【ワンピース】イム様はビビが欲しい?理由は?二人の関係性についても
『ワンピース』の世界で最高権力者として君臨するイム様は、作中でビビが欲しいと発言しました。その理由として、ビビの祖先であるリリィという人物が関係しているのではないかと考察されています。本記事ではイム様がビビを欲しがる理由や目的について解説します。
目次
イム様とビビとは?
イム様のプロフィール
イム様は聖地マリージョアのパンゲア城に住む正体不明の人物で、世界最高権力である五老星より上位の存在です。事実上世界政府のトップとして君臨しており、誰も座ることが許されない〈虚の玉座〉にイム様は当然のように座っています。外見はほぼシルエットしか描かれておらず、縦に長い王冠のようなものを被り、地面に引きずるほど長いローブを羽織っているようです。唯一はっきりと描かれているのは目で、同心円状の瞳が特徴的です。また話し方にも特徴があり一人称が「ムー」、二人称が「ヌシア」となっています。
ビビのプロフィール
ビビは本名ネフェルタリ・ビビ、アラバスタ王国の王女であり、ウェーブがかった青いロングヘアーが特徴の美女です。かつてアラバスタ王国の転覆を目論んでいたクロコダイル率いる秘密犯罪会社バロックワークスにミス・ウェンズデーとして潜入し、その後ルフィたち麦わらの一味と長い間行動を共にしていた過去があります。バロックワークスとの戦いが終結した後はルフィたちと別れアラバスタ王国に王女として残ることを選択しましたが、麦わらの一味からは仲間として認識されています。
ワンピースの概要
『ワンピース』は日本を代表する漫画であり、世界中で大人気の作品です。『週刊少年ジャンプ』で1997年から連載され、2023年時点でコミックスは100巻を超えています。しかもその全世界累計発行部数は2022年時点で5億部を突破しています。アニメやゲームなどメディアミックスも好調で、特に2022年に公開された劇場版『ONE PIECE FILM RED』は、日本興行収入が200億円に迫るほどの大ヒットを記録し、日本映画の歴代興行収入ランキングで5位に輝いたほどです。名実ともに日本が世界に誇る漫画作品です。
ワンピースのあらすじ
海賊王ゴールド・ロジャーが残した言葉をきっかけに始まった大海賊時代、主人公の少年ルフィは海賊王になることを夢見ていました。ある日ルフィは、不思議な能力を得る代わりにカナヅチになる〈悪魔の実〉の一種であるゴムゴムの実を食べ、ゴム人間になってしまいます。その後成長して海賊として旅立ったルフィは仲間を集めながら、ゴム人間としての能力を活かして、ときには強大な敵と戦い、ときには仲良くなった人々を助け、「麦わらのルフィ」として世界が注目する大海賊になっていくのでした。
イム様がビビを欲しいという理由や関係を考察
ビビはネフェルタリ家の血族
ビビはネフェルタリ家の血族です。ネフェルタリ家は800年前、世界政府を樹立した〈最初の20人〉の1人でありながら、唯一天竜人とならず下界に戻った王の末裔です。そのためアラバスタにはネフェルタリの名が残っていますが、その後当時の王だったリリィ女王は失踪し、文献からも名前が消されています。また、このような経緯から、ネフェルタリ家を五老星は「裏切り者」と呼んでいます。天竜人になれたのにその権利を放棄した血族、それがネフェルタリ家です。
イム様とビビの祖先であるリリィ女王の関係
ビビの祖先であるリリィ女王は、800年前にアラバスタ王国を治めていた王で、世界政府を創設した〈最初の20人〉の1人でありながら唯一天竜人にならず、アラバスタに戻った人物です。イム様はこのリリィのことをよく知っているようで、リリィ女王のミスによってポーネグリフが世界中に散らばることになったと発言しています。ただそのリリィ女王の失態が計画的だった可能性を恐れており、リリィが本名ネフェルタリ・D・リリィであるという真実を聞いた瞬間、コブラ王に攻撃を仕掛けるほど感情的になっていました。
イム様がビビを欲しいという理由や目的
イム様は五老星に「ビビが欲しい」と要請しました。理由はまだ不明ですが、いくつか候補は挙げられます。1つ目はイム様がビビを妻にしようとするためです。イム様がリリィ女王に特別な想いを抱いている可能性は高く、その想いが子孫のビビにまで及んでいると推測できます。2つ目はビビの体を乗っ取るためです。イム様は〈最初の20人〉の1人で不老不死の可能性が高く、その影響で新たな肉体を欲しているとも考えられるのです。その場合、現在イム様はリリィ女王の肉体を乗っ取っているという可能性もありえます。
イム様がビビにリリィの人格を移植する可能性
現在のイム様は人格移植手術によってリリィの肉体を乗っ取っている可能性があります。コブラ王がイム様の姿を見て驚いていたのも、その姿がビビに似ていたからだと推測できます。この伏線と考えられているのが『ワンピース』第1023話『瓜二つ』の扉絵、五匹の雀と戯れるビビです。これは五老星を従えるイム様がビビと瓜二つであると示唆していると考察されています。またイム様はリリィの人格を保管している可能性もあります。その場合ビビの肉体にリリィの人格を移植することがイム様の目的だと推測できます。
イム様の能力でビビは蝶に変えられて飼われる?
コブラ王がイム様や五老星と会っている時、ビビはパンゲア城来賓室でCP0に拘束されていました。その際カリファがビビの今後について、失踪扱いになって誰かに飼われるかもと零していました。この予想が事実なら飼い主となるのはイム様という可能性が高く、その場合、イム様が普段花の部屋で過ごしている時に蝶と戯れていることに注目できます。イム様の何らかの能力によって蝶の姿に変えられる可能性があると考察されているのです。この場合人間を別の生き物に変える能力をイム様が所持していることになります。
イム様が手配書やしらほしの写真を見ていた理由
イム様が登場した印象的なシーンの1つが、ルフィと黒ひげの手配書は切り刻まれ、しらほしの写真には短剣が突き刺され、そしてビビの写真をイム様が静かに眺めている場面です。この点を考察していきます。
イム様がルフィと黒ひげの手配書を切り刻んだ理由
イム様が手配書を切り刻んでいたルフィと黒ひげはともに「D」の名を持つ存在です。これまでDの一族に関しては、「神の天敵」と呼ばれ、天竜人に敵対する者たちと知られていました。そして実際イム様の口からも、Dの名を持つ者たちはかつて自分たちが敵対した相手だと明言されています。同時に現在のDはその名の意味を知らないとも評されていますが、イム様にとっては潜在的な敵として認識されている可能性は高いです。ただ、その中でもルフィと黒ひげだけが特にピックアップされている理由はまだ判明していません。
イム様がしらほしの写真に剣を突き立てていた理由
イム様はしらほしの写真に短剣を突き刺しており、少なくとも友好的な感情を抱いていないのは明らかです。その理由としてまず挙げられるのは、しらほしが古代兵器ポセイドンだからです。世界中の海王類を従えられるしらほしの能力は脅威であり、イム様も危険視している可能性が高いです。また、800年前のジョイボーイと人魚姫の約束が関係していることも予想できます。かつての人魚姫はイム様たち現世界政府側と敵対していた可能性が高く、そのため新たな人魚姫のしらほしをイム様が敵視するのも理解できます。
イム様とDの一族の因縁
イム様はDの一族について、かつて自分たちが敵対した者たちの名だと言っています。さらに現在世界中で現れているDについては、その名前の意味を知らない抜け殻であると述べています。ただ、ルフィや黒ひげなど現在のDに注目していることや、リリィがDだと知るやいなやコブラ王を攻撃したことなどから、未だにイム様はDの名を持つ者たちに並々ならぬ敵意を持っていることが窺えます。
イム様の正体や目的を考察
イム様の正体
イム様の正体は〈最初の20人〉の1人であるネロナ・イム聖である可能性が極めて高いです。つまりイム様は800年前に世界政府が誕生した頃から現在まで生き続けていることになります。これはオペオペの実による不老手術のおかげだと推測できます。そしてイム様が何らかの特殊な能力を持っていることは確定しています。詳細は不明ですが、矢の形状をした尻尾のようなもので攻撃したり、化け物のような姿に変身したりするところが披露されました。これが悪魔の実の能力かそれ以外の何かなのか、様々に考察されています。
イム様の目的
イム様の目的はまだ明らかになっていませんが、世界の均衡を保つために五老星を動かしているようです。その目的のために、邪魔になりそうな不穏分子を〈歴史より消すべき灯〉としてイム様が指示し、その排除を五老星が実行しています。これが世界政府トップとしての目的だとしたら、イム様個人としての新たな目的がビビだと推測できます。その背景にはリリィとの因縁があるのはほぼ確実で、コブラ王とのやり取りや「ビビが欲しい」発言からは、イム様の個人的な執着心が垣間見えるからです。
イム様と麦わら帽子の関係
イム様がある時、マリージョアのパンゲア城内の或る部屋に飾られている巨大な麦わら帽子を眺めていた場面がありました。その麦わら帽子の周りには冷気が漂っているようにも見え、何らかの方法で冷凍保存されていると推測できます。この麦わら帽子はその大きさから元の持ち主は巨人族だった可能性が高いです。またルフィとの関連性から、この巨大な麦わら帽子とジョイボーイが結びつけられ考察されています。ドフラミンゴが言及したマリージョア内にある重大な国宝がこの麦わら帽子ではないかという予想もあります。
イム様とビビに対する世間での評判や人気
イム様がビビを欲しいと願う理由に最も深く関係しているのはリリィとイム様の関係です。その最大のヒントが、世界会議の時のイム様とコブラ王のやり取りでした。そこから読み取れるのは、ポーネグリフを世界にばらまくことになったリリィの行動をイム様はただのミスと信じたがっていたものの、リリィがDだと判明したことで彼女の裏切りが確定してしまいイム様が少なからず動揺していたことです。ここからイム様とリリィの関係性や空白の100年の真相、イム様の今後の動向についてさらに考察が進められています。
イム様がビビのことを「欲しい」と表現していることに多くのファンが疑問を感じているようです。少なくともネフェルタリ家がDであることが判明した以上、Dと敵対するイム様はその末裔であるビビの命を奪うことがまず予想されました。ところが「欲しい」という表現からは、抹殺する以外の意味が込められていると考えられるからです。
ビビを欲しいとイム様が願う目的については多くのファンが様々に考察しています。特に多かったのは、リリィへの執着ゆえに、その面影があるビビを自分のモノにしたいという理由でした。それ以外には、欲しがっているのはあくまでビビの肉体であり、イム様がその肉体を乗っ取るという可能性や、さらにそこからルフィが戦うのはビビの肉体を得たイム様ではないかなど、様々な可能性が考察されています。
イム様がビビを欲しいと願う真の理由はまだ不明ですが、少なくともここから今後の『ワンピース』の展開が予想しやすくなりました。ルフィはそもそも世界政府に敵対することを目的にしていません。ただこれまでは、仲間や友人のために世界政府側と幾度も戦ってきただけです。しかしここで、世界政府のトップらしき存在のイム様がビビを狙い始めたため、ルフィがイム様と戦う未来がほぼ確実なものとなったわけです。ラスボス候補筆頭のイム様と戦う理由が人気キャラのビビにあることがファンの間で評判となっています。
ポジティブな意見とネガティブな意見まとめ
ポジティブな意見
ネガティブな意見
イム様はビビを欲しがっていた
イム様がビビを欲しいと願う理由に、ビビの祖先であるリリィが関係しているのはほぼ確実です。イム様とリリィはかつて〈最初の20人〉という仲間でした。しかしリリィが800年前にイム様を裏切っていたことが、リリィがDの一族だったことからほぼ確定しました。この真相を知ったイム様とコブラ王のやり取りの様子からは、イム様がリリィに愛憎入り混じった感情を抱いていることが窺えます。子孫のビビにリリィの影を見ているとしたら、イム様がビビを欲しがる理由にもその複雑な思いが秘められていると推測できます。
この記事のライター
Otokita Toma
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