【メイドインアビス】ワズキャンの正体や目的は？最後は粉になって消滅？

三賢ワズキャンとはマンガ作品『メイドインアビス』に登場する男性キャラです。三賢ワズキャンはアビス深層六層に存在する「成れ果て村」に住んでいる成れ果てですが、元々は人間の男性だったのです。リコやレグが成れ果て村を訪れた際に、三賢ワズキャンは気さくに話しかけていたため社交性が高いと言えます。また人間だった頃は「ガンジャ決死隊」という部隊のリーダーを務めていたため、『メイドインアビス』本編に登場するファプタに深い関係があります。

『メイドインアビス』は『WEBコミックガンマ』で連載されているマンガ作品です。原作者はつきしあきひと先生であり、過酷な世界で生き延びる主人公達の姿がハラハラして面白いと話題を呼びました。テレビアニメ化や劇場アニメ化も果たしており、幅広い年齢層のファンを獲得し続けています。

『メイドインアビス』の世界には巨大な縦穴・アビスの深淵に眠る謎や遺物を回収すべく、多くの冒険者が旅を続けています。その内の1人である見習い探窟家の主人公・リコは、旅の途中で記憶を失った人間の少年そっくりのロボット・レグに出会い、行動を共にするようになります。果たしてリコとレグは、過酷な世界であるアビスで生存することができるのでしょうか。

『メイドインアビス』に登場する三賢ワズキャンには、壮絶な過去が存在します。そこで以下の項目では三賢ワズキャンの真の正体や過去に関する情報だけでなく、人間だった頃に所属していたガンジャ決死隊の主要メンバーや壊滅理由についてもそれぞれまとめていきます。

現在の成れ果ての姿に変わってしまう前の三賢ワズキャンの正体ですが、実は人間の男性だったのです。その上ワズキャンはかつて黄金郷を求めてアビス深層を目指した伝説の決死隊「ガンジャ」のリーダーを率いていたこともあり、かなりの実力者であると分かります。また人間だった頃から先の未来を予知できる能力である神がかりを使用することができました。

三賢ワズキャンが率いていたガンジャ決死隊の主要メンバーですが、未知の言語や文字の解読能力に長けているベラフ、星の羅針盤を用いてアビスの探索や村の設立に大きく貢献したヴエコの2名が存在します。どちらの人物も三賢ワズキャンと同様に成れ果てと化しています。

数々の活躍を見せていたガンジャ決死隊ですが、ある事件によって壊滅状態にまで追い込まれてしまいます。その事件とはアビス第六層に存在する「水もどき」を飲用したことです。アビス第六層で深刻な水不足に陥ったガンジャ決死隊メンバーは、目の前に透き通った綺麗な水場を発見し喉の渇きを癒しました。しかし水の正体は水もどきと呼ばれる液体状の生物だったのです。これにより隊員の大部分がダウンしてしまいました。

アビスに生息する水もどきを、飲用水と勘違いして飲んでしまったガンジャ決死隊の隊員達は時間の経過と共に高熱を出して倒れ始め、かつ下痢の症状も見られました。しかし本当の恐怖は、体内に水もどきの卵を産み付けられてしまうことです。水もどきを飲んだ人間は体が溶けていき、最後は岩のような姿に変わってしまうのです。

水もどきを飲用したことによって生じた症状からイルミューイや他の隊員達を救う方法はないかと模索していたところ、「欲望の揺籃」と呼ばれる遺物を使うことが提案されます。欲望の揺籃を使用したところ、イルミューイの容態は良くなっていき鉛になりかけていた腕も回復を見せました。しかし再び症状が復活し、最後にイルミューイは変死を遂げたのです。

水もどきの症状を解消する目的のために欲望の揺籃を使用したイルミューイですが、最後には真の目的とは反対の結果となってしまいました。この欲望の揺籃の遺物ですが、対象者の願いを叶える卵の遺物であり、かつ欲望の揺籃の願いは大人よりも子供に使うほうが副作用が軽く済むため、イルミューイに用いられたのです。

イルミューイを救うことができずアビスの第六層で悲しみに打ちひしがれていた三賢ワズキャンは生き残った主要メンバー達と共に上昇負荷によって成れ果てと化し、成れ果てが住む村の建設に取り掛かったのです。その後幸運を呼ぶはずだった欲望の揺籃が逆に不幸を呼び寄せることとなり、三賢ワズキャン達は没落していきました。

『メイドインアビス』にてガンジャ決死隊を率いていた三賢ワズキャンには、達成すべき目的やアビスを探検する上で役立つ能力を有していました。そこで以下の項目では、三賢ワズキャンの目的や願いだけでなく、三賢ワズキャンの予言の能力や最後に粉になって消滅するのかについてもそれぞれまとめていきます。

『メイドインアビス』に登場する三賢ワズキャンの掲げる目的や願いですが、「自分達の第二の故郷となる成れ果て村を完成させること」だと考察されています。三賢ワズキャンの率いていたガンジャ決死隊が水もどきによって壊滅状態となり、成れ果てへと変わってしまいました。それにより故郷に帰れなくなってしまった三賢ワズキャンが欲望の揺籃によって、新たな安住の地を作ろうとしたのです。

ガンジャ決死隊のリーダーを務めていたワズキャンは、先の未来に起こることを予言できる能力・神がかりと呼ばれる能力を持っています。これにより危険を回避してアビスを進むことが可能です。しかしワズキャンの能力は万能ではなく、重要な未来に関する情報だけは予知することができません。

イルミューイの力によって作った成れ果て村ですが、村内に大量の原生生物が押し寄せたことで大混乱が発生します。これによりイルミューイの力が消滅して成れ果て村が無くなり、同時にワズキャンも粉になって消滅した可能性が高いと考察されています。

『メイドインアビス』に登場するワズキャンですが、ファンの間から性格がクズであると言われています。そこで以下の項目では、ワズキャンがクズである理由だけでなくナナチを上昇負荷の実験台にしたボンドルドと似ている部分についてもそれぞれまとめていきます。

ワズキャンがクズキャラだと言われている理由ですが、主に２つ存在します。1つ目は欲望の揺籠によって異形の姿となり1日で死んでしまう子どもを生み続ける体になってしまったイルミューイの特性を利用し、イルミューイの子どもの身体を食料として加工したからです。2つ目は再び欲望の揺籠を使用して弱っていたイルミューイを巨大化させ、成れ果て村そのものへと変えてしまったからです。

ワズキャンとボンドルドには類似点が存在し、何かの伏線になっているのではないかと言われています。今回の記事ではボンドルドとワズキャンの間に存在している似ている点と異なる点についてもそれぞれまとめていきます。

『メイドインアビス』に登場するボンドルドとワズキャンが似ている点ですが「多くの仲間を導く先導力があること」、「目的を達成するために命を懸けるといった求心力があること」、「1人のためにみんなが頑張るといったワンフォーオール精神に満ちていること」の3点が挙げられます。これらの要素があるため、多くの仲間達が彼らの下に集まったのです。

『メイドインアビス』に登場するボンドルドとワズキャンの決定的な違いですが、ボンドルドに関しては自らの目的を果たすためなら他人への配慮を一切行うことはありません。対してワズキャンは仲間達のために他人を傷つけないように目的を果たそうとすることです。そのため両者の違いは、他者に対する思いやりの心があるかどうかです。

テレビアニメ『メイドインアビス』には数多くの著名声優が出演していることで話題を呼びました。そこで以下の項目では、アニメ版『メイドインアビス』でワズキャン役を担当した声優に関する基本プロフィール情報だけでなく、代表出演作品に関する情報についてもそれぞれまとめていきます。

アニメ版『メイドインアビス』でワズキャン役を担当した声優の正体は、平田広明さんです。平田広明さんは1990年代から声優として活動を開始しており、特徴的なかっこいい声質を用いてこれまでにアニメ声優だけでなく海外映画の吹き替えも担当してきました。その結果数々の声優アワードで受賞するようになったのです。代表出演作品として『ONE PIECE』、『TIGER & BUNNY』などが挙げられます。

『メイドインアビス』に登場するワズキャンは、知能を持った成れ果てとして知られています。そこで以下の項目ではワズキャンに対する世間での評判だけでなくどういった人気の理由が存在しているのかについてインターネット上の『メイドインアビス』ファンの感想を基に紹介していきます。

ワズキャンに対する世間での評判は「正体が元人間の成れ果てである」ことです。ワズキャンは元人間であるだけでなく、アビスを探検していたガンジャ決死隊のリーダーを務める程の実力者だったのです。それ故に人間時代のワズキャンに興味を持つ『メイドインアビス』ファンが多いです。

ワズキャンに人気が集まる理由は「清々しい程のクズキャラである」からです。作中にてワズキャンはイルミューイを利用して非人道的行為を繰り返してきたシーンが多く確認されています。それ故にワズキャンのクズっぷりに感心する『メイドインアビス』ファンが多いです。

今回の記事では『メイドインアビス』に登場するワズキャンに関する情報について紹介してきました。ワズキャンは成れ果てとなっていますが、元はガンジャ決死隊の隊長を務める実力者だったのです。ワズキャンは既に消滅してしまいましたが、彼の意志は我々の心の中で生き続けるでしょう。