【鬼滅の刃】伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の関係とは?二人の恋愛事情を解説
『鬼滅の刃』には伊黒というミステリアスな男性と、甘露寺という愛らしい女性が登場します。彼らは作中最強と謳われる集団「柱」の中の二人で、そして格別の交流があった者同士でもありました。本記事では伊黒と甘露寺の二人がどのような関係にあったのかを探っていきます。
目次
【鬼滅の刃】伊黒と甘露寺とは
伊黒小芭内(いぐろ・おばない)と甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)は、2020年連載終了の後も変わらず人気沸騰中の作品『鬼滅の刃』に登場する男女の二人組です。ミステリアスで神経質な伊黒と、朗らかで愛嬌のある甘露寺。二人はそれぞれ蛇柱と恋柱という、鬼殺隊士の上に立つ実力者の剣士なのですが、鬼との激闘の裏側では甘酸っぱい関係を築いていた二人でもあります。ここでは彼らのプロフィールを確認しましょう。
伊黒小芭内のプロフィール
- 名前:伊黒小芭内(いぐろ・おばない)
- 年齢:21歳
- 誕生日:9月15日(おとめ座)
- 身長:162cm
- 体重:53kg
- 鬼殺隊での階級:柱(蛇柱)
- 出身地:東京府八丈島八丈富士
- 趣味:飴細工作成の見物、俳句や川柳
- 鎹鴉の名前:夕庵(ゆうあん)
- 好きな食べ物:とろろ昆布
伊黒小芭内とは鬼殺隊最高位である柱の一人「蛇柱」です。「鏑丸」という白蛇を体に這わせています。オッドアイで口に白い布を巻き付けているのが特徴。そんな伊黒小芭内は常に嫌味などを口にすることから甘露寺蜜璃からは「ネチネチしている」と言われています。
甘露寺蜜璃のプロフィール
- 名前:甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)
- 年齢:19歳
- 誕生日:6月1日(ふたご座)
- 身長:167cm
- 体重:56kg
- 鬼殺隊での階級:柱(恋柱)
- 出身地:東京府麻布区飯倉
- 趣味:料理とメンコ
- 鎹鴉の名前:麗(うらら)
- 好きな食べ物:桜餅(食べ過ぎで髪色が変わるほど)
甘露寺蜜璃とは伊黒小芭内と同じ柱の一人「恋柱」です。添い遂げる男性を見つけるために鬼殺隊に入ったという異色な女性です。天真爛漫で明るい性格の甘露寺蜜璃は全体がピンク色の髪で毛先が黄緑色な変わった髪色をしていますが、これは好物である桜餅を沢山食べすぎたからだそうです。
鬼滅の刃の概要
伊黒と甘露寺が活躍する『鬼滅の刃』とはどのような物語だったかをおさらいしてみましょう。『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)先生の手によって4年間連載された長編漫画で、作中には見目も性格もバリエーションに富んだ様々なキャラクターが登場します。中でも伊黒と甘露寺が属する「柱」は、最強の剣士という称号と極められた技も相まって、ファンから多くの人気を集めています。
鬼滅の刃のあらすじ
物語の舞台は大正時代。平穏な暮らしを送っていたはずの少年、竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の人生は鬼によって激変してしまいます。彼は鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すべく鬼殺隊に入隊、過酷な任務をこなす中、伊黒や甘露寺を始めとする柱に出会います。鬼の禰豆子を連れて戦っている炭治郎の柱からの印象は最初最悪でしたが、彼の努力を通して評価も一変。協力して鬼を打ち倒す物語へと変化していきます。
伊黒と甘露寺のエピソード
伊黒と甘露寺の関係性は深く、ファンの間では「おばみつ」と呼ばれ、ファンアートも数多く描かれています。彼らは『鬼滅の刃』の中で一体どのように交流を深め、ファンの心を掴んだのでしょうか?ここでは伊黒と甘露寺が織りなす、胸がきゅんとするようなエピソードを紹介し、彼らの人気の理由を探っていきます。
館で迷っていた甘露寺を伊黒が助ける
伊黒と甘露寺の出会いは、鬼殺隊を取りまとめる家である産屋敷家の中でした。屋敷の中で迷ってしまった彼女を案内したのが伊黒だったのですが、その際に、あまりに可憐で純粋な甘露寺に一目で心を奪われてしまったのです。彼女の朗らかさは伊黒にとって無二のものとして映ったのです。甘露寺はというと初対面の伊黒にいきなり色々な話をし、伊黒は彼女の家族についてや飼い猫の事などにすっかり詳しくなってしまいました。
縞々の靴下を甘露寺にプレゼントした
二人の関係はそこから進展し、ある日伊黒は甘露寺に縞々の長い靴下をプレゼントします。甘露寺は鬼殺隊から支給された制服の思わぬ露出度に戸惑っていて、それを見た伊黒が彼女に靴下を贈ったのです。なお、この露出度の高い隊服は前田という隠(かくし)の一人が作成したもので、彼は女性隊士にそのような服をよく仕立てるようです。
二人は一緒に食事をしたり文通する仲だった
伊黒と甘露寺はその後も文通を重ねたり、一緒に食事をとりに行ったりして親睦を深めていました。伊黒は日頃食事をするのが面倒だと感じており、非常に小食なのですが、甘露寺があまりに美味しそうにご飯を食べる様を眺めていると幸せな気分になれたそうです。彼女と食事をした後は伊黒も食欲が出て、普段よりも多く食べる事が出来ました。この情報は『鬼滅の刃』公式ファンブックによって明かされています。
伊黒は甘露寺に一目惚れだった
上記で少し触れたように、伊黒は甘露寺に一目惚れしていました。彼女の心身の美しさは、実は伊黒の抱えるコンプレックスを眩く照らしていたのです。伊黒は自分の出自(後述)が後ろ暗いもので、自分は穢れた存在だと心の中で思っていました。そんな彼が初めて見た清らかな存在が甘露寺だったのです。心の壁を一気に壊して懐に飛び込んで来た甘露寺が伊黒の心を掴むのは自明だと言えました。
伊黒は甘露寺にだけ優しく接する
伊黒は人というものをまず疑ってかかる性格なのか、誰に対しても基本的には冷たい態度を取っています。認めている者も居るようですが、彼が明確に優しさを振りまくのは甘露寺の前でだけ。そして彼は甘露寺と仲良くしていた者に嫉妬する事も多いようです。作中では甘露寺に楽しく稽古をつけてもらった炭治郎に解りやすく嫉妬し、彼に過酷な稽古をつけていました。彼の性格が蛇のようだと言われる理由がここに見えます。
伊黒と甘露寺はカップルなのか?
甘露寺は伊黒の事が一番気になっているという情報も、公式ファンブックによって明かされたこの二人。さて、ファンの間ではもうカップリングが組まれ「おばみつ」で知れ渡っているものの、彼らは明確にカップルとして作中に描かれていたのでしょうか?ここまで仲がいいのであれば、と考える所もありますし、片思い同士の美しさもあります。この項目ではもっと二人の仲を探っていきます。
両思いがお互いに想いを伝えられずにいる
結論としては、彼らは両思いだったと言えます。理由は先程も紹介した『鬼滅の刃』公式ファンブックの伊黒と甘露寺の項目にあります。双方思いの通った二人でしたが、しかし作中では彼らが明確にカップルとして描かれる所はありませんでした。それもそのはず、二人は胸に秘めた思いを伝えあっていなかったのです。それには何か理由があるのでしょうか?ここでは「二人がカップルではなかった理由」について掘り下げていきます。
伝えられない理由とは
鬼殺隊は常に鬼との戦の最前線にあり、隊士達は皆明日をも知れぬ身です。胸に秘めた思いは伝えた方がきっと楽になれるし後悔もしないのでしょうが、二人は最後まで恋心を伝えぬままでいました。その理由とは一体何だったのでしょう。答えは、伊黒は自分の出自に、甘露寺は過去のトラウマにありました。次項目でそれに詳しく触れていきましょう。
伊黒は出自のことで伝えず
伊黒は、女性しか生まれない家系に何と370年ぶりに生まれた男児として歪んだ寵愛を受けてきました。その女性たちはある蛇鬼を信奉し、伊黒は貴重な男児としてその鬼に捧げられる贄として育てられてきたのです。その事を知った伊黒は決死の思いで逃亡。しかし怒り狂った蛇鬼は伊黒の親族を殆ど殺害してしまいます。自分のせいで一族が根絶やしにされた事がずっと心に残っていた伊黒は、己を穢れたもの、甘露寺には相応しくないものとして断じていました。
甘露寺は過去のトラウマから伝えられず
甘露寺は、過去にお見合いの相手から大変手酷く振られたトラウマがあります。彼女は人並外れた筋力と食欲を有し、桜餅の食べ過ぎで髪色が桜餅色に変化していました。それをお見合い相手は「君と結婚できるのは猛獣くらい。その髪の色も子供に遺伝したらと思うとぞっとする」と切り捨てました。以来彼女は自分の特異体質をひた隠しにし、髪も黒く染めていました。世間に馴染む為に己を偽り、思いを口に出来なかった。これが甘露寺側の理由です。
最後の決戦と最終話で結ばれる二人
前項目では、二人の思いが秘められたままだった理由について記しましたが、では彼らは最後まで両思いのまま結ばれずに終わったのでしょうか?実はそうではなかったのです。彼らは鬼の始祖、鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の本拠地である無限城での最終決戦と、更には『鬼滅の刃』最終話で結ばれる事になるのです。本項目では気になる彼らの最終戦の様子と、最終話について触れていきましょう。
鬼舞辻無惨にやられて二人共致命傷を負う
鬼殺隊と鬼とが全勢力をぶつけ合った無限城での戦いで、彼らは揃って致命傷を負ってしまいます。伊黒は両目を傷つけられ、甘露寺は左腕を欠損。それまでに負わされた怪我も深く、決戦が終わった後は双方息も絶え絶え、死亡寸前でした。彼らの周囲には隠達の姿も無く、最後は二人きり。そこで彼らは最後のやり取りを交わす事になります。
二人は最後に思いの丈を優しく言い合った
今際のきわ、これを逃すともう思いを伝えられなくなる、と理解した二人は、最後に思いの丈を述べます。伊黒は「明るい君は人々の心をも救済した、胸を張れ」と、甘露寺を強く抱きしめます。それを受けた甘露寺は涙し、遂に思いを告白。「生まれ変われたらお嫁さんにしてくれる?」と伝えると、伊黒もまた涙して「君が俺でいいと言ってくれるなら。絶対に君を幸せにする」と固く約束。こうして二人は結ばれ、そのまま死亡する事になります。
最終話の現代では転生して夫婦に
二人の死亡の後に、『鬼滅の刃』はいよいよ最終話へ。最終話は時間軸が一気に現代に移り替わり、隊士の子孫や転生した者達が幸せに過ごす光景が繰り広げられます。伊黒と甘露寺は最終話でどうなったかというと、転生して見事結婚、そして定食屋を開業しています。揃って死亡した二人は揃って転生し、最後に交わした一言の通り、生まれ変わって二人で幸せになったのです。二人の思いが報われた最終話になっていました。
伊黒と甘露寺に対する世間での評判や人気
作中で互いに好意を寄せ合いながら、結ばれたのは死亡の直前。最終話でようやく報われた伊黒と甘露寺の二人。「おばみつ」と称される二人組に対しファンはどう考え、どんな感想を抱いたのでしょう。ここでは「おばみつ」に寄せられた声を少しだけご紹介します。
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の二人についてよく聞かれたのが「おばみつ尊い」という声です。伊黒が甘露寺を想う気持ちが素敵すぎて、あんな風に一途に大切にされたいというファンがたくさんいます。
きっかけは伊黒の一目惚れ、甘露寺も彼の事が一番気になっているという、重く苦しい『鬼滅の刃』の世界観の中で一際甘酸っぱい関係の二人を「かわいい!」と思う声の多さに気づきます。明確な描写こそ少なかったものの、その分ファンブックで情報が補完され、おばみつファンにとっては嬉しい事になりました。
彼らには大正時代において幸せになってほしかった、未来が奪われたのは残酷だという声も。本編では死亡してしまった二人への悲しみが多く見受けられます。しかし作中には最後に転生したという救いもきっちり描かれていて、思わず涙したり、顔がほころんだりというファンが多いようです。
伊黒と甘露寺がもしも〇〇だったら
「甘露寺さん!僕と付き合ってください!」「伊黒先生、教科書の朗読して!」「蜜璃ちゃん、聞いてくれよ」この項目で描かれるのは、死亡こそしてしまったものの現代での平和な暮らしを勝ち得た「おばみつ」が貴方の隣にいてくれたら?という幸せな「もしも」です。
甘露寺蜜璃「彼女」篇
出かける前には「今日の私はとびきり可愛いの!」と鏡の前でおまじない。そんな甘露寺は、デートの時にはいつも可憐な姿を見せる事間違いなしです。様々な所を歩き回るアクティブなデートの合間にカフェで一休み、美味しそうに何枚でもパンケーキを平らげる彼女を見ると貴方もきっと幸せに。デート終わりには決まって寂しそうな顔を見せる彼女には、思わず「キュンとしてしまう」かも?
伊黒小芭内「学校の先生」篇
常に相棒の蛇、鏑丸(かぶらまる)を連れている彼には理科系の科目が似合いそうです。「解る者はいないのか。どうした。簡単な問題だぞ」と常にどこかプレッシャーのかかる話し方をする彼にたじたじになる生徒はきっと多数。しかし、見事問題を解いてみせると「褒めてやってもいい」と高圧的に評価してくれるはず。休み時間に鏑丸と静かに戯れている光景がレアで、シャッターチャンスを狙う生徒も多そうです。
甘露寺蜜璃「スナックのママ」篇
仕事にちょっと疲れてしまった貴方をいつも優しく出迎えてくれる甘露寺ママ。「まあ、酷い!それって全然キュンとしないわ!」と話に相槌を打ってくれて、合間に彼女の得意な料理でおもてなし。お酒も回ってついつい涙してしまう貴方にそっとハンカチを差し出してくれる事も。最後には「辛い事があったら、いつでもお店に来てね」と優しく送り出してくれて、それが貴方の明日を生きるための活力になりそうです。
伊黒と甘露寺は転生後、結婚して幸せに暮らしていた
甘酸っぱく、どこかもどかしい関係だった伊黒と甘露寺の二人。その裏側には互いが抱える辛く悲しい過去がありましたが、それを遂に乗り越えて、彼らは見事結ばれて幸せになりました。もしかしたら、死の間際、二人揃って逝けた事すらも幸せだったかもしれません。激動の大正時代を乗り越えて、幸せな現代へと歩み始めた二人の前途はきっと明るい事でしょう。
この記事のライター
鳥巣 卓哉
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