【ワンピース】カタクリの口が裂けている理由や秘密とは？過去についても紹介

カタクリは、かつて四皇の一角を担っていた女海賊ビッグマムの次男で、ビッグマム海賊団の幹部「スイート3将星」の一人です。常に口元をファーで覆っているのが特徴で、その理由は耳の近くまで裂けた口とギザギザの歯を隠すためだということが明らかになっています。ここでは、そんなカタクリのプロフィールや『ワンピース』の概要について紹介します。

カタクリはビッグマム海賊団幹部「スイート3将星」の中でも一番の実力者だと言われています。シャーロット家3男のダイフク、4男のオーブンとは三つ子ですが、3人の中で口が裂けているのはカタクリだけです。非常に家族思いな性格で、妹弟たちからも強く慕われています。ビッグマム海賊団の中にはカタクリのファンクラブも存在するそうです。

『ワンピース』は尾田栄一郎氏の描く少年漫画です。週刊少年ジャンプで1997年から連載されており、2022年7月には25周年を迎えます。週刊少年ジャンプでは歴代2番目の長期連載作品です。日本国内はもちろん海外でも人気が高く、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録にも認定されています。日本を代表する漫画作品と言っても過言ではないでしょう。

『ワンピース』は主人公のモンキー・D・ルフィの冒険を描いた物語です。幼い頃に出会った海賊「赤髪のシャンクス」の影響で海賊王になることを決意したルフィは、17歳の時に航海に出ました。様々な強敵と出会いながらも、仲間達と協力し困難を乗り越えていきます。『ワンピース』ホールケーキアイランド編では、仲間の一人サンジを助けるため、カタクリと1対1の戦いを繰り広げ勝利しました。

カタクリの口が裂けている理由について、これまで『ワンピース』読者の間では様々な説が唱えられていました。そして、2019年8月発売のVIVRE CARDでは、ついにカタクリの口裂けに関する秘密が明らかにされています。ここでは、カタクリの正体や口が裂けた原因について解説します。

『ワンピース』作中で常に口元を隠してきたカタクリですが、883話で口が裂けている事実が明らかになりました。「モチモチの実」の能力者であるカタクリは、戦闘相手のルフィをモチの中に生き埋めにしてティータイムに入るのですが、その際に自らが作った社（やしろ）の中に隠れて大口でドーナツを頬張る姿が描かれています。さらに、モチを食べて出てきたルフィに社を壊され、食事中の姿を見られてしまいます。

カタクリの口元が明らかになったのを受け、一部の『ワンピース』読者の間ではカタクリの正体が口裂け族なのではないかという説が唱えられていました。『ワンピース』作中には様々な種族が登場しており、その中でも魚人族やミンク族はギザギザの歯や大きな口を持っています。そのため、カタクリは魚人族やミンク族との混血ではないかと考えられていたようです。

しかし、カタクリの正体が口裂け族であるとすると、カタクリと三つ子であるダイフクやオーブンの口が裂けていないことの説明がつきません。実は、カタクリの口裂けは生まれつきではないのです。この事実は『ワンピース』88巻のSBSにて明らかにされています。口裂けの具体的な理由については明かされていませんでしたが、カタクリが目で追えないほどのスピードで物を食べることに関係していると記載されていました。

2019年8月発売のVIVRE CARDで、カタクリの口が裂けている理由が明らかになりました。 それによると、3歳の時にドーナツを頬張りすぎたことが原因で口が裂けてしまったとのことです。モチモチの実の能力で自らの体をモチのように柔らかくできるカタクリは、その能力を生かして超巨大ドーナツを頬張っています。しかし、その能力を手に入れたのは5歳の時と言われているので、それ以前は大口を開けるのにも限界があったのでしょう。

幼少期にドーナツを頬張り過ぎたことが原因で口が裂けてしまったカタクリですが、いつから口元を隠しているのでしょうか？また、カタクリの正体が口裂け族でないにも関わらず、ギザギザの歯をしているのは何故なのでしょう？ここでは、カタクリが口元を隠すようになった経緯やギザギザの歯の理由について考察します。

カタクリが口元を隠しているのは、子供の頃に起こったある事件が原因となっています。そこには、カタクリの家族思いな性格が影響しているようです。一体何が起こったのか、カタクリの過去を幼少期から見ていきましょう。

3歳の頃に口が裂けたカタクリですが、子供の頃は口元を隠しておらず、周囲の子供達から「フクロウナギ」と揶揄されていました。兄ペロスペローからは「その口を隠せば友達はできる」と言われますが、本人は全く気にする様子は無く、バカにしてきた相手は叩きのめせば良いと思っていたようです。しかし、カタクリにやられたことで恨みをもった子供達が、カタクリではなく妹のブリュレを攻撃するという事件が起こってしまいます。

カタクリへの報復として攻撃されたブリュレは、顔に大きな傷を負ってしまいます。ブリュレはカタクリを気遣い「お兄ちゃんはそのままでいい」と言いますが、カタクリは責任を感じ、自分に敵対する相手には一切のスキを見せず完璧な恐怖を与えることを決意します。ここから、カタクリは完璧を目指すようになり、口元はもちろん、地面に背中をつけているところも人前で見せないようになります。

カタクリの過去について、『ワンピース』ファンの間で話題になっていることが他にもあります。それは「カタクリがカイドウの部下だったのではないか」ということです。カイドウは、かつてビッグマムと共に四皇の一角を担っていた人物で、作中ではビッグマムがカイドウに対して、大きな借りを返して欲しいと述べている描写があります。ファンの間ではカタクリをカイドウの部下として預けていたためではないかと考えられています。

カタクリの正体が口裂け族ではないとすると、ギザギザの歯の理由は何なのでしょうか？一部のファンの間では「人造悪魔の実SMILE」を食べたことが原因ではないかと言われています。「人造悪魔の実SMILE」は体の一部を動物の姿に変えられる人工の悪魔の実です。カタクリの口の特徴がフクロウナギと酷似していることから、何らかのきっかけでカタクリが「フクロウナギのSMILE」を食べたのではないかと考察されています。

家族想いでストイックなカタクリですが、アニメ『ワンピース』の中ではドーナツを頬張りながらご機嫌な鼻歌を披露しています。そんな二面性を持つカタクリを演じたのはどんな声優なのでしょうか？ここではカタクリの声優について紹介します。

アニメ『ワンピース』でカタクリの声を担当したのは杉田智和さんです。声優としてはもちろん、作家やユーチューバーとしてもマルチに活躍されています。2020年に声優事務所「株式会社AGRS」を設立し、代表取締役社長も務められています。

杉田さんは高校在学中から声優として活躍されています。高校時代に受賞したミューラス&アニメージュ賞をはじめ、2009年の第3回声優アワード助演男優賞など、数々の賞を受賞されています。また、モノマネが上手い事でも有名です。『サザエさん』で2代目アナゴ役を担当された若本規夫さんや、『機動戦士ガンダム』でアムロ・レイ役を演じた古谷徹さんなど、数々の声優のモノマネレパートリーがあるようです。

杉田さんは重厚感のある低温ボイスと独特のゆるいテンションが特徴の声優で、主に青年役を担当されています。坂田銀時やジョセフ・ジョースターのように、カッコよさと面白さの両方を兼ね備えたキャラも多数演じられています。

ビッグマム海賊団でも最強クラスの実力を持ち、家族を守るために完璧を演じているカタクリは非常に人気の高いキャラクターです。SNSでは「こんなお兄ちゃんが欲しい」という投稿が目立っていました。

カタクリの口裂けは作中では「フクロウナギ」とバカにされていますが、「それも含めてカッコいい」という声が多数ありました。イケメンであることも人気の理由の一つのようです。

男気あふれるカタクリのドーナツ好きという意外な一面に、可愛らしさを感じているファンも少なくありません。口が裂けた原因がドーナツの食べ過ぎという、ちょっと間抜けな設定もファンにはたまらないようです。

カタクリの口が裂けているのは、幼少期のドーナツの食べ過ぎが原因であることが分かりました。歯がギザギザの理由については明らかにされていませんが、ファンの間では後天的なものではないかと考えられています。隙が無く男気あふれるカタクリですが、大口で幸せそうにドーナツを頬張る姿にギャップ萌えしたファンも少なくありません。そんな姿を必死で隠しているのは、カタクリが家族を大切に思うがゆえの行動だったのです。