【ハイキュー】黒尾鉄朗は最強のレシーバー？研磨との関係や声優を調査

『ハイキュー!!』の黒尾鉄朗は、音駒高校3年5組の生徒です。誕生日は11月17日で、バレー部では主将を務めています。身長は187.7cmあり、体重は75.3kgです。トサカのような特徴的な髪型をしていますが、これはただ寝癖が取れないだけです。愛称は「クロ」で、好物はサンマの塩焼きです。

音駒高校は東京の都立高校で、全国大会にも出場したことがある強豪校です。通称は「ネコ」で、烏野高校との試合は「ゴミ捨て場の決戦」と呼ばれています。音駒高校は天才と呼ばれるような派手な選手はいませんが、とにかく守備力に優れています。1人1人の能力も高く、プレー全体に穴がありません。烏野との交流はしばらく途絶えていましたが、武田一鉄の説得により交流が復活しました。

ハイキューは高校の男子バレー部をメインに描いたスポーツ漫画で、週刊少年ジャンプで連載されていました。連載されていた時期は、2012年の12号から2020年の33・34合併号までです。作者は古館春一さんで、ハイキューが2つ目の連載作品となります。作者自身がバレー経験者であるため、基本的には現実にあるプレーをもとに描かれています。

幼かった日向翔陽は、当時の烏野高校バレー部のエースに憧れてバレーを始めました。中学のバレー部はろくに部員も集まらず、ようやく試合に出場できたのは3年のときでした。しかし、その試合で強豪校相手に惨敗し、相手チームの影山飛雄からは辛辣な言葉をかけられます。日向は影山にリベンジを誓い、烏野高校のバレー部に入ります。しかし、そこには当の影山の姿もありました。2人はケンカをしながらともに成長し、全国目指して突き進むのでした。

ハイキューの黒尾鉄朗のポジションはミドルブロッカーですが、ブロックだけでなくレシーブにも定評があります。音駒高校で最もレシーブが上手いのはリベロの夜久衛輔ですが、黒尾のレシーブは夜久に次ぐ上手さです。もちろんブロッカーとしての能力も高く、リードブロックの名手でもあります。ジャンプサーブやアタックも優れており、まさにオールラウンダーだといえるでしょう。

ハイキューの黒尾鉄朗は責任感があり、主将らしく面倒見の良い人物です。普段はお茶目な性格をしていますが、どこか掴みどころのないキャラでもあります。他校の生徒からは胡散臭いといわれることもありますが、チームメイトからの信頼は厚く頼りにされています。

パニーニとはイタリア発祥の料理ですが、黒尾鉄朗のパニーニ事件とは一体何でしょうか？事の発端は、作者の古館春一さんが公式Twiterに上げた、ひとつのイラストでした。このイラストには、梟谷の木兎光太郎と伊達工の青根高伸が描かれていました。木兎は青根にいろいろと話しかけますが、人見知りの青根はまったく喋ろうとしません。木兎は青根がロシア人ではないかと思い、赤葦京治にロシア語を知っているか尋ねます。

喋れないと返答する赤葦でしたが、そこに黒尾が割り込んでひと言「パニーニ」とだけ言います。パニーニが挨拶かと思った木兎ですが、パニーニはイタリア料理だというツッコミを聞いて、「ふざけんな」と黒尾に怒るのでした。このイラストはファンの間に広がり、「黒尾鉄朗のパニーニ事件」と名付けられました。

ハイキューの黒尾鉄朗と孤爪研磨は、小学校からの幼なじみの関係です。黒尾の一家が孤爪の家の隣に越してきたことから、2人の関係は始まりました。そして、孤爪は黒尾から誘われ、バレーを始めるのでした。黒尾と孤爪は学年は違いますが、「クロ」「研磨」と呼び合う仲の良い関係です。同じ音駒のバレー部に入った2人ですが、孤爪は部内の上下関係にうんざりして退部しようとします。黒尾はそんな孤爪を説得して、バレー部に留まらせたのでした。

ハイキューの黒尾鉄朗と夜久衛輔は、同じバレー部の同級生です。黒尾は中学時代に夜久のいる中学にボロ負けしたことがあり、夜久にも恨みを抱いていました。しかし、夜久のほうは黒尾のことを覚えておらず、2人は入部早々衝突することになります。食べ物から女の子の好みまでことごとく正反対な2人でしたが、「全国制覇」という目標だけは同じでした。バレーに対する想いは一緒だと理解した2人は、良きライバルとして音駒バレー部を支えてきました。

ハイキューは高校時代の話がメインですが、キャラたちのその後の進路についても少し触れられています。そのままバレーを続けてVリーグへ進んだキャラもいれば、バレーとはまったく違う進路へ進んだキャラもいます。そんな中、黒尾鉄朗が選んだ進路は、なんと「日本バレーボール協会競技普及事業部」というものでした。読者も驚いた意外な進路でしたが、黒尾がこの進路を選んだことには理由がありました。

黒尾はバレーボール協会に就職して、バレーのネットを下げることを目標としていたのです。黒尾は小学校時代にバレーボールチームを見学に行ったとき、たまたま猫又監督と出会います。背が低くてスパイクが打てないと言う黒尾に、猫又は「ネットを下げればいい」と言います。猫又がネットを下げてくれたおかげでスパイクを打つことができた黒尾は、バレーの楽しさにハマります。このことから黒尾は、多くの子どもたちにまずはバレーの楽しさを知ってほしいと思っていたのです。

ハイキューのアニメ版では、黒尾鉄朗の声を声優の中村悠一さんが演じていました。中村悠一さんは低音のイケメンボイスが人気の声優さんで、ミステリアスな黒尾の雰囲気にもぴったりでした。ハイキューの黒尾はもともとかっこいいと評判のキャラですが、中村悠一さんの声でさらに魅力が増したようです。

声優の中村悠一さんは、1980年2月20日生まれのB型です。出身は香川県木田郡庵治町で、現在の高松市に当たります。もともと声優志望で上京し、代々木アニメーション学院に入学しました。卒業後は東京ドラマハウス、トリトリオフィス、シグマ・セブンなどの事務所を経て、現在ではインテンションに所属しています。声優デビューした作品は、2001年に発売されたOVAの『D+VINE[LUV]』です。

声優の中村悠一さんは、『電脳冒険記ウェブダイバー』のグリフィオン、ライガオン役で、初めてテレビアニメにレギュラー出演しました。2007年には『おおきく振りかぶって』で阿部隆也を演じ、声優としての知名度が上がりました。それ以降の主な出演作品と担当キャラは、『CLANNNAD-クラナド-』の岡崎朋也、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂京介、『おそ松さん』の松野カラ松、『呪術廻戦』の五条悟などです。

こちらの名言は、黒尾鉄朗が同じチームの灰羽リエーフに言ったセリフです。リエーフは梟谷学園高校との試合で不甲斐ないプレーをしてしまい、落ち込んでいました。リエーフは観客からキャーキャー言われる選手になりたいと思っていましたが、そんなリエーフに黒尾はチームワークの大切さを説きます。このセリフにもまだいまいちピンときていないリエーフでしたが、その後、チームワークの大切さを理解して新たな成長を遂げるのでした。

黒尾鉄朗のいる音駒高校バレー部は、烏野高校バレー部とは因縁のライバルでした。しばらくは対戦がない状態でしたが、数年ぶりに練習試合で対戦が叶います。黒尾鉄朗は烏野との試合前、円陣を組んだメンバーたちをこの名言で鼓舞しました。この名言にある「脳」とはセッターの孤爪研磨のことで、ボールをセッターまでうまく繋げという意味だと考察できます。当の孤爪は「恥ずかしいからやめよう」と言いますが、他のメンバーはこの名言を気に入っているようでした。

いつもは飄々としている黒尾鉄朗ですが、この名言には負けた試合への悔しさがにじみ出ています。黒尾は烏野の澤村大地とインターハイ予選について話しているとき、東京のベスト8になったことを褒められます。しかし、黒尾は特に喜ぶでもなく、さらりとこの名言を口にしました。常に上を目指しているからこそ出てきた名言ですが、このセリフに澤村も同意していました。ハイキューに登場するキャラたちの、バレーに対する想いが伝わってくる名言です。

黒尾鉄朗のポジションはミドルブロッカーですが、彼はブロックだけでなくレシーブの実力も高い選手です。レシーブもブロックも上手い黒尾のようになりたいと、憧れを抱くファンもいました。黒尾のしなやかレシーブが好きな人は非常に多く、黒尾がレシーブをするシーンは原作でもアニメでも人気があります。

黒尾鉄朗は高校卒業後、日本バレーボール協会に就職しますが、この進路がまさに黒尾らしいと評判でした。高校時代から「個」ではなく「チーム」を大切にしてきた黒尾だからこそ、今度はバレーボール界全体のために動くことを決めたのでしょう。黒尾の進路先を知って、胸を熱くする読者も多かったようです。

ハイキューの黒尾鉄朗は、実力だけでなくルックスも人気があります。少し鋭い目つきや逆立った髪型もかっこいいと評判で、結婚したいというコメントも多く見られました。画像検索をして、黒尾のイラストに癒やされている人もいるようです。

ハイキューの黒尾鉄朗は、ブロッカーにも関わらずレシーブも上手いオールラウンダーです。「天才」と呼べるほど突出した才能はありませんが、全体的に隙きのないプレーで音駒バレー部を引っ張ってきました。卒業後はバレー選手は引退しましたが、バレーボール協会に就職して裏からバレーを支えています。バレーが大好きだった黒尾は、これからもずっとバレーに関わった人生を送っていくことでしょう。