【ワンピース】おでん二刀流とは?ゾロとの関係についても徹底調査
おでん二刀流とは、ワンピースのワノ国編に登場する光月おでんが使う剣術の名前です。光月おでんはそのおでん二刀流により、ワンピースの作中で圧倒的な強さを発揮していました。本記事では、おでん二刀流の詳細と、三刀流剣術を使うゾロとの関係について紹介します。
目次
【ワンピース】おでんとは?
光月おでんのプロフィール
光月おでんは、ワンピースのワノ国編に登場するキャラクターで、ワノ国の将軍光月スキヤキの嫡男として生まれました。若い頃から相当な強さであり、10代の時点で既におでん二刀流を使いこなし、都に現れた巨大猪を一刀両断していました。その後おでんは都を追放されますが、紆余曲折を経てワノ国九里の大名となりました。また、おでんは若い頃から海外に興味があり、偶然ワノ国に漂着した白ひげ海賊団と出会い、彼らの仲間となり海に出ました。
また、航海の中でおでんはロジャー海賊団とも出会い、戦いの末に意気投合して彼らの仲間になり、海賊王のクルーとなりました。おでんはその後ワノ国に帰国しますが、おでん不在の間にワノ国はカイドウと黒炭オロチに支配されていました。おでんはカイドウに戦いを挑むものの、相手側の卑劣な作戦もあり敗れ、都で処刑され命を落としました。
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から現在まで週間少年ジャンプで連載中の作品で、冒険や戦いをテーマにした王道的な少年漫画作品です。その人気は国内外を問わず非常に高く、単行本の累計発行部数5億1000万部(ギネス世界記録)、2022年8月公開の最新映画の興行収入197億円(邦画歴代5位)と圧倒的な実績を叩き出しています。最新映画は2023年10月にアンコール上映が開始されるなど、今でも根強い人気を誇ります。
ワンピースのあらすじ
ひとつなぎの大秘宝・ワンピースを手に入れ海賊王になることを目指す主人公モンキー・D・ルフィは、ゾロなどの仲間達と海賊「麦わらの一味」を結成して海を冒険し、様々な強敵を打ち破ってきました。その中で、ルフィ達はワノ国にて光月おでんの無念を晴らすべく立ち上がった侍達と手を組んで、四皇カイドウ率いる百獣海賊団に決戦を挑み、これを打ち破りました。そしてルフィは新たな四皇に位置付けられ、海賊王に大きく近づいていきます。
【ワンピース】おでん二刀流とは?ゾロとの関係も考察
おでん二刀流とは?
おでん二刀流は、光月おでんが2本の大刀「天羽々斬」と「閻魔」を駆使して繰り出す、我流の二刀流剣術です。その強さは持ち前の覇気も相まって絶大なもので、ワンピース作中では巨大猪を一刀両断したり、海外のベテラン海兵達の間で現在でも実力者として名が通っていたり、極めて頑丈な肉体を持つカイドウに大傷を負わせたりしています。おでん二刀流の技名は、おでんの具をモチーフにしたものが多いことも特徴です。
おでん二刀流とゾロの三刀流や構えが似ている?
光月おでんのおでん二刀流は、おでん自身が独自に極めた剣技ですが、実はおでん二刀流と似た構えを取る剣士がいました。それは麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロです。ゾロは現在でこそ三刀流の剣士ですが、元々少年時代は二刀流を使っていました。この二刀流時代に、ゾロはライバルである霜月くいなと決闘をしましたが、この時おでん二刀流と似た構えをとっていました。
しかし、決闘の翌日にくいなは事故死し、ゾロは彼女の持つ刀「和道一文字」を受け継ぎ、以降は三刀流の剣士として剣技を磨いてきました。そして時を経て、ワノ国編での百獣海賊団との決戦の前に、ゾロは元々持っていた黒刀「秋水」をワノ国に奉納する代わりに、おでんの持っていた刀のうち「閻魔」を受け継ぐことになりました。
おでんとゾロには霜月コウ三郎の存在が関係している?
では、ゾロとおでんの構えが似ているように見えたのはなぜでしょうか。そのヒントは、2人に共通したルーツが関係しています。ゾロはイーストブルーのシモツキ村出身ですが、実はシモツキ村は過去にワノ国を違法出国した侍達が、航海の末イーストブルーに辿り着き築いた村でした。その侍達の中に霜月コウ三郎という人物が居ましたが、実はコウ三郎はくいなの祖父にして、ゾロの幼少期の師匠である霜月コウシロウの父親でした。
また、ワンピースの作中で、ゾロはワノ国のかつての大名にして、刀神霜月リューマの子孫であることも示唆されています。このため、ゾロはおでんと師匠の血筋を通じて深い関係があり、ひいて自身のルーツがワノ国にあることがわかりました。この繋がりのため、ゾロの三刀流と光月おでんのおでん二刀流にも何かしらの関係があることがうかがえます。
【ワンピース】おでんの技
おでんの技①桃源白滝
ワンピースの作中で、光月おでんの技として最初に登場したのは「桃源白滝(とうげんしらたき)」という技です。この技は2本の刀を横一閃に振り抜き対象を一刀両断する技です。ワンピースの作中では、ワノ国の都である「花ノ都」に突如出現した、山ほどのサイズがある巨大猪に対しこの技を使い、巨大猪を一刀両断にしていました。これはおでんがまだ18歳の時の事件ですが、おでんはこの頃既に武装色の覇気も使いこなしていました。
おでんの技②銃・擬鬼
次にワンピースの作中で登場したおでん二刀流の技は「銃・擬鬼(がん・もどき)」です。この技は2本の刀により高速で連続突きを繰り出すものです。この技は、ワンピース作中でおでんが白ひげ海賊団の2番隊隊長をしている頃にロジャー海賊団と遭遇した時に使用し、ロジャー海賊団の船員を蹴散らしていました。しかし戦いを望み自ら飛び出してきた船長ロジャーの技により、おでんはいとも簡単に吹き飛ばされてしまいました。
その後、ロジャーと白ひげが激突したことをきっかけにロジャー海賊団vs白ひげ海賊団の戦いが勃発し、両者は三日三晩戦い続けました。アニメ版ワンピースでは戦闘が詳しく描かれ、ロジャーや白ひげ、レイリーらの圧倒的な強さが描写されていました。なお、その戦いの中でおでんはロジャー海賊団のNo.3ギャバンと互角に戦っている場面も描かれており、ロジャーには敵わないものの、おでんも間違いなく強者の1人であることがうかがえます。
おでんの技③桃源十拳
そして、ワンピース作中で最後に登場したおでん二刀流の技は「桃源十拳(とうげんとつか)」です。この技は、おでんがカイドウとの戦いで使い、カイドウに唯一傷を負わせた技でした。ワンピース作中でロジャー海賊団が解散した後、おでんはワノ国に帰ってきましたが、その時既にワノ国はカイドウとオロチに支配されていました。おでんはそれを破るためカイドウ達に挑みますが、国民が人質に取られていたため一度は引き下がります。
この時おでんはオロチ達が数年後に国を出ていくことを約束されますが、これは後に反故にされてしまいます。これを受け、おでんと家臣達(赤鞘9人男)は再びカイドウに挑みますが、百獣海賊団に圧倒されてしまいます。それでもおでんはカイドウに対し、覇気を纏わせた刀で「桃源十拳」を繰り出し、カイドウに十字形の大傷を負わせました。しかし、オロチの部下の卑劣な作戦によりおでんは不意をつかれ、カイドウに敗れてしまいました。
【ワンピース】おでんの愛刀を考察
おでんの愛刀
ワンピースの作中において、光月おでんは2本の名刀「天羽々斬」「閻魔」を自在に操り、数多くの強敵たちと戦ってきました。本項では、そのおでんが所有していた2本の愛刀について紹介します。
おでんの愛刀①天羽々斬
天羽々斬は、柄と鞘全体が白基調の色をした刀で、製作者は天狗山飛徹(光月スキヤキ)です。その斬れ味は「天をも斬り落とす」と言われるほどで、製作者の飛徹も自身の最高傑作と評しています。天羽々斬は、光月おでんの死後は飛徹を通して息子であるモモの助に受け継がれました。ワンピースの作中では、おでん以外が天羽々斬を戦闘で使っている描写はないため、この刀が具体的にどのような特性・能力があるのかは明らかになっていません。
おでんの愛刀②閻魔
閻魔は、柄と鞘全体が紫色をしており、光月おでんの死後は娘である日和に受け継がれ、その後日和からゾロに譲渡されました。製作者は刀鍛冶としても剣豪としても腕が立つとされる霜月コウ三郎で、「地獄の底まで斬り伏せる」と言われるほどの斬れ味をもち、コウ三郎自身も閻魔を「最高傑作」と評しています。実際に、ゾロが崖の側にあった木を試しに斬ろうとしたところ、木が生えた崖ごと斬り落としてしまうほどでした。
また、閻魔には持ち主の覇気を本人の意思とは関係なく本人が衰弱しようがお構いなしに吸い上げる特性があります。この特性ゆえに、ワノ国で閻魔を使いこなせたのはおでん唯1人とされています。実際にゾロも試し斬りの際、腕の覇気が吸い取られましたが、ゾロはこれを自身の気合いで奪い返しています。このため、閻魔に耐えられる程の強力な覇気と強靭な肉体・精神力がある者のみ閻魔を使いこなせることがうかがえます。
おでんの閻魔とゾロの和道一文字は製作者が同じ?
実はゾロが持っていた和道一文字も、閻魔と同じく霜月コウ三郎が製作した刀でした。コウ三郎は55年前にワノ国を違法出国し、冒険の末にイーストブルーのある島(後のシモツキ村)に辿り着きますが、閻魔はその前に製作しおでんに譲っていたようです。和道一文字の製作時期は不明ですが、コウ三郎から息子のコウシロウ、孫娘のくいなへと受け継がれ、くいなの死後はゾロへと譲られました。
こうしてゾロは、所持する3本の刀のうちコウ三郎製作の刀を2本持っていることとなり、さらにそのうち1本は光月おでんが持っていた閻魔となります。このため、ゾロはおでんとだけでなく大名・霜月家やワノ国との深い縁があることがうかがえます。
【ワンピース】おでん二刀流に対する世間での評判や人気
ワンピースの読者には、おでん二刀流の強さと技の格好良さに感銘を受ける人もいるようです。おでん二刀流は光月おでんの強さを象徴する最強剣術で、作中では四皇・カイドウにすら今も残る大傷を負わせ追い詰めたほどだったため、強烈なインパクトが残っているようです。
また、鬼ヶ島討ち入りでのカイドウとの戦いで、赤鞘9人男のうち錦えもん、イヌアラシ、傳ジロー、アシュラ童子の4人がおでん二刀流を模したことに感動する読者もいたようです。
他にも、ゾロのルーツからおでん二刀流やワノ国との関係性を考察する読者もいるようです。ゾロは現在は三刀流の剣士でおでん二刀流とは異なる剣術を使うものの、その剣の構えには通ずるものがあり、ゾロ自身もワノ国にルーツがあるため、多くの読者の考察対象となっています。
【ワンピース】おでん二刀流はゾロの三刀流と似ていた
本記事では、おでん二刀流やおでんが持っていた刀とゾロとの関係性について紹介しました。ワンピース作中において、おでんはその剣術によりカイドウをあと一歩まで追い詰めましたが、20年後の討ち入りでも、三刀流のゾロがカイドウに一太刀浴びせて大傷を負わせていました。また、ゾロはワノ国にルーツがあり、おでんの持っていた閻魔を受け継いだことからも、2人の間に時代を超えた繋がりがあることがうかがえました。
この記事のライター
tera_yuuki56
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