【ハンターハンター】シャウアプフの最後が悲惨?死因や人物像を徹底調査
『ハンターハンター』のシャウアプフはキメラアント編の終盤において衝撃的な最後が描かれたキャラの1人であり、その死には様々な考えが出てきています。そんなシャウアプフの最後について、詳しい死因やそこに至るまでの過程、キャラとしての人物像などをまとめました。
目次
シャウアプフとは?
『ハンターハンター』のシャウアプフはキメラアント編から登場する人物であり、他に負けず劣らずのキャラクター性を持っています。
シャウアプフのプロフィール
『ハンターハンター』のシャウアプフは王の直属護衛軍の1人であり、蝶のような羽と触角があるキメラアントです。タキシードのような服装であり、バイオリンを嗜んでいます。その点からすれば顔が整った男性ですが、感情的な一面を見せる時は顔を大きく歪ませたりすることもあるため、ファンからは残念なイケメンと言われることもあります。
ハンターハンターの概要
集英社の『シャンプ・コミックス』として発売中の原作『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』は冨樫義博による少年漫画です。ジャンプ作品らしい能力バトルや友情が描かれる一方で、少年漫画らしからぬ残酷な描写やシリアスな展開があることから幅広い世代から人気を集めています。
ハンターハンターのあらすじ
主人公のゴン=フリークスは12歳の時にハンター試験に挑み、父親のジンと同じハンターになります。そこからジンの消息を友人のキルア=ゾルディックと共に探し始め、その過程でプロハンターの必須条件である「念」の存在を知り、修行を経て習得に至りました。そして、ジンの一歩手前でたどり着きましたが、実際に現場に現れたのはかつてゴンにハンターという職業を教えたカイトという男で……?
シャウアプフの最後が悲惨?最期や死因を考察
『ハンターハンター』のシャウアプフは作中で描かれた最後が悲惨であると言われることがあります。そんなシャウアプフの最後について死因などを見ていきましょう。
シャウアプフの最後や死亡シーン
シャウアプフの最後は体から血が流れて出して、その原因がわからないままに死んでいくというものでした。その直前には行動を共にしていたモントゥトゥユピーもいきなり死んでおり、シャウアプフが困惑する姿が描かれていました。
シャウアプフの死因は毒?
シャウアプフの死因はその後に王であるメルエムの死因にもなっている毒でした。この毒はメルエムがネテロとの戦っていた際、ネテロがやられる前に自らの体に仕込んだ小型の爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を起動させたことで散布されました。
シャウアプフが毒に侵されたのはなぜ?
メルエムは貧者の薔薇(ミニチュアローズ)の爆発で体をほどんど失いかけますが、駆け付けたシャウアプフとモントゥトゥユピーが細胞を分け与えることで復活を果たします。しかし、爆発と共に散布された毒はメルエムの体に浸食しており、最初に接触したシャウアプフとモントゥトゥユピーにも毒が感染していました。その事実をメルエムすら知らないことからシャウアプフも何も分からない最後になったのです。
シャウアプフの人物像や念能力・強さ
『ハンターハンター』のシャウアプフの最後についてはそれまでの言動から様々な感想を抱く人がいます。そんなシャウアプフの人物像と共に作中で使用した念能力とその強さを見ていきましょう。
シャウアプフの人物像や性格
シャウアプフはキメラアントの中でも王に対する忠誠心がひときわ高く、その反面、キメラアントとしての迷いがない堂々たる王の理想像を抱いています。そのため、王が関わることで情緒不安定に見えてしまうほど激情的です。一方、通常時は相手を見下したり煽ったりすることがあります。
シャウアプフの名前の由来
シャウアプフの名前の由来については作中だと明確に言及されていませんが、王や他の直属護衛軍の名前の造りからある程度予想されています。シャウアプフの場合はエジプト神話の神である「シュウ(シャウ)」とフランスの絵本『カロリーヌとゆかいな8ひき』に登場する「しろねこのプフ」を合わせたものと言われています。
シャウアプフの念能力
シャウアプの念能力は直接的な強さはありませんが、非常に厄介な効果を持っていました。また、作中で能力名は出ていませんが、対象を繭に入れることで、人間であった場合は対象をキメラアント化させ、念能力を付与させる能力もシャウアプフのものであると見られています。
麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)
「麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)」は鱗粉を撒くことでその範囲内の相手へ催眠をかけられる能力です。また、シャウアプフからは鱗粉によってオーラの流れを見られるようになっており、それによって相手の感情をある程度推測できるようになります。
蠅の王(ベルゼブブ)
「蠅の王(ベルゼブブ)」はシャウアプフ自身を様々なサイズの「蠅」に分裂させる能力です。現実の蠅ほどの小さなサイズにすることも可能で、広範囲まで意識を共有しながら分身を行き渡らせられますが、司令塔としての本体はある程度の大きさを保つ必要があり、小さくする程1匹辺りのパワーは弱くなります。また、麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)を使用中はこの能力を使用できません。
シャウアプフの強さを戦術から考察
シャウアプフは作中だと裏で暗躍することが多かったため、戦闘回数自体は少なくなっており、その戦闘も直接ぶつかり合うことはありませんでした。そんな戦いの中からシャウアプフの強さを考察していきます。
考察①モラウとの戦い
モラウとの戦いではモラウが足止めを目的としており、シャウアプフを念能力によって拘束しようとしました。しかし、シャウアプフはこれを蠅の王(ベルゼブブ)で分裂することで回避し、モラウの念能力の元となるキセルを奪っています。そのままシャウアプフは王の元へ向かったため、決着は付きませんでしたが、実質的に念能力を封じたことから戦いが続いても勝利していた可能性が高いと言えます。
考察②キルアとの戦い
キルアとの戦いではシャウアプフの分身がキルアの雷の念能力「神速(カンムル)」によって破られていました。この時の分身は4分の1程度の強さしか発揮できませんでしたが、シャウアプフ自身は完全な状態でもその時点のキルアの強さに叶わないと判断していました。このことからシャウアプフは搦め手を使える相手には強く出られますが、純粋な強さはそれほどでもない可能性が考えられます。
シャウアプフの声優
シャウアプフは2011年から放送されたアニメ『ハンターハンター』のキメラアント編にも登場しており、声が付いています。そんなアニメにおけるシャウアプフの声優について見ていきましょう。
シャウアプフの声優は「羽多野渉」
アニメ『ハンターハンター』でシャウアプフ役になったのは羽多野渉さんです。アニメでも感情と表情豊かに動き回るシャウアプフを場面に合わせたテンションで演じています。
羽多野渉のプロフィール
羽多野渉さんは長野県出身で1982年生まれの声優・歌手です。声優としてはアミューズの開催したオーディションで合格したことから特待生として声優学校に通い、その在学中の2012年にデビューを果たしています。その後は2008年に第2回声優アワードの新人男優賞を受賞するなど徐々に活躍の幅を広げていきました。また、2018年には同じ声優の橋本まいさんと結婚しています。
羽多野渉の主な出演作品
羽多野渉さんの主な出演作品としては『FAIRY TAIL』のガジル・レッドフォックス、『這いよれ! ニャル子さん』の余市健彦、『パパのいうことを聞きなさい!』の瀬川祐太、『ヨルムンガンド』のルツ、『ダイヤのA』の増子透、『黒子のバスケ』の実渕玲央、『ハマトラ』のムラサキ『信長の忍び』の織田信長『ユーリ!!! on ICE』のギオルギー・ポポーヴィッチ、『僕のヒーローアカデミア』の心操人使などがあります。
シャウアプフと同じ直属護衛軍の念能力や最後
『ハンターハンター』のシャウアプフが属する王の直属護衛軍の残り2人も作中ではそれぞれの最期を迎えています。そんな2人の念能力や最後についても見ていきましょう。
ネフェルピトーの念能力や最後
ネフェルピトーは王の直属護衛軍の中でも最初に登場した猫型のキメラアントです。王に対する忠誠心はありますが、理想を抱くシャウアプフとは違って、現在の王たるメルエムそのものに付き従っていました。
ネフェルピトーの念能力
ネフェルピトーは特質系の能力者であり、念能力としては念で具現化させた人形を相手に憑けて操作できます。また、名前付きの能力としては念人形によって生物の修復や改造が行える「玩具修理者(ドクターブライス)」と念人形で自らを操ることで全力を出す「黒子舞双(テレプシコーラ)」を使用しています。
ネフェルピトーの最後
ネフェルピトーは玩具修理者(ドクターブライス)によってカイトを蘇らせることはできず、カイトは既に死んだとゴンに伝えたことで、ゴンを覚醒させるきっかけを作りました。それに対して王に危険が及ぶと判断したネフェルピトーは黒子舞想(テレプシコーラ)で対抗しようとしますが、急成長した姿のゴンに圧倒されて最期を迎えます。
しかし、このゴンの攻撃は命をかけた行動であり、その殺意が自分に向けられたことが分かったネフェルピトーは王に危害が及ばないとわかり、安堵していました。その後、ネフェルピトーの死体は死後強まる念によって黒子無想により強制的にゴンへ襲い掛かりましたが、キルアの乱入によりゴンは助けられ、ゴンによって完全にトドメを刺されました。
モントゥトゥユピーの念能力や最後
モントゥトゥユピーは王の直属護衛軍の中で最後に誕生しており、人間では魔獣を元にしたキメラアントです。王に対してはキメラアントの本能として従っていましたが、戦闘を重ねるうちに感情を得てゆき、メルエムに対しても本能以外の面で忠誠心を覚え始めていました。
モントゥトゥユピーの念能力
モントゥトゥユピーの強化系の念能力であり、具体的な能力名は出ていませんが体を様々な形状に変えられる能力を持っています。作中では禍々しい生き物と共にショットガンのような銃口が生える、下半身が馬のような4本足に変化する、翼や腕の本数が増えるなど、変形自在の変化を見せています。
モントゥトゥユピーの最後
モントゥトゥユピーはシャウアプフと共に王へ細胞を分け与えたため、体が小さくなってしまいました。そして、その際に貧者の薔薇(ミニチュアローズ)の毒に感染しており、王の拠点である宮殿に戻った際、血を吐きながらそのまま最期を迎えました。シャウアプフより先に息絶えたのは体が小さくなったことで毒の回りが早くなった可能性が考えられます。
シャウアプフの最後に対する世間での評判や人気
ここでは『ハンターハンター』のシャウアプフの最後について世間での評判をまとめていきます。キメラアントの王や直属護衛軍はそれぞれ衝撃的な最期を迎えていますが、シャウアプフは読者の見方によって大きく異なるようです。
シャウアプフの最後はメルエムやネフェルピトーなどと比べても救いがないという意味で悲惨だったと見る人がいました。毒を受けてからのシャウアプフはメルエムが理想から離れてしまったことを実感しながら、それをどうすることもできず最期を迎えており、それがあまりにも呆気なかったと感じたようです。
一方で、シャウアプフキメラアントのとしての本質を最後まで失わないままでいたことで良いキャラだったと評価する人もいます。他のキメラアントは少なからず人間が混じったことで悩みや迷いが生じていましたが、キメラアントらしいシャウアプフのまま最期を迎えたのは幸せだったという考え方もあるようです。
シャウアプフが悲惨な最期を迎えたこと自体に魅力を感じている人もいました。作中でやりたい放題していたからこそ、可哀想な最後になるのは因果応報でもあり、シャウアプフに相応しい最後であるという意見も出ています。
シャウアプフの最後は悲惨だった
『ハンターハンター』のシャウアプフの最後は貧者の薔薇(ミニチュア・ローズ)の爆発を受けた王のメルエムから毒が感染し、自分の理想を果たせぬまま最期を迎えるという悲惨なものでした。その最後に関しては様々な意見が出ており、キメラアント編という物語を考えさせる要素になっています。そんな視点でシャウアプフの作中の言動を見ると、新しい発見があるかもしれません。
この記事のライター
十文字猛
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