【ワンピース】カン十郎は死亡しているのか？生存説やワノ国でのエピソードを調査

新世界にあるワノ国出身のカン十郎は、過去に錦えもんや菊の丞らと共に九里の大名･光月おでんに仕えていた家臣団･赤鞘九人男と呼ばれている9人の侍の1人でした。おでんが死亡した後、過去から未来へと飛ばされたカン十郎は仲間と共に海外へ旅立ちました。

その道中ドフラミンゴの手下に追われる中、カン十郎は自らを囮に錦えもんを逃した事で捕まり、オモチャの家のスクラップ場に閉じ込められていました。その後、麦わらの一味と行動を共にしていた錦えもんがカン十郎を見つけた事で脱出できました。そしてカン十郎は麦わらの一味と共にゾウへと渡りました。

カン十郎はワンピース76巻754話にて初登場しました。カン十郎は｢カッカッカ｣と笑い、語尾に｢ござる｣をつけて話します。一人称は｢それがし｣ですが、後にそれは演技中の一人称であり、裏切りを自白してからのカン十郎の一人称は｢おれ｣に変わりました。そんな裏切り者だと気付かれない能力の強さも話題になっているキャラクターです。

週刊少年ジャンプとして数少ない長期連載作品の一つがワンピースとなっています。日本の漫画として最高となる4億部を突破し、初版300万部以上の発行を継続していたり、ワンピースは出版の国内最高記録を多く保持している作品でもあります。ワンピースはギネス世界記録に認定されたり、海外でも評価の高い作品です。また、1999年から現在まで長くアニメ放送されています。

海賊王“ゴールド・ロジャー”が遺した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をめぐり争う“大海賊時代”が舞台となっています。東の海(イーストブルー)のフーシャ村に住む少年“モンキー･D･ルフィ”が、村に滞在していた“赤髪のシャンクス”に憧れを抱いていたある日、ルフィは悪魔の実｢ゴムゴムの実｣を食べてしまい、泳げない体の代わりに全身がゴムのようになりました。

それから山賊の怒りを買ってしまたルフィは、海に投げ込まれてしまいます。巨大魚に襲われ、溺れつつ食われそうになるルフィを助けたのはシャンクスでした。しかし、シャンクスはルフィを守るために片腕を犠牲にしていたのでした。それを知ったルフィは、将来立派な海賊になってシャンクスと再会すると約束し、10年後にフーシャ村を旅立ちました。

ワンピースのワノ国編にて黒炭オロチの内通してる裏切り者であることが判明し、オロチから役の終幕を告げられると身を翻して錦えもん達と敵対しました。過去に仲間だった赤鞘の前に立ち塞がるも菊の丞に敗れ深手を負うカン十郎ですが、宝物殿に逃げた錦えもん達に光月おでんの絵で奇襲をかけた後に倒されていました。菊の丞や錦えもんと闘いの中、カン十郎が強さを見せつつも死亡したとされる場面やその後について3つに分けて紹介していきます。

ワンピース100巻1014話｢人生の大根役者｣にて、カン十郎が死亡したように描かれています。カン十郎は、光月おでんになりすましたり動揺させる発言をする事で菊の丞の隙を作り、カン十郎は菊の丞を刀で刺したのでした。慕っているおでんの姿を斬れなかった菊の丞は涙を流しながら血を吐きました。この場面ではあの強い菊の丞が死亡したのではと混乱が起きました。

そんな菊の丞を支える錦えもんにカン十郎は斬りかかるものの、反対にカン十郎は錦えもんに斬り倒され死亡したと思われました。更にはカン十郎は意識を失う直前に、親友だった錦えもんに幕を引いて欲しかったと言ったことから、ファンの間ではカン十郎の死亡が話題になりました。

ワンピース98巻985話｢新鬼ヶ島計画｣にて、カン十郎が菊の丞に敗れた場面があります。カン十郎と鬼ヶ島の裏口にて対峙した菊の丞は、これからカン十郎の命を奪うと思わせる台詞を言います。そして次の場面では菊の丞が涙を流しながら血の滴る刀を持っている姿が描かれていました。この事から、カン十郎は菊の丞に斬られ死亡したのではと噂されていました。しかし、宝物殿に姿を現した事からカン十郎は死亡していなかったと判明しました。

1014話で錦えもんに斬られ死亡したと思われたカン十郎ですが、ワンピース102巻1030話にてカン十郎の死亡を覆す場面がまた描かれていました。死亡したと思われていたカン十郎の元にオロチからの電話が掛かり、カン十郎が息絶えそうながらも応答した事で、まだカン十郎は死亡していなかったと判明しファンに衝撃が走りました。

華々しきアンコールを描いてみせよとオロチに命令されたカン十郎は、最後の力を振り絞り｢黒炭心中｣が”急””火前坊(かぜんぼう)”を繰り出し、火の海にします。しかしここでも確実に死亡した描写はないものの、発動した能力の技名に心中とある事から、今度こそカン十郎は死亡したのでは無いかとファンの間では噂が絶えません。

幾つも飛び交う死亡説で話題になりましたが、カン十郎の生い立ちや技もファンに強い印象を与えました。そんなカン十郎の過去と能力の強さについて、7項目に分けて紹介していきます。

59年前のワノ国･九里のとある大衆演劇の一座の元に誕生したカン十郎は、かつて次期将軍たちを毒殺したオロチの祖父と同じ、黒炭一族だという理由だけでカン十郎は差別されていました。そんなとある日の公演中、カン十郎の両親が襲われ死亡してしまい、ショックを受けたカン十郎は虚ろな様子で日々を過ごしました。そんな空疎なカン十郎でしたが、大衆演劇一座の出身との事もあり“誰かを演じる”事で精神を保ち“死に場所”を探す為に生きるようになるのでした。

宿無しの流れ者となったカン十郎は、寝ている人や死体から毛髪を切り取って筆を作成し売りながら希美で生活しており、“希美の妖怪”と呼ばれていました。そんなある夜、九里に向かっていた光月おでん一行が墓場で野宿している所に、死体だと勘違いしたカン十郎が髪を盗み切ろうとしました。

髪を切られる直前に気が付いたおでんによって返り討ちにされたカン十郎は謝罪し、許してくれたおでんにカン十郎は勝手について行くようになりました。その後、九里の復興に貢献した事でカン十郎は正式におでんの家臣“赤鞘九人男”の1人として認められたのでした。

そして、ワノ国の将軍･オロチと手を組んで国を支配しようとしていたカイドウと戦ったおでんは敗れ、家臣だけでも助けようとしたおでんの妻･トキの能力によってカン十郎は錦えもんらと共に20年後に送られたのでした。その後は錦えもんらと離れ離れになるカン十郎でしたが、再会した錦えもんと一緒にいた麦わらの一味と行動を共にするようになりました。

両親を殺され死んだも同然な状態のカン十郎は、オロチに声を掛けられ黒炭家に力を貸す事にしていたのでした。カン十郎の心の変化は、ワンピース92･93･94巻のプロフィールに描かれているカン十郎の表情からも読み取れます。オロチと結託後におでんについて行ったカン十郎は、光月家の情報をオロチに流す事で裏切っていました。カン十郎はオロチから心が無いと言われており、おでんと共に処刑させる覚悟もありました。心が無い為に裏切り者を演じ切れたのもカン十郎の強さの一つと言えます。

初登場したカン十郎はレタス(萵苣)を食べていましたが、レタスの花言葉が冷たい人･冷酷とされています。また、ジャックがビブルカード持たずにゾウに辿り着けたのも、カン十郎が裏で関わっており裏切り者だと分かる伏線が数多く散りばめられていた事が分かります。心が無い為に裏切り者を演じ切れたのもカン十郎の強さの一つと言えます。

カン十郎の本名が黒炭カン十郎だと明らかになると、オロチと同じ黒炭一族だった事が判明しました。黒炭一族だという理由だけでカン十郎は過去に差別されていたのでした。そして、カン十郎の両親も黒炭一族だという理由で人々に襲われ死亡したのでした。同じく迫害を受けていたオロチは、ショックを受けた18歳のカン十郎に声を掛ける事で自身の計画に参加させたのでした。大きな心の傷によってカン十郎は、奇しくも悪に目を付けられ能力の強さを利用されたのでした。

ワンピース80巻803話･アニメ752話にて、ドレスローザ編が終わりズニーシャに向かう為に、カン十郎が能力で“昇り龍”を描きました。龍といえば、光月家の仇であるカイドウを連想させます。パンクハザードのドラゴンに憤怒していた錦えもんと同じ立場であるにも関わらず、言い訳しつつも龍を描いていたカン十郎は裏切り者だという伏線でした。

初登場時に能力で描いた岩や抜け雀を見ると、カン十郎は絵が下手な事が誰でも分かります。しかし、カン十郎の“絵が下手”という事実も裏切り者だという証拠でした。カン十郎は絵を描くとき左手で描いていますが、箸や刀を右手で持っていたり作者がカン十郎は絵が上手いと答えていた事から、利き手と逆で下手な絵を描く事で裏切り者だとバレないよう強さを誤魔化していたと分かります。カン十郎の絵の実力は、自身の分身を描ける程に優れていました。

カン十郎の異名の一つである“夕立ちカン十郎”の“夕立ち”の意味も、カン十郎が裏切り者である伏線です。夕立ちとは天気雨の事で“狐の嫁入り”とも呼ばれています。昔は近所の嫁入りは事前に知っているのが当たり前で、誰も知らない嫁入りは狐が真似して人を化かしていると言われていました。また、光月家はDの一族と深い関わりがある事から、Dは夜明け(Dawn)･朝は味方･夜は敵と考えると、夕方は味方と敵の中間になります。この事から“夕立ち”には、人を欺く･中間という意味が込められていることが分かります。

本編ではありませんが、カン十郎の異名は初め“濡ガラス(ぬれがらす)”の予定でした。“濡ガラス(濡烏)”とは女性の黒髪の色を表す言葉の一つです。カン十郎が所属していた赤鞘九人男という名からして、男のみのメンバーで女性関連の言葉が設定されていた事から、仲間外れを意味しカン十郎が裏切り者であると示しています。

フデフデの実の能力を使うカン十郎は、利き手の右手で描いた時と左手で描いた時で能力の強さに差があります。裏切り者とバレるまでカン十郎が左手で具現化した絵の能力の強さと、右手で描き本領発揮した時の強さと異なる点を紹介します。

4つの特徴を持つカン十郎の能力ですが、本領発揮後は右手で描いています。基本は変わりないですが、左手だと水で溶けていた具現化された絵は、右手で具現化されると水に溶けません。更には、同一人物が描いたと思えない程に画力が向上し、右手で具現化されたカン十郎の絵が絵だと気付かれない程の腕前です。なので、必然的に右手で具現化した絵の能力の強さも向上されます。

左右の手で大きく画力の差が出るカン十郎の絵ですが、様々なものが登場しました。左手で具現化したもの、右手で具現化したもの、更にはその他のカン十郎の技について、描いたもの(技)と登場話を表にまとめました。

左手で描いたカン十郎の絵はどれも画力は低く、特に生き物を描いた際は気の毒と言われてしまう程ちょっと頼りない見た目と強さが見てとれます。具現化した萵苣を勧めるカン十郎に対し、錦えもんが腹に障ると断っていた事からも、品質が劣っていることが分かります。

右手で絵に描いたカン十郎の分身とも言える絵は、瓜二つで誰にも絵であると見抜けない程でした。鶴の絵は錦えもんが嫌味を言いたくなる程に立派で、水で溶ける事がありません。具現化した絵の強さも左手の時とは比べ物にならない程に差があります。

戦いが激しくなっていくとカン十郎は筆を使わずに、カン十郎自身の長髪を筆のように振る事で“墨雲”と“浮世夕立ち絵図”を放ちました。どちらも広範囲攻撃で水にも強い為、予想出来なかったカン十郎の強さに驚かされたファンが多くいました。

死亡が幾度となく話題になるカン十郎は、何かと噂されるキャラクターです。初めは下手な絵を描く愛嬌あるキャラとしてファンに好まれていました。しかし、裏切り者と分かると批判的な声が数多く上がりました。

人気低迷もしていたカン十郎でしたが、本領発揮した能力によって実は強い能力の持ち主だと明らかになると、男性ファンからの評価が格段に上がりました。初めの可愛らしい雰囲気は女性受けが良かったので、結果的には人気が衰えず好き嫌い関わらず注目を集めています。

悲惨な過去によって心を失くしたカン十郎は悪に染まりましたが、演じていたとはいえ錦えもんらと仲間としている時の穏やかな性格も印象的です。そんな多才なカン十郎のもしもについて考えてみました。

役に演じきる事で生きているカン十郎が会社の上司の場合、裏切り発覚前を参考にすると朗らかな上司であると考えられます。大らかでカン十郎自身もミスしたり、後輩に怒鳴る事は無いでしょう。しかし、もしかしたら裏で会社の情報を流してるスパイとして潜入してる可能性も考えられます。

錦えもんと接している様子から推察すると、友達思いなカン十郎だと思われます。友達が困っていたら助けに入り、冗談を言いつつ楽しいのでは無いでしょうか。しかし、誰かに頼まれて友達でいてくれる可能性も捨てきれません。深く関わるより、カン十郎とは浅い友達関係でいた方が傷付かずに済みそうです。

カン十郎は共感し合えるオロチ側にいた事から、迫害と両親が殺された事で負ったカン十郎の深い傷を癒し共感できるのであれば、カン十郎が心を開いてくれる可能性が少しあるかと思われます。しかし役を演じなければいられないので、どのような彼氏役を演じさせるかは彼女次第となりそうです。

カン十郎が死亡したと話題になった理由を紹介しましたが、結論カン十郎の生死ははっきりと分かりませんでした。愛らしさと憎らしさと強さを持つカン十郎が今後どのような最期を迎えるのか、はたまた改心して生き残るのか、今後のワンピースの展開に目を離せません。