【キングダム】沛浪(はいろう)は飛信隊のメンバー！経歴や名言を紹介

『キングダム』の主人公・信を飛信隊結成時から支える古参メンバー沛浪(はいろう)はどのような人物なのでしょうか。信にも信頼されているベテラン部下・沛浪のプロフィールを『キングダム』の概要、あらすじと一緒に紹介します。

沛浪(はいろう)は『キングダム』の信率いる飛信隊のメンバーで、信が百人将になったとき伍長として飛信隊に入隊した最古参といえる存在です。入隊後、優秀な歩兵を集めて飛信隊の発展に大きく貢献したキャラクターとして描かれています。当初は、仲間と喧嘩するなどガラの悪い一面や、信を馬鹿にしている様子を見せていましたが、信の戦いぶりを見てからは信を尊敬し、優秀な部下として飛信隊を支えています。

『キングダム』は『週刊ヤングジャンプ』にて2006年より連載されている原泰久による漫画作品です。2023年1月時点で単行本は67巻まで発売されており、累計部数は9500万部を突破している日本を代表する人気漫画となっています。実写化映画もすでに2本公開され大ヒットを記録し、3本目が2023年夏に公開予定です。テレビアニメは2011年から始まり第4シーズンまで放送され、2024年1月から第5シーズンの放映が決定しており、今後もさらなる人気が期待されています。

紀元前3世紀、国同士の争いが続く古代中国の春秋戦国時代末期、信と親友・漂（ひょう）は奴隷同然の生活をしながら剣術の修行に励んでいました。しかし漂が仕官に見出されたことから、後に命を落としてしまいます。信は漂に託された地図をもとに、漂そっくりな秦王・嬴政（えいせい）と出会います。信は「天下の大将軍」嬴政は「中華統一」を目指し、お互いを支え合いながら戦を通じて成長していく物語です。

ここからは沛浪の経歴や人物像について解説します。『キングダム』では飛信隊の頼れる古参メンバーとして描かれている沛浪ですが、その強さや実力はどの程度のものなのでしょうか。沛浪の経歴や強さと共に、彼の性格や他の飛信隊メンバーとの関係性についても見ていきましょう。

沛浪は、信が百人将になったときに飛信隊に伍長として入隊しました。その後、同じく飛信隊の田有とともに優秀な歩兵を集め飛信隊の主要メンバーを築き上げた存在でもあります。その後、飛信隊が大きくなるにつれ沛浪も、什長、百人将、副歩兵長兼五百人将と出世しました。飛信隊の中では年齢も上の方のベテランで、信も信頼する実力を持った人物です。

沛浪は飛信隊に入隊した時点では信のことを馬鹿にして挑発するなどガラの悪い性格でしたが、信の実力を目の当たりにしてからは信を信頼し古参メンバーとして飛信隊を支える頼りになる性格になりました。その後、渋くて落ち着いた風格になった沛浪ですが、同じく飛信隊メンバーの田永と喧嘩をすることで再びチンピラ的な一面を見せたことが読者には好評を得ています。

沛浪は戦での目立った功績はありませんが、飛信隊に初期から入隊し信とともに数々の戦を経験していることで、今ではベテランとして物事を見渡せるような実力を持っています。また歩兵隊副長の槍の達人であった松佐のあとを継ぎ副歩兵長兼五百人将に任命されたという点を見ても、強さと実力を兼ね備えた人物であることが推測できます。

沛浪は初めこそ信の実力を信じていませんでしたが、信を認めてからは大将として信を尊敬しています。そして飛信隊結成時から信を支え歴戦を経験していることから、信自身も沛浪を飛信隊になくてはならない存在と絶対的な信頼をおいています。またベテランの沛浪は信に対してはっきり意見することができる数少ない存在であり、そこにも信との信頼関係が見られます。

田永もまた飛信隊初期からの古参メンバーであり、初めは沛浪と同じく年齢が低い信のことを子供だと馬鹿にし、その実力を信用していませんでしたが、今では信を尊敬し飛信隊を愛する熱い男になりました。田永は熱い情熱を持っているからこそキツい言葉や厳しい態度を取りがちですが、沛浪はそんな田永と本気で喧嘩ができる存在であり二人の間には信頼関係と絆が存在しています。

ここでは沛浪の名言を3つ紹介します。どれも、沛浪の信や飛信隊に対する熱い想いが表れた名言となっています。

『キングダム』14巻の147話「尾兄弟」にて、龐煖との戦いで気を失ってしまった信を尾兄弟（おきょうだい）が匿い守ります。そこに攻めてきた万極（まんごく）将軍率いる騎馬隊を前に、沛浪が述べた台詞です。大将がいない状況にもかかわらず、万極将軍に啖呵を切る姿に沛浪のベテランとしての強さが表れています。また、大将の信を守るために、力を合わせて万極軍に立ち向かおうという飛信隊の強い絆も感じられるシーンです。

同じく『キングダム』14巻の147話「尾兄弟」にて、気絶した信を尾兄弟が背負って逃げていると、沛浪と田永達の伍が続きます。大将が戦闘不能という絶体絶命の状況の中で沛浪をはじめとした飛信隊メンバーが、大将が死なない限り飛信隊は死なないと言い笑い合うことでお互いを支え合う姿が見られるシーンです。

『キングダム』34巻の471話「執念の追撃戦」での沛浪の台詞です。慶舎（けいしゃ）軍との戦いで慶舎率いる精鋭部隊に苦戦している飛信隊の中で、信は王騎（おうき）将軍の言葉を借りて自ら先頭に立ち、気力を失いかけていた飛信隊を奮い立たせます。自分の背中を見て戦えという信の姿を見て、沛浪も"力"が湧いてくると言い飛信隊が活気を取り戻すシーンです。

ここではアニメ版『キングダム』で沛浪役を演じた声優と、実写映画版『キングダム』で沛浪役を演じたキャストをご紹介します。特に実写映画版『キングダム』では沛浪役の意外なキャスティングが「見た目がそっくり」と話題になりました。

アニメ版『キングダム』では沛浪役に二人の声優が起用されています。第1シーズンと第2シーズンで沛浪を演じた声優は小山剛志（こやまつよし）さん、第3シーズンで沛浪を演じた声優は藤原聖侑（ふじわらせいゆう）さんです。

小山剛志さんは1967年10月4日生まれ、アクロス エンタテイメント所属の声優・俳優・歌手です。舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、『∀ガンダム』のフィル・アッカマン役でアニメ声優としてデビューしました。代表作に『うたわれるもの』クロウ役、『BLAZBLUE ALTER MEMORY』シシガミ＝バング役、『ゼロから始める魔法の書』傭兵役など数多くのアニメで活躍しています。

藤原聖侑さんは1996年7月3日生まれ、ステイラック附属声優・俳優養成所のFollow-Up入所後にステイラック所属として声優デビューをしました。『トミカ絆合体アースグランナー』のオイラー役、『異世界チート魔術師』のバーテン役などを演じています。

実写映画版『キングダム』で沛浪を演じたのはプロレスラーとして有名な真壁刀義さんです。ここではバラエティや俳優活動など他方面で活躍している真壁刀義さんのプロフィールや代表作を紹介します。

沛浪に対する世間での評判や人気はどうなのでしょうか。SNSで見られている沛浪に対する声を紹介します。

SNSでは沛浪に対して「かっこいい」という意見が多数寄せられていました。飛信隊の古参メンバーとして初陣から信を支え続けてきた沛浪は、信だけでなくキングダムファンからも信頼される存在となっています。

沛浪の外見や雰囲気がかっこいいという意見もありました。渋くて落ち着いた雰囲気に加え、田永とのやり取りなどで垣間見えるちょいワルな一面も人気を集める理由となっています。

映画『キングダム2 遙かなる大地へ』で真壁刀義さんが演じた沛浪はSNSでも反響が大きく、ビジュアルもイメージもぴったりという声が目立っていました。真壁さんが沛浪を演じたことで、沛浪が強さと優しさを兼ね備えた男であるという面がさらに認識されたようです。

飛信隊結成初期から信を支え続けている沛浪は、頼りになる存在として今後もかっこいい姿や戦での活躍が期待されています。これからも飛信隊に欠かせないメンバーとして信や飛信隊全員との固い絆が見られることを楽しみにしましょう。