【ワンピース】セニョールの赤ん坊姿に隠された過去とは?再登場の可能性はある?
当記事では、ワンピースのドレスローザ編に登場するセニョール・ピンクの過去や能力、声優について紹介します。セニョールはワンピースの中でも1・2を争うハードボイルドで、再登場も望まれているキャラです。ルシアンとの恋物語も掘り下げ、彼の魅力に迫っていきましょう。
目次
【ワンピース】セニョールとは?
ワンピース『ドレスローザ編』にて初登場するセニョールは、赤ん坊の格好をしながらも若い女性たちを侍らせているキャラクターです。アニメではシュールな見た目とは裏腹に、渋く格好いい声で驚いた人も多いのではないでしょうか。ここではまずセニョールのプロフィールと、ワンピースの基本情報をおさらいしておきましょう。
セニョール・ピンクのプロフィール
セニョール・ピンクはドフラミンゴの擁する海賊団、ドンキホーテ・ファミリーの一員です。赤ん坊のような服に身をつつんだ小太りの中年男性で、タバコではなくいつもおしゃぶりを咥えています。その異様な見た目は、ワンピースきっての変態キャラであるフランキーを以てして”変態”と言わしめたほどでした。
- 名前:セニョール・ピンク
- 年齢:46歳
- 誕生日:6月12日(恋人の日)
- 血液型:X型
- 身長:244cm
- 所属:ドンキホーテ海賊団・ディアマンテ軍幹部
- 懸賞金:元5800万ベリー
- 悪魔の実:スイスイの実
- 好物:ルシアンの手料理、ギムレット
- 出身地:北の海
セニョール・ピンクの性格
セニョール・ピンクはいつも美女に囲まれており、その美女の身につけているビキニを剥ぎ取って自身の汚れた口周りを拭い取るなど、非常にダイナミックな行動をとることがあります。常に言動がハードボイルドであり、取り巻きの美女たちはいつも黄色い声をあげています。また海賊団の所属でありながら、お年寄りや小動物には優しさを見せ、時に身を挺して守るような正義感を見せることもあり、一概に悪役とは言い難いキャラのようです。
ワンピースの概要
ワンピースは原作者・尾田栄一郎氏により、1997年から週刊少年ジャンプにて連載されている、海賊を題材にした少年漫画です。1999年よりテレビアニメが放送されており、2022年には劇場版ワンピース『FILM RED』が大ヒットしました。日本国内のみならず海外からの人気も高く、最も売れた単一作者のコミックとしてギネス記録にも認定されています。また、歌舞伎や実写映画などのメディアミックスも幅広く展開されている作品です。
ワンピースのあらすじ
ゴムゴムの実を食べた少年モンキー・D・ルフィは、海賊になることを夢見ていました。そんなある日、偉大な海賊・シャンクスに命を救われ麦わら帽子を授かり、いつか海に出ることを誓います。そして17歳になったルフィは、ひとつなぎの大秘宝ワンピースを手に入れ海賊王になるため、出航しました。ルフィは旅先で仲間たちと出会い、強大な敵を倒し一歩一歩ワンピースへの道のりを歩んでいきます。
【ワンピース】セニョールの過去や再登場
セニョール・ピンクは赤ん坊の格好をし、おしゃぶりを咥え、ふっくらと膨らんだお腹を出した中年男性です。ワンピース初登場時には、そのビジュアルで読者に衝撃と笑いを与えました。しかし、実は悲しい過去を秘めており、赤ん坊の格好を貫き通すのには深い訳があるのです。ここでは彼の過去と、再登場の可能性について解説します。
セニョールの赤ん坊姿に隠された過去
セニョールはある雨の日、ルシアンという一人の女性に出会います。ルシアンの屈託のない人柄に惹かれたセニョールは恋に堕ちました。しかしルシアンが「海賊が嫌い」と言い切ったため、セニョールは”銀行員”と身分を偽りルシアンと結婚します。そして2人は子宝に恵まれ、『ギムレット』と名付け大切に育てました。3人は一見幸せな家族で、彼の人生も順風満帆かのように思われていたのです。
過去①ギムレットの死
幸せな結婚生活の傍で、セニョールはルシアンに一切を明かさず本来の海賊業を営んでいました。そして1週間ほど家を空けている間、ギムレットは急な高熱により命を落としてしまいます。ルシアンはセニョールと連絡を取るため銀行に問い合わせますが、「そんな社員はいない」と言われ、セニョールの嘘に気がつきました。そしてセニョールの裏切りに絶望したルシアンは、嵐の中家を飛び出してしまいます。
過去②人形のようになったルシアン
家を飛び出したルシアンは土砂崩れに巻き込まれ、一命は取り留めたものの一切の感情を失ってしまいました。余命も残りわずがであると宣告され、セニョールは「自分に出会わなければ、ルシアンはこんな目に遭わなかった」と、嘘をついてまで結婚したことを後悔し、自分を責めます。
過去③赤ん坊姿になった理由
「なんとかもう一度ルシアンの笑顔が見たい」と願うセニョールは、ギムレットの身につけていたボンネットを被ってみせます。すると、感情を失ったはずのルシアンが僅かに微笑みました。以来、セニョールは赤ん坊の服に身を包んでルシアンに会いに行くようになります。周りに軽蔑され、”変態”と笑われても、ルシアンを笑わせたい一心で赤ん坊の格好を貫き通すのでした。
セニョールの再登場の可能性はある?
1021話のリクエスト扉絵にて、フランキーとセニョールが泣きながらバーで酒を酌み交わす姿が描かれていました。このことからセニョールの再登場が望まれていることがうかがえます。作中でのセニョールは、現在他のドフラミンゴファミリーと共にインペルダウンに収監されていると考えられています。しかし、最新章のエッグヘッド編にてセニョールの『スイスイの実』に似た能力が登場し、彼の生存を危ぶむ声もちらほら出てきました。果たして、彼の再登場は叶うのでしょうか。
【ワンピース】セニョールの能力やフランキーとの戦い
フランキーVSセニョール・ピンク戦は、一見すると”海パン姿のサイボーグ男VS赤ん坊姿の小太り男”というとてもシュールな対決です。しかしそこには、感動のラストが待ち受けていました。ここでは2人の勝負の結末と、セニョールの能力や必殺技を紹介します。
セニョールは「スイスイの実」の能力者
セニョールは『スイスイの実』の能力者です。この能力は、壁や地面を水面のように自由自在に泳いだり潜ったりすることが出来るもので、対フランキー戦ではバタフライで突進したり、滝登りのように壁を登ったりしていました。しかし”泳げる能力”と言っても、悪魔の実の能力者の弱点である海や川では泳ぐことができないようです。
セニョールとフランキーの熱い戦い
ワンピース作中きっての”変態対決”となったこのマッチアップは、肉弾戦メインで展開されます。たたみかけるようなシュールな技の連続後、セニョールは渾身の一発を放ちますが、フランキーはこれに耐えて見せました。負けを認めたセニョールは、無抵抗でフランキーの必殺技をくらい宙に舞います。そしてルシアンを思い出し、涙を流しながら倒れました。フランキーはセニョールの胸の内を察し、「兄弟」と声をかけて涙を拭ってあげ、その場を後にします。
セニョールの技
悲しい過去を秘めたセニョールですが、そのシュールな技の数々ゆえ物語が暗い雰囲気に包まれず、多くの読者を楽しませてくれています。かっこいい生き様とは正反対の必殺技に、笑わされた人も多いのではないでしょうか。以下はセニョールがワンピース作中で披露した4つの必殺技です。
技①おむつ爆弾
セニョールは星柄のおむつを身につけていますが、『おむつ爆弾』ではこの星が球体となって飛び出し、それを相手に投げつけることで攻撃をします。セニョールこだわりの赤ん坊ファッションの一部かと思いきや、このおむつは立派な兵器だったのです。
技②ネコ耳パンチ
まず、スイスイの実の能力を利用してバタフライで敵に接近します。そして最接近したところで飛び上がり、女子高生のやるような”猫のポーズ”のごとく両手の拳を頭上にかざし、そのまま突進します。ちなみにこの技を披露した時はフランキーではなく工場長に激突してしまい、セニョールはぷかぷかと地面に浮いていました。
技③ニャンニャンスープレックス
この技もまた、スイスイの実の能力を利用して相手に接近します。そして背後に回り込み、スープレックスを決めます。ちなみに『スープレックス』とはプロレスの技で、背後から手を回して敵の体を抱き抱え、そのまま後ろに反り投げる技です。
技④ニャンニャンスープレックス ベビーバスター
この技では敵を抱え込むと、壁を滝登りのように泳ぎ上空へ舞い上がります。そして空高くから急降下し、敵を地面に叩きつけるという強力な必殺技です。セニョールはこれを、勝負を決める最後の一発として放ちましたが、見事にフランキーが耐えたため、潔く負けを認めました。
【ワンピース】セニョールの声優
ここではセニョール・ピンクを演じる声優について紹介します。セニョールの声はまさにハードボイルドで、その渋く深みのある演技はワンピースファンの間で高く評価されています。そんなセニョールの適役声優は、一体誰なのでしょうか。
セニョールの声優は「山路和弘」
セニョール・ピンクを演じる声優は、俳優やナレーターとしても活躍する山路和弘(やまじ・かずひろ)さんです。同じく声優の朴路美(ぱく・ろみ)さんの配偶者としても知られています。
山路和弘のプロフィール
山路和弘さんは1954年6月4日生まれの68歳(2023年3月時点)です。出身地は三重県伊賀市、血液型はA型、身長は172cm、劇団青年座に所属しています。プライベートでは乗馬や料理を嗜み、ダンスやトランペット演奏を得意としているようです。また、「毎年夏に舞台で怪談を上演したい」と語るほどの怪談好きでもあります。
山路和弘の主な出演作品
山路さんは舞台から俳優としてデビューし、1980年前半はピンク映画への出演機会が多く、セクシー俳優としても知られています。声優として活動し始めたのは30代半ば頃からで、最初は吹き替えがほとんどでした。2000年代以降からはアニメ声優としても多く活躍し、山路さんを憧れとしてあげる声優も多いようです。今回はアニメ作品の中から、山路さんが演じたキャラクターを紹介します。
- ギルド・テゾーロ(劇場版ワンピースFILM GOLD)
- 雑賀譲二(PSYCHOーPASS サイコパス)
- ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)
- シルバーファング、バング(ワンパンマン)
- おしりダンディ(おしりたんてい)
【ワンピース】セニョールに対する世間での評判や人気
セニョール・ピンクはそのキャッチーな見た目から、読者の間ではネタキャラという風に捉えられていました。ところが彼の悲しい過去を知った時、読者の認識は一変します。ルシアンの笑顔のために恥も外聞も捨て、赤ん坊スタイルで居続けるセニョールの姿は、いつの間にか笑いではなく涙を誘うようになりました。
数多くのマッチアップが見られるドレスローザ編でも、フランキーVSセニョール戦は屈指の人気を誇っています。海パン姿の男と赤ん坊姿の男の戦いが、まさかこんなにハードボイルドで格好いいものになるとは誰も想像していなかったようです。決着後のフランキーの「兄弟」呼びに痺れたと言う人も多く、「いい意味で期待を裏切られた」と感じる人が続出しました。
こちらは、セニョールの声優・山路和弘さんの演技に対する感想です。山路さんの渋い演技は、ハードボイルドなセニョールの魅力を引き出すのにピッタリという意見が多くあがっていました。一方で、そのダンディーな声で「おむつ爆弾!」などとシュールな必殺技名を叫んでしまうギャップもまた良いという声も見られます。
【ワンピース】セニョールの赤ん坊姿には悲しい過去が隠されていた
初登場時はギャグに振り切ったキャラクターだと思われていたセニョールは、本当は悲しい過去を秘めていました。愛する女性・ルシアンを思い続ける姿には、多くの読者が心を動かされています。フランキーとの”変態対決”も感動的なクライマックスを迎え、ワンピースファンの間では名シーンとして語り継がれるようになりました。「フランキーと酒を酌み交わしてほしい」と再登場を期待する声も上がり、今でもセニョールは読者の間で愛されているようです。
この記事のライター
HAYASHI*M
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