【ワンピース】藤虎(イッショウ)のモデルになったのは？悪魔の実や強さも

海軍本部の赤犬が元帥に昇格し青キジが海軍から脱退すると、新しい三大将の1人として藤虎が選ばれました。時に一般人の犠牲を厭わない海軍本部のやり方に異議を唱えるような人柄やゾロを目の前に隕石を落とすという離れ業を披露するなど、新世界編から登場したキャラクターの中で圧倒的な存在感を放っています。まずは藤虎のプロフィールをまとめワンピースの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

藤虎ことイッショウは海軍本部三大将の1人です。盲目と杖代わりに用いている仕込み刀が特徴的で任侠のような喋り方をします。海賊を検挙する際に敵の数より民間人の数を把握しできるだけ被害を出さないようにすることを優先するような、まさに海兵の鑑のような人柄をしており立場を知っていながらルフィのことも気に入っています。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。海賊王を夢見る少年・ルフィが仲間と共に大海原を旅するファンタジーロマンが描かれており、絆をテーマにした感動的なストーリーや迫力あるバトルシーン、単行本100巻にも及ぶ壮大な世界観などが評判となっています。コミックスの累計発行部数は5億1000万部を突破しておりアニメ化や劇場映画化などメディアミックスも展開されています。

かつてこの世の全てを手に入れた男ゴールド・ロジャーは死に際にひとつなぎの大秘宝を世界のどこかに遺したと言い放ち、人々を海へ誘いました。大海賊時代と呼ばれたその時代で麦わら帽子をかぶった少年・ルフィも海賊になって海へ漕ぎだすと、彼は恩師シャンクスとの約束を果たすため、そして海賊王になるという夢を叶えるために仲間と共に果てしない冒険の旅を始めます。

ワンピースに登場しているキャラクターは映画俳優や名作の登場キャラクターをモデルにしていることがあり、ファンの間ではモデルとなった人物を考察する楽しみが見出されています。その中で藤虎のモデルになった人物も予想されていると有力な説として座頭市の主人公が挙げられています。ここでは藤虎のモデルと噂されている座頭市の勝新太郎やその他の大将のモデルについてまとめていきます。

座頭市とは江戸期の日本を舞台にしたチャンバラ映画です。座頭市の主人公は盲目な剣士であり旅を続けながら時に弱者を助け悪人を斬る正義感が強い人物として描かれていますが、その主人公を演じていたのが俳優の勝新太郎です。座頭市の主人公と藤虎を比較してみると髪型や身につけている着物、体格や喋り方に使用している刀までそっくりで、座頭市の勝新太郎がモデルになった可能性が非常に高いです。

藤虎のモデルは座頭市の勝新太郎となっていますが、その他の海軍大将それぞれにもモデルがいることが明らかになっています。実際に赤犬と青キジ、黄猿、緑牛のモデルとなった人物を紹介していきます。

赤犬のモデルはヤクザ映画・仁義なき戦いの主人公を演じた菅原文太と言われています。仁義なき戦いの主人公・広能昌三は山守組若衆の幹部として活躍するヤクザで、太い眉毛や丸刈りの髪型、男前な顔つきなどが赤犬とそっくりです。

青キジのモデルはハードボイルド映画・蘇る金狼の主人公を演じた松田優作と言われています。主人公の朝倉哲也は人から信頼されるサラリーマンながら裏では会社を乗っ取るために麻薬などに手を出している悪人で、アフロヘアーや鋭い目つきなどが似ています。また、松田優作が探偵物語で飲んだシェリー酒・TIO PEPEを青キジが飲んだ時はファンの間で話題を呼びました。

黄猿のモデルは娯楽活劇映画・トラック野郎爆走一番星のボルサリーノ2を演じた田中邦衛と言われています。ボルサリーノ2とはデコトラ運転手の主人公に因縁を持つライバルで、身につけているスーツや言動、名前などが黄猿と一致しています。また、本作の主人公を演じたのは赤犬のモデルである菅原文太です。

緑牛のモデルは時代劇映画・竜馬暗殺の坂本龍馬役を演じた原田芳雄です。常に刺客に狙われている坂本龍馬が様々な方法で生き延びる物語で、弟の右太を青キジのモデルとなった松田優作が演じていることでも知られています。

ワンピースは海賊であるルフィを主人公に物語が進行していることから、海賊を検挙しようとする世界政府や海軍は敵側の存在として描かれています。海軍は容赦なく海賊を検挙しようとルフィたちの前に立ちはだかりますが、その中でも藤虎は話が分かるタイプの人間ではないかとファンの間で話題になっています。ここでは藤虎の性格や強さなどについてまとめていきます。

藤虎が初めて本編に登場した時は敵対関係にあるゾロと出会うシーンでしたが、盲目である藤虎は声の主をゾロと気付けず彼に対して「ご親切にどうも」と頭を下げてから立ち去りました。その後ドレスローザにて国全体を巻き込んだ騒動が起きますが、その中で人々を救おうとするルフィの行動に感銘を受けると彼のことを気に入るようになりました。

藤虎はズシズシの実の能力者であり重力を自在に操ることができます。指定した物体や範囲内の重力を操って地面に叩きつけたり、地面ごと奈落に沈めることなどが可能で、範囲を宇宙まで広げることで隕石を降らせることもできます。また、反重力を操ることで空中移動や瞬間移動を可能にしています。

海軍大将という肩書を持っていることから藤虎の強さに興味を持っている人は多くいることでしょう。藤虎の戦闘シーンは主にドレスローザ編にて描かれており、ゾロとサボを相手に侮れない実力を示した結果が残されています。

コロシアムの前で瀕死のローを見つけたゾロは激昂し、それを藤虎が迎え撃つことになりました。そこで藤虎の悪魔の実・ズシズシの能力が初めて描かれるとゾロは立っている地面ごと奈落に沈められすぐに決着がついたように思われました。しかし、ゾロは飛ぶ斬撃を返しながら地上に戻ってきました。悪魔の実の能力は強烈ですがゾロが相手ではいまいちと言えそうです。

藤虎がルフィを捕らえようしているとメラメラの実を食べたサボが立ちはだかりました。そこで2人は衝突することになりますが、サボはメラメラの実の能力の扱いに苦戦しながらの戦いを繰り広げていました。最終的に2人は相容れない戦いであることを悟って武器を納めますが、サボは藤虎が本気を出していなかったと言い残していました。

ドレスローザ編にて藤虎は麦わらの一味とローたちと対立しながら王下七武海制度の撤廃を宣言していました。この目的は後のワノ国編にて王下七武海の完全撤廃が決定したことで達成されました。しかし、このことが七武海の肩書を失った海賊をバギーが集めてクロスギルドが設立されるきっかけにもなりました。今後は海軍としての務めを果たしながらもクロスギルドを注視するのではないかと予想されます。

ワンピースはアニメ作品としても高い人気を博しており声優が注目されることも珍しくありません。藤虎を演じた声優を知ることでより藤虎というキャラクターに対して理解を深めることができることでしょう。ここではアニメ版ワンピースにて藤虎を演じている声優についてまとめていきます。

藤虎を演じた声優は沢木郁也（さわきいくや）です。東京俳優生活協同組合に所属している男性声優で悪の親玉を筆頭に悪役やその部下、軍人の兵士などの演技に定評があります。講師としての活動経歴もあり高い演技力を持っているところが魅力的です。

これまで藤虎のモデルについてまとめてきましたが、モデルが座頭市の勝新太郎と知ったファンの間ではどのような印象を持たれているのでしょうか。ここでは藤虎のモデルに対する世間の評判や人気について、SNSへ投稿されているコメントを参照しその内容をまとめていきます。

藤虎のモデルが座頭市と分かったファンの間では見た目や言動がとても似ていると評判でした。元々座頭市を見たことがある人は初めて藤虎を見た瞬間にモデルが分かったそうで、尾田先生のセンスの良さが称賛されていました。

座頭市の勝新太郎が好きなファンからは藤虎がとてもかっこよく見えると評判になっていました。好きな作品の好きなキャラクターが他の作品でモデルにされていると知れば、その事実に感動してしまうファンも出てくることでしょう。

勝新太郎のことをよく知っている人からは藤虎の人柄が勝新太郎本人と似ていると言われていました。モデルのベースは座頭市に出演した勝新太郎ですが、俳優の内面に通ずるところがあるそうで勝新太郎、藤虎どちらも魅力的な人物と称されていました。

藤虎のモデルは座頭市にて主人公を演じた勝新太郎でした。盲目の剣士や身につけている着物など、見れば見るほど藤虎が勝新太郎と酷似していることが分かるでしょう。目的だった王下七武海を撤廃した今、藤虎は新しい目的のために動くことが予想されます。今後の藤虎の活躍が気になる人はぜひ連載中のワンピースをチェックしてみてください。