇼパと杉元は二人で北海道へ帰りますが、その後は恋愛に発展するのでしょうか。アシㇼパと杉元が出会ってからの経緯、アシㇼパの祖母のフチの存在を考察していきます。

アシㇼパと杉元の出会いは、北海道の雪山でした。杉元は川で砂金獲りをしていました。その時に男からアイヌが隠した金塊の話を聞きます。実は杉元に金塊の話をした男が、金塊の暗号を入れ墨で掘られた死刑囚だったのです。死刑囚は杉元と別れた後、ヒグマに襲われ死亡していました。杉元は死刑囚を背負って歩こうとした時に、ヒグマに襲われました。それを助けたのがアシㇼパです。

アシㇼパは杉元に遺体を置いて行くように言います。しかし杉元はお金が必要なため、金塊の暗号が彫られた遺体を離しません。そしてアシㇼパにアイヌが隠した金塊の話をしました。アシㇼパは金塊の話が父の死に関係があることを知り、杉元と一緒に遺体を囮にしてヒグマを倒すことにしました。これが二人が相棒となった経緯です。

杉元とアシㇼパはお互いを「アシㇼパさん」、「杉元」と呼んでいます。まるでアシㇼパの方が年上のようです。杉元がアシㇼパをさん付けで呼ぶのは、アシㇼパのことを尊敬していて敬意を抱いているからでしょう。アシㇼパは年下ながら、杉元にない物をたくさん持っています。山で生きるための知識や能力などです。この関係は最後まで変わりませんでした。

杉元はアシㇼパに対して相棒という関係を徹底していますが、アシㇼパは杉元を意識するシーンがいくつかあります。インカラマッが杉元に近づいた時には嫉妬しているような素振りを見せたり、杉元が金塊を探している目的は好きな人のためだと分かった時には話を逸らしています。しかしアシㇼパ自身も、自分の感情には気付いていないかもしれません。

アシㇼパがコタン（集落）に杉元を連れて来た時、アシㇼパの祖母であるフチはとても喜んでくれました。アシㇼパは父を亡くし、エゾオオカミのレタラも森へ帰ってしまい、元気がありませんでした。しかし杉元といるアシㇼパは笑顔で、そんなアシㇼパを見てフチは嬉しそうでした。杉元に「アシㇼパを嫁に貰ってくれ」と言いますが、アイヌ語だったため、杉元には伝わっていませんでした。

杉元の年齢は初登場時は20代前半、アシㇼパは推定12、13歳くらいです。二人の年齢差は10歳ぐらいです。かなり年が離れていますが、杉元がピンチの時にはアシㇼパが助けてくれます。子供で年下ですが、アシㇼパは守られる立場ではないのです。二人には年齢差はありますが、対等の関係です。

アシㇼパは杉元を意識していたようですが、杉元はどうだったのでしょうか。杉元は知恵と勇気があるアシㇼパを尊敬していました。危険なところをアシㇼパに何度も救われました。アシㇼパに対して尊敬、信頼という感情はありますが、残念ながら恋愛感情を持っていると思われる描写はありませんでした。

アニメでは３期まで放送され、2023年４月にはいよいよ４期が放送されます。ここからはアシㇼパと杉元を演じた声優を紹介していきます。プロフィールや出演作品、声優になった経緯などをまとめています。

アシㇼパの声優は白石晴香さんです。白石さんは2007年から女優として活動していました。声優になった経緯は、女優の仕事をしている時に「声がいい」と言われることが多くなり、『コクリコ坂から』のオーディションに合格したことがきっかけです。2019年にヒラタオフィスを退所し、2020年にトイズファクトリーに所属しています。『ゴールデンカムイ』ではアイヌ語に苦労したそうです。

杉元の声優は小林親弘さんです。小林さんは大学時代は演劇サークルと並行して、地元の社会人劇団にも参加していたため、芝居にのめり込んで大学の単位を取るのが大変だったそうです。初めて声優の仕事をした経緯は、韓国ドラマの仕事があると言われてドラマの出演かと思ったら、吹替えの仕事だったそうです。吹替えとドラマの仕事はあっても、アニメの仕事はあまりありませんでした。『ゴールデンカムイ』の杉元役に決まった時は、家の中で思いきり叫んだそうです。

即席でコンビを組むことになった二人ですが、次第にお互いとても大切な存在になります。男女でありながら恋愛関係ではないアシㇼパと杉元を、世間ではどのように思っているのでしょうか。

年の差はありますが、それをアシㇼパと杉元は感じさせません。それは杉元がアシㇼパを年下扱いをしないこと、アシㇼパが子供だからと杉元に頼らず甘えないからでしょう。主役とヒロインというよりも、『ゴールデンカムイ』は二人が主役なのでしょう。

男女がコンビを組む作品は、恋愛に発展していく経緯の作品が多いです。しかし『ゴールデンカムイ』は違います。友情や仲間という言葉もしっくりきません。お互い尊敬や信頼関係で強く結ばれているアシㇼパと杉元の関係は、あまり見ない関係かもしれません。

アシㇼパと杉元は、お互いの目的のためにコンビを組むことになりましたが、最後まで相棒の立場を貫き通しました。二人で北海道に帰りましたが、このままの二人の関係でいて欲しいという声はとても多かったです。

偶然雪山で出会ったアシㇼパと杉元ですが、次第に強い絆で結ばれていきます。離ればなれになった時もありましたが、そんな時でも二人はお互いを思っていました。金塊をめぐる戦いが終わって二人は北海道へ帰ります。その後二人は結婚したのかどうかは分かりません。もしかしたら結婚して、それでも杉元は「アシㇼパさん」と呼んでいるかもしれません。結婚してもしなくても、二人が一緒にいる可能性は高そうです。