【メイドインアビス】上昇負荷の界層別ダメージ一覧!回避する方法はある?
メイドインアビスの舞台となっている深層アビスには通称アビスの呪いと呼ばれる上昇負荷が存在しており、生身のままでは大きなダメージを負ってしまう危険なものです。本記事ではメイドインアビスに描かれている上昇負荷の界層ごとのダメージと、それを回避する方法を紹介します。
目次
【メイドインアビス】上昇負荷とは?
メイドインアビスはアビスと呼ばれる巨大な縦穴に探窟家の少年少女が挑んでいく物語が描かれており、深層から上層に戻ろうとした時に上昇負荷をどう克服するかという問題が発生しました。ここでは上昇負荷の概要を説明し、メイドインアビスの作品概要とあらすじについてまとめていきます。
上昇負荷とは?
上昇負荷はアビスがもたらす現象で『アビスの呪い』や単に『呪い』と呼ばれることもあります。アビス内から帰還しようとすると必ず起こる謎の現象で、界層ごとによって人体に様々な影響を及ぼします。高山病に近い現象ですが、深部であればあるほど症状は重くなり一定の界層からは肉体を維持できないほどの負荷がかかってしまいます。
メイドインアビスの概要
メイドインアビスはつくしあきひとによってWEBコミックガンマに連載されている漫画作品です。可愛らしい絵柄に反して容赦のないグロ描写が特徴的な作品で、ファンからは度し難いダークファンタジーとして人気を集めています。連載は年に数回程度の不定期連載ですが、2012年の初掲載から単行本11巻を刊行しており2020年2月時点で累計発行部数は333万部を突破しています。
メイドインアビスのあらすじ
未知の巨大な縦穴アビスにロマンを感じていたリコは、ある日探窟で命の危険に晒されたところを謎のロボットに救われます。少年そっくりのロボットを地上に持ち帰ったリコは彼にレグと名前をつけ、記憶喪失の彼と共にしばらく生活をしました。そうして2ヶ月の月日が経つと地上にリコの母親ライザの白笛と封書が届けられ、封書には一言「奈落の底で待つ」と書かれていました。それを読んだリコは母親を見つけるため、レグは自分の正体を知るためにアビスの最深部を目指すことを決意します。
【メイドインアビス】上昇負荷の界層別ダメージ一覧
アビスの中には人肉を好む獰猛な生物や有毒な植物など様々な危険でありふれていますが、上昇負荷という現象はどんな探窟家でも影響を受けてしまうもので非常に厄介な障害として描かれています。ここではメイドインアビスに描かれている上昇負荷の界層別ダメージを紹介していきます。
上昇負荷の界層別ダメージ①一層
深界一層(0~1350m)は軽い目眩と吐き気を感じます。一層までは見習い探窟家でも行き来できる程度でそれほど危険ではありません。メイドインアビスの序盤ではまだレグと出会う前のリコが実際に赤笛で一層と地上を行き来していました。
上昇負荷の界層別ダメージ②二層
深界二層(1350~2600m)は重い吐き気と頭痛を感じ、末端の痺れも感じるようになります。二層は一人前と認められる蒼笛から降り立つことが許される界層で、メイドインアビス作中でリコとレグが二層に辿り着いた時はオーゼンやマルルクが生活している監視基地がありました。
上昇負荷の界層別ダメージ③三層
深界三層(2600~7000m)は二層の症状に加えて平衡感覚に異常をきたすようになり、幻覚、幻聴が見えるようになります。三層は探窟家の中でも師範クラスの月笛からでなければ向かうことが許されませんが、上昇負荷のダメージとしてはまだ軽度なものになります。
上昇負荷の界層別ダメージ④四層
深界四層(7000~12000m)は全身に激痛が走り穴という穴から流血が起こります。ここから上昇負荷のダメージが跳ね上がっており、メイドインアビス作中でもリコが流血するシーンが描かれていました。四層は達人レベルの探窟家でなければ立ち入ることが許されず、上昇負荷の危険性が窺えます。
上昇負荷の界層別ダメージ⑤五層
深界五層(12000~13000m)は全感覚の喪失とそれに伴う意識混濁が発生します。自我を保つことが困難になり場合によっては自傷行為を行ってしまう危険性もあります。五層以降は伝説級の実力を持つ白笛のみ立ち入りが許されています。
上昇負荷の界層別ダメージ⑥六層
深界六層(13000~15500m)まで行くとついに人間性の喪失、もしくは死に至ります。人間性の喪失とは肉体を維持することができなくなり通称成れ果てと呼ばれる人ならざるものになってしまうことです。成れ果てはナナチのように人間性を保てる場合がありますが、ほとんどはミーティのように人間性を完全に失うとされています。
上昇負荷の界層別ダメージ⑦七層
深界七層(15500m以上)は確実に死亡すると言われています。呪いによる絶命は絶対に避けられないとされていますが、どのような症状やきっかけで死亡するかは明らかにされていません。
人間が行ける限界の階層はどこまで?
生身の人間が耐えられる上昇負荷は深界五層までです。六層以降からは上昇負荷が直接命を奪う可能性が高く、六層より下から帰還することは実質不可能であることから、六層に向かうことは『絶界行(ラストダイブ)』と呼ばれています。また、成れ果てになった場合元の姿に戻ることはできず、戻す手段も見つかっていません。
上昇負荷によって死亡したキャラ
キャラクター | 死因 |
---|---|
トーカ | ライザがリコを出産した探窟の道中で上昇負荷の影響を受け死亡 |
ヴエコ | イルぶるの崩壊後、上昇負荷の影響で死亡 |
ミーティ | ボンドルドの上昇負荷の人体実験で成れ果てになる (肉体は変化した状態で残っているものの、人間の意識を喪失) |
【メイドインアビス】上昇負荷を回避する方法はある?
人間にとって非常に危険な影響を及ぼす上昇負荷ですが、それを回避する方法を模索するエピソードがメイドインアビス作中に描かれておりファンの間でも様々な考察が寄せられています。ここではメイドインアビスにおける上昇負荷を回避する方法についてまとめていきます。
上昇負荷を回避する方法はない?
結論からまとめると上昇負荷を完全に回避する方法はありません。しかし、上昇負荷のダメージを緩和させることは可能です。上昇負荷の原因は力場というものが関係しており、力場はアビスの中央に近づいていく度に強まっていきます。この特性から中央から離れれば離れるほどダメージは弱まり、同じ界層でも中央と端とでは上昇負荷のダメージが大きく変わります。なお、上昇負荷を受けるのは生命体のみであるためロボットのレグは上昇負荷を回避できます。
上昇負荷は白笛も受ける?
六層に立ち入れる人間は白笛を持った人だけで、白笛の探窟家は相当な肉体と精神力を持っていることが窺えます。しかし、白笛であっても上昇負荷を避けることはできないとされており、実際にオーゼンの髪は上昇負荷の影響を受けたもので、ボンドルドもアビスの呪い対策としてカートリッジを研究していました。
上昇負荷への対策①呪い除けの籠
呪い除けの籠とはアビス深層に眠っている遺物で、死者を生き返らせる代物として知られています。呪い除けの籠は本来死産したはずのリコが蘇生したきっかけになったアイテムで、当時のオーゼンとライザは予定を変えて呪い除けの籠とリコを地上まで運び上げました。この遺物はアビスのどこかに放置されているため回収すれば誰でも使用することができます。
上昇負荷への対策②ボンドルドのカートリッジ
ボンドルドはアビスの呪いを克服するために深界五層の前線基地にて、ある研究・実験を行っていました。そうして生み出されたのがカートリッジでしたが、メイドインアビス作中で描かれたカートリッジのエピソードは中々に度し難い内容でした。エピソードの内容を1つずつ順を追ってまとめていきます。
ボンドルドがしていた非道な実験
ボンドルドは2つの昇降機にそれぞれ2人の子どもを乗せ、その2人を六層に降ろして無理やり成り果てにさせる実験を行っていました。この実験からボンドルドは、2人の内どちらかが上昇負荷に耐えた場合もう片方は無傷で助かるというアビスの呪いの特性に気付くことになります。この実験に利用されていたのは孤児たちで、元は人間だったナナチとミーティもこの実験に利用されていました。
ボンドルドが発明したカートリッジとは?
カートリッジは昇降機の実験結果から生み出された、アビスの呪いを克服するための装備です。カートリッジの外見はボトルタンクのようになっていますが、その中には内臓や手足といった余計な部位を除いて解体した子どもの肉体と体液が詰まっています。カートリッジはアビスの呪いを中にいる人間が肩代わりしてくれるため、持ち主は無傷で界層を行き来することができるようになります。
ボンドルドの目的
ボンドルドの目的は明確に明かされていません。ただし、メイドインアビス6巻にて「次の2千年に踏み入る準備が整った」というセリフを残しており、本人の中では何かしらの目的を持っていることが窺えます。アビス内部では祈る姿をした2千年前の骸骨が発見されており、他にも4千年前、6千年前といった具合に、2千年ごとに伏線が張られています。本編の時間軸も2千年の周期に当てはまっているため、アビスの深層に特別な何かがあるのかもしれません。
【メイドインアビス】上昇負荷の正体は力場?
メイドインアビス作中にて上昇負荷は回避できない厄介なものである描写がひたすらに描かれていますが、本編が進行していくと同時にその正体や発生理由に関する伏線が描かれていき読者の間で話題になっています。ここではメイドインアビスにおける上昇負荷の正体や力場に関する内容についてまとめていきます。
考察①上昇負荷の正体は力場だった?
上昇負荷の正体は力場であると明かされており、厳密には力場を突き抜ける時に起こる症状とされています。力場の実態は何重にも重なったベールのようなもので、普通の人間ではそのベールに触れたり視認することができません。メイドインアビス作中ではナナチがベールに包まれる描写がされています。
考察②力場を見えるのは誰?
力場はナナチとアビスの原生生物のみが見られるとされています。ナナチには力場を見る力が備わっており、力場の流れを読むことで原生生物の場所を察知して危険を回避するといったように利用しています。また、原生生物は深層に生息している生物ほど力場を敏感に察知できると言われています。
考察③ナナチが力場を見ることができる理由
ナナチが力場を見られるのは祝福を得ているからです。ナナチは実験によって成れ果てとなってしまいましたが、アビスの原生生物が持つ能力・祝福を手に入れたとされています。ナナチとミーティの実験の結果、アビスの呪いがミーティに、祝福がナナチに与えられました。
【メイドインアビス】上昇負荷やアビスに関する謎を考察
上昇負荷に関する謎は底知れず、読者の間では多くの考察が行き交っています。ここではメイドインアビスにおける上昇負荷やアビスに関する謎について有力と言われている考察をまとめていきます。
考察①神秘卿スラージョはアビスの呪いに精通している?
メイドインアビス63話に登場した白笛・神秘卿スラージョは呪詛船団(ヘイルヘックス)という部隊を率いています。この部隊には成れ果てやそれに近しい存在が在籍していることから、スラージョとその部隊がアビスの呪いに精通している可能性が囁かれています。スラージョにはボンドルド同様上昇負荷を回避する独自の方法があるのかもしれません。
考察②アビスの子宮説
アビス子宮説とはアビスの内部構造が『子宮に似ている』というところから唱えられています。深く潜るほど人間性に影響を及ぼす現象が起こっていることが根拠となっており、アビスが1つの生物という説なども同時に唱えられています。
考察③アビスの宇宙説
アビスの中は外界よりも時間の進みが遅いという特徴があります。この特徴は地球と宇宙とで時間の流れが違うことが連想でき、このことからアビス宇宙説が唱えられるようになりました。ただしこの説は、上昇負荷との関係性が希薄なため根拠としては少し不十分です。
考察④アビス周辺の街オースに広がる奇病の謎
アビス周辺の街オースには謎の奇病が発生しており、誕生日を迎えた子どもが下痢や嘔吐といった症状を起こしています。この奇病の原因は不明ですがアビスから離れると治るといった特徴があり、アビスが関係していることは明白でしょう。奇病の症状は上昇負荷に通じるものがあるため、もしかしたら内部で充満したアビスの呪いがオースの街まで押し出されているのかもしれません。
考察⑤多くの人が目指す奈落の底には何がある?
メイドインアビス最大の謎に対しては多くの考察が囁かれていますが、有力なのは世界を創り直すための遺物があるという説です。遺物を作動させると地表は新しい層に埋められ、埋め立てられなかった部分がアビスとして残ったのかもしれません。作中では2000年前の遺骨が発見されていますが、2000年の間に危険な文明や原生生物が誕生してしまい遺物を起動させた可能性があります。
【メイドインアビス】上昇負荷に対する世間での評判や人気
上昇負荷がとても恐ろしい障害であることをまとめてきましたが、この存在に対してメイドインアビスを愛読しているファンはどのように思っているのでしょうか?ここでは上昇負荷に対する評判や人気をSNSに寄せられているコメントから明かしていき、実際に唱えられている考察なども紹介していきます。
メイドインアビス作中で正体不明の現象として扱われている上昇負荷ですが、ファンの間でもそれを謎に思う人が多くいました。吐き気や目眩、幻覚や自我を失うというところまでは高山病のようなものと考えられていましたが、成れ果てが登場したことでその前提が覆りより謎が深まったそうです。
上昇負荷と聞くとナナチとミーティの人体実験エピソードを思い出す人が多いようで、その瞬間を思い出しトラウマが再発してしまうというコメントが寄せられていました。一部の人はエレベーターに乗る際に昇降機が稼働するシーンを思い出すようで、恐らく下に降りている間は気が気でないことでしょう。
上昇負荷の謎から発展してレグの正体を考察している意見が見受けられました。レグもメイドインアビス作中における大きな謎の1つで、彼の正体やなぜ記憶を失っているかが謎に包まれています。その中で上昇負荷を受けつけない存在であることから、それを目的に作り出された、もしくは改造されたのかもしれません。
【メイドインアビス】上昇負荷のダメージは凄まじいものだった
アビスの呪いである上昇負荷は界層ごとにダメージが異なり、最深部に近づく度にその効果が過激になっていく恐ろしい現象でした。上昇負荷はただの障害として存在しているだけでなく、ダメージを回避するためのエピソードやアビスの正体にまつわる伏線など、様々な要素に絡んでいるところは面白いところでしょう。今後描かれていく上昇負荷や力場の正体はしっかり抑えていきましょう。
この記事のライター
zeile
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