【ワンピース】ミホークとペローナの関係とは？一緒に住んでいる理由も解説

『ワンピース』に登場するミホークとペローナ。二人とも一定の層からの人気があるキャラクターですが、二人セットで好いている『ワンピース』ファンも多いキャラクターです。性格や年齢どころか、所属や立場も互いに異なるミホークとペローナですが、この二人には不思議な縁があり、ある時期から同じ場所に住み共同生活を送っていたのです。

何故この二人が奇妙な共同生活を送るに至ったのか。理由や経緯を解説すると共に、ミホークとペローナがどのような関係にあるのか、「親子説」や「恋人説」などを紹介しながら考えていきます。

ミホークは『ワンピース』の序盤「東の海編」から登場しているキャラクターで、「世界最強の剣士」と謳われる海賊です。主人公ルフィの仲間であるゾロを一度は下し、ゾロに己の実力を認識させたこともあります。また、その後に拠点であるシッケアール王国跡地にてゾロに稽古をつけていたという描写もあります。

ペローナは「スリラーバーク編」から登場したキャラクターです。偉大なる航路にある島、スリラーバークを拠点とする海賊団の一員で、船長はミホークと同じく七武海に所属していたゲッコー・モリアでした。ペローナは当初はスリラーバークで暮らしていたのですが、とある人物との偶然の接触によってシッケアール王国跡地でミホークと共に暮らすことになります。

『週刊少年ジャンプ』で1997年から現在まで継続して連載している大人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。原作だけでなく、アニメ化ほか各種媒体によるメディアミックスも国内だけではなく海外でも大ヒットしている作品で、ユニークなキャラクターや予想のつかないストーリー展開が魅力のコンテンツです。

主人公ルフィは、伝説の秘宝「ワンピース」を求めて旅をする海賊です。ルフィは故郷の「東の海」や秘宝が眠る海「偉大なる航路」で出会った仲間達と共に冒険を繰り広げ、様々な出来事を通して成長していきます。敵襲によって一度は海賊団が離散してしまうということもありましたが、二年という期間の後に再会した仲間達は以前よりも強くなり、更なる冒険に旅立つのでした。

ミホークと、ペローナが所属していた海賊団の船長には一応「七武海」という肩書きの共通点はあります。しかし、ペローナ自身とミホークには元々の関わりがあったという描写はありません。

ミホークとペローナは、実際どのような関係にあるのでしょうか。この項目では、『ワンピース』ファンの間で唱えられていた二人の関係性についての諸説の紹介ならびに、作中で描写があった二人の関係の整理、そして二人がどのようにして共に暮らすようになったのかという経緯の説明をしていきます。

「プリンセス」という異名を持つだけあり、わがままで勝手気ままな性格のペローナ。そんな彼女に時には苦言を呈しつつも、基本的には好きにさせて見守っているミホーク。年頃の娘とその父親のような距離感にも見える二人は、実は親子関係にあるのではないかという説もありました。

一緒に住んでいる上で遠慮がない関係のミホークとペローナを見て、「恋人同士なのではないか」と思うファンもいるようです。しかし、二人の関係の描き方は親子とも恋人とも取れるような親密さがあるため、一概に「この関係」と言い切れるものではないのかもしれません。

「ミホークとペローナは同じ場所で暮らしていて、一緒に農業をしているのではないか」という声もあります。この件に関しては作中で、自ら畑を作り耕しているミホークをペローナが手伝っていたということが明記されています。

物静かなミホークと奔放なペローナ。性格としては一見正反対で、所属も立場も異なるミホークとペローナは何故共同生活を送っていたのでしょうか？その答えは、「スリラーバーク編」のクライマックスで描かれています。ルフィ率いる麦わら海賊団を追って突如現れた、「七武海」に所属する海賊バーソロミュー・くま。偶然にもくまと遭遇したペローナは、彼の持つ能力によってスリラーバークから遠く離れた場所へ飛ばされてしまったのです。

そしてその時にペローナが飛ばされた場所こそ、ミホークが拠点として使っていたシッケアール王国跡地跡地でした。当初はミホークも留守にしていたのですが、帰還したことでペローナと出会い、その日から奇妙な共同生活が始まったのです。

ペローナがミホークの元で暮らしていた理由には、所属していた海賊団の船長であるモリアの死亡報道が出たことで行く当てが無くなったから、というものもあります。しかしその後、モリアの生存が報道されたことでペローナはモリアの元へ向かいました。その際ミホークも、ペローナに対してシッケアール王国跡地を離れるように勧めています。

ペローナがミホークの側を離れた後、ミホークは海軍から追われる身となり、シッケアール王国跡地は軍艦に囲まれて投降を要請されるという展開が描かれていました。その際ペローナの姿は無かったため、ミホークはシッケアール王国跡地に一人で暮らしていたのだと推察できます。現在の二人に関して、ペローナは恐らくモリアと共にいるのだと思われますが、ミホークに関しては生死すら不明です。

ミホークとペローナの、作中で明示されている関係性とそこから考えられる二人の間柄についての考察、そして二人が共にいた理由と経緯についてはおわかりいただけたかと思います。ところで、ミホークとペローナの同居関係について述べられる際に欠かせない人物が、実はもう一人いるのです。

その人物とは、ロロノア・ゾロ。『ワンピース』の主人公ルフィの仲間であり、ルフィが率いる麦わら海賊団のNo.2に位置する強さで、実質副船長の地位であると言っても過言ではない重要なキャラクターです。ゾロが一度ミホークに敗北していることは先の項目でも述べましたが、ペローナとはどのような関係性にあるのでしょうか。この項目では、ミホーク、ペローナ、ゾロの三人の関係についてフォーカスしていきます。

ゾロは『ワンピース』には「東の海編」の最序盤から登場している最古参に数えられるキャラクターで、麦わら海賊団のメンバーの中では一番最初に仲間に加わっています。ストイックかつ尋常ではない頑強さを持っており、性格は基本的には冷静ですが好戦的でもあるという二面性があります。ミホークに敗北した際に胸から腹にかけて大きな傷を負っており、またミホークの元で修業していた時期についたと思しき傷が左目にあります。

ペローナとゾロは「スリラーバーク編」で邂逅・接敵しており、実はペローナの能力によって一度ゾロは膝を突くという経験をしています。ですが、『ワンピース』ファンの中にはペローナとゾロが「それ以上の関係」であると考えている方も一定数見受けられます。この二人の関係は作中でどのように描写されているのか、何故この二人の仲が親密であるように考察されるようになったのかという経緯と共にご紹介します。

ペローナがバーソロミュー・くまによってシッケアール王国跡地へ飛ばされてきていた、というのは既に説明した通りですが、実はゾロも同じ境遇にありました。「スリラーバーク編」の直後である「シャボンディ諸島編」にて、麦わら海賊団はくまの能力でバラバラの場所に転送されてしまうのですが、ゾロはまさにペローナがいた、そしてミホークの拠点であるシッケアール王国跡地に飛ばされてしまっていたのです。

その当時、先にシッケアール王国跡地へ来ていたペローナは一人勝手気ままな暮らしを送っていたのですが、仲間どころか人っ子一人みかけない場所で孤独な気持ちにもなっていました。そこに転送されてきたのが、戦闘で傷だらけだったゾロです。ペローナはゾロを手当し、知らない場所で共に暮らす道連れとして選んだのです。その後、自らの拠点へ帰ってきたミホーク、ペローナ、ゾロの奇妙な共同生活が始まったのでした。

同じ経緯でシッケアール王国跡地へやってきたペローナとゾロ。『ワンピース』ファンの中には、この二人の間に「子供がいるのではないか」と考えている方もいるようです。理由としては、一定の期間を共に過ごしていたことに加え、ゾロが仲間と合流する際にペローナがわざわざ見送っていた、更には寂しがる様子を見せていたという描写があったという点です。

くまに飛ばされたという経緯が共通している他、「スリラーバーク編」で既に面識があったという点を差し置いても距離感も近いように描かれていたため、男女の関係であり、既に子供がいるという考察が生まれたのかもしれません。

さて、ゾロは「シャボンディ諸島編」より前は両目ともが開いている状態で描かれていたのですが、再び麦わら海賊団が集合した「新世界突入編」からは左まぶたに縦一文字の傷があり、常に目を閉じている隻眼の状態で描かれるようになっています。この傷はミホークおよびペローナと共にいた期間についたものであり、現在に至るまで作中で傷の理由は明かされていません。

現状は一切が不明瞭なため、断定することはできませんが、「ワの国編」における伝説の剣豪との関係や、新たな能力の覚醒など、物語の革新や新展開に関係する様々な要素に対する伏線なのではないかと『ワンピース』ファンの間で考察が飛び交っています。

ミホーク役の声優さんは、青野武(あおの たけし)さんと掛川裕彦(かけがわ ひろひこ)さんという方です。当初は青野さんが演じられていたのですが、2010年に青野さんがご病気のため活動を休止、2012年に亡くなられたことで声優の交代が起こりました。

青野さんは2010年まで永らく声優、俳優、ナレーターとしてご活動されていた方で、アニメだけでなく洋画の吹き替えでも活躍されていました。2012年4月に残念ながら永逝されてしまいましたが、『ちびまる子ちゃん』のさくら友蔵や、『ドラゴンボール』のピッコロ大魔王など数々の有名キャラクターを演じられており、現在でも人気の声優さんです。

掛川さんは早稲田大学卒業後に地方公務員と会社員を経て声優に転向された異色の経歴の持ち主で、1986年に『聖闘士星矢』のライオネット役でデビューされた男性声優さんです。声優の他、俳優、ナレーターとしてもご活躍されています。『ちびまる子ちゃん』の戸川先生役はミホークとのギャップのある役として有名です。

「ゴーストプリンセス」の異名に似合う、少し憎たらしい面がありつつも可愛げのある絶妙なバランスのペローナ。そんなペローナを演じたのは、女性声優の西原久美子(にしはら くみこ)さんです。

西原さんは1984年にデビューされ、今日まで活動されている女性声優さんです。声優の他に、ナレーターとしても活躍されています。『ワンピース』にはペローナ役の他にも色々な端役で出演されています。

西原さんは人気シミュレーションゲームおよびアニメ化・舞台化作品である『サクラ大戦』シリーズにおいてヒロインの一人であるイリス・シャトーブリアンを演じられています。また、『ドキドキ！プリキュア』の主人公のパートナーであるシャルルや『少女革命ウテナ』の高槻枝織など、「少女らしい」声とも異なる様々な役柄を演じられています。

「親子説」や「恋人説」などがにわかに唱えられるほど、『ワンピース』ファンの間にセンセーションを起こさせたミホークとペローナの二人。実際の評判はどのようなものなのか、SNSでの『ワンピース』ファンの声を見ていきたいと思います。

奇妙な経緯によって同じ場所で暮らすことになったミホークとペローナですが、落ち着いた大人であるミホークと、賑やかで若さを感じさせるペローナの対照的な性格によるやり取りに魅力を感じる『ワンピース』ファンは多いようです。

劇場版の『ONE PIECE STAMPEDE(ワンピース スタンピード)』でも二人セットの形で登場していました。反抗期の娘とその父親のような、親子に似た関係の二人は絶妙な凸凹コンビであり、物語に色を添えるという役割でも起用しやすいのかもしれません。

『ワンピース』の物語本編だけでなく、扉絵のイラストや劇場版、はたまた小説版の『ONE PIECE novel HEROINES(ワンピース ノベル ヒロインズ)』などにも登場しているミホークとペローナ。親子とも恋人ともつかない関係にある二人の不思議な魅力に惹かれてしまうファンは非常に多いことがわかりました。

ミホークとペローナの関係は、作中で「これ」というものが明言されておらず、謎の多いものだったという結論に至りました。お転婆で気ままに振る舞うペローナを自由にさせて見守っているミホークは、絶妙な距離感にあり、恋人のようでも親子のようでもあります。

『ワンピース』におけるキャラクター同士の関係性は、既存の言葉で表すことが難しいものとして描かれることも多いです。ミホークとペローナは、そんな不思議な関係性にある二人でした。あるいはこの先、再びこの二人の関係がフォーカスされることもあるかもしれません。