【BLEACH】黒棺とは!鬼道最強?藍染惣右介や鹿児島との関係も?
『BLEACH』の藍染惣右介が詠唱する「黒棺」はその文言や発動時のカッコ良さも相まって人気の技の一つです。それと同時にネット上での「黒棺」は面白いネタという認識があります。今回はそんな『BLEACH』の鬼道「黒棺」について強さや面白さを紹介していきます。
黒棺(くろひつぎ)とは
「黒棺(くろひつぎ)」は漫画『BLEACH』に登場する技の中でも人気の高い技で、『BLEACH』関連のゲーム作品では、藍染惣右介の能力の一つとして出てくることが多いものです。その人気は純粋なファンだけではなく、ネット上で『「黒棺」だけ知っている人もいるほどのものです。ここではまず『BLEACH』における「黒棺」の基本的な情報をまとめていきます。
漫画『BLEACH』に登場の破道の1種
「黒棺」は漫画『BLEACH』で死神が戦闘時に使用する鬼道のうち 「破道の九十」の序列にあたる技です。 鬼道の数字は呪文の扱いづらさに比例して数字が大きくなることから「黒棺」の詠唱は九十番目に難しい技ということになります。名前の通り黒い棺のような直方体の形で相手を取り囲む技は見た目だけでもかっこよさや恐ろしさを感じる人も多くいます。
破道は死神の戦闘に重要な鬼道
「鬼道」は『BLEACH』で死神が斬魄刀以外で戦闘時に使用する技の一つで、攻撃を目的とした「破道」と拘束など敵の動きを止める「縛道」の二種類が存在します。斬魄刀は使用者によって能力が異なるので、場合によっては遠距離での攻撃や補助的な技が使えないことがあります。そんな時に鬼道を使用することで能力を補っていくのです。
『BLEACH』の作中では、朽木ルキアが現世で黒崎一護に死神の力を与えて斬魄刀が使えなかった時期に戦闘時の攻撃や回復手段として多用しています。様々な鬼道を使いこなせることは実力者の証でもあり、護廷十三隊の隊長・副隊長クラスも戦闘時に鬼道を絡めた戦闘をしています。
黒棺を使用するのは藍染惣右介
「黒棺」の代表的な使用者はこちらも『BLEACH』を代表するキャラクターの一人である藍染惣右介です。作中での衝撃的な立ち回りやカリスマ性を感じる言動、更には斬魄刀の能力や戦闘力など様々な面で印象深いキャラクターと言われています。ここではそんな藍染惣右介の詳細と「黒棺」との関係性を見ていきましょう。
藍染惣右介のプロフィール
藍染惣右介は護廷十三隊の五番隊隊長であり、眼鏡をかけた柔和な笑顔が特徴的な人物です。読書や書道を趣味としており、書道に関しては教えを乞う生徒が満員になるほどの実力があります。斬魄刀は水流系の「鏡花水月」で、水と霧による乱反射で敵を同士討ちさせる能力を持ちます。
藍染惣右介の本性
しかし、隊長としての藍染惣右介は全て演技であり、本性は冷酷な野心家です。ルキア処刑騒動の黒幕であり、破面編におけるラスボスの立ち位置となりました。隊長の時に柔和な物腰が嘘のように他人を手駒のように使い、不必要となれば部下をも切り捨てる性格です。ただ、カリスマ性も持ち合わせることから破面の十刃の数名や東仙要などを忠誠させる面もあります。
斬魄刀「鏡花水月」の真の能力
斬魄刀「鏡花水月」の能力についても嘘であり、本来の能力は「完全催眠」です。能力の発動を一度でも見た者に対して、五感や霊感といった認識を支配できます。この能力によって「鏡花水月」の能力を偽装しつつ、護廷十三隊の隊長クラスを含む面々を長年欺き続けました。卍解は披露しておらず、「鏡花水月」自体は戦闘面で効果の薄い能力ですが、藍染惣右介の霊力や軌道によって戦闘を行っています。
藍染惣右介の目的
ルキア処刑騒動は浦原喜助が制作した「崩玉」を入手するために起こしており、「崩玉」は新たな破面を生み出すために使用されました。その最終目的は尸魂界の王である霊王を倒し、その立場に自分が成り代わることです。しかし、成り代わった後に関しては本編中でも言及されておらず、『BLEACH』ファンの間でもある程度予測はされていますが、真意はいまだにわからないままです。
藍染惣右介の詠唱呪文は黒棺
そんな藍染が漫画『BLEACH』内でが詠唱した鬼道の一つが「黒棺」で、作中では三回使用されています。一回目は 尸魂界編でルキア処刑騒動の黒幕とバレた際、狛村左陣に対して詠唱破棄の状態で発動しています。二回目は破面編の終盤で、黒崎一護との一騎打ちの戦闘中に完全詠唱しています。三回目は千年血戦篇で一護と共闘したユーハバッハ戦で、詠唱破棄の状態で発動しています。
黒棺のスキル効果や話題の理由
「黒棺」は黒い直方体のようなもので対象の周りを囲み、その中で重力をかけてダメージを与える破道です。一回目の詠唱破棄の場合は3分の1ほどの威力ですが、手負いの狛村左陣を戦闘不能にさせるだけの威力はありました。完全詠唱すれば更に強い重力をかけられますが、作中の完全詠唱は一度きりとなっています。
黒棺はハイレベルな鬼道で技も凄い
「破道の九十」である「黒棺」は破道の中でも九十番目に難しい呪文であり、一回目の使用時には九十番代の破道は登場していなかったことから、発動時に周りの驚きの反応を見せています。序列の高い鬼道を使えることは、その時点では隊長の一人であった藍染惣右介が他の隊長格とは一線を画すことを示しました。
藍染惣右介はこの他にも序列の高い鬼道を唱えており、そのほとんどを詠唱破棄で発動しています。作中で序列の高い鬼道を他に使うのは山本元柳斎重國や浦原喜助などの『BLEACH』の中でも実力者ばかりであり、藍染惣右介がその実力者と並ぶ強さを持っていることがわかるものです。
黒崎一護との戦闘で黒棺を完全詠唱
「黒棺」の完全詠唱は「 滲み出す混濁の紋章、不遜なる狂気の器、湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる爬行する鉄の王女、絶えず自壊する泥の人形、結合せよ、反発せよ、地に満ち 己の無力を知れ 破道の九十・黒棺 」です。二回目の一護との戦闘中に全力を込めた完全詠唱をしており、閉じ込めた際に凄まじい重力がかかっていました。
ただし、ここでの「黒棺」は一護の攻撃によって突破されてしまったため、発動時の威力がどの程度あったかかはわからないままでした。その後、三回目の「黒棺」は詠唱破棄で唱えたましたが、この時の「黒棺」は詠唱破棄にも関わらず二回目よりも威力が高いと浦原喜助が発言しています。
藍染惣右介が使ってこその黒棺の人気
「黒棺」は『BLEACH』のボスキャラとして数々の名言や強さも見せた藍染惣右介が完全詠唱したことが人気の大きな理由です。実は小説版『BLEACH』のキャラクターで八代目剣八である痣城剣八も「黒棺」を使用していますが、こちらはあまり話題に上がりません。小説版のキャラクターということもありますが、ファンの間でも「黒棺」は藍染惣右介の技と認識されることが多いようです。
また、藍染惣右介は作中で更に上位の鬼道である「破道の九十九 五龍転滅」も使用しています。しかし、こちらは詠唱破棄の状態で発動しており、「黒棺」よりも上位であるにも関わらずこちらも話題としてはそれほど上がりません。藍染惣右介のキャラクターと完全詠唱があって「黒棺」の人気に繋がっているのです。
黒棺と鹿児島県中央駅の関係
「黒棺」をネット上で検索していくと、鹿児島中央駅という単語が候補に出てくることがあります。『BLEACH』の技と現実にある駅は、一見すると何の関係もないように思うかもしれませんが、意外なところで共通項のある二つだったのです。ここではそんな「黒棺」と鹿児島中央駅の関係を見ていきましょう。
鹿児島県中央駅の場所はどこ?
鹿児島中央駅は鹿児島県鹿児島市中央町にある駅で、県庁所在地にある駅であることから鹿児島県の主要な駅として利用されています。駅周辺には関連施設として、複合型の駅ビルであるアミュプラザ鹿児島や鹿児島中央ターミナルビルなどの大型施設が立ち並んでいます。
黒棺と鹿児島県中央駅が似てると話題に
そんな鹿児島中央駅がネット上で「黒棺」と似ていると話題になりました。詠唱された「黒棺」は対象を黒い直方体のようなもので囲むことから外から見ると黒い箱に閉じ込められたように見えます。それが鹿児島中央駅、正確にはその複合駅ビルであるアミュプラザ鹿児島のプレミアム館の外観にそっくりであるというのです。
アミュプラザ鹿児島自体は2004年にグランドオープンしていますが、プレミアム館は2014年に追加で建設されており、比較的新しい施設です。一方、漫画『BLEACH』で「黒棺」が披露されたのは一回目が2006年、二回目が2010年とプレミアム館より前になっています。そのことからプレミアム館の完成後に見た時、『BLEACH』の「黒棺」が頭に浮かんだ可能性があります。
黒棺と鹿児島県中央駅を比較検証
それでは、実際に「黒棺」と鹿児島県中央駅のアミュプラザ鹿児島・プレミアム館がどれだけ似通っているのでしょうか。実際の写真と『BLEACH』の漫画・アニメのワンシーンと共に比較検証していきましょう。
ビルの外観は白色や灰色系統の色が多い中、プレミアム館は漆黒の色となっています。形は直方体とまではいきませんが、それでも黒い箱のような形が特徴的です。実際に見た人は迫力ある佇まいとその黒さに漫画の『BLEACH』で描かれた「黒棺」を連想したようです。
アニメ『BLEACH』の「黒棺」はより大きめに描かれていることからプレミアム館の巨大さと一致していると感じる人もいました。プレミアム館は地上7階立ての建物であり、遠方からでも目立つ建物であることが目に留まりやすくなっています。発動した「黒棺」も全体像を映す時は遠目からのものになっており、その点でも一致するようです。
黒棺のコラも登場?
「黒棺」をネット上で検索すると、『BLEACH』の漫画とアニメのワンシーンの他にも様々な動画や画像が出てくることがあります。これらは「黒棺」のコラージュしたものであり、本来はかっこいいはずの「黒棺」が面白ネタとして取り上げているのです。ここではその「黒棺」のコラを含む面白ネタについて見ていきましょう。
ネットでも話題の黒棺コラとは
かっこいい詠唱と演出の「黒棺」ですが、ネット上では「黒棺」のコラ画像が多く出回っています。一護との戦いで披露した完全詠唱の漫画のコマが長文を入れるのに適していたせいか、『BLEACH』以外の漫画・アニメのセリフや歌のフレーズを当てはめる人が続出しました。
漫画の吹き出しは荒げた声を思わせる形をしており、吹き出し内の文字も太文字になっていたことから、歌のコール&レスポンスのように叫ぶフレーズを当てはめるコラ画像が多数あります。反対に藍染惣右介を『BLEACH』に登場しない別のキャラに変えて「黒棺」を詠唱させるコラ画像も制作されました。
黒棺のアスキーアートも登場
「黒棺」は漫画の完全詠唱の披露やコラ画像の浸透から話題を集めて、アスキーアート(AA)も作られました。『BLEACH』はキャラクターをそのまま描いたAA以外にも作中の一コマや名言がAAとして作られてきたので、AA化自体は珍しいものではありません。
しかし、「黒棺」のAAは漫画の一コマを再現したものではなく、「黒棺」の詠唱の文言に合わせて顔文字のついた棒人間が動き回るというAAになっています。このAAは原作のかっこいい「黒棺」ではなく、ネット上でコラ画像のネタにされる面白い意味での「黒棺」を表現しています。
掲示板に黒棺のコピー版って?
「黒棺」のネット上のネタとしては、掲示板で「黒棺」の詠唱をコピーしたいわゆる改変コピペが一時期流行しました。『BLEACH』はセリフが印象的な作品であるため、改変コピペは作られやすく、「黒棺」も様々なネタと合わせて使用されています。
一例としては文の前半は他のセリフや流行した文言を書いて、途中から「黒棺」の詠唱の文に変わっていくというものです。セリフの切り替えは改変コピペでよく見られますが、「黒棺」は特に長い詠唱呪文で、言っている内容も難しい単語が並ぶことから、よりネタとして面白いと言われているようです。
黒棺は中二病的な要素も
「黒棺」の詠唱文は普段使わないような単語や表現が多数散りばめられており、中二病的な要素が大量に詰まっています。元々『BLEACH』自体が中二病的な名称や名言が多い作品としてよく上げられていますが、その中でも「黒棺」は『BLEACH』の代表的な技であり、それもあってネット上のネタに取り上げやすかった部分もあります。
また、『BLEACH』内の技に限って見ると、鬼道の多くは詠唱破棄で唱えられており、その中でも「黒棺」は長文の完全詠唱された数少ない鬼道です。それが印象強く残ったことから中二病的な要素として取り上げる人が多く、ネット上でも『BLEACH』の中二病的な要素=「黒棺」と発言している人がいました。
黒棺に対する世間の評判や人気
ここでは『黒棺』に対する世間の評判や人気を見ていきましょう。『BLEACH』の漫画やアニメにおける技としてのかっこよさの評価とネット上のネタとしての面白さの両方を持っている「黒棺」は、『BLEACH』自体を知っているかどうかに関わらず、今もなお話題に上がる技となっています。
「黒棺」は『BLEACH』を作品全体で好きな人でも一番印象に残る呪文だと言う人がいました。死神の斬魄刀の名前を始めとして中二病心をくすぐるものが数多く存在する『BLEACH』の中でも藍染惣右介が使ったことや完全詠唱時のインパクトの大きさが多くの人に刺さったようです。
完全詠唱が話題になる「黒棺」ですが、1回目は詠唱破棄した状態で唱えており、そちらのシーンの方でも印象に残っている人がいました。他作品でも呪文の詠唱破棄は珍しくはありませんが、『BLEACH』で最強格の呪文を詠唱破棄するというのは、完全詠唱とは別の意味で強さやかっこよさを感じた人も一定数いました。
アニメ『BLEACH』は破面編もアニメ化しており、一護との戦うシーンでの完全詠唱もしっかり描写されました。漫画『BLEACH』のコマ割りも話題となりましたが、アニメ『BLEACH』では藍染惣右介を迫力ある声を持つ速水奨さんが演じたことで、そのかっこよさを再確認した人も数多くいます。また、セリフとして読まれたことで、詠唱時の間の取り方や発音を参考にしている人もいました。
鹿児島中央駅のように黒い直方体の建物や他作品で似た形状の技が出た時に「黒棺」を例えに出す人もいました。実際に『BLEACH』のリスペクトやパロディ要素として「黒棺」のような能力や技、詠唱を取り入れる作品も出てきています。中二病的な完全詠唱の文言以外にも技としての見た目も多くの人にインパクトを残しているようです。
ネット上のやり取りやユーチューバーなどがネタとして「黒棺」を取り上げることも多く、そのネタが好きという人もいました。ネタとして取り入れる人は『BLEACH』を知った上でやっているかもしれませんが、それらを見る人の中には『BLEACH』をよく知らない人もいるので、そういったきっかけで「黒棺」や藍染惣右介だけ知っている人が出てくるようです。
黒棺は藍染惣右介のオサレ詠唱呪文
今回は『BLEACH』の鬼道の一つである「黒棺」とその使用者である藍染惣右介を紹介していきました。かっこいい完全詠唱とネット上の面白ネタによって、多くの人から愛される技となっています。『BLEACH』の漫画とアニメ、ネタでそれぞれ楽しみ方が違ってくるので、改めて『黒棺』が気になった方はそれぞれ好きな媒体でチェックしてみてください。
この記事のライター
十文字猛
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