【呪術廻戦】存在しない記憶とはなに?作者が明かした真相についても
呪術廻戦で出てきた大きな謎があります。それは「存在しない記憶」と呼ばれる現象で、バトル中に経験していないはずの出来事を思い出すことです。存在しない記憶の正体は何なのか、呪術廻戦ファンの間で考察されている内容や、作者が明かした真相を紹介します。
目次
【呪術廻戦】存在しない記憶とは?
呪術廻戦で登場する「存在しない記憶」とは、経験してないはずの出来事が突然記憶として脳内にあふれ出す現象を指しています。そして、その現象は呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁が対戦した相手の脳内に表れているという法則があります。そのため、存在しない記憶と虎杖の関係について注目する呪術廻戦ファンは少なくありません。ここでは、存在しない記憶の概要や虎杖のプロフィールを紹介します。
存在しない記憶とは?
存在しない記憶とは、虎杖と戦っている相手の脳内に、あるはずのない虎杖との楽しい記憶が表れるというものです。呪術廻戦作中で描かれている、存在しない記憶の発動シーンは東堂葵との戦闘時、脹相との戦闘時の2回です。東堂葵も脹相も、存在しない記憶を見たことがきっかけで虎杖の味方になっています。存在しない記憶は、虎杖自身が意図的に発動させているものではありませんが、呪術廻戦のストーリーに影響する重要な存在として、多くの呪術廻戦ファンからの注目を集めているキーワードです。
虎杖のプロフィール
- 名前:虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
- 年齢:15歳
- 誕生日:3月20日
- 出身地:宮城
- 体重:80キロ以上
- 所属:東京都立呪術高等専門学校1年
呪術廻戦の主人公である虎杖悠仁は驚異的な身体能力を持つ高校生です。元々呪力を持っていない一般人でしたが、特級呪物「両面宿儺の指」を飲み込んだことで呪力を手に入れました。通常、宿儺の指を人間が飲み込むと即死してしまうのですが、虎杖には「宿儺の器」としての適性があったようで、呪力を手に入れただけでなく宿儺の意思を抑え込むことにも成功しています。
呪術廻戦の概要
呪術廻戦は、人間の負の感情から生まれる「呪霊」との戦いを描いた漫画です。呪術師と呪霊のバトルシーンが見どころの一つとなっています。ダークファンタジーな世界線で、ホラー好きのみならず幅広い層から人気を集める作品です。2021年1月には累計発行2500万部を突破、2020年10月3日から2021年3月27日まで放送されたアニメ版も大人気を博しました。2023年にはアニメの第2期が放送されることも決定しています。
呪術廻戦のあらすじ
ある日、虎杖悠仁の前に呪霊が出てきました。呪霊に襲われている友人を助けるため、虎杖は「両面宿儺の指」を飲み込み呪力を手に入れます。「宿儺の器」となった虎杖は呪術規定に基づき死刑宣告を受けますが、最強の呪術師である五条に、今すぐ死ぬか、20本ある宿儺の指を全て取り込んでから死ぬかという選択肢を与えられます。祖父から、「お前は強いから人を助けろ」と伝えられていた虎杖は、呪術師となって、全ての宿儺の指を取り込むことを決断するのでした。
【呪術廻戦】存在しない記憶の正体や真相を考察
存在しない記憶の正体については、さまざまな考察がありました。2回とも戦闘中に発動されていること、存在しない記憶によって虎杖の都合のいい未来へと変わっていることから、虎杖に関係する人物の術式ではないかという説が有力視されていたようです。しかし、呪術廻戦の作者である芥見下々氏によって存在しない記憶の真相が明らかにされ、それらの説が覆されました。ここでは存在しない記憶の正体について考察されていた内容、および作者によって明らかにされた真相を紹介します。
存在しない記憶は宿儺の術式?
最初、呪術廻戦ファンの間では「存在しない記憶は宿儺の術式ではないか」という説が浮上していました。術式を持っていない虎杖に対し、五条が「宿儺を宿し続けていれば、そのうち宿儺の術式が使えるようになるはずだ」と述べていたためです。しかし、脹相が存在しない記憶を見た際には、宿儺は驚いた表情をしていたため、存在しない記憶が宿儺の術式であるという説は信憑性が低いと考えられています。
存在しない記憶は虎杖の祖父の術式?
「存在しない記憶が虎杖の祖父の術式である」という説もありました。その理由は、存在しない記憶が、虎杖がピンチに陥った際に発動していたためです。虎杖の祖父は虎杖に対し、「大勢に囲まれて死ね」という言葉を遺して亡くなっています。祖父が、孫を助け、敵とも仲良くさせることで自分の遺志を実現させようとしたのではないかと考えられていました。さらに、自分が死ぬという縛りを設けたことで術式を強化したのではないかという説も浮上していました。
存在しない記憶の発動条件はある?
存在しない記憶の発動条件についても考察されていました。虎杖がピンチに陥ること、虎杖が相手からの質問に対し相手の望む答えを述べること、この2つがファンの間で考えられていた発動条件です。確かに、東堂との戦闘でも脹相との戦闘でも、虎杖はボコボコにやられています。さらに、東堂からは「好みの女のタイプ」について、脹相からは「弟の最後の言葉」について質問されています。こういった共通点があることから、上記のような発動条件が考察されていました。
存在しない記憶に関して作者が明かした真相
呪術廻戦ファンの間でさまざまな考察がされていた存在しない記憶について、作者の芥見下々氏がテレビ番組にてその真相を明らかにしました。作者が語った真相とは、存在しない記憶は術式ではないというものです。作者は番組内で「東堂葵が見た記憶と脹相が見た記憶は、それぞれ別の理由によるもの」という内容の発言をしています。作中の描写から、東堂葵の場合は嬉しいあまりの妄想、脹相の場合は脹相自身の能力に起因するものではないかと考察されています。
脹相には弟のピンチを察知できる能力があります。脹相は元々、弟の仇を取るために虎杖と戦っていました。しかし虎杖にとどめを刺そうとした際、脳内に存在しない記憶が流れ込んできてしまい、戦闘を放棄しました。実は脹相と虎杖は血が繋がっており、自分の弟である虎杖が窮地に陥ったため、脹相自身の能力によって存在しない記憶を見てしまったのではないかという説が真相として有力視されています。
【呪術廻戦】存在しない記憶を脳内で見たキャラ
前述の通り、呪術廻戦作中で存在しない記憶を見たキャラは東堂葵と脹相の2人です。最終的には、2人とも虎杖の味方になっているのですが、一体どのような記憶が脳内に流れ込んできたのでしょうか?ここでは呪術廻戦作中で描かれた存在しない記憶の内容を紹介します。
東堂葵が見た存在しない記憶
東堂葵は姉妹校交流戦で存在しない記憶を見ています。虎杖がボコボコにやられても立ち上がるので、虎杖に興味が湧いた東堂はどんな女が好みか質問します。虎杖が「強いて言えば尻と身長の大きな女」と答えたことで、存在しない記憶が東堂葵の脳内に流れ込んできました。
その内容とは、虎杖と東堂が同じ中学で仲良く過ごしている記憶です。その記憶は、失恋した東堂を元気づけるため、虎杖がラーメン屋に誘ったりとかなり詳細なものでした。その記憶を見た東堂葵は涙を流し俺たちは親友だったんだなと述べました。その後、虎杖をブラザーと呼んだり、黒閃を教えるなど親身になって接しています。
脹相が見た存在しない記憶
脹相が見たのは、脹相と虎杖、殺されたはずの二人の弟と楽しく食卓を囲っている記憶です。記憶の中では、脹相のことをお兄ちゃんと呼んでいます。渋谷事変で脹相は、虎杖に対して弟が殺された時のことを聞きました。虎杖は泣いてたよと答えますが、脹相はそれに怒りボコボコにしてしまいます。とどめを刺す前に、先ほどの存在しない記憶を見て疑問に思いながらも戦場を離れます。脹相はその後、虎杖が自分の弟であることを認識して、虎杖の大きな戦力になるのです。
吉野順平も存在しない記憶を見た?
吉野順平も、存在しない記憶を見たような発言がありました。この人物はすでに亡くなっているのですが、その前に「ゆ…うじ…な…んで」と言葉を残しています。作中では、一度もゆうじと呼んだことがありません。そのため、読者からは、存在しない記憶を見たのではないかと考察されていました。作者によって存在しない記憶の真相が明らかにされた今、吉野順平がなぜ上記の発言をしたかは不明ですが、何かの伏線かもしれないという見方もあるようです。
【呪術廻戦】存在しない記憶が話題の虎杖の正体を考察
脹相の脳内に存在しない記憶が流れ込んできたことで、虎杖と脹相に血縁関係があるという説が有力視されるようになりました。脹相は呪詛師・加茂憲倫(その正体は羂索)によって生み出された呪霊と人間の混血児「受胎九相図」のうちの1体で、受胎九相図の中で唯一、加茂憲倫本人の血が与えられた存在です。一方、虎杖にも普通の人間では考えられないようなエピソードが多数あります。ここでは、虎杖の正体について、作中の描写を元に考察していきます。
虎杖の正体①身体能力の高さ
呪術廻戦の虎杖は、生まれつき人間離れした身体能力を持っています。それは50mを3秒で走る俊足や、砲丸投げで世界記憶を叩き出す腕力などです。最強の呪術師である五条にも、千年に一人の逸材と言わしめています。さらに、宿儺を取り込み呪力を手に入れてからは、体術に呪力を上乗せすることにも成功しており、その威力は特級呪霊にも致命傷を与えるほどです。こういった能力からも、虎杖が普通の人間ではないと考えられるようになりました。
虎杖の正体②宿儺を受肉できた
虎杖は、宿儺を取り込んでも死にませんでした。通常、普通の人間が宿儺の指を取り込むと、その毒性によって即死すると言われています。しかし、虎杖の場合は、死ななかったばかりか宿儺に精神を乗っ取られることもありませんでした。この事実から、虎杖が元々何らかの力を持っていた可能性が高いと考えられています。詳しくは次で述べますが、羂索が宿儺を受肉させるために虎杖を作ったという考察もあります。
虎杖の正体③両親の謎
虎杖の両親については謎に包まれていますが、原作にわずかに登場シーンがあります。赤ん坊だった虎杖を抱く父親に対し、祖父が「あの女はやめとけ」と忠告するシーンです。その直後に虎杖の母親らしき女性も登場しており、彼女の額には大きな縫い目がありました。羂索が体を乗っ取った人物(加茂憲倫、夏油)には同じような縫い目があることから、虎杖の母親も羂索に体を乗っ取られていたのではないかと考察されています。この考察が正しい場合、虎杖にも脹相と同じく羂索の血が入っているということになるのです。
【呪術廻戦】存在しない記憶に対する世間での評判や人気
作者が真相を明らかにしたことによって、東堂の見た存在しない記憶は、やはりただの妄想であった可能性が高いと考えられるようになりました。しかし、それ以前は、呪術廻戦ファンの間でさまざまな考察が浮上していたため、東堂に対する見方が変わったという人も存在しました。
存在しない記憶がきっかけで虎杖の兄として動くようになった脹相ですが、呪術廻戦のストーリーにはまだまだ不明な点も多く、虎杖と脹相が兄弟であると断定できない要素も残されています。しかし、二人が信頼し合っている様子を見て、「兄弟説を推したい」と述べる声もありました。
存在しない記憶については作者が「深い意味はない」という旨の発言をしていますが、ファンの中には「何かしらの意味があるはずだ」と深読みしている人もいました。呪術廻戦のストーリーには謎に包まれた部分も多く、存在しない記憶についても何らかの伏線であることを期待してしまうのかもしれません。
【呪術廻戦】存在しない記憶に関して作者が真相を明かしていた
ファンの間でさまざまな説が唱えられていた「存在しない記憶」ですが、作者の芥見下々氏によって術式ではないことが明らかにされました。しかし、存在しない記憶が虎杖の運命を変えるきっかけになっていることはまぎれもない事実です。特に脹相との関係については衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。呪術廻戦のストーリーには謎に包まれた部分が多く残されています。今後どのように真相が明らかにされていくのか注目していきましょう。
この記事のライター
エンゲツ
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