【ワンピース】巨人族の名前や懸賞金を一覧で紹介！リトルガーデン編についても

巨人族は人間のおよそ7～10倍の体格を持つ種族です。100年程前から人間と交流するようになり、現在では海兵になる者、海賊になる者、人間社会に混じって普通の人間のように暮らしている者など、人間とは別種族でありながら世間に溶け込んだ存在になっています。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。1997年に初掲載されて以来、魅力的なキャラクターと壮大な世界観、そして主人公の真っすぐさが際立つシナリオが人気を博し、現在では全世界で5億部を超える売り上げを記録しています。また、漫画以外でもアニメ化や舞台化といったメディアミックスも多数展開されています。

かつてこの世のすべてを手に入れた男、『海賊王』ゴールド・ロジャー。彼は死に際にひとつなぎの大秘宝（ワンピース）の存在を語ると、海賊たちは海へ漕ぎだし後の大海賊時代が到来しました。その時代に海賊になったモンキー・D・ルフィは、恩師から受け継いだ麦わら帽子と海賊王になるという夢を持って、個性豊かな仲間たちと共に新世界の果てを目指していきます。

ここからはワンピースに登場する巨人族の名前や懸賞金を一覧にしてまとめていきます。これまでのワンピースには20人の巨人族が登場しており、それぞれ性格や立場、懸賞金が異なります。実際にどんな巨人族がいたのか、彼らの名前と人物像をここで解説していきます。

ドリーはエルバフの戦士であり元巨兵海賊団2人の頭の内の1人です。胸まで伸びた長い顎髭が特徴的で西洋剣テリーソードを使って戦い方は青鬼のドリーと異名がつけられるほど強いです。エルバフの神への信仰心が強く、普段は冷静沈着な性格ながら信仰心を侮辱するような行いに対しては鬼のように怒ります。ブロギーとは仕留めた大型海王類のサイズで100年以上争っており、その数は7万回を超えています。

オイモはエルバフの戦士でありグレート・エイリーク号に乗っていた元海賊です。海賊団が解散された後はエルバフに帰還し平和な日常を過ごしていましたが、ドリーとブロギーを探しにいった時に海軍に捕まってしまい、嘘を吹き込まれたことでエニエス・ロビーの門番を半世紀にかけて務めていました。

カーシーはエルバフ出身の元巨兵海賊団の船員で、ワンピース作中ではオイモと共にエニエス・ロビーの門番を務めていた存在です。麦わらの一味によって海軍の話が嘘だったことに気付いたオイモとカーシーは、彼らと一緒に政府に反旗を翻しルフィたちを援護しました。その後、ウォーターセブンで船大工と共に工事を手伝い、それを済ませた後はエルバフに帰還しています。

ラクロワは海軍本部に所属している海兵です。将官は中将であり、巨大な刀剣を使って戦います。ワンピースでの初登場は頂上戦争編で、海軍本部巨人部隊の1人として白ひげ海賊団に戦いを挑みましたが、リトルオーズJr.によって返り討ちにあってしまいました。また、劇場映画『FILM Z』ではかつての恩師ゼファー率いるNEO海軍への対策会議に出席しています。

ロードは新巨兵海賊団の航海士です。片目を隠すように流した黒髪と厚手のマフラー、大きなマントを羽織っているのが特徴的で、戦う時は長剣を使って敵を倒します。かつてはバギーズデリバリーの傭兵でしたが、現在では麦わら大船団の一員として活動しています。

ゴールドバーグは新巨兵海賊団のコックです。横綱のように横に大きい体をしており、棍棒と盾を使って戦うのが特徴的です。ゴールドバーグは作中での活躍はまだ描かれていませんが、扉絵でその姿が明かされました。

ヤルルは元巨兵海賊団の船長です。かつてはグレートマグニ号に乗って世界各地で暴れまわり、エルバフの戦士を全世界に知らしめた伝説の戦士でした。性格はとても温厚で恩義を必ず返すような義理堅さを持っており、戦場に出た時は生き残ることや味方の生存に強くこだわっていたため、部下やエルバフの子どもたちからは心から慕われています。

ヨルルは元巨兵海賊団の船長でありヤルルと共に世界を渡り歩いてきた伝説の戦士です。現役の頃は血気盛んな性格で自分たちに歯向かう者たちを荒々しく屠っていましたが、年齢を重ねるごとに丸くなっていき、最終的にはエルバフの祭事や後進育成に注力していくようになりました。しかしその後、シャーロット・リンリンの暴走した時に深手を負ってしまい、344歳という年齢で亡くなっています。

ジョン・ジャイアントは海軍本部所属の海兵です。中将の将官に属しており、マザー・カルメルの仲介によって初めて海軍に入団した巨人海兵でもあります。大声を張って部下たちに檄を送り、全うに職務をこなす典型的な軍人であり、頂上戦争編では白ひげ海賊団との戦いに参加していました。

パンズフライは劇場映画『FILM Z』と連動してアニメで放送されたオリジナルキャラクターです。海賊料理人という肩書きで登場しており、巨大なフライパンを使った料理が得意なキャラクターでしたが、政府から奪った食材で料理していたことがバレてしまい海軍に捕縛。その護送をされている途中に麦わらの一味たちと偶然出会うことになります。

ポーゴはビッグ・ランナー号に所属している海賊漁師です。ポーゴの登場はワンピース原作ではなく、劇場映画の『デッドエンドの冒険』にて描かれています。ボビーという相方と共にデッドレースに参加し麦わらの一味やその他の海賊たちと戦いましたが、途中で船が沈没し脱落してしまいます。

ロキはエルバフの王子であり求婚のローラに惚れた人物です。成人後、ローラに一目惚れしていたロキは彼女の母親であるビッグ・マムに縁談を持ちかけましたが、政略結婚に嫌悪感を抱いていたローラは家出をしてしまいます。その後、双子の姉のシフォンを身代りにして結婚させようと画策されますが、彼女がローラでないことを一瞬で見破ってみせました。

ハイルディンはエルバフ出身の巨人であり新巨兵海賊団の船長です。ワンピース作中では旗揚げしたばかりのルーキー海賊として登場し、麦わらの一味と同盟を結ぶと麦わら大船団6番船船長に任命されました。向上心の塊を秘めた若人でもあり、巨兵海賊団の復活と全巨人族の王になることを夢見ています。戦闘では棍棒や剣といった武器を扱いながらも、最大の武器は自身の拳であり巨人ならではのパワーを存分に発揮します。

ゲルズはエルバフ出身の女海賊です。所属はハイルディン率いる新巨兵海賊団であり、その船の船医を担当しています。誰に対しても親切に接してあげられる優しい性格の持ち主で、幼少期の頃はシャーロット・リンリンにも友達として接していたことがあります。女性かつ船医でありながら、戦う時は巨大な戦斧を振るい勇ましく戦ってみせます。

ハグワール・D・サウロは海軍本部に所属していた海兵で中将の1人として活躍していました。ワンピース作中ではニコ・ロビンのエピソードで登場しており、政府から彼女の捕縛を命令されていながら、彼女の心境を知って命を助けることを選びました。既に死亡したキャラクターとして描かれていますが、のちに生きていることが判明します。政府や上層部の理不尽な正義に異議を唱えられるほどの強い正義感を持っており、後の海軍大将となるクザンに影響を与えた人物でもありました。

スタンセンは新巨兵海賊団の船大工です。初登場はシャボンディ諸島編で、人間オークションの奴隷として出品されたところをシルバーズ・レイリーによって解放されました。ハイルディンと幼馴染だったことから現在は新巨兵海賊団に入団し、麦わら大船団として活動しています。

ブロギーはリトルガーデンに住む巨人族の戦士です。かつては巨兵海賊団船長として各地で暴れまわり、赤鬼のブロギーと呼ばれ恐れられていました。とても豪気で大らかな性格をしていますが、戦闘になるとその形相は鬼のようなものに変わり、見た目にそぐわない身軽さで敵を攪乱します。ドリーとは喧嘩友達の関係であり、戦闘時はブルーザーアックスという愛用の斧を使います。

ロンズは海軍本部所属の海兵です。海軍中将の階級にあてられており、見た目は顔面にT字の穴が空いた仮面をかぶっています。ワンピースでの登場話はマリンフォード編で、海軍本部巨人部隊の1人として白ひげ海賊団と戦いましたが、船長である白ひげに背中から斧で奇襲を仕掛けようとしたところを返り討ちにあい、一撃で重症を負いました。

ボビーはビッグ・ランナー号に乗って海賊漁師をしている人物です。登場したのは劇場映画『デッドエンドの冒険』のみのオリジナルキャラクターであり、相棒のポーゴと共にデッドレースに参加しました。お互いに賭け事が好きな性格でレースに参加したのもギャンブルの一環でした。

リリー・エンストマックは劇場映画『FILM Z』と連動して公開された『Zの野望編』に登場するアニメオリジナルキャラクターです。褐色肌と緑色の髪型が特徴的で、パンズフライの娘という続柄です。また、悪魔の実の能力者でもあり、巨人でありながらミニミニの実の能力で全身を小さくできる能力を持っています。

ここからは巨人族が登場するリトルガーデン編についてまとめていきます。ワンピースにて巨人族に焦点を当てた物語はリトルガーデン編です。そこには上記でまとめた巨人も多く登場しており、巨人族という種族の説明や抱かれていた謎について明かされていきました。

リトルガーデン編はワンピース単行本13巻の第115話から15巻の129話にかけて描かれました。時間軸としてはアラバスタ編のキーキャラクターとなるネフェルタリ・ビビが麦わらの一味に加入していた時期であり、リトルガーデンという島でバロックワークスとの戦いが繰り広げられました。

リトルガーデン編で主に描かれたキャラクターはドリーとブロギーです。エルバフの戦士である2人は海賊だった頃から何かと決闘をしており、それが現在になっても直接の殴り合いで続いているのが描写がされていました。

幼い頃から大食いだったビッグ・マムは、お腹が空いたり気に食わない人がいると手が付けられないほど暴れてしまう問題児でした。そんな彼女は羊の家を経営するマザー・カルメルによって保護され、巨人族たちと共に育っていきます。しかし、ビッグ・マムの狂暴な性格は歯止めが利かなくなっていき、とうとうエルバフに大きな損害を与えたのでした。

ここでは巨人族の謎とそれに対する考察についてまとめていきます。巨人族という種族は人間とは違うところが多く、ワンピース読者にとって謎が多い種族として知られています。ここでは巨人族にまつわる4つの謎とファンたちが展開している考察について解説していきます。

巨人族は普通の人間よりも寿命が長く平均で300年と言われています。実際に登場している巨人族を見てみると、ドリーとブロギーが160歳、ハイルディンが81歳、ヨルルが享年344歳ととても長生きしました。比較的若いゲルズも人間の年齢だと75歳ですが、巨人族からすれば25歳相当だと言われています。

巨人族が人間と正式に交流するようになったのは、本編からおよそ100年前とされています。それまでは巨兵海賊団が世界各地で問題を起こしていたことから、人間たちからは脅威的な種族として認知されていました。その内海軍が捕らえた巨人の処刑が行われようとしましたが、処刑場に現れたシスター・カルメルの行動とそこで起こった奇跡によって彼らの処刑は免除され、現在のように巨人族が人間と交流するようになりました。

シャボンディ諸島で行われた人間オークションでは、人間奴隷だけでなく巨人族もオークションに出品されていました。そこでかけられた金額は男性が5000万ベリー、女性が1000万ベリーです。

巨人族は人間より7～10倍ほどの体格をしており、その平均身長は12m～13mになります。男女の差や年齢によって大きさは変わってきますが、これまで登場した巨人族は8m～20mほどの背丈をしています。

巨人族はその見た目通りパワーとタフさが人間よりも高いですが、なかでも強いと言われているのがエルバフの戦士です。エルバフ王国自体『世界一の強国』と呼ばれています。ですが、ワンピース作中ではビッグ・マムがエルバフを壊滅させた過去が描かれているため、巨人族が強いという認識はあまり持たれていません。

これまでワンピースに出てくる巨人族のキャラクターや種族にまつわる謎について解説してきました。人間とは別種族で謎が多かった巨人族でしたが、これに対してワンピースファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここでは巨人族に対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

ファンたちが巨人族に抱いている主な印象は大きさがデカい、横に並ぶとルフィたちが小さく見える、というものでした。基本的に身長に対する意見や感想が多く、体が大きい種族というシンプルな印象を抱かれているようです。

ワンピース世界では巨人族ではなくとも身長が2m、3mを超えるキャラクターが多く登場しているため、あまり巨人族に特別感を感じられないという意見も幾つかありました。ワンピースでは種族を強調したシナリオや描写が少ないため、このような意見が出ているのかもしれません。

カイドウ戦によって覚醒したルフィでしたが、その戦いの中でルフィは自身の体を巨大化させる技を発動しています。その描写を見て、実はジョイボーイが巨人族だったのではという説が浮上し、その真相を探るための考察が多数展開されていました。

ドリーやハイルディンなど、ワンピースに出てくる巨人族たちは巨人ならではの恐ろしさがあまりなく、どれも個性的でコミカルに富んだ種族でした。ワンピースには古代巨人族などといった謎がまだまだ残されていますが、それが明かされる時がいつか訪れてくれることを期待しましょう。