【鬼滅の刃】猗窩座(あかざ)が女を殺さない理由とは?過去の設定が関係している?
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に登場し、強烈な印象を残した猗窩座(あかざ)。圧倒的強さを見せた猗窩座ですが、彼は女を殺さない鬼です。猗窩座が女を殺さない理由は人間だったころの悲しい過去にあります。今回は猗窩座が女を殺さない理由と悲しい過去について解説します。
目次
猗窩座とは
猗窩座(あかざ)とは鬼滅の刃に登場するキャラクターです。鬼の中でも3番目に強く、すべての鬼を支配する鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって上弦の参の数字を与えられました。素流(そりゅう)という、素手で戦う武術を元にした戦闘スタイルで戦うことから、別名「拳鬼」とも呼ばれています。今までに柱を含めた多くの鬼殺隊員を殺害してきており、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)も殺害しました。そんな猗窩座は実は女を殺さない鬼です。この記事では猗窩座が女を殺さない理由を考察していきます。
猗窩座のプロフィール
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に登場し、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)を殺害した上弦の参である猗窩座(あかざ)。身長は173cm、体重は74kg、趣味は鍛錬であり、強さを追い求め続ける鬼です。血鬼術は破壊殺(はかいさつ)という自身の身体能力を強化するものです。術式展開を行うことで相手の殺意や視線である闘気を読みとることができるので、背後からの攻撃にもすぐに対応することができます。
猗窩座が鬼になった理由
猗窩座(あかざ)が鬼になった理由は、悲しいものです。人間だったときに婚約した恋雪(こゆき)と、素流(そりゅう)の師範であり父のように見守ってくれていた恋雪の父・慶蔵(けいぞう)が毒殺され、その復讐を果たしたあと自暴自棄になっていたところに鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が現れ、猗窩座を鬼にしました。鬼になってから猗窩座は人間だった頃の記憶を失っていますが、恋雪の存在が猗窩座が女を殺さない理由につながっています。
鬼滅の刃の概要
鬼滅の刃とは社会現象にもなった大人気漫画です。書店では単行本の売り切れが続出し、単行本の週間売り上げランキングが鬼滅の刃一色に染められたこともあります。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は日本で上映された映画の中で最も興行収入をあげた映画となり、老若男女問わず愛される物語となりました。
鬼滅の刃のあらすじ
鬼滅の刃は、主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に母と弟妹を殺されることからはじまる物語です。唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)は鬼にされてしまい、禰豆子を人間に戻すため、鬼舞辻無惨を倒すために炭治郎は鬼との命懸けの戦いに挑んでいきます。
猗窩座が女を殺さない理由は過去が関係している?
猗窩座(あかざ)が女を殺さないことが明かされたのは、猗窩座が死んだあとのことです。上弦の弐である堂磨(どうま)が「猗窩座が負けたのは、女を喰わないからだ」という発言をしています。猗窩座が女を殺さない理由は、その悲しい過去にあります。
猗窩座が女を殺さない理由①人間の頃の名前
猗窩座(あかざ)の人間の頃の名前は、狛治(はくじ)でした。狛犬(こまいぬ)の「狛」という字を持つことから、守るもののために戦う人間なのだということを狛治は師範である慶蔵(けいぞう)に教わりました。狛治は病の父に薬を買うために盗みを繰り返した罪人でしたが、父が亡くなって慶蔵に拾われてからは病弱な恋雪と恩人である慶蔵を守るために強くなろうと真面目に鍛錬し続けていました。
猗窩座が女を殺さない理由②罪人になった過去
狛治(はくじ)だった頃の猗窩座(あかざ)の両腕には3本の入れ墨が入っています。これは盗みをした罪人に彫られる入れ墨で、狛治は何度も盗みを繰り返した結果両腕に3本も入れ墨を入れることになりました。猗窩座になってからは、人を殺す罪を繰り返してきたからか、その入れ墨から広がるように全身に文様が刻まれています。
猗窩座が女を殺さない理由③父親の死
狛治(はくじ)は病弱だった父に薬を買うため、より良いものを食べさせるために幼い頃から盗みを繰り返してきました。狛治は父を守るためなら死んでも構わないとさえ思っていましたが、父は狛治が盗みの罪を繰り返すことを嘆いて首を吊って自殺するという悲しい最期を迎えました。守る者を失い、自棄になって暴れていた狛治は慶蔵(けいぞう)に拾われて素流(そりゅう)の唯一の門下生になりました。
猗窩座が女を殺さない理由④恋雪の存在
猗窩座(あかざ)が女を殺さない理由は恋雪(こゆき)の存在が大きいと考えられます。恋雪は子どもの頃はひどく病弱で、大人になれるかわからないほどでした。しかし父の看病で慣れていた狛治(はくじ)の懸命な介抱のおかげで無事に16歳を迎え、狛治と婚約することになりました。
恋雪との別れと悲しい過去の真相
恋雪(こゆき)と婚約した狛治(はくじ)は幸せを感じていました。しかしふたりに待っていたのは悲しい別れです。この悲しい別れが狛治を猗窩座(あかざ)という鬼に変えてしまいました。
猗窩座の過去①慶蔵と恋雪が毒殺される
狛治(はくじ)は恋雪(こゆき)と婚約が決まったことを喜び、父の墓参りに行きました。その間に悲劇が起きます。慶蔵(けいぞう)が所有していた土地と道場をほしがっていた、隣の剣術道場の何者かが井戸の水に毒を入れたのです。毒によって慶蔵と恋雪は死んでしまいました。父が自殺したときと同じように、大切な人が危険にさらされているとき、狛治はいつも傍にいることができませんでした。
猗窩座の過去②復讐
狛治(はくじ)は慶蔵(けいぞう)と恋雪(こゆき)を殺した剣術道場に復讐しました。狛治は刀を振るう剣術道場の67名を素手で殺害したのです。ほとんどの遺体は潰されて原型を残しておらず、体の一部が天井や壁に飛び散り張り付く悲惨な状況でした。そのときの事件はあまりに凄惨なもので、作り話だろうと奉行所の記録からも後に消されてしまうほどのものでした。
猗窩座の過去③猗窩座が鬼になった理由
剣術道場で狛治 (はくじ)が起こした復讐劇は「鬼が出た」と話題になりました。鬼を配置していない場所に鬼が出たという話を聞いた鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)がその場を訪れると、血まみれの狛治と遭遇します。強い鬼をつくりたいと思っていた鬼舞辻無惨は狛治を鬼にしましたが、大切なものをすべて失った狛治は自暴自棄になり、鬼となって人間だったころの全ての記憶を失いました。
猗窩座の過去④恋雪と婚約する
何度も盗みを繰り返した狛治(はくじ)は、婚約した恋雪(こゆき)に本当に自分でよかったのかを聞きます。恋雪は子どもの頃に体が弱くて花火を見に行けなかったときに、狛治が「花火は来年も再来年もある」と言ってくれたことを嬉しく思っていました。病弱すぎて未来を想像することのできなかった恋雪にとって、来年、再来年の話をしてくれた狛治は特別な人でした。狛治は誰よりも強くなって一生恋雪を守ることを誓いましたが、その誓いが守られることはありませんでした。
猗窩座の技や血鬼術の名前の由来
人間だった頃の記憶をなくしている猗窩座(あかざ)ですが、血鬼術や技の由来はすべて猗窩座が女を殺さない理由でもある恋雪(こゆき)に繋がるものです。
猗窩座の血鬼術は「破壊殺」
自身の身体能力を強化し、相手の殺気や視線、攻撃などを感知する猗窩座(あかざ)の血鬼術・破壊殺(はかいさつ)では術式展開をおこないます。そのとき猗窩座の足下に浮かぶ文様は恋雪(こゆき)の髪飾りだった雪の結晶を思わせる文様です。
猗窩座の技の名前の由来は「花火」
猗窩座(あかざ)が最終決戦で次々と繰り出す技の名前は、すべて恋雪(こゆき)に気持ちを告げられたときに上がっていた花火の名前に由来したものです。冠先割(かむろさきわり)は冠菊という花火、 流閃群光(りゅうせんぐんこう)は花雷という花火など、技の名前と攻撃エフェクトからは、すべて花火が連想されます。
猗窩座が童磨を嫌う本当の理由は?
ファンの間では上弦会議と呼ばれている、上弦の鬼たちが一同に会する場面で猗窩座(あかざ)は上弦の弐である童磨(どうま)と揉めています。猗窩座が一方的に童磨を嫌っている様子が描かれましたが、その理由はなぜなのかをまとめました。
理由①童磨の方が強いから
誰よりも強くなりたいと願い、強さに異常なまでの固執を見せる猗窩座(あかざ)にとって上弦の弐である童磨(どうま)は不快な存在だったことが想像できます。猗窩座は上弦の参であり、鬼の中でも3番目の強さです。上弦の弐であり、鬼の中で2番目の強さを認められている童磨は猗窩座にとって目の上のこぶのような存在だったのでしょう。
理由②童磨の態度の悪さ
人間だったころは素流(そりゅう)道場の門下生だった猗窩座(あかざ)は、人間だったころの記憶をなくしても、鬼のトップに立つ鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に敬語を使い、礼儀正しい態度をとっています。対して鬼舞辻無惨を相手にしても飄々とした態度をとりつづける童磨は猗窩座と性格が合うとは思えません。
理由③童磨が女を食べるから
童磨(どうま)は女の血肉を好む鬼です。柔らかくて食べやすく強くなれるという理由で女を殺し、食べ続けてきた童磨に対し、猗窩座(あかざ)は女を殺さない鬼でした。食の好みも価値観もふたりは正反対であるため、猗窩座は童磨を嫌っていたのでしょう。
猗窩座の担当した声優は
猗窩座(あかざ)の声優は石田彰さんが担当しています。ベテラン声優である石田彰さんが猗窩座に起用され、ファンは予想外の豪華なキャスティングに驚きました。
猗窩座の声優は「石田彰」
アニメでも豪華なキャスティングで話題をさらった鬼滅の刃ですが、猗窩座の声優が石田彰さんだったことには驚きの声が多くあがりました。今まで石田彰さんが声を当ててきたキャラクターは飄々とした不思議な人物であることが多く、武闘派の猗窩座(あかざ)ではなく童磨(どうま)に石田彰さんがキャスティングされるだろうと予想していた人が多かったからです。石田彰さんはファンの予想外のキャスティングであったにもかかわらず、見事に原作ファンのイメージ通りの猗窩座を演じています。
石田彰のプロフィール
石田彰さんは1967年11月2日生まれのベテラン声優です。天才肌であることで知られており、マウスプロモーションの養成所に通っている時代から声優として活躍していました。高めの独特な声質で、少年から青年まで幅広い演技をこなすことのできる声優です。
石田彰の主な出演作品
石田彰さんは機動戦士ガンダムSEEDのアスラン・ザラ役、新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲル役など準主役のような役柄を演じることが多い声優です。銀魂では桂小太郎、夏目友人帳の名取周一なども演じています。
猗窩座が女を殺さない理由に対する世間での評判や人気
人気キャラクターである炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)を殺害した猗窩座(あかざ)ですが、一番好きなキャラクターとして名前をあげる人も多いです。女を殺さない理由となった悲しい過去の物語は高く評価されており、その最期も人間だったころの記憶を思い出し、自ら命を絶ったという悲しいものでした。芯の通った悪役として猗窩座は人気キャラクターのひとりです。
猗窩座と童磨が相容れないのは当たり前だと思ったという感想もありました。童磨は女を好んで喰っていたたため、女を喰わない猗窩座がよく思わないのも無理はないと納得する方も多いようです。
また、女を喰わない猗窩座がしのぶや甘露寺などの女隊士と出会ったら、どうなっていたのか気になるという感想もありました。女隊士と猗窩座の戦いを見てみたかった方も多かったようです。
猗窩座がもしも〇〇だったら
邪悪な鬼であるにもかかわらず、悲しい過去を持つ人気キャラクターである猗窩座(あかざ)。そんな猗窩座が、もしも○○だったらという妄想を一覧にまとめました。
猗窩座「部活の先輩」篇
単行本のおまけページで設定が紹介されている中高一貫キメツ学園では素山狛治(そやまはくじ)という名前の高校3年生になっている猗窩座(あかざ)。部活は恋雪(こゆき)と共に手芸部に所属しているらしいので、手芸部の先輩になるのでしょう。本来は面倒見のいい優しい人柄なので、丁寧に手芸のやり方を教えてくれるいい先輩になりそうです。
猗窩座「カフェの店員」篇
猗窩座(あかざ)がカフェの店員だった場合、その入れ墨から相当目立つ店員になることでしょう。出会った強い鬼殺隊士たちに「鬼にならないか」と誘いかけてきた猗窩座ですから、カフェの勧誘は得意かもしれません。
猗窩座「彼氏」篇
人間だったころは恋雪(こゆき)のことを本当に大切にしていた猗窩座(あかざ)なので、猗窩座がもし彼氏になったら頼りがいのある素敵な彼氏になるはずです。腕っ節も立つので、いろいろなものから守ってくれそうです。
猗窩座が女を殺さない理由は恋雪への愛だった
猗窩座(あかざ)が女を殺さない理由である悲しい過去について解説してきました。最期は狛治(はくじ)としての記憶を取り戻した猗窩座は天国には行けないかもしれませんが、最期に恋雪(こゆき)と再会することができました。もしも地獄があるのなら、そこで罪を償い、来世では恋雪と幸せになってほしいと願うファンが多いこともうなずける悲しい物語でした。
この記事のライター
兎本
なんでも書くライターです。 好きな漫画は「妖狐×僕SS」「銀魂」「SKET DANCE」です。
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