【鬼滅の刃】猗窩座(アカザ)の破壊殺を一覧で紹介！強さや名前の由来とは

『鬼滅の刃』に登場する上弦の鬼・猗窩座（アカザ）は、劇場版アニメ「無限列車編」で圧巻の戦いを見せました。猗窩座の血鬼術は「破壊殺（はかいさつ）」というもので、武術に長けた能力です。そんな猗窩座の破壊殺の技一覧や能力、他のキャラとの関係や過去、人間だった頃の名前「狛治（はくじ）」というキャラについて詳しくご紹介していきます。

『鬼滅の刃』に登場する猗窩座（アカザ）というキャラクターは上弦の参（さん）の鬼です。桃色の髪とまつげに白い体、顔や体に刻まれた模様が特徴的です。武器は使わず、拳や足を使った武術で戦います。「破壊殺（はかいさつ）」という血鬼術を使い、足元には雪の結晶の模様が浮かびます。

『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴による少年漫画で、『週刊少年ジャンプ』にて連載していました。単行本は23巻で完結し、アニメは第一期、第二期と放送され、大反響となりました。アニメ第三期である「刀鍛冶の里編」の制作も決定されており、待ちわびているファンで溢れかえっています。劇場版アニメ「無限列車編」も公開され、社会現象となるほどの人気作品となりました。

『鬼滅の刃』は竈門炭治郎（かまどたんじろう）というキャラクターを主人公にした物語です。炭治郎は家族を鬼に惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も人を喰らう鬼にされてしまいました。禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」に入隊し、鬼を倒していきます。隊士や一般人が大量に行方不明になっている「無限列車」の任務に就いた炭治郎たちは、炎柱の煉獄杏寿郎と共に鬼と戦います。

猗窩座は「破壊殺（はかいさつ）」という血鬼術を使います。どういった血鬼術・能力なのか、強さやスタイル、破壊殺の技を一覧でご紹介します。

猗窩座の使う血鬼術「破壊殺」は、羅針盤の術式を展開して能力を使います。足元には雪の結晶のような模様が現れます。猗窩座は「闘気」という言葉をよく使います。この「闘気」が猗窩座の隙のなさ、強さの秘密でした。人間で言う殺気のようなものを敏感に感じ取り、敵の攻撃を察知します。

猗窩座は「拳鬼」と呼ばれており、自身の体のみを使って肉弾戦を得意としています。破壊殺という血鬼術で体を強化し、攻撃範囲は近距離から遠距離にも及びます。自分を中心にして全方向に対して攻撃を可能とするため、隙がありません。

猗窩座の使う「破壊殺・羅針（らしん）」は猗窩座の血鬼術の基本になります。この術式を展開し、他の破壊殺の技を繰り出していきます。「破壊殺・羅針」は猗窩座のステータスを大幅に上昇させる能力があり、相手キャラの急所への攻撃を吸い寄せるように当てることができます。また、相手キャラの「闘気」を読み、攻撃を機敏に回避することもできます。

「破壊殺・羅針」は広範囲への攻撃ができ、防御もできると言った能力で、ほとんど無敵ではないかと言われています。しかし、破壊殺・羅針にも弱点はあります。それが「太陽の光」と「透き通る世界」です。「太陽の陽」は太陽を克服した禰豆子以外の鬼の弱点になります。「透き通る世界」は鬼殺隊の実力者の中でも限られた者しか見えないものです。相手の筋肉や血流などの動きが見えるようになります。

「破壊殺・空式（くうしき）」は拳の連撃技です。しかし、血鬼術によって能力が向上しており、パワーやスピードが格段に上がっています。空気を殴った衝撃波で攻撃するので、近距離も遠距離にも対応できます。「無限列車編」でも使用されています。煉獄杏寿郎や冨岡義勇、竈門炭治郎といったキャラクターを圧倒する力でした。

「破壊殺・乱式（らんしき）」は無数に空気を殴って衝撃波を生み出す技です。「無限列車編」では煉獄杏寿郎の「炎の呼吸・炎虎」をいなし、煉獄杏寿郎に大ダメージを与えました。遠距離でも衝撃波が一瞬の間に到達するので、柱でも相当な実力がなければ対処不可能と言われています。

「破壊殺・砕式 万葉閃柳（さいしき まんようせんやなぎ）」 は相手に向かって踏み込み、拳を振りかざして殴りつける技です。地面を粉々にするほどの威力があり、炭治郎はこの攻撃を交わしていました。

「破壊殺・滅式（めっしき）」は猗窩座が使う技の中でも絶大な威力を持つ技です。煉獄杏寿郎の奥義「煉獄」をもってしても敵わず、猗窩座の腕が煉獄杏寿郎の腹部を貫いてしまいます。

「破壊殺・鬼芯八重芯（きしんやえしん）」は前方に8連撃する技です。乱式の強化された技となります。炭治郎は「ヒノカミ神楽・灼骨炎陽」で防ぎます。 

「破壊殺・脚式 飛遊星千輪（きゃくしき ひゆうせいせんりん）」 は相手の懐に潜り込み、上へと蹴り上げる足技です。連続での攻撃と衝撃波で、攻撃を防いでもかすっただけで吐血してしまう威力です。

「破壊殺・脚式 流閃群光（きゃくしき りゅうせんぐんこう）」は高速で足技を連撃で繰り出す技です。この技で冨岡義勇が遠くまで蹴り飛ばされていました。 

「破壊殺・脚式 冠先割（きゃくしき かむろさきわり）」は相手の背後に回って下から上へと蹴り上げる技です。炭治郎はこの技を受けずに避けますが、少し触れただけでも出血しています。冠先割とは上へと長く伸び、一気に広がる打ち上げ花火です。

「終式・青銀乱残光（しゅうしき あおぎんらんざんこう）」は全方向に100連撃もの衝撃波を与える技で、猗窩座の奥義とも言えます。防御を得意とする冨岡義勇の水の呼吸「凪」をもってしても受けきれないほどの威力とスピードでした。炭治郎はこの時点で「透き通る世界」を習得し、攻撃を回避していました。

猗窩座の血鬼術「破壊殺」は難しい技名ばかりです。破壊殺の技名にはモチーフがあり、そのモチーフの名称から名前が付けられています。破壊殺の名前の由来や関係性をご紹介します。

猗窩座の破壊殺の技名は花火に関係しています。すべての技が花火の名称に関係します。花火は猗窩座が「狛治（はくじ）」という人間だったときの思いが強く反映されています。

猗窩座の破壊殺の技名は花火をモチーフにしていますが、技のモーションも花火にちなんでいます。花火には大きなものや小さいもの、弾けたり消えていくようなものなどたくさんの種類がありますが、技のひとつひとつにも花火のモチーフのモーションが関係付けられています。

破壊殺は花火をモチーフにしていますが、劇場版アニメ「無限列車編」では花火の名前を使った技は使われていません。拳や足技が主に使われていて、花火のようなモーションは見ることができませんでした。無限城の戦いでは炭治郎と冨岡義勇と戦うときに技を見ることができるので、映像化されることを楽しみにしているファンも少なくありません。

猗窩座が血鬼術や能力を使う際は、足元に雪の結晶の模様が浮かびます。それは「狛治（はくじ）」という人間だった頃の過去の出来事やキャラクターが深く関係しています。技の名前、モチーフになっている花火も「狛治」のときの過去に関係しています。

猗窩座が「狛治」という人間だったころの過去をご紹介します。猗窩座の過去は鬼の中でも特に辛い過去となっており、猗窩座を憎めなくなっているファンがたくさん見られます。「狛治」だったころの過去はどんなものだったのでしょうか。他のキャラクターとの関係や狛治だったころの過去をご紹介します。

猗窩座の人間時代の名前は「狛治（はくじ）」です。貧しい家庭に生まれ、父親は病気で寝たきりでした。狛治は父親に薬を飲ませるため、スリをして人の財布を盗み、何回も捕まりスリの証である入れ墨をいれられました。それでも狛治は父親に薬を届けるため、盗みやスリを繰り返します。父親は自分のせいで狛治に悪事を働かせていることに申し訳ないと、首を吊ってしまいました。狛治は自暴自棄になり、そこら中で喧嘩をするようになりました。

狛治が大人と喧嘩をしていると、慶蔵（けいぞう）というニコニコした男のキャラクターが現れます。慶蔵は狛治を自分の道場に来るように誘います。狛治は慶蔵に殴りかかりますが、逆にボコボコにされてしまいました。慶蔵は「素流（そりゅう）」という武術の道場をやっていますが、門下生が一人もおらず困っていました。狛治を道場に連れていき、病身である娘「恋雪（こゆき）」を看病してほしいと頼みました。

恋雪（こゆき）の母は恋雪の看病に疲れて入水自殺をしてしまいます。慶蔵だけでは看病をしきれず、困っているところを狛治に頼み、恋雪を看病することになりました。狛治は元々父親の看病をずっとしていたおかげで手際がよく、恋雪もみるみる回復していきました。そんな狛治に恋心を抱いた恋雪は、狛治に夫婦になって道場を継いでほしいということを狛治に言いました。

狛治は恋雪の看病の際、具合が悪い自分を見ているばかりではなく、花火を見に行ってはどうかと恋雪に持ちかけられますが、今日行けなくても花火は来年も再来年もあるからその時に見に行けばいいと狛治は言いました。恋雪は当たり前のように未来のことを話す狛治のことが好きになった、嬉しかったと言い、花火が打ち上がる河川敷で「私は狛治さんがいいんです。私と夫婦になってくれますか？」とプロポーズしました。

狛治が父親のお墓に祝言を上げることを報告しに行った帰り、慶蔵と恋雪は毒殺されました。隣接する道場の人間が慶蔵や狛治と直接戦っても勝てないという理由で、井戸に毒を入れて恋雪まで殺されました。その後、狛治は隣接する剣術道場の67名を惨殺しました。

67名を素手による頭部破壊や内臓破壊をして惨殺した事件は作り話とされていますが、実際には狛治が起こした事件です。このことを聞きつけた鬼舞辻無惨は、狛治の前に現れました。「十二体程強い鬼を作ろうと思っているんだ」と言い、狛治の頭を手刀で貫きます。狛治は「どうでもいい・・・全てが・・・」と言い、記憶を無くして鬼になりました。それからも強さを求め続けて、戦い続けました。

『鬼滅の刃』のアニメ声優は大人気声優が抜擢されることが多く、「無限列車編」の公開前から猗窩座の声優は誰が担当するのかとファンの間で話題を呼んでいました。いろんな声優さんが予想されていましたが、誰が猗窩座の担当になったのでしょうか。猗窩座の担当声優とプロフィール、過去の出演作品をご紹介したいと思います。

猗窩座の声優を担当したのは「石田彰（いしだあきら）」さんです。様々な予想がありましたが、石田彰さんと予想していたファンも多かったようです。実際に映画館で聞いてみると違和感がなく、感動したファンもたくさんいました。煉獄杏寿郎の声優を担当した「日野聡」さんとの掛け合いが熱く、アフレコも盛り上がって大変だったというエピソードもあったようです。

声優の石田彰さんは子供の頃に『機動戦士ガンダム』を見て声優に憧れを持ちました。中学生のとき「マネごとでもいいから芝居をしてみよう」と演劇部に入部して演劇に携わってきました。その後は声優養成所に入り、声優業をしています。『世界名作童話全集』の「おやゆび姫」の王子様役が声優のデビュー作だったと言っています。

ミステリアスな役やクセの強いキャラクターを演じることが多く、「石田ボイス」と呼ばれる独特な声で、少年から青年のキャラクターまで表現します。『美少女戦士セーラームーンSuperS』では少女であるフィッシュ・アイ役で話題になりました。

石田彰さんはたくさんのアニメやゲーム、劇場版アニメに出演しています。代表作は「新世紀エヴァンゲリオン」渚カヲル、「最遊記」猪八戒／天蓬元帥、「銀魂」桂小太郎、「NARUTO -ナルト-」我愛羅、「ダンガンロンパ」十神白夜などです。

猗窩座の「破壊殺」の名前は、恋雪と一緒に見ようと言っていた花火がモチーフとなっています。鬼になって人間だった頃のことは覚えていませんでしたが、技に恋雪との思い出が現れていることで胸が苦しくなるファンも少なくなりません。

猗窩座の破壊殺・羅針には足元に雪の結晶の模様が浮かびます。これは婚約者であった恋雪を表しています。雪の結晶を見ると、猗窩座のことを思い出してしまうファンがたくさん見られました。

猗窩座の血鬼術の名前は花火の名前になっていますが、花火の名前にも意味が込められているようです。他の鬼が使う技の名前にも意味があり、細かく考えられていることに感動しました。

猗窩座がもし鬼ではなかったら、自分の身近にいる人物や、現代に実在していたらどうなっているでしょうか。猗窩座がもし〇〇だったらをまとめてご紹介します。

婚約者の恋雪をずっと想っていた猗窩座が彼氏なら、溺愛されること間違いなしです。風邪を引いてしまっても看病をしてくれそうです。武術にも長けているので、いざという時には守ってくれそうです。

煉獄杏寿郎をしつこく鬼にならないかと誘っていた猗窩座が部活のライバルだったら、お互いを高め合ういいライバルになれるかもしれません。個人戦の部活であれば戦うときもお互いに容赦をせずに戦い、団体戦であれば驚異的な連携プレーを見せてくれるでしょう。

猗窩座は鬼になってからも人間時代も武術を使います。現代でも格闘家になればとても強い選手になれると思われます。女性には優しく紳士で、ストイックに強さを追い求める姿に、たくさんのファンがつくことは間違いありません。

猗窩座の血鬼術「破壊殺」の技の一覧や強さ、名前の由来や能力と、狛治だった過去をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。猗窩座は煉獄杏寿郎や他の人間をたくさん殺しており、許される存在ではありませんが、過去を知ってしまうと、どうしても憎めなくなってしまいます。今後『鬼滅の刃』を見る際は、猗窩座や他の鬼の過去や技の名前や能力も注目してみてください。