【ワンピース】オペオペの実は覚醒して最強に？技や能力を徹底解説

『ワンピース』には「悪魔の実」という、食べた者に人知を超えた能力を与える実が存在します。そのなかでも特に注目されているのが、覚醒したと言われている「オペオペの実」です。このオペオペの実とはいったいどのようなものなのでしょうか？まずは、オペオペの実の概要や能力者について紹介します。

超人系悪魔の実の一つである「オペオペの実」は、ハート型でオレンジくらいの大きさがあり、食べると「改造自在人間」になります。放出するサークルの中で移動や切断、接合、電撃など外科手術で一般的なあらゆる行為が可能です。

オペオペの実の能力者は、ハートの海賊団船長のトラファルガー・ローです。「死の外科医」の異名を持つトラファルガー・ローは、最悪の世代の一人で一時期は王下七武海に名を連ねていました。その後、麦わら海賊団と同盟を結び、ドンキホーテ・ドフラミンゴを倒したのが原因で王下七武海を除名されます。そしてワノ国で最悪の世代の一人、ユースタス・キッドとともに四皇のビッグ・マムを倒したことで、30億ベリーもの懸賞金が掛けられました。

ローがオペオペの実の能力者になったのは、ドンキホーテ・ドフラミンゴの弟であるコラソンの行動にあります。オペオペの実は、ドフラミンゴが最も手に入れたい悪魔の実でした。不治の病「珀鉛病（はくえんびょう）」に罹り余命3年2ヶ月というわずかな寿命だったローを連れ出し、医者に診せるもことごとく治療を断られてしまいます。その最中、ドフラミンゴから得た「オペオペの実」の情報を基に、先んじてその実を奪ってローに食べさせようと計画しました。

コラソンは兄であるドフラミンゴの暴走を止めるため、センゴクの命令でスパイとしてドンキホーテファミリーに潜入していたのです。結果、オペオペの実を奪い、ローに食べさせることに成功し、能力者になります。その後コラソンは自身の正体がばれてしまい、ドフラミンゴに殺害されてしまいました。

『ワンピース』は1997年34号から週刊少年ジャンプ（集英社）で連載されている漫画作品です。漫画家・尾田栄一郎が描く海洋冒険ロマンは、種族を超えた友情や派手なバトルにギャグシーンなど、さまざまなエピソードが盛り込まれ、読者から注目を浴びています。1999年にはテレビアニメ化され、以降さまざまなメディアミックスが展開されている大人気作品です。

『ワンピース』の主人公であるモンキー・D・ルフィは、友達であり命の恩人の赤髪海賊団船長のシャンクスから預かった麦わら帽子を被り、一人大海原へ出航します。海賊王になるため「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を求め、行く先々で出会った仲間たちとともに数々の強者に立ち向かいながら、夢を叶えるために前進していくのでした。

『ワンピース』に登場するオペオペの実は、非常に強い能力からかつて相場の50倍となる50億ベリーで取引されることもありました。それほどまでに貴重とされる、トラファルガー・ローが食べたオペオペの実は、最強になったのでしょうか？オペオペの実の覚醒後の強さと、覚醒技2つについてネタバレ解説していきます。

もともとオペオペの実はチート級の能力だと言われています。オペオペの実は医学の知識がないと扱うことができない能力です。その医学の知識を持ったトラファルガー・ローがオペオペの実を食べたことで、能力は絶大になります。つまり、オペオペの実が覚醒した結果、ローの医学の知識はもちろんのこと、外科医としての凄まじい熟練度と実力が合わさり、最強の能力へと変化したのです。

『ワンピース』のワノ国編、ビッグ・マムとの激闘の中でトラファルガー・ローのオペオペの実は覚醒します。覚醒後、自分以外に手術室と手術（オペと改造自在能力）の性質を付与して、手術室の外から室内を操ることができる能力が発現しました。ここからは、オペオペの実の覚醒技2つを紹介していきます。

覚醒技1つ目は「KROOM(クローム)」です。最強技と言われているこの能力は、手のひらに発生させた小さなROOMで物に性質を付与します。トラファルガー・ローは自身の刀にその性質をまとわせて、ビッグ・マムに貫通させました。この技の能力でまとわせた刀は、痛みを感じることなく相手に貫通できます。結果、内部から波動を発生させた攻撃によって、ビッグ・マムを撃破することに成功しました。

覚醒技2つ目は「R・ROOM(リ・ルーム)」です。この技は対象者を中心に、自身が空間の外で遠隔から「手術室」を展開することができます。応用すれば、相手が発する音を全て消すことも可能です。R・ROOMをまとわせた相手に「凪（サイレント）」を発動すると、相手から発した音は全て聞こえなくなります。この能力でビッグ・マムの技「魂への言葉(ソウルポーカス)」を無効化させました。

トラファルガー・ローのオペオペの実の能力は、覚醒前から最強だと言われていました。ここからは『ワンピース』作中で描かれた、トラファルガー・ローが見せたオペオペの実の技や能力について解説していきます。

オペオペの実の基本技であるROOMは、トラファルガー・ローが発生させたサークル内を支配し、自在にオペ（執刀）する能力です。この中でローの妖刀「鬼哭（きこく）」で敵を斬るシーンがありますが、相手は痛みを感じることは全くなく、ダメージもありません。斬られた部位はきれいに分断され、首を斬られても死ぬことなく意識があり会話も可能です。それに加え、体の部位は斬り離されても感覚が残っているため、動くこともできます。

また斬られた体は接合することもできますが、別人の体や物など、自在に接合可能です。サークルの大きさは自由に変えられますが、オペオペの実の能力を認知している相手にROOMの中にいることを気づかれないほどの大きさを維持するには、多少なりとも自身の命を削ることになります。

シャンブルズは、サークルの中でありとあらゆるものを自在に入れ替えることができる技です。撃たれた銃弾と斬り離した生首を入れ替えるといったことができます。この技を繰り出す際、トラファルガー・ローは自身の左手親指と人差し指、中指を立てて捻ります。この技の凄いところは、人格すら入れ替えが可能なことです。

対象者の心臓を刀で突き、ハート型の魂を体外へと放出させます。この行為を2人以上に行うと、人格を別人へと入れ替え完了です。パンクハザード編では、ナミがフランキー、フランキーがチョッパー、チョッパーがサンジ、サンジがナミに入れ替わる大騒動へと発展しました。

タクトはサークルの中のありとあらゆるものを自在に動かしたり、浮かすことができる技です。トラファルガー・ローが人差し指で下から上に動かすと浮き、横に動かすと横へと移動します。そして、開いた指を握ることで対象物や対象者に降り注がせたり、地形を変化させる攻撃もできる能力です。この技は巨大な軍艦ですら自在に操ることができます。

スキャンはトラファルガー・ローの妖刀「鬼哭」で、上にした柄を横に移動させ、サークルの中にある探索物のありかを発見することができる技です。

メスは対象者の心臓を抜き取る技です。素手で抜き出された心臓はゼリー状でできた立方体に入っています。一方、心臓を抜かれた対象者の胸部は、四角い穴が空いた状態になりますが、命に別状はありません。しかし、心臓を握り潰されたり攻撃を受ければ対象者は死亡します。トラファルガー・ローはこの能力で海賊の心臓100個を海軍本部へ持って行き、王下七武海に入りました。

カウンターショックは手の親指を対象者の心臓部分に当て、強力な電撃で刺激する技です。主に敵を倒すために使用する能力ですが、仲間が命の危機に瀕した場合、治療目的としても応用できると言われています。

ラジオナイフは、サークルの中の対象者を複数に斬り刻む技です。普通の切断とは違い、斬り刻まれた体の部位は一定時間どのような能力でも接合不可能になります。

注射(インジェクション)ショットは、トラファルガー・ローの刀を使い、ライフルのスコープのように狙いを定めて対象者を貫く技です。この能力はドフラミンゴとの戦いで見ることができます。

オペオペの実の最上技と言われているのが不老手術です。この施術を受けた者は永遠の命を得ることができると言われています。不老手術については後半、詳しく考察していきます。

ガンマナイフはオペオペの実の力を刃状に形を変えて、対象者の内臓に非常に大きな損傷を負わせる技です。この能力は相手の体に外傷を負わせることはありません。

死の刀(ステルベン)は医療用語で「死亡する」ことを指します。ローはこの能力で自身の斬り取った右腕に刀を握らせ、縦回転させてドフラミンゴの仲間であるトレーボルを攻撃しました。このときはドフラミンゴに斬られた右腕でしたが、それが他の部位であっても利用して攻撃に変えれば、ステルベンになると推測されます。

抗菌武装(カーテン)は薄い膜のような障壁（バリア）だと推測されます。この技はワノ国で初披露されたローの能力で、カイドウの直接攻撃から身を守っていました。カイドウの金棒による攻撃を受け、吹き飛ばされながらもほぼノーダメージだったので、有害な細菌をシャットアウトするという意味になるのではないかと言われています。

オペオペの実は古来より、人類の夢を叶える「究極の悪魔の実」と呼ばれています。そう呼ばれているのには、最上技となる「不老手術」があるからです。ここからは存在自体がチート級と言われている理由となった、不老手術について考察していきます。

「不老手術」を受けた人間は寿命を永遠に変えることができますが、その代わりにオペオペの実の能力者は死んでしまいます。寿命を操ることが可能なこの技は、マリージョアにいる天竜人が持つ国宝の情報と合わせれば、世界の実権を掌握できたとドフラミンゴが語っていました。

オペオペの実で寿命を延ばし、不老不死になったキャラが存在しているのではないかと言われています。しかし能力者のトラファルガー・ローは現在も生存しているため、不老手術は行っていません。ここからは過去の能力者によって、寿命を延ばしたとされるキャラについて解説していきます。

不老手術で寿命を延ばしたと考えられているのが、事実上の世界政府最高権力者であるイム様です。世界にその存在を知られていないイム様に対し、表の最高権力者である五老星は跪いていました。そして「歴史より消す灯がまたお決まりでしょうか」と尋ねています。このシーンから推測されるのが、歴史を操作する存在ではるか長い年月を生きてきた可能性があることです。

イム様は過去に不老手術を受け、寿命を延ばし生き続けていると考えられています。また、空白の100年に大きく関わっているのではないかとも言われていました。

世界政府の表の最高権力者である五老星も、オペオペの実によって不老不死になった可能性があります。『ワンピース』作中で数回ほど登場していますが、22年前のシーンが描かれた際、そこに登場した五老星はシルエットだったものの、髭や髪型が全く変化していませんでした。そして10年前の姿も描かれましたが、メンバーも変わらず見た目が全く同じだったのです。このことから、五老星もイム様と同様に不老手術で寿命を延ばしたと考えられています。

オペオペの実は覚醒したものの、まだ完成形ではないと考察している人がいました。未完成な技でも、能力自体は非常に恐ろしいと感想を述べています。

『ワンピース』の単行本にはSBSと言うコーナーが設けてあり、そこにオペオペの実の覚醒についての説明がありました。その内容が詳しく書いてあり、有益だったと満足しているようです。

トラファルガー・ローがオペオペの実を食べて能力者になったのは、奇跡みたいな偶然だと感想を述べている人がいました。加えて、オペオペの実の能力を最大限に引き出せるローの元に現れたのは、必然かもしれないとも感じているようです。

悪魔の実の一つであるオペオペの実の覚醒は、最強であることが判明しました。ただし、この能力を使いこなすにはきちんとした医学の知識が必要です。コラソンが自身の命を賭して、オペオペの実をローに与えていなければ、ドフラミンゴによって悪用されていた可能性があります。オペオペの実が覚醒したことで、今後物語がどのように展開していくのか、トラファルガー・ローの活躍にも注目です。