【ワンピース】ヤマトの能力や正体を考察!悪魔の実や強さについても解説
当記事では、ワンピースに登場する「ヤマト」の能力や正体を考察・解説します。ヤマトはかねてより麦わらの一味への加入が噂され、新章へ向けて注目が集まっていたキャラクターです。女性キャラの中では頭一つ抜けた強さと能力を持つヤマトについて、深掘りしていきましょう。
目次
ヤマトとは?
ヤマトのプロフィール
- 年齢:28歳
- 誕生日:11月3日
- 血液型:F型
- 身長:263cm
- 性別:女性
- 悪魔の実:動物系幻獣種イヌイヌの実モデル”大口真神”
- 覇気:覇王色、武装色、見聞色
- 武器:金棒「建(たける)」
- 家族:(父)カイドウ
ヤマトはワノ国編にて初登場を果たしたキャラクターです。(コミックス97巻・983話『雷鳴』)2メートルを超える高身長、グラデーションのかかった長髪、赤い角を持っています。顔の特徴は、ガラス玉のような琥珀色の瞳と凛々しい眉です。赤い袴と般若の面を身につけ、上着の脇からは豊満なバストが覗いています。尚、出身地は判明しておらず出生も明らかになっていないため、ワノ国編での活躍を終えた現在も謎の残っているキャラクターです。
ヤマトの性格
ヤマトは純粋で真っ直ぐな性格の持ち主です。正義感が強いため、実父のカイドウとはソリが合わず常に反目しあい、ルフィたちと共闘してカイドウを討ち取りました。とあるきっかけから性別の壁を越え「男」として生きてきたため、一人称は「ボク」であり、ルフィからは「ヤマ男」と呼ばれています。理想主義的で無邪気なところがあるため幼い印象を持つ読者が多く、彼女の実年齢(28歳)にギャップを感じた人も少なくありません。
ワンピースの概要
ワンピースは、週刊少年ジャンプにて1997年から現在にわたって連載中の漫画作品です。1999年からはテレビアニメが放送されており、劇場版や歌舞伎、実写映画など、これまでに様々なメディアミックスが展開されてきました。世界的な人気作品で、「単一作者による漫画タイトル」として最も売れたことでギネス記録を樹立しています。2022年には作者・尾田栄一郎氏自ら「最終章」へ突入したことを発表し、更に注目が集まっています。
ワンピースのあらすじ
ワンピースは、主人公のモンキー・D・ルフィが「海賊王になる」ことを夢見て冒険をする物語です。ルフィはかつて命を救ってくれた海賊シャンクスから麦わら帽子を受け取りました。そして、「立派な海賊になったら会いに行き、帽子を返す」と約束を交わします。17歳になり海へ出たルフィは、仲間との出会いや強敵との戦いを経て、海賊王になる夢とシャンクスとの約束を果たすため突き進んでいきます。
ヤマトの悪魔の実の能力や強さ
ヤマトはイヌイヌの実モデル大口真神の能力者
ヤマトの悪魔の実は「動物(ゾオン)系幻獣種・イヌイヌの実モデル大口真神(おおくちのまかみ)」です。大口真神は狼を神格化したもので、「おいぬ様」と呼ばれることもあります。魔除けや盗難除けの守り神とされており、おでんの意志を継いでワノ国を守ろうとするヤマトにはうってつけの能力です。ヤマトはこの大口真神の姿に変身し、氷や冷気を操って戦っていました。
ヤマトの覇気
ヤマトは武装色・見聞色・覇王色3つの覇気を全て持っています。特筆すべきは「覇王色の覇気」で、これは数百万人に一人の選ばれた人間のみが持つ素質とされています。ヤマトはなんと8歳という幼さで覇王色を発動し、カイドウの部下を気絶させていました。現在判明している限りでは、女性キャラで覇王色の覇気を持つのはボア・ハンコック、ビッグ・マム、ヤマトの3人のみです。
ヤマトの強さを他キャラと比較
ヤマトの強さは性別の壁を全く感じさせず、戦闘能力は男性陣にも遜色ありません。実際どれほど強いのかを、他の強キャラとの比較から考察していきます。原作の描写を元に考察しているので、以下ネタバレに注意してください。
ヤマトの強さをルフィと比較
ヤマトとルフィが初めて対面したシーンです。この時ヤマトは般若の仮面を被っており、正体不明の人物を目の前にしたルフィは不信感を抱きます。急いでいたルフィはヤマトに攻撃を喰らわせ突破しようとしましたが、ヤマトは金棒を使ってこれをかわします。結局戦いは中断し、話し合いとなったため決着はつきませんでした。しかし少なくともこの時点で、ギア3のルフィと戦っても無傷で乗り切るだけの実力者であることが判明しています。
ヤマトの強さを飛び六胞と比較
ヤマトは海楼石の錠をつけた状態で、飛び六胞のうるティを一蹴したことがあります。うるティは十八番の「ウル頭銃(ずがん)」でルフィと頭突き対決をしたことがあり、頭突きだけならルフィとも互角です。うるティの頭突きを受け、その強さを見極めたルフィがギア4で対抗しようとすると、ヤマトが「雷鳴八卦」でうるティを撃破します。この一撃を見たルフィは絶句していました。
ヤマトの強さを大看板と比較
大看板と言えば、百獣海賊団の中ではカイドウに次ぐ強者です。しかし、この強者たちは揃ってヤマトを「坊っちゃま」と呼び敬っています。上司の子に礼を尽くすことは、不思議ではありません。しかし、ヤマトはカイドウとタイマン勝負をするほどの強さを持っています。カイドウの強さを知る大看板は、それがとんでもないことであると理解しており、ヤマトの強さを悟って畏敬の念を抱いてる可能性があるのです。
ヤマトの懸賞金
現時点でヤマトの懸賞金は判明していません。8歳から監禁生活をしてきたヤマトは、存在すら世間に知られていないのです。しかし、ロジャーの息子であるエースが危険視されていたように、ヤマトもまた「カイドウの息子」というだけで政府にとって超危険人物となります。したがって、ヤマトの正体が公になれば間違いなく億は超えると考えられており、ワンピースの懸賞金は語呂合わせが多いことから、「ヤ(8)マト(10)=8億1000万ベリー」くらいになるだろうと言われています。
ヤマトの技
ヤマトは悪魔の実「大口真神」の能力と、自前の金棒を駆使して戦います。主に打撃技が多いのですが、そこに覇王色や氷・冷気を纏わせることでバリエーション豊かな技の数々を編み出しました。ここではヤマトが作中で見せた7つの必殺技を紹介します。
ヤマトの技①雷鳴八卦
雷鳴八卦(らいめいはっけ)はカイドウの持ち技でもあり、親子2代にわたる必殺技です。金棒を大振りして敵を粉砕する一撃必殺で、カイドウの場合は片手ですが、ヤマトは両手で思い切り振り抜きます。この技を喰らって撃沈したうるティによると、カイドウのものに比べれば「雷鳴”四”掛」くらいとのことで、ヤマトの方が威力はやや劣るようです。
ヤマトの技②鳴鏑
鳴鏑(なりかぶら)は、金棒を振って衝撃波を繰り出す遠距離攻撃です。巨体を誇る八茶のあごに見事命中させ、一撃でノックアウトしてしまいました。元ネタとされる鳴鏑は「矢の先端に鏑をつけて飛ばした時、空気が振動することで音が鳴り、この音が戦いの始まりを告げる」という儀礼のようなものです。古事記には、この鳴鏑に関する記述が残っています。
ヤマトの技③無侍氷牙
無侍氷牙(なむじひょうが)は、人獣型の状態で繰り出す氷の息吹です。カイドウの熱息(ボロブレス)にヤマトは氷のブレスで対抗し、見事炎を打ち消しています。尚、万葉集には大口真神の歌があり、そこには雪が登場します。ヤマトが氷の技を有するのは、やはり神話が根拠になっているようです。
ヤマトの技④鏡山
鏡山(かがみやま)は、全身に氷のシールドを纏う防御技です。鏡山を発動した状態で、カイドウと「雷鳴八卦」の相打ちになった際は、この氷のシールドのおかげでヤマトは無傷で済みました。カイドウの必殺技を受けたことで、流石にシールドはパラパラと割れてしまいましたが、逆に言えばカイドウの攻撃を受けてもシールドが割れる程度で済むと言うことです。すなわち、よほどの攻撃でなければ破れないと考えられています。
ヤマトの技⑤氷諸斬り
氷諸斬り(ひもろぎり)は、振り回した金棒を、遠心力を活かして思い切り振り下ろす技です。「斬り」とありますが武器が金棒であるため、斬撃ではなく打撃技となっています。ヤマトはこの技を、カイドウの脳天に躊躇なくお見舞いしました。
ヤマトの技⑥神速 白蛇駆
神速 白蛇駆(しんそく・はくじゃく)は、覇王色の覇気を覚醒した状態で繰り出す技です。「神速」の名の通り猛スピードで接近し、そのスピードの勢いに乗って金棒を一振りします。覇王色を纏わせているということで、ヤマトの技の中でもかなり本気度が高く、この技をカイドウに喰らわせたことから、「カイドウを倒す」というヤマトの意志の強さがうかがえます。
ヤマトの技⑦馬幻刃
馬幻刃(まほろば)は金棒に冷気を纏い、フルスウィングする技です。カン十郎が火前坊を使って鬼ヶ島の武器庫に侵入し、火薬に点火しようとした際にヤマトはこの技を使いました。ヤマトの攻撃によって爆破は阻止され、カン十郎の目論見は失敗に終わります。動きは雷鳴八卦とよく似ていますが、この技は冷気を纏っているため、そこが見極めのポイントとなっています。
ヤマトの正体や関係するキャラ
ヤマトの正体は光月おでんと同一人物ではない?
ヤマトは「光月おでん」を自称していますが、2人は全くの赤の他人です。ヤマトがここまでおでんに心酔するのは、20年前に彼の潔い最期を見届けたことがきっかけでした。おでんの勇姿を胸に刻んだヤマトは、その後手に入れた「航海日誌」からおでんの生き様を知ると当時に、海への憧れを抱きます。ヤマトは「おでんのように生きたい」と強く思うようになり、おでんを名乗るようになったのです。
ヤマトの性別
ヤマトと言えば、性別について議論があがることが少なくありません。事実から言うと、ヤマトの性別は女性です。しかし、ヤマトはおでんへの憧れから男として生きています。また、女性として生まれながら息子として育てらてきました。いわば心の性別は男性、体の性別は女性なのです。ヤマトも自身の性別をほぼ男性として捉えており、カイドウ討伐後は麦わらの一味らの男性メンバーと一緒に平然と男湯で入浴していました。
ヤマトとカイドウの関係
先述した通り、カイドウとヤマトはれっきとした親子です。しかしカイドウは娘のヤマトに枷をつけ、息子として20年間も監禁していました。カイドウはいずれヤマトをワノ国の将軍にしようと目論んでいたため、ヤマトがワノ国から出ることを禁じたのです。「おでんのように生き、海へ出たい」と思っているヤマトは、当然これに猛反発します。ヤマトは聞く耳を持たない父に勝負を挑み続け、度重なる親子喧嘩の果てにとんでもない強さを身につけたのです。
ヤマトの母親の正体
ヤマトの母親は依然判明していませんが、ヤマトの年齢やカイドウの人脈などから有力視されているキャラはいます。その筆頭に上がるのが、ビッグマムです。ビッグマムとカイドウはロックス海賊団の元船員でした。また、今でこそ恰幅の良いビッグマムですが、若い頃はかなりのスレンダー美人で、その時の目元がヤマトに似ていると言われています。しかし、「これほどの素質を持つ子をビッグマムが手放すとは考えにくい」と、この説を否定する声も少なくありません。
ヤマトと光月モモの助の関係
カイドウの子・ヤマトとおでんの子・モモの助は、同い年に生まれました。本来は因縁の2人ですが、ヤマトはカイドウを憎みおでんを心から尊敬しています。ヤマトにとってモモの助は、誰もよりも尊敬する人の息子なのです。一方でモモの助は、カイドウに父・おでんを殺されているため、ヤマトは親の仇の娘となります。しかしヤマトはモモの助のために命をかけると誓い、ヤマトとの共闘の中でモモの助も彼女に信頼を置くようになりました。
ヤマトとエースの関係
エースは4年ほど前にワノ国に漂流した際、カイドウ討伐のため鬼ヶ島に侵入し、幽閉中のヤマトと出逢いました。相手を敵と見なし戦う2人ですが、互いに父の呪縛に悩んできたことを知ります。そんな呪縛を跳ね除けようとするエースの言葉を受け、目を覚ましたヤマトは心を開き、エースに夢を語りました。すっかり意気投合した2人は酒を酌み交わし、性別を超えた親友になります。そして「いつか海で会う」と約束しましたが、エースの死によりそれは2度と果たされなくなりました。
ヤマトのモデルや元ネタ
ヤマトのモデルと言われているのが、日本神話に登場する「ヤマトタケル」です。古事記によると、ヤマトタケルは父の不興を買いながら、敵の目を欺くため女装をして戦っていたそうです。父との確執、本来とは違う性別を自称して活躍したという点で、ヤマトとは共通点があります。また、ヤマトタケルは「大口真神」とも縁があるようです。敵となるオロチの由来が「ヤマタノオロチ」であることから考えても、この説が有力とされています。
ヤマトは麦わらの一味の仲間になった?
ヤマトは麦わらの一味の仲間になると言われていた理由
先に述べた通り、ヤマトは海に出ることをずっと夢見ていました。エースが話していた「ルフィ」と会えるのを待ち望んでいたとも語っています。つまり麦わらの一味がワノ国を出航する時は、ヤマトにとって海へ出る絶好の機会だったのです。また、ルフィはクルー以外の人物をあだ名で呼ぶ癖があります。ヤマトも例に漏れず、最初は「ヤマ男」と呼ばれていましたが、それが「ヤマト」呼びに変化したため、仲間入りは確定と思われていたのです。
ヤマトが麦わらの一味の仲間にならないことが確定?
結論から言うと、ヤマトはワノ国に残ることになりました。正確には「仲間とは認められたものの、船には乗らなかった」のです。船に乗らなかった理由はヤマト曰く、「おでんのように生きたいから」ということでした。おでんはワノ国を回遊してから海に出ているため、ヤマトも同じ道を歩みたいと語っています。では、今後麦わらの一味に合流する機会はあるのでしょうか。
ヤマトが麦わらの一味の仲間にならない理由
仲間入りが期待されていたヤマトですが、最近はサニー号に乗る望みは薄いと考える人が増えてきました。麦わらの一味は、チョッパーなら医者、ナミは航海士と言ったように必ず全クルーに役割があります。最近加入したジンベエは、フランキーが船大工の傍で代理を務めていた操舵手となりました。ヤマトの役割として妥当なのは「戦闘員」ですが、すでにゾロが据えられています。よって、役割のないヤマトが加入する可能性は低いと言われているのです。
ヤマトの声優
ヤマトの声優は「早見沙織」
ヤマトの声優は早見沙織(はやみ・さおり)さんです。ワンピースは歴史が長いため多くのベテラン声優が活躍していますが、ワノ国編では新進気鋭の若手声優が続々台頭してきました。早見さんもその一人で、ヤマトがもし麦わらの一味に加入すれば、現在一味の最年少である岡村明美さん(54歳)より20歳以上若くなりなます。ネットでは早見さんに対し「緊張感がすごいだろう」との声が上がっていました。
早見沙織のプロフィール
早見沙織さんは1991年5月29日生まれの32歳(2023年10月時点)です。東京都出身、身長164cm、血液型はAB型、アイムエンタープライズに所属しています。声優を目指すきっかけは、池田昌子さんのオードリー・ヘップバーンに感銘を受けたことだと語っていました。また、養成所では『クレヨンしんちゃん』のみさえや、『ちびまる子ちゃん』のみぎわさん役で知られるならはしみきさんから手ほどきを受けたそうです。
早見沙織の主な出演作品
早見さんは演技の幅が非常に広いことで有名です。ヤマトは少年のような声色で演じていますが、お淑やかな大人の女性を演じることもあります。「透明感がある」と評価される、地声と透声の混ざったような声色が特徴的です。その透き通った声を活かし、巫女や人魚、妖精などの壮麗な役を担当することが多々あります。ワンピースのヤマトはボーイッシュなキャラですが、神秘的な悪魔の実の能力者であるため、早見さんの担当キャラの傾向に見事当てはまっています。
- 胡蝶しのぶ(鬼滅の刃)
- ヨル・フォージャー(SPY×FAMILY)
- 花海ことは、キュアフェリーチェ、はーちゃん(魔法つかいプリキュア!)
- 新垣あやせ(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)
ヤマトの能力に対する世間での評判や人気
ヤマトの悪魔の実の能力が判明すると、埼玉県秩父市の「三峯神社」と東京都青梅市にある「武蔵御岳神社」が注目を集めました。ここにはヤマトの悪魔の実のモデルとなった大口真神が祀られています。一種の聖地巡礼のような形で、この2つの神社を訪れたファンも多いようです。
ヤマトの悪魔の実の正体がはっきりするまで、その能力の片鱗を見たワンピース読者の間では様々な考察が繰り広げられていました。これは「麒麟ではないか」という意見ですが、ワノ国に登場するキャラの能力の傾向から考えて「古代種かも」という声もありました。また、人造悪魔の実「SMILE」だと見ていたファンもいたようです。
動物系悪魔の実の能力者はほとんどが男性キャラで、どれも獣らしく勇ましい見た目をしていました。ところが、ヤマトの登場によって「美しい動物系の能力者」が誕生したのです。悪魔の実の正体が「大口真神」と判明した時は、能力の強さもさることながら、能力発動時の神秘的な姿に心躍ったファンが大勢いました。
ヤマトの能力はイヌイヌの実モデル大口真神だった
ワノ国編で彗星の如く現れたヤマトは、男性的な強さ・女性的な魅力の両面を持ち、性別を問わずファンの多いキャラクターです。神秘的な悪魔の実の能力については様々な考察がありましたが、その正体は日本神話が元ネタの「大口真神」でした。しかし、「母親の正体」や「麦わらの一味に加入するか否か」など、多くの疑問を残しており、再登場の際にはこれらの疑問が解決されるとともに、更なるパワーアップも期待されています。
この記事のライター
HAYASHI*M
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