【呪術廻戦】祈本里香とリカちゃんの関係は?怨霊になった理由や生い立ちも
「呪術廻戦」に登場する特級呪術師の1人、乙骨憂太の幼馴染だった折本里香は11歳で死んでしまう、あまりに不幸な少女でした。「呪術廻戦」0巻でのエピソードは折本里香の乙骨憂太への想いが描かれています。特級過呪怨霊とされた彼女の真の姿を解き明かしていきましょう。
目次
【呪術廻戦】祈本里香とは?
「呪術廻戦」の前日譚「呪術廻戦」0巻(東京都立呪術高等専門学校)の主人公である乙骨憂太の幼馴染が折本里香です。物語の序盤、まだ11歳だった折本里香は乙骨憂太の誕生日に結婚の約束として婚約指輪をプレゼントします。そんな幸せな瞬間の後、乙骨雄太の目前で折本里香は交通事故によって死亡。その時から怨霊となって乙骨憂太に取り憑いてしまうのでした。以後、乙骨憂太に危害を加えようとするものに圧倒的な力でねじ伏せるようになります。
祈本里香のプロフィール
- 名前:折本里香(おりもとりか)
- 年齢:11歳(死亡時)
- 等級;特級過呪怨霊
- 出身地:宮城県仙台市
- 大好きなもの:乙骨憂太
- 嫌いなもの・乙骨憂太以外の人間(特に女性と年上男性)
- 大嫌いなもの:祖母の作った茄子の煮浸し
呪術廻戦の概要
「呪術廻戦」は芥見下々作、週刊少年ジャンプに連載中の大人気ダークファンタジーです。現在コミックはデジタル版を含め20巻まででで7000万部を突破。小説版・アニメ放送・劇場版・ホビーはもちろんのこと、舞台版やゲーム、USJのアトラクション、物産展とのコラボなど数多くのメディア展開で話題となっています。
呪術廻戦のあらすじ
常識はずれな身体能力を持つ高校生「虎杖悠仁」は特級呪物の封印を解いて危機に陥った先輩を救うため、呪霊の群がる校舎へと突入します。同行した呪術高専の伏黒までも危機に陥る中、虎杖は状況打開のために呪物「両面宿儺の指」を飲み込んでしまいます。なんとか危機を脱したものの危険な存在と判断された虎杖は、呪術高専の教師で最強の呪術師「五条悟」によって呪術高専に転入させられます。ここから呪術師たちと邪悪な呪霊・呪詛師たちの戦いが激化するのでした。
【呪術廻戦】祈本里香とリカちゃんの関係や正体
折本里香は交通事故で死亡した直後から乙骨憂太に怨霊として取り憑き、凄まじい力で他を圧倒してきました。「呪術廻戦」0巻の終盤で解呪され、成仏されたことになっているのですが「呪術廻戦」137話で乙骨を援護するリカちゃんの存在を暗示させ、その後の虎杖との戦いにおいて姿を現しました。これは一体どういうことなのか、詳しく考察していきましょう。ネタバレを含む内容なので「呪術廻戦」を未読の方はご注意ください。
ネタバレ①祈本里香・乙骨と夏油の戦い
「呪術廻戦」0巻において夏油傑は非術者を抹殺し、呪術師の世界を作るという目的のために東京と京都で百鬼夜行を実行すると呪術高専側に宣戦布告します。しかしこれはワナで、真の目的は特級過呪怨霊である折本里香を手に入れるために乙骨憂太を殺害することでした。乙骨を守る呪術高専1年生たちを撃破し乙骨を追い詰めたつもりの夏油でしたが、乙骨と里香の力の前に破れ去ることになります。
ネタバレ②特級過呪怨霊・祈本里香の解呪
夏油との戦いを終え仲間達との生存を確認して一息つく呪術高専1年の一行でしたが、乙骨は里香と一緒に逝く(死ぬ)約束を果たそうとします。その時、里香は生前の姿に戻り、乙骨と一緒だった6年間が幸せたったと告げ、乙骨に「あんまり早くこっちにきちゃダメだよ?」と伝えて昇天していきました。この場では里香は自らが怨霊になったのではなく、乙骨が「死んじゃダメだ」という呪いをかけたことにより怨霊になってしまったことが判明します。乙骨はそれだけの呪力を秘めた存在でした。
ネタバレ③祈本里香はその後「リカちゃん」として再登場?
「呪術廻戦」0巻のエピソード以後、「呪術廻戦」本編ではしばらく乙骨憂太の登場はなく、渋谷事変後の東京で再登場をはたしました。その際子供を襲う呪霊を倒しますが、リカちゃんがとどめを刺したような描写があります。この時点ではリカの姿はなく、乙骨にやりすぎを諌められるのみでした。乙骨のセリフからわかる通り、里香ではなくリカとなっている点に注目です。
ネタバレ④リカちゃんの正体や復活できた理由
「呪術廻戦」141話で顕現したリカちゃんは「呪術廻戦」0巻で登場した特級過呪怨霊の里香ちゃんと一見似ているものの、だいぶ姿が違います。その理由もそのはずで、リカは折本里香が成仏した後の乙骨に残された外付けの術式と呪力の備蓄だったことが178話で説明されました。リカちゃんとは里香が乙骨に残した自分の分身といったもの、あるいは里香のコピーだと考えられるのではないでしょうか。
【呪術廻戦】祈本里香の生い立ちや怨霊になった理由
折本里香は生前から悲惨で不幸な生い立ちでした。5歳の時に母親を、小学校入学前に父親を失います。病院で知り合って以来、乙骨憂太は折本里香の唯一の心の支えたっだのでしょう。交通事故の直後に怨霊となったのは乙骨憂太の影響なのですが、死んでも憂太と一緒にいれたことは、それまでの短い人生と比較して幸せな時間でした。
ネタバレ①両親を失った幼少期
「呪術廻戦」0巻の中での記述によると、折本里香の母親は彼女が5歳の時に原因不明の急死をしてしまいます。その後、小学校入学の2日前に父親と登山に行き、行方不明となって里香だけが救出されました。母親の不可解な死と父親の生死不明のまま行方不明となったことに、父方の祖母からは里香が2人を殺したと思い込まれてしまうのです。
ネタバレ②乙骨憂太との出会い
折本里香と乙骨憂太の出会いは、里香が父親と登山で行方不明になり、救出された後のことでした。折本里香が救出され検査のために入院した病院で、肺炎で入院していたのが乙骨憂太です。同い年ゆえに打ち解けるのも早かったのでしょう。それぞれ病院を退院後、同じ小学校に復学しています。ここより5年ほど、2人は仲良く過ごしたことは想像に難くありません。
ネタバレ③父方の祖母の元へ
父親との登山で行方不明となり救出された後、折本里香は父方の祖母に引き取られることになります。前述したように祖母は自分の息子とその妻が里香によって殺されたと強く思い込んでいたと「呪術廻戦」0巻に記述されています。折本里香が冷遇されていたことは容易に想像がつくでしょう。折本里香の大嫌いなものが祖母の作った茄子の煮浸しという理由も納得できます。また乙骨へのプレゼントとして祖母のタンスから指輪を勝手に持ち出した理由も理解できるのではないでしょうか。
ネタバレ④交通事故で死亡し特級過呪怨霊になる
「呪術廻戦」0巻の第1話において交通事故で頭を潰され死亡した折本里香は、乙骨憂太の目前で怨霊となります。大きくなったら結婚をしようと約束した直後の出来事でした。なお作中で五条悟は特級過呪怨霊である里香を出自不明と語っています。呪術師の家系でもない女児の呪いが街1つ消しかねないほどの力を持つ理由が序盤では不明でした。
【呪術廻戦】特級過呪怨霊・祈本里香の強さや能力
「呪術廻戦」0巻の時点で夏油傑が欲していた里香の力はどれほどのものでしょうか。乙骨との戦闘時、夏油は里香の力に対して変幻自在、底なしの呪力の塊と目しています。また夏油は呪いの女王とも評価していました。夏油の野望に不可欠な力だと推測できる里香の強さと能力を観察していきましょう。
祈本里香の強さ①術式コピー
術式コピーは他の術者の術式を模倣する能力で、乙骨が「呪術廻戦」0巻での対夏油戦から使っている術式です。初めて使った時は狗巻棘の呪言をコピーし夏油を驚かせています。渋谷事変後の死滅回遊編でもドゥルブ・ラクダワラ、烏鷺亨子の術式をコピーして石流と戦いました。発動条件はさまざま考察されていますが、里香及びリカから呪力を供給されて発動している可能性もあります。
祈本里香の強さ②底なしの呪力
「呪術廻戦」0巻で乙骨と夏油が対峙した際、夏油は里香を底無しの呪力の塊と表現していました。夏油の企みを成就するのに十分な呪力を持っているであろうことがわかります。なお折本里香解呪後に登場したリカも無尽蔵の呪力を持っていることが説明されていました。ただしリカの場合は里香の指輪により乙骨と連結して5分のみ完全顕現できるので、その間だけ呪力を乙骨に供給するに留まります。
祈本里香の強さ③反転術式
回復術である反転術式を使えるのはごく限られた存在で、他人への回復にも使えるのは家入、宿儺、乙骨のみです。「呪術廻戦」0巻では夏油によって重傷を負った狗巻と真希に対し、乙骨が反転術式で回復させていました。後に本編で虎杖悠仁と戦った時には乙骨自らが虎杖を葬り、直後に反転術式で蘇生させています。乙骨が呪術を学んで短時間にこれだけの能力を使える理由は里香にあるのかもしれません。
【呪術廻戦】祈本里香の声優
「呪術廻戦」の前日譚「呪術廻戦」0巻は映画「劇場版 呪術廻戦0」として2021年12月24日から公開されました。当時の注目は乙骨憂太と折本里香の声優が誰になるかという点だったことでしょう。なお乙骨憂太役はエヴアンげリオンシリーズの主人公・碇シンジ役で有名な緒方恵美さんで、折本里佳役は人気声優の花澤香菜さんでした。
祈本里香の声優は「花澤香菜」
「劇場版 呪術廻戦0」で幼少期からの折本里香と特級過呪怨霊の里香を演じるのは、人気声優の花澤香菜さんです。子供と怨霊という同一なのに相反するような役柄を演じ分ける実力を問われるキャラでしたが、花澤香菜さんは見事に2役を演じ切りました。声優だけでなく俳優や歌手としても活躍されています。
花澤香菜のプロフィール
- 名前:花澤香菜(はなざわかな)
- 職業:声優・俳優・歌手
- 愛称:香菜ちゃん・香菜たん・はなざーさん・ざーさん
- 出身地:東京都
- 生年月日:1989年2月25日
- 血液型:AB型
- 所属事務所;大沢事務所
- 配偶者:小野賢章(2020年より)
花澤香菜の主な出演作品
2003年から声優と活動している花澤香菜さんのデビュー作は「LAST EXILE(ホリー・マドセイン)」で以降の代表作は「ゼーガペイン(神凪了子/カミナギリョーコ)」「ひぐらしのなく頃に解(智美)」「機動戦士ガンダムAGE(ロマリー・ストーン)」「君の名は。(ユキちゃん先生)」「GODZILLA(ユウコ・タニ)」「ポケットモンスター(コハル他)」「うる星やつら(ラン)」などが挙げられます。子役時代にはバラエティ「やっぱりさんま大先生」やドラマ「ガッコの先生」などにレギュラー出演していました。
【呪術廻戦】祈本里香に対する世間での評判や人気
折本里香の持つ魅力とはなんでしょう。可愛さ?可憐さ?それとも不気味さや威圧感でしょうか。複雑な魅力を持つ折本里香は「呪術廻戦」ファンからどのように受け止められているのでしょうか?
作中で持論を述べた五条によれば、愛というものほど歪んだ呪いはないとのことでした。でも折原里香にとってその愛という歪んだ呪いが純愛ならば本望なのかもしれません。もちろんその相手が乙骨憂太なのは間違いないでしょう。
漫画版やテレビアニメ版と比べるものではありませんが、劇場版は違う雰囲気を醸してくれます。原作を捕捉しつつ間を埋めてくれる表現があるもので、悲しくともホッとできる里香ちゃんの解呪がより劇的に感じられるシーンへと昇華したと感じさせてくれました。
あまりに不憫な一生を突然終えてしまった折本里香でしたが、怨霊となって(してもらって)乙骨のそばで6年過ごせたことは何よりの救いだったのでしょう。だからこそ里香は成仏してくれたのかもしれません。
【呪術廻戦】祈本里香とリカちゃんには謎が多かった
折本里香とリカちゃんについて見てきましたが、折本里香にもリカちゃんにもまだ謎が残ったままです。折本里香の母親の死因、父親の行方、術式「里香」と「リカ」の違いなど数々の未解明な謎があります。「呪術廻戦」の物語が進めば回収される伏線となっているものもあるかもしれませんが、謎のままとなる事物もあるでしょう。それもまた「呪術廻戦」を楽しむ要素かもしれません。
この記事のライター
zedafenrir
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