【カイジ】歴代のOPがかっこいい？OP主題歌やED曲も合わせて紹介

『カイジ』は、福本伸行著による、漫画原作の作品です。1996年～「週刊ヤングマガジン」にて連載を開始し、シリーズを更新しながら、2023年現在も連載中の作品です。手に汗握る展開が人気を集めています。2007年と2011年にはテレビアニメ化、2009年、2011年、2020年には藤原竜也さん主演の劇場版として実写化されました。さらにゲーム、パチスロなど様々なコンテンツでも人気を集めています。

カイジシリーズの作者は、漫画家の福本伸行さんです。福本伸行さんは、1958年生まれ、神奈川県横須賀市出身です。長い下積み時代を経て1980年に「月刊少年チャンピオン」にて漫画家デビューを果たします。デビュー後はなかなかヒット作が出ない中、ギャンブル漫画を書きだしたことで人気を集めるようになりました。漫画家としての作画力はあまり高くないことでも有名ですが、逆にその絵が魅力となっています。

『逆境無頼カイジ』はカイジシリーズのテレビアニメ版の題名です。アニメ第一期は2007年～2008年で全26話、第二期は2011年に全26話、日本テレビ他で放送されました。第一期は原作『賭博黙示録カイジ』、第二期は原作『賭博破戒録カイジ』に当たる内容となります。ほぼ原作通りに制作され、福本作品の特徴的な「ざわ…」についても作中でしっかり使われています。原作に忠実ということもあり、原作ファンも納得のアニメ作品となっています。

主人公の伊藤開示ことカイジは、まともに働かず、博打やイタズラをして日々を過ごしていました。ある日、強面の一人の男がカイジを訪ねてやってきます。その男は実は借金取りで、カイジの友人が借金を残したまま逃げたと告げました。カイジはその友人の連帯保証人になっており、友人の借金を肩代わりすることとなってしまいます。カイジは多額の借金を返すため、命を懸けたギャンブルに挑みます。

テレビアニメ版『カイジ』では、第一期と第二期のOPでそれぞれ違う曲が起用されています。歴代のOP曲はどの楽曲も作品のイメージにピッタリ合った曲ばかりです。アニメ版『カイジ』のOPとEDはファンからも人気です。ここからは『カイジ』歴代のOP主題歌と歴代のED主題歌の歌詞やアーティストについて紹介します。

第一期のOP主題歌は、「未来は僕等の手の中」です。この曲は「 THE BLUE HEARTS」の楽曲であり、アニメ版『カイジ』では、カバー曲として起用されています。この曲は、アニメ『カイジ』第二期の最終話（第26話）でED曲としても起用されています。OP映像のかっこいい雰囲気と合わさることで物語が始まるワクワク感を増幅させています。

「未来は僕等の手の中」の歌詞は、ブルーハーツらしく疾走感のある曲です。未来に向かって強く生きるという意味や、未来は自分で掴み取るという意味が込められた歌詞となっています。カイジストーリーにピッタリと合うOP主題歌です。原作者の福本伸行さんもブルーハーツの大ファンであると公表しています。この曲のタイトルは、『カイジ』一巻の扉絵にも書かれています。

この歌詞の部分は、どれだけどん底に落ちても、諦めずに這い上がろうとするカイジの心情とリンクしています。ダメ人間であったカイジは、命の懸かった勝負では並外れた度胸と洞察力を発揮し、強大な相手にも勝つ力を持っています。

『カイジ』のOP主題歌である「未来は僕等の手の中」を歌っているのは、「カイジwithレッどぼんチリーず」です。アニメ版『カイジ』で主人公、伊藤開示の声優を務める俳優の萩原聖人さんがボーカルを担当しています。このユニットは、アニメ版『カイジ』の限定ユニットです。ユニット名は、カバー元である「THE BLUE HEARTS」からなぞらえてつけられたそうです。

アニメ版『カイジ』の第二期OP主題歌に起用されたのは、Fear, and Loathing in Las Vegasの「Chase the Light!」です。タイトルの和訳は「その光を追え！」です。『カイジ』第二期の始まりにふさわしい楽曲となっています。第二期のOP映像は、第二期の主要キャラが順番に登場し、福本伸行さんの他作品のキャラがこっそり混じるなど、遊び心のあるOPとなっています。

この曲は英語と日本語が混合した楽曲となっています。Fear, and Loathing in Las Vegasらしい、激しさと躍動感のある一曲です。曲の冒頭にシャウトが入るなど、ヘヴィメタル的な要素も含んでいます。この曲には「迷える日もあるけど、困難に立ち向かう」という意味の歌詞が登場します。速いテンポと、シンセサイザーの音が組み合わさった躍動感のある楽曲です。『カイジ』のストーリー展開にピッタリなOP主題歌です。

この歌詞は、和訳すると「いつかここからの出口を見つけ出してやる」という意味です。まさにカイジが置かれている状況を現したような歌詞です。借金に借金を重ね、信頼していた人にも裏切られてしまうカイジですが、いつかこの負の連鎖から抜け出してみせるという思いとリンクする歌詞です。

「Chase the Light!」を歌うアーティストは「Fear, and Loathing in Las Vegas」です。日本のポスト・ハードコアバンドとして2008年に結成し、活動しているアーティストです。バンド名は1998年の『ラスベガスをやっつけろ』の原題から由来しています。ツインボーカルからなるバンドで、多彩なサウンドが融合した他にはない楽曲が支持を集めています。業界でも、模倣できない唯一の存在として評価されています。

アニメ版の『カイジ』は、OPだけでなく、歴代のED主題歌にも魅力的な楽曲が使われています。アニメ『カイジ』に使用された歴代のED主題歌の歌詞やアーティストを紹介します。楽曲の中には、アニメに登場するキャラを担当する声優が歌う曲もあります。どの歴代EDの楽曲も、『カイジ』の物語とマッチする曲ばかりです。

ED主題歌一つ目は、「負け犬たちのレクイエム」です。この曲は、アニメ版『カイジ』の第一期のED主題歌として起用された楽曲です。この曲を歌う白竜さんはアニメ版『カイジ』で利根川幸雄の声優を務めています。ED映像は、哀愁漂うカイジの姿が印象的です。

「負け犬たちのレクイエム」の歌詞は、負けた者たちを鼓舞するような内容の歌詞となっており、まさに『カイジ』のストーリーにリンクした歌詞となっています。歌詞の中には「あきらめるんじゃないぜ」というフレーズが登場し、どんな人にも刺さる応援ソングにもなっています。白竜さんの渋い声と、曲調がどこか少し寂しい印象を与える楽曲です。

この歌詞は、カイジたち借金を抱えて、命懸けでギャンブルに挑む人達を象徴しているかのような歌詞です。世間からは負け犬と呼ばれるような人たちが人生を取り戻すために奮闘する姿とリンクします。

「負け犬たちのレクイエム」を歌うのは、白竜さんです。白竜さんは、この曲の作詞、作曲も手掛けています。白竜さんは1952年生まれ、佐賀県出身の俳優、ミュージシャンです。1979年にミュージシャンとしてデビューし、アーティストと俳優として活躍しています。強面な姿とは反対に気さくで明るい性格の人物としても知られています。

ED主題歌二つ目は、「CからはじまるABC」です。この曲は、アニメ版『カイジ』の第二期ED主題歌として起用された楽曲です。第二期EDでは、パチンコ編で協力関係になる、おっちゃんの娘の美心が登場し、カイジを困らせるという映像が流れます。このED映像は、ファンの間でも驚きの声が続出しました。

「CからはじまるABC」の歌詞は、「忘れらんねえよ」らしいメッセージ性の強い歌詞となっています。年齢を重ねながらも、もがく人たちへ「それでいい」という励ましの意味も込められた楽曲です。歌詞の中に、「忘れらんねえよ」が結成するきっかけとなった「チャットモンチー」というバンド名が入っているのも特徴的です。

第二期ED曲に選ばれた「CからはじまるABC」に登場するこの歌詞の部分は、まさにカイジがもがいて苦しむ様が投影されています。不格好でもいい、もがいていいんだという勇気を与えてくれる一曲となっています。

「CからはじまるABC」を歌うのは、「忘れらんねえよ」というバンドです。2008年に結成された3人組のバンドですが、2018年にはボーカルの柴田隆浩さんのみの活動となりました。著名人にも多くファンがいることでも知られています。アニメ『カイジ』で起用された「CからはじまるABC」は、1枚目のシングルとしてリリースされました。他の楽曲もアニメやドラマに起用されるなど、幅広い活躍を見せるバンドです。

『カイジ』に登場するキャラはどれも個性的で面白い人物ばかりです。アニメ『カイジ』は声優も豪華ということで知られています。そんなアニメ版『カイジ』に登場する各キャラを担当した声優について紹介します。

アニメ版『カイジ』で主人公である伊藤開示の声を担当したのは、俳優、声優として活動する萩原聖人さんです。萩原聖人さんは、1971年生まれ、神奈川県出身です。現在の所属はアルファエージェンシーです。俳優としての活動が目立ちますが、プロ雀士という意外な一面も持っています。福本伸行先生の作品である『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』でも主人公のアカギの声優を務めています。

アニメ『カイジ』で、遠藤勇次の声優を務めたのは、俳優、声優として活動中の内田直哉さんです。内田直哉さんは1953年生まれ、東京都出身です。現在の所属は大沢事務所です。内田直哉さんが担当する遠藤勇次は、帝愛グループの傘下の金融会社社長を務め、主人公の伊藤開示を裏世界に引き込んだ人物です。福本伸行作品の『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』では黒崎の声優を担当しています。

アニメ『カイジ』の兵藤和尊の声優を担当したのは、俳優、声優の津嘉山正種さんです。津嘉山正種さんは1944年生まれ、沖縄県出身です。アニメ作品以外にも、洋画の吹き替えなどでも幅広く活躍しています。兵藤和尊は帝愛グループの総帥で、周囲からは会長と呼ばれている存在です。主人公カイジの宿敵であり、最終的な目標となります。津嘉山正種さんは『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』でも鷲巣巌の声優として出演しています。

アニメ『カイジ』の利根川幸雄の声優を担当したのは、俳優、ミュージシャンとして活動する白竜さんです。白竜さんは、1978年に白竜バンドを結成し、ライブ活動を行う傍ら、その見た目を生かし、ヤクザ映画やVシネマを中心に活躍していました。白竜さんが声優を務める利根川幸雄は、帝愛グループの最高幹部の一人として、アニメ第一期で主人公のカイジの大敵となるキャラです。

アニメ『カイジ』でナレーション役を担当するのは、声優、ナレーターとして活動する立木文彦さんです。立木文彦さんは1961年生まれ、長崎県出身です。現在の所属は大沢事務所です。1983年に声優デビューを果たし、数々の作品に出演しています。2022年には「第16回声優アワード」で助演男優賞を受賞する功績を残しています。『カイジ』の第一期、第二期と共通してナレーターとして登場し、作品を盛り上げています。

アニメ版『カイジ』の第一期OP主題歌である「未来は僕らの手の中」は、アニメと歌詞がマッチしているという声がたくさんあがっていました。人気バンドのブルーバーツのカバー曲ということで、人気も高いようです。福本伸行先生の特徴的な絵を上手くアニメ化していた点も評価されていました。人気エピソードのパチンコ編をキレイにまとめてアニメ化したのもファンにとっては嬉しいポイントだったようです。

アニメ『カイジ』の第二期OP主題歌で起用された「Chase the Light!」も人気が高いようです。特徴的なイントロ部分は、アニメの作画ともマッチしています。元々、バンドのファンでない人でも、『カイジ』をきっかけにバンドのファンになったという人もいるようです。アニメを盛り上げるという点でも、OP曲は大事な役目を担っています。

『カイジ』のOP主題歌である「未来は僕らの手の中」は『カイジ』で起用されたどの曲よりも支持を集めています。『カイジ』の主題歌となったことで、曲を聴く人のイメージも変わったようです。『カイジ』のストーリーとOP曲が合わさることで、よりアニメの世界に入り込み、楽しめるようです。ブルーハーツの原曲が好きな人も、アニメ『カイジ』でこの曲を知ったという人からも人気のOP主題歌です。

アニメ『カイジ』の第一期のOP主題歌は、主人公の声優を務める萩原聖人さんがボーカルを担当しています。アニメの主題歌を出演声優が歌うということは珍しくありません。アーティスト名が「カイジwithレッどぼんチリーず」なので、萩原聖人さんが歌っていると知らなかったという人もいたようです。萩原聖人さんと作者の福本伸行さんが大のブルーハーツ好きということもあって、実現した楽曲です。

アニメ版『カイジ』の歴代OP主題歌とED主題歌はどれもかっこいい楽曲ばかりだと評判になっていました。『カイジ』のみの限定ユニットが登場するなど、作品への熱い思いが込められているのも特徴です。『カイジ』の世界観やストーリーにマッチしたOP主題歌やED主題歌は、作品をさらに楽しませてくれるものとなっています。