【ワンピース】黄猿(ボルサリーノ)の強さや能力を紹介!ピカピカの実は最強?
ボルサリーノは人気漫画『ワンピース』に登場する海軍本部の大将で、周囲からは「黄猿」という愛称で呼ばれている人物です。本記事では、黄猿の強さや能力についてと解説すると共に、『ワンピース』本編での活躍やアニメ声優についてもご紹介します。
目次
【ワンピース】黄猿(ボルサリーノ)とは?
『ワンピース』に登場する海軍大将のボルサリーノは「黄猿」の愛称で呼ばれることが多く、『ワンピース』の作中でも特に掴みどころのない人物として描かれています。まずはそんな黄猿のプロフィールからご紹介しましょう。
黄猿のプロフィール
『ワンピース』に登場するボルサリーノは海軍本部に所属する軍人で、最高戦力である大将の1人です。誕生日は11月23日で年齢は56歳(単行本61巻以降は58歳)、血液型はXF型となっています。302㎝の長身で黄色いストライプ柄のスーツを着こなした細身の中年男性です。「黄猿」の愛称通り、好きな食べ物には猿が好物とされているバナナが含まれています。
黄猿の性格
黄猿の一人称は「わっし」で、気怠そうに間延びした話し方が特徴的です。『ワンピース』に登場するキャラクターで一人称が「わっし」なのは黄猿だけです。常に飄々とした態度を取っており掴みどころがない性格の為、周囲の人は「何を考えているか分らない」という印象を受けています。そんな黄猿ですが、自分の職務に対しては忠実な姿勢を見せており、海軍としてはかなり優秀な人物です。
黄猿の信条は「どっちつかずの正義」
「だらけきった正義」を掲げるクザン(通称「青雉」)、「徹底的な正義」を掲げるサカズキ(通称「赤犬」)に対して、黄猿は「どっちつかずの正義」を信条として掲げています。感情に流されることなく、自分が正しいと思ったことであれば、かつての仲間であっても自分の敵と見なせば全力でぶつかっていく非情さを持っています。その非情さは『ワンピース』の中でも、トップクラスと言えるでしょう。
ワンピースの概要
黄猿が登場する『ワンピース』は漫画家・尾田栄一郎先生の代表作です。1997年から週刊少年ジャンプで連載が始まりし、1999年からはアニメ放送もスタートしました。漫画、アニメ共に1,000話を突破しており、日本のみならず海外でも絶大な人気を誇る作品です。
ワンピースのあらすじ
「ワンピース」と呼ばれるひとつなぎの秘宝を求めて、海賊達がひしめき合う大海賊時代が舞台です。主人公のモンキー・D・ルフィもワンピースを求め、信頼できる仲間を集めて麦わら海賊団を作って冒険に出ます。そこで様々な人達と出会い、成長していく物語です。
【ワンピース】黄猿の強さやピカピカの実の能力
『ワンピース』に登場する黄猿は海軍大将という立場から、相当な実力者であることが判ります。では、実際の強さはどのくらいなのでしょうか?彼が食べた悪魔の実の能力や使用する技と併せて見ていきましょう。
黄猿は「ピカピカの実」の能力者
黄猿が食べたのは「ピカピカの実」という自然系(ロギア)の悪魔の実です。ピカピカの実の能力は大きく分けて2つ。自らの体を光に変化させて超高速で移動できる様になることと、光を発生させてレーザービームが撃てることです。黄猿はこの2つの能力を巧みに使い、蹴りを主体とする体術を使って攻撃を繰り出します。
黄猿のピカピカの実は最強?
光の速さで移動ができることから、常人では能力を使った黄猿の姿を捉えることはできません。レーザービームも指先や足から放つことででき、あらゆる物を貫通させたり光熱で黒焦げにしてしまいます。光を具現化させて剣などの武器を創り出すことも可能です。また、ピカピカの実は悪魔の実の中で最強と言われる自然系なので、物理的な攻撃を無効化することができます。自然系の悪魔の実を食べて光速で攻撃を繰り出すことができる黄猿は、最強と呼べる存在と言えるでしょう。
黄猿のピカピカの実の弱点はヤミヤミの実
最強と謳われるピカピカの実ですが、何にでも弱点はあります。光の弱点は闇です。つまり、同じ自然系の悪魔の実「ヤミヤミの実」がピカピカの実の弱点と言えるのではないでしょうか。ヤミヤミの実の能力者は、通称「黒ひげ」と呼ばれるマーシャル・D・ティーチです。体から闇を発して触れた者を漆黒の闇に陥れるその能力は、まさにピカピカの実の弱点と言えるでしょう。
黄猿の強さをレイリーと比較
『ワンピース』のシャボンディ諸島編で、黄猿は海賊王の右腕であるシルバーズ・レイリーと戦うことになります。現役を退いた76歳のレイリーですが、その戦闘力は現役海軍大将の黄猿を相手にしても引けを取らない程の実力を持っていました。黄猿もレイリーを捉えるならばそれなりの覚悟を決める必要があると言っており、その強さは本物と言えるでしょう。レイリーは、悪魔の実の能力者をも打ち砕く武装色の覇気の使い手で黄猿と互角の勝負を繰り広げます。
黄猿の技一覧
黄猿の使用する技は全て日本神話に登場する天照大神に関係しています。日本で天照大神が「太陽神」とされていることから、光を操る黄猿の技名としてはぴったりです。
技①八咫鏡
八咫鏡(やたのかがみ)は、手から光を発生させて光の軌道に沿って移動をする技です。一直線上にしか移動できない様に思えますが、ガラスなどの反射を利用すれば軌道を変えることできるので、障害物が多い場所でも一瞬で移動できます。この時に発生させた光は攻撃力を持たない為、光を遮れば防ぐことが可能です。しかし、黄猿は光の速さで移動できるので、遮ることは至難の業と言えます。
技②天叢雲剣
天叢雲剣(あまのむらくも)は、光の大剣を創り出す技です。光には攻撃力を向上させる様な付加能力はない為、黄猿は光を具現化して武器として使用しています。接近戦向きの技です。武器を持った相手との戦闘時に戦いやすくする為に使います。
技③八尺瓊勾玉
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は無数の光の弾丸を発生させて攻撃する技です。親指と人差し指で円を作り、その円の中から光の弾丸が発射されます。その威力はかなり強力で、一発でも当たれば船を沈没させてしまう程です。さらにこの技は、光が届くところまでなら攻撃が可能なので、かなりの広範囲に攻撃できます。光は水中にも届く為、例え相手が水中に逃げたとしてもこの攻撃から逃れることはできないでしょう。
技④天岩戸
天岩戸(あまのいわと)は、足の裏からレーザービームを放つ技です。放たれたレーザービームの着弾点に大きな爆発を発生させて攻撃します。この技は原作では使用しておらず、一部のゲームでのみ見ることができます。
技⑤天照
天照(あまてらす)は、相手の目を光で眩ませる技です。手でVサインを作り、そこから発せられる光で相手の目を眩まします。この技も原作では使用しておらず、一部のゲームでのみ見ることができます。
【ワンピース】黄猿の謎やモデルを考察
数多くのキャラクターが登場する『ワンピース』は、ストーリーやセリフを基に今後の展開やキャラクターの考察がファンによって行われています。黄猿もそんなキャラクターの1人です。原作を基に黄猿の謎や噂を考察していきましょう。また、『ワンピース』のキャラクターの何人かはモデルが存在します。黄猿にもモデルになった人物がいるとされているので、そちらも併せてご紹介します。
考察①黄猿の死亡説
黄猿の部下に金太郎をモデルにしたと思われるキャラクター・戦桃丸がいます。日本の昔話である金太郎のストーリーでは、金太郎が源頼光に仕えて鬼(酒呑童子)を倒します。しかし源頼光はこの戦いを機に戦死してしまうことから、殉職説が囁かれています。また、『ワンピース』の劇場版「ONEPIECE FILM Z」では、過去に恩師のゼファーから能力に頼り過ぎていることを指摘されるシーンがあります。この指摘が伏線となって、自分の持つ能力に過信し過ぎて殉職するのではないかとの考察もされています。
考察②黄猿は革命軍のスパイ?
『ワンピース』に登場する黄猿は革命軍のスパイではないかと噂されています。その根拠は、黄猿の行動に不可解な部分がいくつもあるからです。まず、シャボンディ諸島編でくまがルフィ達を逃がした際、くまを処罰しなかった点。次に、頂上戦争編でルフィに致命傷を負わせるような攻撃はしなかった点。頂上戦争の終盤では、水中から逃げようとするルフィ達に攻撃しますが、1つも命中することなく逃走を許しています。これらの行動から、黄猿は革命軍のスパイではないかと考察されているのです。
考察③黄猿のモデル
『ワンピース』の中には、モデルとなった人物が存在することが多いです。実は黄猿もその中の1人。黄猿のモデルは、 ドラマ『北の国から』で主演を務めた俳優・田中邦衛(たなかくにえ)さんです。特徴的なスーツやサングラスは、映画『トラック野郎・爆走一番星』で田中さん身に着けていた衣装を参考にしています。この作品で田中さんが演じた役名が「ボルサリーノ2」なので、名前から見てもモデルは田中さんで間違いありません。ちなみに、黄猿の誕生日である11月23日は田中さんの誕生日でもあります。
【ワンピース】黄猿の活躍
ここからは、『ワンピース』の作中で黄猿が活躍しているシーンを見ていきましょう。海軍大将でピカピカの実の能力者ということで、登場回では激しい戦闘シーンが目立ちます。
黄猿の活躍①シャボンディ諸島
シャボンディ諸島編は、『ワンピース』の単行本50~53巻で語られている話です。ルフィが天竜人の1人に危害を加えたことから、黄猿率いる海軍がシャボンディ諸島に上陸しました。黄猿は部下の戦桃丸らに指示を出しながら、麦わらの一味を壊滅寸前まで追い込んでいきます。瀕死状態となっているゾロにレーザービームでとどめを刺そうとしますが、レイリーによって妨害されました。そんな中、突如現れた元王下七武海のくまが能力を使ってルフィ達を世界各地に離散させたことで、黄猿は麦わらの一味の検挙に失敗します。
黄猿の活躍②頂上戦争
マリンフォード頂上戦争編は、『ワンピース』の単行本56~59巻で語られている話です。白ひげ海賊団のエースが海軍に捕まったことで、白ひげ海賊団VS海軍の頂上戦争が始まります。黄猿は白ひげに対して八尺瓊勾玉で奇襲をかけますが、マルコにより妨害されます。その後はルフィに重傷を負わせたり、海軍中将のオニグモと連携して海楼石でマルコの能力を封じるなどの活躍を見せます。頂上戦争の終盤では、逃げるルフィ達に攻撃し捕らえようとしますが、赤髪海賊団のベン・ベックマンの妨害に遭い捕縛に失敗しました。
黄猿の活躍③映画「ONEPIECE FILM Z」
「ONEPIECE FILM Z」は、2012年に公開された『ワンピース』の劇場版第12作目です。元海軍大将のゼファーNEO海軍と麦わらの一味との戦いを描いた物語となっています。全ての海賊を根絶しようとするNEO海軍に対して、世界の均衡を守る為に海軍も動き出します。黄猿は2年後の新世界編の姿で登場し、元上官であるゼファーと戦います。病に侵されて体調が万全でないゼファーに黄猿は致命傷を与えました。恩師でもあるゼファーに対して別れの挨拶をするなど、珍しく黄猿が感情的になる場面があります。
【ワンピース】黄猿の名言集
作中で黄猿が発した名言を3つご紹介します。『ワンピース』に登場するキャラクターの中でも最強と呼び声高い黄猿の名言は、どれも余裕がある様に感じられるセリフが多いです。
黄猿の名言①「困ったねェ…」
「困ったねェ~…軽い気持ちでこの島に来たのにねェ…」
出典: honcierge.jp
シャボンディ諸島にやって来た黄猿がシルバーズ・レイリーと対峙した時に発したセリフです。『ワンピース』の原作第512話に登場します。天竜人とトラブルを起こしてしまった麦わらの一味を検挙する為にやって来た黄猿ですが、冥王レイリーとの遭遇に少々困惑してしまいます。簡単に制圧できると考えていただけに、思わぬ大物と戦うことになり戸惑いを隠せず呟いたのでしょう。
黄猿の名言②「度胸だけじゃねェ…」
「度胸だけじゃねェ~麦わらのルフィ…
力がねェのなら…救えねェもんは頑張ったって救えねェよォ…」出典: honcierge.jp
マリンフォード頂上戦争でエースを助けに来たルフィに発したセリフです。『ワンピース』の原作第567話に登場します。海軍との数々の戦いを乗り越えて、ボロボロになりながら黄猿の下までやってきたルフィ。しかし、そんな体力の限界が近いルフィに対して黄猿は非情にもレーザービームを撃ち込みます。相手に対して圧倒的な力を有している黄猿ならではのセリフと言えるでしょう。
黄猿の名言③「おめェともあろう男が…」
「おめェともあろう男が…!!
そんな無謀なだけのゴミクズに先陣を切らすとはねェ~…」出典: honcierge.jp
ルフィに重傷を負わせた黄猿が、傍にいた白ひげに対して発したセリフです。『ワンピース』の原作第567話に登場します。黄猿はルフィにレーザービームを撃ち込んで蹴り飛ばします。吹っ飛んだルフィを持ち上げる白ひげに、黄猿は思ったことをそのまま言葉にしました。白ひげの実力を認めた上で、ルフィの無謀さを憐れんで発したセリフです。
【ワンピース】黄猿の声優
『ワンピース』の中でも特に特徴的な喋り方をする黄猿。アニメ版の声優が誰なのか気になります。黄猿役を演じた声優についてご紹介しましょう。
黄猿の初代声優は石塚運昇
『ワンピース』のアニメ版で黄猿の声を演じた声優は「石塚運昇(いしづかうんしょう)」さんです。石塚さんは第398話から751話まで演じています。間延びした喋り方と語尾の「○○ねェ~」の部分の声を高くする演技は、黄猿の飄々とした雰囲気をより強く感じさせました。しかし、2018年に食道ガンによって67歳で死去してしまったことから、再登場する881話以降は声優が交代しています。
石塚運昇のプロフィール
石塚さんは1951年5月16日生まれで福井県出身の声優です。1970年代より舞台俳優として活躍され、1984年に声優デビューしました。初期の頃は洋画の吹き替えがメインでしたが、徐々にアニメでの出演を増やしていきます。低くて渋みのある声が特徴で、温厚なベテラン役から時には悪役まで多彩に演じ分けている人物です。晩年は食道ガンを患い療養に励んでいましたが、2018年8月13日に67歳で死去されました。
石塚運昇の主な出演作品
石塚さんの演じたキャラクターとして特に有名なのが『ポケットモンスター』のオーキド博士ではないでしょうか。ポケットモンスター関連のテレビ番組に、本人がオーキド博士の格好をして度々出演もしていました。その他の代表作には『機動戦士ガンダム00』のセルゲイ・スミルノフ、『名探偵コナン』『まじっく快斗』の中森銀三、『頭文字D』の藤原文太などがあります。
黄猿の二代目声優は置鮎龍太郎
『ワンピース』のアニメ版で黄猿の二代目声優を務めているのは「置鮎龍太郎(おきあゆりゅうたろう)」さんです。初代声優の石塚さんが食道ガンで死去された為、ワンピース第881話以降は置鮎さんが担当しています。石塚さんが演じていた頃より少し声色が高くなった印象はありますが、全く違和感を感じさせない演技はさすがと言えます。
置鮎龍太郎のプロフィール
置鮎さんは1969年11月17日生まれで福岡県出身の声優です。1990年にアニメ声優デビューしました。爽やか低音ボイスであることから、クールな役を演じることが多いです。置鮎さん自身がかなりノリが良い性格であることから、熱血的なキャラや三枚目キャラを演じることもあり、幅広い演技力に定評があります。
置鮎龍太郎の主な出演作品
置鮎さんの演じたキャラクターとして特に有名なのが『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野鳴介です。初めて主役に抜擢されたキャラクターであり、置鮎さん本人も思い入れの強いキャラクターであると語っています。その他の代表作には、『テニスの王子様』の手塚国光、『BLEACH』の朽木白哉、『トリコ』のトリコなどがあります。また、置鮎さんは黄猿の後任が決まるより前に『ワンピース』でウォーターセブン編に登場するカク役でも出演しています。
【ワンピース】黄猿に対する世間での評判や人気
ここまで、『ワンピース』に登場する黄猿の人物像や強さについてご紹介してきました。次は『ワンピース』の読者と視聴者は黄猿のことをどの様に思っているのでしょうか。黄猿の世間での評判や人気についてまとめていきます。
海軍本部大将としてルフィたちの前に幾度となく立ちはだかってきた強敵ですが、実は仲間ではないか?革命軍のスパイなのではないか?という考察をするファンが多いのも事実です。ミステリアスなキャラだけに今後の胸アツ展開に期待している読者の声です。
また、黄猿が食べたピカピカの実は『ワンピース』内で最強と呼ばれる自然系の悪魔の実です。物理攻撃を無効化する程の防御力を持ち、光の速さで移動と攻撃を繰り出す黄猿は『ワンピース』に登場するキャラクターの中でも特に注目されています。黄猿に対する考察も数多くされていることから、その注目度や人気が高いことが窺えます。
『ワンピース』がワノ国編に突入してからは、黄猿の大きな活躍はまだありません。しかし、ワノ国に単身で乗り込もうと赤犬に進言するシーンがある為、ワノ国編に登場するのではないかとの声も上がっています。今後の活躍に大きな期待が寄せられています。
【ワンピース】黄猿は強い海軍本部大将だった
『ワンピース』に登場する黄猿の強さとエピソードの数々をご紹介しました。ピカピカの実の能力者で光人間の黄猿が、どれ程の実力を持っているか知ることができたことでしょう。強者揃いの麦わらの一味と黄猿が今後どのような戦いを繰り広げるのか期待が高まります。今後も黄猿の活躍を楽しみにしましょう。
この記事のライター
ルキナ
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。