【鬼滅の刃】元花柱の胡蝶カナエまとめ！能力や登場キャラとの関係を紹介

『鬼滅の刃』で重要な存在である柱の一人、胡蝶カナエ（こちょうかなえ）は元花柱です。上弦の鬼によって殺されてしまい、物語では妹である胡蝶しのぶ（こちょうしのぶ）や妹同然に育てられた栗花落カナヲ（つゆりかなを）の回想で登場します。元花柱である胡蝶カナエの人物像や、他のキャラクターとの関係、名セリフや担当した声優をご紹介していきたいと思います。

胡蝶カナエは元花柱です。蟲柱の胡蝶しのぶは実の妹で、しのぶは姉のカナエの想いを次いで柱を務めています。胡蝶カナエは存命のとき、しのぶと一緒に孤児であった栗花落カナヲを引き取りました。カナヲは親に売られて虐待されているうちに感情がなくなってしまいましたが、そんなカナヲにも優しく接し、生きる場所を与えました。また、蝶屋敷という怪我人を手当する屋敷も作っていました。

胡蝶カナエと胡蝶しのぶは大きな蝶の髪飾りを付けています。カナエはピンク、しのぶは紫色です。引き取った栗花落カナヲもピンクの蝶の髪飾りをつけていますが、亡くなったカナエの形見として使用しているようです。同じく蝶屋敷にいる隊士である神崎アオイは青色の髪飾りを付けています。アオイは最終選別を突破した鬼殺隊ですが、任務に行くのが怖くなって以来、蝶屋敷でカナエやしのぶの手伝いをしています。

『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた少年漫画です。作者は吾峠呼世晴（ごとうげこよはる）で、ファンからは「ワニ先生」と親しみを込めて呼ばれています。単行本全23巻の発行部数は1億5000万部を突破しており、美麗な演出のアニメが話題を呼びました。2020年には劇場アニメ『無限列車編』が公開され、2021年から2022年にかけては「遊郭編」がテレビアニメとなりました。

『鬼滅の刃』は炭焼小屋の長男であった主人公の竈門炭治郎（かまどたんじろう）の物語で、鬼にされた妹の禰豆子を人間に戻すための方法を探します。鬼を退治する「鬼殺隊（きさつたい）」に入隊し、より強い鬼を倒していきます。鬼殺隊には階級があり、その頂点には「柱（はしら）」がいます。柱は隊士をまとめるだけでなく、一人で上弦の鬼に匹敵する力を備えています。

胡蝶カナエは若くして柱になったほどの実力を持っています。カナエは花の呼吸の使い手です。作中でカナエが戦う描写はありませんが、栗花落カナヲから花の呼吸のことがわかります。カナエの使った呼吸や技についてご紹介していきます。

胡蝶カナエは花の呼吸の使い手です。妹のしのぶとは違う呼吸を使うのは、違う育手（そだて）の元で呼吸を教わったためです。花の呼吸は高い身体能力と肺活量が必要であり、女性の中では背が高かったカナエだからこそ使いこなすことができました。カナエとしのぶが引き取ったカナヲも花の呼吸を使いますが、カナエが教えたのではなく、カナヲが見様見真似で花の呼吸を習得してしまいました。それはカナヲの並外れた視力と肺活量が為せる技でした。

胡蝶カナエの日輪刀の描写はあまり多くはありませんが、薄いピンク色です。同じ花の呼吸の使い手である栗花落カナヲの日輪刀も薄いピンク色としているので、花の呼吸の適性はこの色だと考えられます。日輪刀の鍔（つば）は花のような形をしています。

花の呼吸の弐ノ型（にのかた）は御影梅（みかげうめ）です。その場で自分を中心に刀を回転させるように攻撃します。相手の攻撃も受け流せる技になっています。

花の呼吸の肆ノ型（しのかた）は紅花衣（べにはなごろも）です。ジャンプしながら刀を振り、自分の周りを回転するように攻撃します。刀身の軌跡が天女の羽衣のように綺麗な技です。

花の呼吸の伍ノ型（ごのかた）は徒の芍薬（あだのしゃくやく）です。敵の懐に入るくらいに大きく踏み込み、そこから9回切りつける攻撃です。連続して切り込む刀身の軌跡が芍薬（しゃくやく）の花のようになります。

花の呼吸の陸ノ型（ろくのかた）は渦桃（うずもも）です。身体を横に回転させながらジャンプをし、その回転力で攻撃する技です。回転系の技なので、渦という技名になったとされています。

元花柱の胡蝶カナエには壮絶な過去がありました。若くして柱になり、笑顔を絶やさずにいたカナエの過去にはなにがあったんでしょうか。カナエが鬼殺隊に入った理由や、死亡した過去をまとめてご紹介していきます。

胡蝶カナエと胡蝶しのぶは良家の娘として華道や茶道を習い、平和に暮らしていました。あるとき、鬼に襲われて目の前で両親が惨殺されます。カナエはまだ幼さの残るしのぶを守るようにうずくまっていました。鬼は駆けつけた悲鳴嶼行冥が倒し、カナエとしのぶだけが生き残りました。

身寄りがいなくなり、しばらくは親戚の家で暮らしていたカナエとしのぶですが、二人は「鬼を倒そう一体でも多く　二人で」「私たちと同じ思いを他の人にはさせない」と約束し、鬼殺隊に入ることを決めます。

自分たちを助けてくれた悲鳴嶼行冥を訪ねますが、危険すぎるということで鬼殺隊に入ることを止められます。それでも諦めずに悲鳴嶼行冥を説得すると、大きな岩を少しでも動かせたら推薦するという事になりました。カナエとしのぶはテコの原理を利用し、大きな岩を動かして見せます。そして、カナエとしのぶは別々の育手を紹介してもらい、鬼殺隊に入隊することになりました。

優しいくて穏やかなカナエは身体能力が高く、剣士として優れた才覚を持っていました。若くして鬼殺隊の最高階級である「柱（はしら）」に上り詰めます。カナエは花の呼吸を使うため、「花柱」となりました。

柱となったカナエは、人買いに売られる直前だった少女を引き取りました。それが栗花落カナヲです。カナヲは親からの虐待のせいで感情を閉ざし、自分で物事を判断できなくなっていました。しかしカナエは「カナヲはかわいいから大丈夫、好きな男の子ができればきっと変わるわよ」と楽観視していました。カナエは行動が決められないときは銅貨を投げて決めればいいとカナヲに教えました。 

胡蝶カナエは上弦の鬼・童磨（どうま）に遭遇し、朝日が昇るまで戦い続けました。その時の怪我が原因で、胡蝶カナエは亡くなってしまいます。カナエはしのぶが体格に恵まれず、力もないので、この先の戦いでおそらく鬼に殺されるだろうと思っていました。しのぶには鬼殺隊を辞めて平和に暮らしてほしいと伝えますが、しのぶの怒りの感情は収まることはありませんでした。しのぶに童磨（どうま）の特徴を伝え、息絶えてしまいます。

元花柱の胡蝶カナエの過去は両親を鬼に殺され、自分も鬼に殺されてしまうという壮絶な過去でした。しかし、妹のしのぶは両親も最愛の姉も鬼によって奪われてしまったことになります。鬼と仲良くしたいというカナエの意思を継いで、いつも笑顔を絶やさずに鬼にも慈悲を持って接してきましたが、しのぶは過去の出来事から、鬼への憎悪が増える一方でした。

元花柱の胡蝶カナエは死んでしまいましたが、たくさんの心に残っています。そんな胡蝶カナエと『鬼滅の刃』登場キャラクターとの関係をまとめてご紹介していきます。

胡蝶しのぶは胡蝶カナエの実の妹です。幸せに暮らしているところを鬼に壊され、両親を奪われれしまいます。その後、姉のカナエと共に「私たちと同じ思いをさせないように」と鬼殺隊になることを約束します。二人は鬼殺隊となり、先に姉のカナエが柱になりますが、カナエも鬼に殺されてしまいました。その後は蝶屋敷を引き継ぎ、しのぶ自身も柱となりますが、姉を殺した鬼・童磨（どうま）によってしのぶも殺されてしまいます。

栗花落カナヲは人買いに売られる寸前に胡蝶カナエと胡蝶しのぶによって引き取られました。カナヲという名前を決める時、胡蝶姉妹がいくつかの候補を出してカナヲ自身が決めました。その候補の中には「スズメ」「ハコベ」「カマス」「タナゴ」「とびこ」などがあり、一瞬「カマス」になりかけた過去があったようです。候補はしのぶが選んだものが多かったそうです。

名字を決める際も名前と同じようにいくつかの候補の中から選びました。名字の候補には「本宮（もとみや）」「神崎（かんざき）」「久世（くぜ）」「栗花落（つゆり）」「胡蝶（こちょう）」の5つがあったそうです。

神崎アオイは蝶屋敷で怪我人や病人のお世話をしています。アオイは最終選別を突破した鬼殺隊士ですが、任務に行くことが怖くなり、鬼を倒すことができなくなってしまいました。それに引け目を感じながら蝶屋敷で手伝いをしています。後に炭治郎の言葉によってアオイは救われています。

アオイも身寄りがなく、蝶屋敷に引き取られました。アオイの名字を決める際もカナヲと同じようにいくつかの候補の中から選びました。名字の候補には「本宮（もとみや）」「神崎（かんざき）」「久世（くぜ）」「栗花落（つゆり）」「胡蝶（こちょう）」の5つがありましたが、アオイが「神崎（かんざき）」という名字が良かったため、カナヲには神埼以外を選ばそうとしていました。

胡蝶カナエとしのぶが鬼に襲われたところを助けたのが悲鳴嶼行冥です。その後、二人は悲鳴嶼行冥の元を訪ねてきますが、悲鳴嶼行冥は危ないからと行って追い返します。しかし、二人は根気強く悲鳴嶼を説得し、一緒に暮らすまでになりました。二人が鬼殺隊に入ると言った時は、出来やしないだろうと思い、大きな岩を動かせたら推薦すると言います。しかし、二人はテコの原理を使って見事に岩を動かしてしまいます。それに観念した悲鳴嶼は二人に育手を紹介しています。

風柱の不死川実弥（しなずがわさねみ）は胡蝶カナエが存命の時に柱になっています。悲鳴嶼行冥が不死川実弥はカナエのことが好きらしいとファンブックで言っていたことが明らかになっています。また、ファンブックでは不死川実弥はしのぶはカナエの妹だから時々話しかけるということも明らかになっています。二人のエピソードはありませんが、不死川実弥は本当にカナエのことが好きだったのかもしれません。

上弦の鬼・童磨（どうま）は胡蝶カナエを殺しました。童磨は女性しか食わず、カナエのことも食べたかったようですが、朝日が昇ってきたため食べそこねたと言っています。カナエは童磨を夜から朝日が昇るまで追い詰めたということになります。その後、無限城では胡蝶しのぶと戦いました。しのぶが調合した毒は効きませんでしたが、しのぶ自身の毒が効いて、隙きができたところで栗花落カナヲと嘴平伊之助が童磨の首を切り落としました。

花柱の胡蝶カナエは上弦の鬼・童磨（どうま）によって殺されてしまっていますが、多くの名言を残しています。その言葉は妹である胡蝶しのぶや、妹弟子である栗花落カナヲの中に名言として残っています。そんな胡蝶カナエの名言をまとめてご紹介します。

胡蝶しのぶが無限城で上弦の鬼・童磨（どうま）に攻撃され、立ち上がれなくなったとき、しのぶの幻覚としてカナエが現れてしのぶに言いました。肺も斬られて息ができないと言うしのぶに「関係ありません、立ちなさい蟲柱胡蝶しのぶ」とカナエは同じ柱として語りかけました。最後は姉としてしのぶに語りかけ、しのぶは立ち上がることができました。

「鬼と人が仲良くなればいいのに」この名言は胡蝶カナエがしのぶに話した言葉です。カナエは鬼にも憐れみを持つようになり、鬼と人が仲良く暮らせることを夢見てきました。しかし、その夢は叶うことなくカナエは亡くなってしまいます。しのぶはその想いを引き継いで鬼と仲良くしようとしますが、しのぶは鬼への憎悪が捨てきれないでいました。しのぶは本当に鬼を憐れむことのできる炭治郎に出会い、炭治郎にカナエの夢を託すことにしました。

栗花落カナヲを引き取った時、カナヲは感情をなくしていて何事も決められなくなっていました。そんなカナヲに銅貨を渡し、決められない時は銅貨を投げてその結果に従えばいいと教えました。しのぶはそんな様子では自分で判断ができなくなるだけだと苦言を呈していましたが、カナエは「きっかけさえあれば、人の心は花開くから大丈夫」という言葉を残しています。この言葉はカナヲの中にもずっと残り続け、名言となりました。

胡蝶カナエが上弦の鬼・童磨（どうま）と戦って致命傷を負った時、妹のしのぶにこの名言を残しました。カナエよりも背が低く力も弱いしのぶはこの先、鬼に殺されて死んでしまうだろうとカナエは思っていました。また、妹には鬼を憎んで生きるより、女性として幸せに暮らしてほしいと思っていました。

胡蝶カナエはすでに死亡しているため、回想でのアニメ出演となります。しかし、カナエの声優は誰が担当するのかと、ファンは息巻いて予想していました。今回は元花柱の胡蝶カナエの声優についてご紹介していきます。

胡蝶カナエの声優を担当したのは「茅野愛衣（かやのあい）」さんです。カナエの声をするにあたり、カナエの柔らかさや暖かさを声からも伝えられるように大切に演じたそうです。ファンからもカナエのイメージにぴったりの声優だと大喜びの声がたくさん上がっています。

茅野愛衣（かやのあい）さんは「人を癒す仕事」をしたかったそうで、リラクゼーション関係に勤めていました。アニメ『ARIA』を見て「アニメにも癒しの力がある」とアニメや声優に興味を持ちました。アニメ『とある魔術の禁書目録II』の五和役で声優デビューし、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』で初のヒロインである本間芽衣子役（めんま）を演じました。

茅野愛衣さんの過去の出演作品は上記になります。代表作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子、『ノーゲーム・ノーライフ』の白、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のアリス・シンセシス・サーティなどです。

巷でも美しいと評判だった胡蝶カナエはファンからも美しいと人気なようです。『鬼滅の刃』に登場する女性キャラクターはみんな魅力的ですが、お姉さん的立ち位置のカナエには男性ファンがたくさんいるようです。

カナヲを引き取った時はカナヲには感情がなく、自分で物事を決められませんでした。『鬼滅の刃』の物語の後半では自分の感情が少しずつ出せるようになってきたカナヲに、しのぶが嬉しそうな顔をしている場面があります。そんなカナヲの変化をカナエにも知ってもらたいと思うファンもたくさんいます。カナヲの行く末を姉妹で仲良く見守ってほしいです。

優しくて穏やかな胡蝶カナエみたいな友達が欲しいという声もありました。カナエは背も高く頼りがいもありそうなので、困っているときはきっと助けてくれるいい友達になりそうです。

胡蝶カナエの声優は茅野愛衣さんです。『鬼滅の刃』の声優さんはとても豪華なことで有名ですが、大人気声優である茅野愛衣さんの出番がこんなに少ないわけないと主張しているファンの方もいました。無限城でカナエが登場するシーンもあるので、無限城までアニメ化される伏線なのではと考えるファンもいました。

上弦の鬼に殺されてしまった花柱の胡蝶カナエがもし生きていたら、もしカナエが現代にいて、自分の身近にいたらと思うと、花畑のように楽しい毎日が送れるかもしれません。そんな胡蝶カナエがもし〇〇だったらをご紹介します。

花柱の胡蝶カナエが彼女だったら、周りの友達とかに自慢して回りたくなりますね。こんなに美人で優しいカナエが彼女だと考えると、ドキドキとキュンキュンで夜も眠れません。また、カナエが強くて芯のある女性なので、彼氏にうつつを抜かすこともなく、しっかりと自立したかっこいい彼女になると思います。

胡蝶カナエが会社の上司であれば、カナエのデスク周りはきっといい匂いがするはずです。優しくて仕事もできる上司で、カナエを頼りたがる後輩もたくさん現れることでしょう。残業終わりに優しい笑顔でコーヒーを差し入れしてくれたりすると、残業の疲れも吹き飛んでしまいそうです。

長髪が綺麗な胡蝶カナエが美容師だったら、なんのシャンプーを使っているのかを教えてもらいたいです。笑顔で接客してくれて、優しくシャンプーしてくれたら天国にも昇ってしまいそうです。きっとカナエ目当てのお客さんで繁盛し、しのぶがアシスタント兼男よけになるのでしょう。

胡蝶カナエは『鬼滅の刃』の回想シーンやしのぶの窮地に登場する元花柱でした。カナエの人物像や呼吸・技、登場キャラクターとの関係や声優についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。胡蝶カナエは優しく穏やかな性格でしたが、カナエの中には強さと厳しさも備わっていました。花の呼吸の技のどれも美しく、カナエが技を出す演出も見てみたかったです。今後『鬼滅の刃』を見る際は、元花柱の胡蝶カナエにも注目してみてください。