【ワンピース】黄猿のモデルは田中邦衛?共通点やボルサリーノの強さも
『ワンピース』に登場する黄猿(ボルサリーノ)のモデルについて調査しました。海軍本部の大将である黄猿は、『ワンピース』の中でも特徴的な見た目と口調で印象に残るキャラとして人気です。本記事では黄猿のモデルとなった芸能人の他、能力や強さについても解説します。
黄猿とは?
『ワンピース』に登場する黄猿は、ルフィ達海賊と対立する組織・海軍の本部で大将を務める人物です。ティアドロップ型のサングラスとストライプ柄の黄色いスーツがトレードマークであり、300mを越える身長と間延びした独特の口調が特徴となっています。黄猿のモデルについて解説する前に、黄猿の基本プロフィールや『ワンピース』の概要について紹介します。
黄猿(ボルサリーノ)のプロフィール
- 本名:ボルサリーノ
- 通称:黄猿(きざる)
- 肩書き:海軍本部大将
- 年齢:56歳→58歳
- 誕生日:11月23日
- 血液型:XF型
- 身長:302m
- 悪魔の実:ピカピカの実
- 覇気:武装色、見聞色
黄猿は、『ワンピース』に登場する海軍本部の大将です。自然系の悪魔の実「ピカピカの実」の能力者で、体を光に変えて光速で移動したり、指先からレーザーなどを発射させることができます。作中では、飄々とした性格で、掴みどころのない人物として描かれています。「どっちつかずの正義」を抱えていますが、職務には忠実で自分が正義だと感じたことに対しては非情な姿勢と強さを見せることもあります。
ワンピースの概要
黄猿が登場する『ワンピース』は、1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載が続いている長編漫画です。海賊王が残したとされる「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求めて、海賊同士が激しいバトルを繰り広げる物語で、冒険とバトルの要素が非常に強い作品となっています。1999年からはテレビアニメも放送が開始され、日本国内のみならず世界中にファンがいる程人気です。
ワンピースのあらすじ
海賊王に憧れて故郷を飛び出した主人公・ルフィは、個性的で頼もしい仲間を集め、「麦わらの一味」という海賊団を作りました。ルフィは、食べた者に特殊な能力を与えるという悪魔の実「ゴムゴムの実」を口にしてしまったことで、全身がゴムのように伸び縮みする体を手に入れ、その力と信頼する仲間と共に大海原へと冒険に出かけます。
黄猿のモデルは田中邦衛?共通点を考察
『ワンピース』に登場するキャラクターの多くは、実在する人物や映画などの登場人物がモデルになっています。特徴的な見た目の黄猿は、日本を代表する役者の田中邦衛さんがモデルであり、見た目だけでなく設定の一部にも共通点があるとされています。ここからは、黄猿のモデルとされる俳優・田中邦衛さんのプロフィールと黄猿との共通点について紹介します。
田中邦衛とは?
- 名前:田中 邦衛(たなか くにえ)
- 誕生日:1932年11月23日
- 職業:俳優
- 代表作:『北の国から』、『網走番外地』、『仁義なき戦い』
田中邦衛さんは、1995年から数々のドラマや映画に出演し、活躍していた俳優です。殺し屋やチンピラといった怖い役を演じる一方で、不器用な父親役やコミカルな役なども器用に演じ分ける器用な役者として人気でした。2013年頃から、長セリフを覚えられないといった体の衰えを理由に俳優としての仕事を断ることが増え、2021年に老衰の為88歳でこの世を去ります。
黄猿と田中邦衛の共通点や似ているところ
黄猿のモデルが田中邦衛さんであることは、『ワンピース』の原作者である尾田栄一郎先生が明言しています。しかし、尾田栄一郎先生が黄猿のモデルについて明かす前から、ファンの間では様々な観点から田中邦衛さんがモデルだと考察されていました。ここからは、黄猿と田中邦衛さんの共通点について解説します。
黄猿と田中邦衛の共通点①見た目
黄猿の顔は、垂れ目がちで目元や口元に深いシワがあるのが特徴です。一方、モデルとなった田中邦衛さんも下がり眉毛と垂れ目が特徴で、年を重ねるごとに目元や口元のシワが強くなっています。画像を並べて見ると、顔の特徴が酷似ていることが判ります。
黄猿と田中邦衛の共通点②誕生日
黄猿の誕生日は、公式ファンブックで11月23日と紹介されています。一方、モデルである田中邦衛さんの誕生日も黄猿と同じ11月23日です。このことから、黄猿のモデルが田中邦衛さんであることがはっきりと判ります。また、黄猿の本名であるボルサリーノは、田中邦衛さんが『トラック野郎・爆走一番星』という映画で演じたボルサリーノ2という役名からきています。
黄猿の強さや能力
黄猿は、飄々とした態度でのんびりした口調が目立ちますが、海軍大将としての強さは本物です。悪魔の実の能力者であり、覇気の使い手でもある黄猿は、作中でどのような強さを発揮しているのでしょうか。ここからは、黄猿の強さや能力について解説していきます。
黄猿はピカピカの実の能力者
『ワンピース』には、超人的な能力を手に入れることができる悪魔の実が存在します。黄猿は、自然系の悪魔の実「ピカピカの実」を食べたことで光人間になる能力を手に入れた能力者です。自身の体を光に変えて移動したり、光を操ってレーザーや巨大な剣を作り出したりと器用な戦い方をします。攻撃や移動が光の速さであり、威力も高いことから、作中でも桁外れの強さを見せています。
黄猿の覇気
『ワンピース』には、悪魔の実の他に、「覇気(はき)」という特殊な能力が3種類存在します。覇気は人が持つ潜在的な能力のことで、作中では高い戦闘力を持ったキャラクターだけが使用できます。黄猿は、体や武器を強化する武装色と相手の覇気を感じとる見聞色の2種類の覇気を扱うことができる強者です。覇気とピカピカの実の能力を上手く組み合わせることで、何者も寄せ付けない圧倒的な強さを手に入れています。
黄猿の技
黄猿の使う技は、ピカピカの実の能力を覇気と組み合わせることで完成する強力なものです。技は相手を攻撃するものにとどまらず、光速移動を可能にする「八咫鏡(やたのかがみ)」や巨大な剣を作り出す「天叢雲剣(あまのむらくも)」といった戦いを有利にする技をいくつも持っています。独特な技名は、日本に存在する神話や三種の神器から名付けられているのも大きな特徴です。
黄猿以外の大将のモデル
黄猿のモデルが田中邦衛さんであることを紹介しましたが、実は黄猿と肩を並べる海軍本部の他の大将達にもモデルが存在します。個性的なメンバーが揃っている海軍本部大将達のモデルとは一体どのような人達なのでしょうか。ここからは、黄猿を除いた海軍大将のモデルについて紹介します。
赤犬のモデル
赤犬は、本名を「サカズキ」といい、「徹底的な正義」を掲げるマグマグの実の能力者です。現在は海軍の最高位である元帥の地位に就いています。そんな赤犬のモデルは、俳優の菅原文太さんです。角刈りに険しい顔つきが特徴の赤犬は、『仁義なき戦い』に出演していた時の菅原文太さんをモデルにしています。
青キジのモデル
青キジは、本名を「クザン」といい、「ダラけきった正義」を掲げるヒエヒエの実の能力者です。元帥の座をかけた赤犬との戦いに敗れた後、海軍を辞めて黒ひげ海賊団の一員となります。そんな青キジのモデルは、俳優の松田優作さんです。パーマがかった個性的な髪型が特徴の青キジは、『探偵物語』に出演していた時の松田優作さんをモデルにしています。
藤虎のモデル
藤虎は、本名を「イッショウ」といい、赤犬が元帥に就いた後に大将となったズシズシの実の能力者です。額に大きな十字傷がある盲目の剣士の藤虎のモデルは、俳優の勝新太郎さんです。短い角刈り風の髪型に無精ひげを生やし、さらに盲目であるという設定は、『座頭市』に出演していた時の勝新太郎さんをモデルにしたものとなっています。
緑牛のモデル
緑牛は、本名を「アラマキ」といい、藤虎と同じ頃に大将になったモリモリの実の能力者です。太い眉毛と無造作に生やしたくせ毛が特徴の緑牛のモデルは、原田芳雄さんです。長く伸ばしたくせ毛やサングラスといった見た目は、『反逆のメロディー』の出演していた時の原田芳雄さんをモデルにしています。
黄猿の声優
『ワンピース』に登場する黄猿は、飄々とした態度が特徴の海軍本部大将です。黄猿は、独特な声の裏返り方や間延びした喋り方で、視聴者に強い印象を与えています。ここからは、『ワンピース』のアニメ版で黄猿の声を演じた声優について紹介していきます。
黄猿の声優①石塚運昇
『ワンピース』のアニメ版で、初代黄猿の声を演じた声優は、石塚運昇さんです。石塚運昇さんは、渋みのある低い声が特徴の声優で、主に実力のある年長者や悪役を演じていました。黄猿の声を演じていた時は、特徴的な声の裏返り方を披露し、強敵感を演出しています。独特の間延びした口調も多くの視聴者に強い印象を与えました。
石塚運昇のプロフィール
- 名前:石塚 運昇(いしづか うんしょう)
- 生年月日:1951年5月16日
- 血液型:A型
- 職業:声優、俳優、ナレーター、演出家
- 所属事務所:青二プロダクション(最終所属)
石塚運昇さんは、高校生の頃に演技の面白さに目覚め、舞台俳優になった後に声優となりました。デビュー当時は、主に洋画の吹き替え声優として活躍していましたが、1980年代よりアニメ声優としても活躍するようになります。晩年は、食道がんを患ったことで仕事を制限しながら療養を行っていましたが、その後容態が悪化し、2018年に亡くなりました。
石塚運昇の主な出演作品
- 『ポケットモンスター』オーキド博士
- 『カウボーイビバップ』ジェット・ブラック
- 『名探偵コナン』中森銀三
- 『テイルズ オブ リバース』ユージーン・ガラルド
低く渋みのある声が特長の石塚運昇さんは、落ち着いた雰囲気の大人の男性役を演じることが多かった声優です。作中の重要なキャラを多く演じていたこともあり、年齢性別問わず大勢のファンがいました。声優になる前は俳優としても活躍していた為、テレビ番組への顔出し出演もしています。
黄猿の声優②置鮎龍太郎
『ワンピース』のアニメ版で、2代目黄猿の声を演じた声優は、置鮎龍太郎さんです。置鮎龍太郎さんは、元々CP‐0のメンバーであるカク役で『ワンピース』に出演していました。石塚運昇さんの死去を受け、黄猿の後任オーディションに参加した際に、合格となり黄猿の2代目声優となります。石塚運昇さんが演じてきた黄猿の雰囲気を壊さない見事な演技を披露しています。
置鮎龍太郎のプロフィール
- 名前:置鮎 龍太郎(おきあゆ りょうたろう)
- 生年月日:1969年11月17日
- 血液型:O型
- 職業:声優、舞台俳優
- 所属事務所:青二プロダクション
置鮎龍太郎さんは、「おっきー」の愛称で男女ともに人気のあるベテラン声優です。アニメ好きの姉の影響で、幼い頃からアニメをよく見ていたそうで、キャラクターの声真似をして遊ぶうちに声優に興味を持つようになります。養成所に通い演技の勉強をした後、声優としてデビューし、クールな役からコミカルな役まで器用に演じ分けています。置鮎龍太郎さん本人は、非常にノリの良い性格の為、イベントなどでは盛り上げ役としても活躍します。
置鮎龍太郎の主な出演作品
- 『SLAM DUNK』三井寿
- 『テニスの王子様』手塚国光
- 『鋼の錬金術師』スカー
- 『トリコ』トリコ
演じる役によって、雰囲気がガラリと変わる置鮎龍太郎さんは、実に様々なタイプのキャラクターの声を担当しています。クールな役の時は重厚感のある低めの声で、コミカルな役の時は明るく高めの声になるのが特長です。また、キャラクターソングにも積極的に参加していて、歌唱力の高い声優としても有名になっています。
黄猿のモデルに対する世間での評判や人気
ピカピカの実の能力者にして、海軍大将である黄猿は、『ワンピース』に登場するキャラクターの中でも特に個性的な見た目をしています。そのモデルが、日本の名優である田中邦衛さんであり、あまりにも顔の特徴が酷似していることから、驚くファンは大勢いました。
黄猿の本名であるボルサリーノやコスチュームは、映画『トラック野郎爆走一番星』という映画で田中邦衛さんが演じた役・ボルサリーノ2をモデルにしているとされています。特徴的なスーツやサングラスのデザインから「ボルサリーノ」という名前まで、全てが黄猿そのままなので、目にしたファンも納得しています。
『ワンピース』に登場するキャラクターは、黄猿以外にも大勢の芸能人がモデルとなって生み出されています。それぞれの特徴を上手くつかんで、キャラクターとして作品に登場させる原作者の尾田栄一郎先生には、賞賛の声も挙がっていました。
黄猿のモデルは田中邦衛だと言われていた
海軍本部の大将・黄猿ことボルサリーノのモデルは、日本の名俳優・田中邦衛さんであることが判りました。見た目や雰囲気だけでなく、名前や誕生日もモデルにしているところが、尾田栄一郎先生のこだわりの強さを感じられます。『ワンピース』には、黄猿以外にも実在する人物や映画などの登場人物をモデルにしているキャラクターが多数登場しています。キャラクターのモデルについて考察するのも『ワンピース』の楽しみ方の1つのようです。
この記事のライター
ルキナ
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