【カイジ】石田のおっちゃんはエスポワール号に乗船！死亡シーンを振り返り

「石田のおっちゃん」とは、『賭博黙示録カイジ』などのカイジシリーズに登場するキャラクターの一人です。石田のおっちゃんは人が良く騙されやすい人柄で、主人公であるカイジにも大きな影響を与えた人物です。ここではカイジに登場する石田のおっちゃんや、『賭博黙示録カイジ』について紹介していきましょう。

「石田のおっちゃん（石田光司）」は、気弱でお人よしな性格をした、騙されやすいタイプのキャラクターです。多額の負債を抱えていますが、借金まみれの妻や息子がおり、借金を返すためにエスポワール号に乗船することになります。曲者揃いのカイジシリーズの中でも珍しい善人で、エスポワールでの限定ジャンケンでは自分と同じように別室送りになったカイジのことを本気で心配します。その後、鉄骨渡りでカイジに再会することになるのでした。

『賭博破戒録カイジ』とは、漫画家の福本伸行によるカイジシリーズの1作目です。1996年から『週刊ヤングマガジン』で連載を開始し、その後は直系の続編である『賭博破戒録カイジ』や『賭博堕天録カイジ』へと続くことになります。独特の擬音やモブキャラの黒服といった福本作品ならではの表現が特徴となっており、福本作品の中でも最大のヒット作となりました。原作のヒットにより、アニメ化、ゲーム化、実写映画化などのメディアミックスが展開されています。

主人公の伊藤開司（カイジ）は、高校卒業後上京するものの、定職にも就かずに自堕落な生活を送っていました。しかし友人の保証人になった際の借金の利子が法外な金額に膨らんでいることを知ったカイジは、金融業者の遠藤の誘いに乗り、ギャンブル船「エスポワール」に乗り込むことになります。そこで行われていた「限定ジャンケン」は、うまく勝利すれば借金がなくなりますが、負ければ命の保証がないという命がけのギャンブルでした。

カイジに登場する石田のおっちゃんは、ギャンブル船エスポワール号でカイジと出会うことになります。エスポワール号での限定ジャンケンでカイジに同情し、カイジのことを本気で心配するなど、カイジシリーズの登場人物の中では珍しい人情味あふれた人柄がファンからも愛されています。ここでは石田のおっちゃんの活躍や名言などを紹介していきましょう。

石田のおっちゃんは、借金取りから逃げている妻や息子のために借金を返そうとエスポワールに乗り込みました。しかし人を信じやすいその性格が災いし、他のプレイヤーに騙されて別室送りにされてしまいます。その後、同じように裏切りによって別室送りになったカイジのことを本気で心配し、同情します。そのこともあり、その後カイジに余った星で救済され、生還することになるのでした。

石田のおっちゃんは、エスポワールから生還するものの、借金を返す当てがありませんでした。そのため、その後開催された高階層鉄骨渡りに挑戦します。一回戦でラッキーなことに賞金を得る引換券を手にするものの、二回戦では恐怖によって足がすくんでしまいます。自分は鉄骨渡りで死亡するであろうことを悟った石田のおっちゃんは、カイジに引換券を渡し、妻の借金を返してほしいと頼むのでした。

そして、最後には鉄骨から落ちたことにより死亡します。しかしカイジを動揺させまいと、石田のおっちゃんは声を押し殺したまま落下するのでした。極限状態でも人のことを信じるお人よしな石田のおっちゃんの姿は、カイジにも影響を与えることになりました。

石田のおっちゃんは鉄骨渡りで落ちたことで死亡するものの、彼はカイジに強いインパクトを与えることになります。また、作中に登場する石田のおっちゃんの名言は、ファンに強い印象を与えました。ここでは石田のおっちゃんの名言を紹介していきましょう。

この名言は、エスポワールでの限定ジャンケンで、別室からカイジが出て行った後の石田のおっちゃんの名言です。カイジが見事な大逆転劇を見せたことに感動した石田のおっちゃんは、カイジの諦めない姿勢に涙を流しながら、このセリフを心の中で呟くのでした。

この名言は、スターサイドホテルで開催された鉄骨渡りで落ちたことで死亡することになる直前の石田のおっちゃんの名言です。恐怖に足がすくみ、鉄骨の上で進むことが出来なくなった石田のおっちゃんは、引換券をカイジに渡し、家族のことを託します。その際に、石田のおっちゃんがカイジに告げた最後の名言となっています。

鉄骨渡りで落ちたことで死亡し、本編からは退場することになった石田のおっちゃんですが、その後石田の息子が登場することになります。カイジは地下で石田のおっちゃんの息子と出会い、カイジが高レートパチンコの沼で勝利することにより、石田のおっちゃんの息子は救済されることになりました。

カイジは原作のヒットによって実写映画化されています。カイジは3度実写映画化が公開されていますが、2009年公開の1作目の『カイジ 人生逆転ゲーム』と2011年公開の2作目『カイジ2 人生奪回ゲーム』では、石田のおっちゃんもキャラクターの一人として登場します。ここでは実写映画での石田のおっちゃんのキャストについて紹介していきましょう。

カイジの実写映画で石田のおっちゃんを演じたキャストは、俳優の「光石研（みついしけん）」さんです。光石研さんは福岡県出身の俳優で、現在61歳です。数々のドラマや映画で活躍している名バイプレーヤーの一人となっています。

光石研さんの主な出演作品としては、映画では『カイジ』シリーズ、『アウトレイジ』シリーズ、『博多っ子純情』、『Helpless』、『あぜ道のダンディ』、『お盆の弟』、『恋人たち』など、ドラマでは『銭ゲバ』、『泣くな、はらちゃん』、『ど根性ガエル』、『ひよっこ』、『陸王』、『おんな城主 直虎』、『未解決の女 警視庁文書捜査官』、『エール』、『インハンド』、『バイプレイヤーズ』シリーズなどが挙げられます。

カイジは『逆境無頼カイジ』として日本テレビ系列でテレビアニメ化もしています。ここではアニメのカイジで石田のおっちゃんを演じた声優を紹介します。

テレビアニメ『逆境無頼カイジ』で石田のおっちゃんの声を担当したのは、俳優、声優、ナレーターとして活躍している「家中宏（やなかひろし）」さんです。家中宏さんはアニメだけでなく洋画やドラマの吹き替えも行っており、担当俳優としてジョン・キューザックやサム・ロックウェル、ロバート・カーライルなどを担当しています。

家中宏さんの主な出演作品としては、『こちら葛飾区亀有公園前派出所（本田速人）』、『スターオーシャンEX（エルネスト・レヴィード）』、『BNA ビー・エヌ・エー（ジェム・ホーナー』、『牙 -KIBA-（デュマス、カーター）』、『中華一番！（シェル）』、『昭和元禄落語心中（七代目有楽亭八雲）』、『スティッチ！（ハムスターヴィール、ハムスターヴィール博士）』、『バトルスピリッツ ソードアイズ（ゴーディ・ダーイン）』、『白い砂のアクアトープ（おじい）』などがあります。

ツイッター上には、カイジを久しぶりに見て石田のおっちゃんのシーンで泣いたという人もいました。ファンの中には、石田のおっちゃんが鉄骨渡りで落ちたことで死亡するシーンは胸に来るという人が多いです。

ツイッターには、「石田のおっちゃんが無言で落ちていくシーンは見ていて苦しくなる」とコメントしている人もいました。カイジファンの中には、石田のおっちゃんが死亡するシーンよりも村岡や和也などが見せる人間臭いシーンの方が良いという人もいるようです。

ツイッターには、「漫画やアニメで死亡したと思われていたキャラクターが実は生きていたという展開が嫌い」という人がいました。また、「たとえば」として、「カイジを庇って落ちた石田のおっちゃんが実は生きていたら展開として熱くない」と石田のおっちゃんを例にしていました。

石田のおっちゃんは、エスポワール号に乗船したことでカイジと出会うことになります。気弱でお人よしというカイジシリーズの中では珍しい善人でしたが、次の鉄骨渡りで自分はクリアできないことを悟り、死亡することになります。石田のおっちゃんに興味が湧いた人は、ぜひカイジをチェックしてみてください。