【BLEACH】バズビーは奇抜な見た目の滅却師！ハッシュヴァルトとの関係は？

BLEACHの中で死神と敵対する存在の滅却師バズビーこと「バザード・ブラック」について紹介します。リーダーであるユーハバッハを憎みながらユーハバッハの配下として行動するバズビーの生い立ちや過去、そして最後について詳しく紹介していきます。

BLEACHの最終章において、死神と敵対する滅却師の軍団・「見えざる帝国（ヴァンデンライヒ）」の中からバズビーについて紹介します。炎を操る能力を有するバズビーは見えざる帝国の中でも中核的な存在であり、戦闘能力も上位クラスに該当します。圧倒的火力で押し切るのがバズビーの戦闘スタイルで、 尸魂界（ソウルソサエティ）への侵攻では瞬時に護廷十三隊を蹂躙していきました。

BLEACHは2001年から2016年まで週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画で、作者は久保 帯人（くぼ たいと）です。主人公は幽霊が見える高校生・黒崎 一護（くろさき いちご）で自身や家族、友人を虚（ホロウ）と呼ばれる存在から守るため、死神・朽木 ルキア（くちき るきあ）と協力し、死神代行として活躍していく物語です。バトルシーンがふんだんに盛り込まれているBLEACHですが、繊細な描写とハイセンスなセリフ、魅力の多い敵などの見所がたくさんあります。

黒崎 一護は、死神・朽木 ルキアに変わり、家族や友人を護るため死神となり虚たちと戦っていきます。様々なライバルとの戦闘を経て、ラスボスである滅却師の長・ユーハバッハを倒すまでがBLEACHの主な流れです。最終章では一護の過去とその後についても明かされるため必見です。

バズビーとハッシュヴァルトは幼少期からの知り合いであり、その関係性が分かるともっとBLEACHの世界を楽しめます。バズビーがどういった人間でどんな信念をもっているのや、二人が見えざる帝国に入った理由、そして二人の過去とその後について詳しく紹介していきます。

炎を操る能力から推測できるように、バズビー自身も熱い性格です。直情的で短気なため好戦的な面もありますが、一方で友情・義を重んじる一面もあり、バズビーにはバズビーの信念があります。

敵味方全て個性的なキャラクター揃いのBLEACHでは数々の名言が生まれてきましたが、その中からバズビーの名言として2つ紹介します。

一度目の尸魂界侵攻時、バズビーはエス・ノト、ナナナ・ナジャークープという滅却師と共に一番隊隊長・山本元柳斎重國（やまもとげんりゅうさいしげくに）と対峙します。その際奇襲を仕掛けたバズビーらでしたが、山本総隊長の斬魄刀・「 流刃若火（りゅうじんじゃっか） 」から放たれた炎によって焼き払われ死亡したかのように見えました。しかし全員生存しており、実際はバズビーが放った炎によって、流刃若火の炎を相殺したのです。

ユーハバッハへの裏切りを前にハッシュヴァルトと対峙したバズビーでしたが、圧倒的な実力差からハッシュヴァルトに完敗します。 敗れこそしたものの、友の背中からバズビーが最後に感じたのは悔しさではなく、ハッシュヴァルトの実力と力量の差でした。素直に敗北を認めたバズビーは、親友の手によってそのまま死亡しました。そんなバズビーがハッシュヴァルトに向けて放った最後の言葉です。

二度目の尸魂界侵攻で瀞霊廷内に現れたバズビーは、十番隊隊長・日番谷冬獅郎、及び十番隊副隊長・松本 乱菊（まつもと らんぎく）と対峙します。一度目の尸魂界侵攻で既に卍解を奪われている日番谷は乱菊と協力してバズビーと応戦しますが、氷vs炎という相性もあってか日番谷が繰り出す技を悉く焼き尽くされ、後述するバズビーの「バーナーフィンガー1」によって胸を貫かれてしまうのでした。

そこに日番谷から卍解を奪った張本人である滅却師・蒼都（ツァントゥ）が登場し、バズビーは蒼都へ日番谷を任せ、手柄を求めて去っていきました。その後バズビーは阿散井恋次（あばらい れんじ）・朽木ルキアと対峙しバトルとなります。

バズビーの過去は滅却師たちが暮らす国に生まれ、そこで最強の滅却師を目指し日々鍛錬に明け暮れる少年でした。この頃既にハッシュヴァルトとは友人であり、滅却師としての能力に恵まれたバズビーは同年代の滅却師達のリーダーのような存在だったのです。ところがある日、ユーハバッハによる聖別（アウスヴェーレン）に合い、バズビーの一族は皆死亡しました。

バズビーはユーハバッハに対して復讐を誓い、同じく生き残ったハッシュヴァルトと共に星十字騎士団への入団を決意しました。しかしその後、ハッシュヴァルトがユーハバッハの半身であることを知ります。さらにバズビーの能力は自身の才能ではなく、ハッシュヴァルトの近くにいたことによりその力の一部を恩恵として受け取っていたに過ぎなかったという事実を突きつけられました。ユーハバッハのみならず、ハッシュヴァルトへも敵意を持つようになりました。

バズビーとハッシュヴァルトは幼少期からの友人です。と言っても、幼少期のハッシュヴァルトは自分で神聖弓（ハイリッヒ・ボーゲン）を作ることもできなかったため、バズビーが親分、ハッシュヴァルトが子分と言った仲でした。バズビーはハッシュヴァルトを”ユーゴー”、ハッシュヴァルトはバズビーを”バズ”と呼んでいたことから、二人の関係性の深さが分かります。

しかし上記の理由から袂を分かった二人は、お互い過去のように接することはありませんでした。バズビーはついにユーハバッハと刃を交えることとなります。兄弟のように過ごした”バズ”と”ユーゴー”は、こうして決別し、最後にはお互い戦う運命となりました。

ユーハバッハへの復讐へ動くバズビーと、それを阻むハッシュヴァルトですが真世界城（ヴァールヴェルト） にてついに二人は刃を交えます。最初からフルスロットルでハッシュヴァルトに攻勢を仕掛けるバズビーは、結局ハッシュヴァルトに傷一つつけることができず、また聖文字の能力さえ出させないままに完敗しその後死亡してしまいました。圧倒的な実力の差を前に、バズビーが感じたのはハッシュヴァルトに対しての憎しみや怒り、嫉妬ではありませんでした。

最後には親友”ユーゴー”の力を認め、親友の手によって死亡しました。その後ハッシュヴァルトは石田雨竜と戦闘になります。そこで解放したハッシュヴァルトの聖文字、それは”B”　その能力はThe Balance（世界調和）でした。ハッシュヴァルトが背負った文字は”B”これはバザード・ブラックの頭文字です。そしてバズビーが背負った文字は”H”これはユーグラム・ハッシュヴァルトの頭文字です。

バズビーに与えられた「聖文字（シュリフト）"H"」ですが、その能力はThe Heat（灼熱）です。炎を自在に操ることができますが、使い方としては炎を使って焼き払うというより、集束させた熱線やマグマ状の炎を放出するのがバズビーの戦闘スタイルです。その威力はBLEACH全体の中でも強力で、同じ炎を操る死神である護廷十三隊の総隊長・山本元柳斎重國の斬魄刀・「流刃若火（りゅうじんじゃっか）」にも引けを取らない程です。

The Heatによる炎を用いた攻撃を主体とするバズビーですが、滅却師であるため当然神聖滅矢（ハイリッヒ・プファイル）を用いた攻撃も可能です。バズビーの神聖弓（ハイリッヒ・ボーゲン）は形状が特殊で、スタンダードな弓矢のような形状ではなく、クロスボウのような見た目をしています。幼少期から発動できたようですが、星十字騎士団として登場後はハッシュヴァルト戦のみで使用しました。

滅却師版の卍解とも言える滅却師完聖体（ クインシー・フォルシュテンディッヒ ）ですが、残念ながらバズビーの滅却師完聖体は詳細が明かされないまま最期を迎えてしまいました。というのも、恋次や一護に対して使用こそしましたが、詳細が明かされる前にユーハバッハの聖別（アウスヴェーレン）によってその能力を奪われてしまったため、完聖体になることができなくなってしまいました。

他の星十字騎士団のメンバーでは一般に滅却師完聖体になると、天使のような輪が頭上につき、翼（片翼の場合もある）が生えたりと、いかにも天使のような風貌になります。戦闘力が飛躍的に上昇することから、バズビーもそれに近い能力だと想像できます。

やはりバズビーの戦闘はThe Heatを最大限活用した、火力で押し切るスタイルが主体ですので、繰り出す技のほとんどがThe Heatを利用したものになります。原作中で登場した技の数々を、これから紹介していきます。

地面を思い切り踏みつけ、そこを中心として熱波を発生させる技で、対日番谷戦において日番谷が発生させた氷の霧を吹き飛ばすために使用しました。地面を一蹴りしただけで日番谷の技を相殺するほどの威力を持っています。

対象に人差し指を向け、その先から高温の熱線を放射します。対日番谷戦では熱線が日番谷の胸部を瞬時に貫きました。バズビーはバーナーフィンガーの一つ目であるバーナーフィンガー1ですら圧倒的高火力で衝撃を与えました。

人差し指と中指から鉤爪状の炎を発射し、敵を焼き切ります。卍解を奪われて使えなかったとはいえ、この技で日番谷に勝利しました。

人差し指、中指、薬指から広範囲に帯状の炎を発生させます。さらにその着弾点をマグマへと変化させます。

親指以外の四本の指の先から巨大な剣状の炎を噴出し、敵を焼き切ります。対象を切ると同時に巨大な爆炎を起こし、その威力は巨大な柱を真っ二つにするほどでした。

バズビー最大の技で、握手のように指を全て広げすべての指先から火炎を発射します。最強かつ最後のバーナーフィンガーで、超巨大な螺旋状の炎を相手に飛ばし、炎と共に衝撃派を発生させます。

バズビーの声優は「小野友樹」さんで、BLEACHのソーシャルゲーム版である「BLEACH Brave Souls（ブレソル）」から続投となっています。人気声優の小野友樹さんが演じるバズビーは、原作をさらに魅力的なものに変化させています。

バズビーを演じる小野友樹さんのプロフィールについて紹介します。静岡県出身の小野友樹さんはサッカーが特技で、全国大会の出場経験もあるようです。声優を目指したきっかけは、先輩の谷山紀章さんへの憧れからだったそうです。

主役を演じることが多い小野友樹さんですが演技力、特に熱い演技に定評があります。その演技力で直情的なバズビーの声を見事に演じ切りました。

ここからは死神の敵である星十字騎士団のメンバーながら、高い人気を誇るバズビーに対するファンや読者の意見を紹介していきます。

BLEACHの中で、一護と雨竜とは対照的な存在として描かれたのがバズビーとハッシュヴァルトです。二人の関係から考えても、意図的に視線が交差するよう書かれたのかもしれません。

泣ける感動的なシーンが多いBLEACHですが、バズビーが死亡し、その後ハッシュヴァルトが雨竜へ一護を助けに行くよう促すシーンも印象的です。バズビーとハッシュヴァルトが昔のような関係に戻れていたらと感じている読者もいるようです。

ユーハバッハへの忠誠をとるかバズビーとの友情をとるかでハッシュヴァルトは最後まで葛藤していました。もしバズビーとの友情をとっていたら、未来は変わっていたかもしれません。

星十字騎士団でありながらユーハバッハへの復讐を誓ったバズビーは最終的には友であったハッシュヴァルトの手で死亡しました。そんな彼はユーハバッハに見出されたハッシュヴァルトに対して幼少期から複雑な気持ちを抱えながらも、心の中ではずっとハッシュヴァルトを認めていたのです。

奇抜な見た目と暴虐武人な態度が着目されがちなバズビーですが、その内にはハッシュヴァルトへの変わらない友情が秘められていました。過去の関係を取り戻そうとするバズビーの気持ちに熱くなった人も多いでしょう。この二人のシーンはアニメ版のBLEACHでこれから登場する予定ですので、注目してみてください。