【ハンターハンター】貧者の薔薇(ミニチュアローズ)とは？モデルや名前の由来を紹介

まずはハンターハンターにおける貧者の薔薇（ミニチュアローズ）がどのようなものなのかについてまとめていきます。様々な念能力者や人並み外れた身体能力をもつキャラクターが揃っているハンターハンターの中でも、桁外れの強さを持っていた貧者の薔薇はどんなものだったのでしょうか？また、貧者の薔薇が出てくるハンターハンターという作品についてもここでおさらいをしていきます。

貧者の薔薇はハンターハンターに出てきた爆発型の大量破壊兵器です。超小型で低コスト、そして超威力の3拍子を揃えているのが特徴で、特に破壊力は凄まじく首都中心部で破裂した時には11万人もの命を奪う事件が発生したこともあります。ハンターハンター作中ではアイザック＝ネテロがキメラアントの王メルエムの討伐のために最終手段として持ち込みました。

ハンターハンターは冨樫義博によって週刊少年ジャンプに連載されている少年漫画です。少年漫画とは思えないダークな世界観と残酷な描写が注目され、2021年11月までに累計発行部数が7900万部を突破し一躍世界的人気作品になりました。本作は休載が長く続いていることでも話題になっていますが、ジャンプ漫画の中では『ワンピース』に次ぐ長寿作品として記録されています。

くじら島に住んでいた少年ゴン＝フリークスは、キツネグマに襲われたところを青年カイトに助けられます。そこでカイトから亡くなっていたと思っていた父親ジンが生き残っていたこと、それも手練れのハンターとして活躍している事実を知らされるとゴン自身もハンターに興味を持つようになりました。そうして故郷を旅立つ時がやってくると、そこからゴンのハンターを目指す旅路が始まっていくのでした。

ここからはハンターハンターにおける貧者の薔薇のモデルや名前の由来についてまとめていきます。貧者の薔薇は爆発による破壊力が目立っていますが、その特性を持っているもの、もしくは近しいものが現実にもあることで話題になっています。

貧者の薔薇のモデルについては多くのハンターハンターファンによって様々な考察がされています。貧者の薔薇は小型でありながら非常識的な破壊力を秘めており、その上コストも低いためテロリストたちも悪用しやすいという特徴を持っていますが、そんな特徴と似て非なるものが現実にも幾つか存在しておりそれがモデルだろうと予想されています。ここではモデルとして有力なものを2つ、考察理由と共に紹介します。

戦闘機から落とされた核兵器はとても広い範囲に及ぶ爆発を起こすほどの非常識的な威力を持っていました。遥か上空まで立ち昇る黒煙が特徴的な核兵器ですが、その点においても貧者の薔薇と似ているところがあり、一部の国では製造を一切禁止しているところがあるのも共通点となっています。

ハンターハンター作中にて、貧者の薔薇の爆風が毒であることが説明されており、その毒を受けた人が死体となるとその死体から更に新しい毒が放出され伝染していくという設定が明かされています。この特徴は現実世界にある放射能と一致している部分が多く、モデルになっている可能性が高いとされています。

貧者の薔薇は爆発した時、空高く舞い上がった黒煙に薔薇の形が浮かび上がっている描写がされています。また、貧者という言葉は貧しい人、貧乏人という意味を持っていますが、これは爆弾を製造するために必要となるコストが限りなく低いことが関連付けられているだろうと推測されています。

ここからはハンターハンターにおける貧者の薔薇を使ったネテロについてまとめていきます。貧者の薔薇を使用したのはネテロでしたが、貧者の薔薇を使用したタイミングにはしばしば疑問が残されています。ここではネテロのプロフィールを確認すると共に貧者の薔薇を使用するに至った経緯や理由などについて解説していきます。

本名アイザック＝ネテロはハンター協会の会長であり心源流拳法の師範でもあります。見た目は老人ながら正確な年齢は不詳。ハンター試験のトラブルをすぐに解消したりする真面目さを持つ反面、キルアやゴンにちょっかいをかけることが多かったりメルエムの上から目線の言葉遣いに苛立ったりと茶目っ気のある性格でもあります。ハンターハンター作中ではメルエムを倒すため貧者の薔薇を使用した張本人でした。

ネテロはメルエムとの戦闘にて、自分の心臓が止まった瞬間に貧者の薔薇を爆発させるよう仕込んでいました。実は貧者の薔薇には起爆スイッチに細工をしておくことで、ネテロの心臓が止まる時に自動で爆発するように用意していたのです。戦闘を行う際も核兵器の実験場を戦う場所に選んでいたりしていたことから、ネテロは周りに被害が及ばないようこのような細工をしたと理由が考えられます。

貧者の薔薇を使用したネテロでしたが、その使用は苦肉の策、つまり最後の手段として使われていました。ハンター協会の会長でもあるネテロが命をかけてそれを用いたことには相応の理由があると考えられています。ここではネテロが貧者の薔薇を使った背景や理由について細かく見ていきます。

キメラアントの討伐についてはすべての責任がハンター協会に丸投げされていたという背景があります。キメラアントは強大な敵ながらも、当時襲われていた国がNGLと東ゴルトー共和国という小国だったため、世界的に見ると大きな被害ではありませんでした。そんな些細なことに軍を向かわせる国がいるはずもなかったため、ハンター協会の会長であるネテロにキメラアントの一件がすべて押し付けられていたのでした。

ネテロはある時、メルエムの護衛軍であるネフェルピトーを遠目から見つけますが、その時にピトーから強いオーラを感じ取ったのか「あいつワシより強くね？」と言葉を残しています。この時既にネテロは自分が護衛軍よりも強いであろうキメラアントの王に勝てないことを悟っていた可能性が高く、まともに戦っては何もできないと思い至ったのかもしれません。

ここからはハンターハンターにおける貧者の薔薇の強さや性能についてまとめていきます。人間や種族の限界を超えたような存在メルエムに対して、ネテロが最終兵器として使用した貧者の薔薇でしたが、その破壊力や秀でている特徴などについてここで詳しく見ていきます。

貧者の薔薇はかなり小型であることが記されています。実際の大きさについてはハンターハンター作中でも描かれていませんが、ネテロの百式を見切るほどの洞察力及び観察力を持っていたメルエムでも、爆発するその時が来るまでその正体を見抜けませんでした。また、ネテロが爆弾を心臓に仕掛けていたことからペースメーカーほどの大きさだった可能性もありますが、いずれにせよ実際の大きさは定かではありません。

貧者の薔薇は技術さえ確立されれば低予算で製造することができる代物です。具体的な数字などは作中で描かれていませんが、アニメ版ではテロリスト組織が敵国の首都内で使用し、多くの犠牲者を生みだした事件を起こした様子が描かれています。そこに出てくるテロリストの見た目や武装からして明らかに金を持っていない貧困者、難民と思われる人が使用していたことからかなりの低コストであることが伺えられます。

超小型であり低コストでもある貧者の薔薇ですが、それ以上に爆発時の威力が凄まじく大きな特徴にもなっています。爆発が起きた時の描写には半径数キロを吹っ飛ばし、荒野が一瞬でマグマの大陸と化し空には特大な黒煙を生み出していました。実際に爆発を受けたメルエムも四肢が吹き飛び全身が真っ黒に焦げて倒れていたことから威力は絶大なものであると言いきれそうです。

これまで貧者の薔薇の強さや特徴、名前の由来やネテロが使用した理由などをまとめてきました。見る者すら恐怖させそうなほどの強さを誇る貧者の薔薇でしたが、その存在に対してハンターハンターを愛読しているファンの間ではどのような印象を持たれているのでしょうか？ここでは貧者の薔薇に対する世間での評判や人気について見ていきます。

貧者の薔薇の強さについてはハンターハンター世界において最強だろうと思う人がとても多かったです。圧倒的な強さを持つメルエムに対して唯一倒せる手段が貧者の薔薇だっただろうと語る人も多く、ほとんどのファンが絶対な存在であると認識しているようです。

貧者の薔薇を使ったことによってネテロのことを好きになったという人もいました。キメラアントの討伐のために自爆を選んだネテロの覚悟に感動したという感想もあり、貧者の薔薇を通じてネテロの評価が全体的に上がっているようでした。

貧者の薔薇の存在からハンターハンターの世界がとても恐ろしいものではと解釈している人もいました。小型で低コスト、その上威力が絶大という兵器が存在している世界にはあまり住んでみたいとは思えないでしょう。それだけ貧者の薔薇は恐怖を体現したような存在になっていました。

とてつもない威力を誇っている貧者の薔薇はハンターハンターにおいてメルエムを死の手前まで追い詰めるほどの強烈な兵器であり、その後の物語を左右するほど大きな存在でした。高い人気を誇るキメラアント編ですが、貧者の薔薇を意識して読んでみるとまた違った面白さがあるかもしれませんので、気になった方はぜひハンターハンターを読み返してみましょう。