【キングダム】松左(しょうさ)の人物像まとめ!泣けると話題の最後とは?
松左は『キングダム』に登場する秦国の兵隊です。飛信隊を支えてきた古参兵は戦場で力尽きました。飄々としつつも、勇猛果敢な松左の最期は『キングダム』ファンの間では泣けると評判です。本記事では、そんな松左の人物像と泣けると話題の最後のシーンを解説します。
目次
【キングダム】松左とは?
松左はキングダムに登場する秦国兵です。飄々として、少し軽薄な雰囲気もあり、気さくなキャラクターはキングダムファンから愛されています。ここでは、松左のプロフィール、キングダムの概要、あらすじを紹介します。
松左のプロフィール
松左がキングダムに登場したのはコミックス11巻の馬陽攻防戦編からです。第10伍長として隊に加わり、飛信隊が100人隊のころから信と戦場を共にしています。槍の扱いに長じ、腕前はなかなかなものです。信の無謀な突撃作戦にも参加していますが、生き残っています。
キングダムの概要
キングダムは2006年9号より週刊ヤングジャンプに連載されている人気漫画です。作者・原泰久さんが描く、中国春秋戦国時代の秦国の中華統一を描く壮大なストーリーは読者の心を熱くし、引き付けて止みません。コミックスは、2022年9月時点の累計発行部数9200万部突破、2011年にはアニメ化、2019年と2022年には実写映画も公開されています。
キングダムのあらすじ
秦国の城戸村に住む下僕の少年・信と漂は、天下の大将軍になるため武芸の稽古に励んでいました。そんなある日、漂は秦国の王宮に仕えることになります。しかし、1か月ほど後に怪我を負い、信の住む村に逃げ延びてきました。そして、漂は信に地図を手渡し、この場所に向かってほしいと頼みごとをし、息を引き取りまた。信は漂の遺言とおり地図にある村に向かい、ここで漂にそっくりな人物・秦国の第31代王である嬴政(えいせい)に出くわします。この出会いが、戦乱の世・春秋戦国時代の歴史を変えていきます。
【キングダム】松左の人物像や史実
松左は、飛信隊に属し信とともに戦場を戦い抜きます。歴戦の強兵ですが長髪で少し軽い雰囲気を漂わせる人物でもあります。ここでは松左の人物像の紹介とともに、松左が史実に実在する人物なのかを調べてみました。
松左の性格
松左は信、同期の仲間、後輩など、誰にでも愛されるキャラクターです。明るく少し軽めな性格の彼は、飛信隊のメンバーに分け隔てなく接します。キングダムでは彼の優しさを象徴するようなシーンがいくつも描かれています。突撃の前どこか不安げな竜川に飛信隊の仲間はイラつきますが、「先月子供が生まれたんだとさ。第一子がな。察してやんなよ」と周囲を諭したり、趙との戦い・鄴(ぎょう)攻めの際は、戦果を挙げられず落ち込む新兵に酒を振る舞い労わったりするシーンもありました。
松左の強さや実力
松左は槍術に長じ、強さは飛信隊の中でもトップクラスです。キングダムに登場する幾多の将軍や傑物には及びませんが、相当の手練れです。松左は強さだけではなく、戦術理解や状況判断にも優れる人物です。脳筋の多い飛信隊の中、正確に状況を把握し的確に判断を下すスマートさも兼ね備えています。キングダムの作中、飛信隊の作戦会議の際にも的を得た発言をするシーンも描かれています。
松左と崇原の関係
松左は死の間際、昔を振り返り「楽しかったな」「飛信隊は本当に最高だ」、数々の戦場でともに戦ってきた崇原に語り掛けます。そんな崇原と松左は、お互いの実力を認める良き友であり、ライバルです。飛信隊の加わる前から2人は顔馴染みで、飛信隊が100人隊のころから隊を支えています。
崇原と松左は熱い戦いのできる、自分の力を存分に発揮できる隊を探し、さまざまな隊を渡り歩いていました。そして、熱い戦いをできる信の飛信隊に参加し数々の戦場を戦い抜きます。崇原は剣を得意としており、剣の強さは飛信隊で信・羌瘣(きょうかい)に次ぐ実力です。
松左と信の関係
松左は信の兄貴分的な存在です。初陣後大きな戦場に出ることがない信は苛立ち、焦りを覚えます。しかし、松左は「今を楽しめ」と気の利いた言葉を投げかけます。戦場で脱走兵が出たときも、苛立ち激を飛ばす信に「強制徴兵で皆心の準備が出来ていない。初陣の奴もいる」と諭したこともありました。キングダムの物語で松左は、血気盛んで猪突猛進な信を幾度もフォローし支えています。
松左は史実で実在した?
残念ながら、松左は歴史に実在する人物ではありません。原作者の原泰久さんが考えたキングダムのオリジナルキャラクターです。キングダムで飛信隊を魅力的に描くため、原泰久さんが考えだしました。かと言って、松左の魅力は薄まりません。作者の思惑とおり、松左はキングダムの読者に愛されています。
【キングダム】松左の泣けると話題の最後
松左は朱海平原の戦いで最後を迎えます。この松左の死亡シーンはキングダムファンの琴線に触れ、「泣いてしまった」「泣ける」と大反響を呼びました。ここでは戦いの中、傷つき命燃え尽きた松左の最後を紹介します。
松左は朱海平原の戦いに参加する
秦は趙を攻め落とすために、趙西部を攻撃する予定でした。しかし、趙の軍師・李牧は趙西部に複数の城を築き秦の攻撃に備えます。そこで、秦国軍師・昌平君は趙の王都・邯鄲(かんたん)の喉元に位置する鄴を攻略を進言し、秦国は鄴を攻めることになりました。松左はこの趙との戦い・朱海平原の戦いに歩兵隊副兵長として参加します。鄴攻めは多大な犠牲を払う作戦で、失敗に終わると秦国は滅んでしまう可能性もある厳しい戦いでした。
松左は河了貂の指示を守ることができなかった
鄴攻めの戦場で、飛信隊は尭雲と趙峩龍(ちょうがりゅう)率いる軍団と戦いになります。このとき軍師・河了貂から松左と飛信隊副長・淵は支持を受けました。敵を前に前進を続ける飛信隊は隊列が伸び切り、前方と後方は離れ、隊の中間は手薄になっています。河了貂は松左と淵に手薄になった中間に位置する部隊の援軍を任せます。このとき「助からないと思うところは最初から助けに行かないで」という非常な命令とともにです。しかし、松左は軍令に背き、窮地に陥っていた新人が多くいる隊を助けに向かいます。
窮地に陥っていた隊には「飛信隊に入って良かった」と松左に語った干斗がいました。死を覚悟した10人とともに、干斗の元に辿り着いた松左は「力技で抜け」と周囲を鼓舞しました。しかし、ここで松左は背後から敵に刺されてしまいます。
松左は信の目の前で死亡
救出に向かった干斗たちの隊の救出に成功したものの、敵の攻撃を受け負傷しながら戦っていた松左は倒れます。しかし、干斗に「俺を前に連れて行ってくれ。少しでも信の近くに」と言い、支えられながら歩き続けます。信の元に向かう松左でしたが、終にその場に倒れこんでしまいました。そこに崇原が駆け付けます。松左を抱きかかえ松左を心配する崇原ですが、松左の命が尽きようとしていることを彼は悟りました。そして、信にここへ来るように伝令を送ります。
伝令から松左の命が尽きようとしていることを聞き、信は馬に騎乗し松左のところへ急いで向かいました。信がやって来たことに気付いた松左は、力を振り絞り立ち上がって信に駆け寄ります。信に辿り着き信に抱きかかえられた松左は「信、ありがとうな」と言い残し息を引き取りました。これが飛信隊結成初期から戦場を共にした信と松左の今生の別れとなりました。
干斗は松左の槍を受け継いだ?
松左は死亡する前に救出した干斗に自らの槍を託しましたが、干斗は自分たちのために松左が命を失ったことに責任を感じ、槍は受け取れないと断ります。しかし、崇原は干斗に「それは違うだろ」と言い放ちました。干斗は崇原の言葉で松左の気持ちを悟ったのか、松左の槍を受け取ります。干斗は松左の強さと意思を継ぎ、秦国と飛信隊のためにどのような活躍を見せるのか、注目を浴びています。
【キングダム】松左の声優
アニメ版キングダムで松左役を務めた声優を調べてみました。アニメを見ていて「松左の声優は誰なんだろう」「どんな人なんだろう」と気になっていた人は目を通してみてください。
松左の声優は「高塚正也」
キングダムのアニメでは、たのは高塚正也さんが松左の声優を務めました。漂漂と振る舞う松左のイメージにぴったりの高塚さんの演技は「声が艶っぽい」「魅力的なお声」など、キングダムファンからの好反応です。
高塚正也のプロフィール
高塚正也さんは1969年8月15日生まれ、兵庫県加古川市出身の声優です。青二塾大阪校12期卒業生で、現在青二プロダクション所属に所属しています。趣味はスキー、スノーボードだそうです。2012年3月4日に同じく声優の根本圭子さんと結婚しています。
高塚正也の主な出演作品
高塚正也さんは『戦国無双』直江兼続、『銀牙伝説WEED』のジェロム、『さらい屋 五葉』の梅造など、バイプレーヤーの声優を務めることが多いです。さまざまな声色を操る高塚正也さんは、同一作品でさまざまなバイプレーヤーを多数担当することもあります。『キングダム』では松左、ナレーション、龐煖(ほうけん)、徐完、ランカイなど、複数のキャラクターを巧みに演じ分けていました。同じように『ONE PIECE』『ボボボーボ・ボーボボ』でも特徴のあるキャラクターを複数担当していました。
【キングダム】松左に対する世間での評判や人気
命を懸け飛信隊の仲間を守る松左の最後に「泣いた」「泣ける」など、死を悲しむ感想を漏らすキングダムファンは数多いです。松左の死亡シーンはキングダムファンの心に突き刺さっています。
朱海平原の戦いにおける松左の生きざまはキングダムファンの心を打ちました。飛信隊の成長を支えた古参兵・松左の死亡シーンは「何回読んでも泣ける」とつぶやいているキングダムファンは多いです。
信と最後を迎える松左を見比べて、死にゆく松左が華奢に見えたという考察の深いつぶやきです。松左の死亡シーンは、戦場で戦い成長しこれからも成長していく信の生と息絶えようとしている松左の死の対比が見事に描かれています。
【キングダム】松左は飛信隊の兄貴分だった
今回はキングダムに登場するキャラクター・松左の人物像と松左の最後について解説しました。松左は優しさと強さを兼ね備える松左は、血気に逸る人物が多い飛信隊に必要不可欠な人物でした。しかし、彼は趙との戦いで干斗が属する部隊を救出に向かい命を落とします。信に「ありがとうな」と言い、命尽きた松左の最期のシーンは、飛信隊が小規模だった初期から信と隊を支えてきた、松左を知るキングダムファンの心を揺さぶり続けています。
この記事のライター
nahumi
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