【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの最期は?正体や名言も徹底紹介
本記事は『鋼の錬金術師』に登場した国家錬金術師、ショウ・タッカーの解説記事です。ここではショウ・タッカーが作中で放った名言と彼の最期、そして彼が錬成したキメラの恐ろしい正体についても解説します。また、実写版とアニメ版『鋼の錬金術師』の俳優、声優も紹介します。
目次
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーとは?
まずは『鋼の錬金術師』原作5話にて登場した国家錬金術師、ショウ・タッカーのプロフィールと性格について解説します。また、あわせて『ハガレン』こと『鋼の錬金術師』の概要や、簡単なあらすじについても紹介します。
ショウ・タッカーのプロフィール
ショウ・タッカーは人語を使うキメラの錬成に成功した、『綴命(ていめい)の錬金術師』の二つ名を持つ国家錬金術師です。短髪で眼鏡をかけ、大人しい性格をしています。キメラの錬成は非常に高度な技術で、ショウ・タッカーはキメラの権威とも呼ばれています。タッカーのセリフによれば、エドたちと会う2年ほど前に彼の妻は家を出て行ってしまい、娘のニーナ、飼い犬のアレキサンダーと暮らしているとのことです。
ショウ・タッカーの性格
ロイ・マスタングの紹介でエドと会ったショウ・タッカーは、生体錬成を会得したいエドから、彼の母親の錬成の失敗とその代償について聞かされます。タッカーはエドにつらい思いをしたんだね、と優しい言葉をかけ自身の研究室を見せることに協力します。ショウ・タッカーは温和で落ち着いており、子どもであるエドに対しても丁寧に接する性格の持ち主です。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
『鋼の錬金術師』は荒川弘氏原作の漫画で、2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』にて連載されました。『ハガレン』の愛称で親しまれている本作は、錬金術が存在する世界観が人気を博し、コミックス累計発行部数が8000万部を越えている世界的大ヒット作品です。2度のアニメ化に加え実写版映画3作やゲーム化、舞台化もされており多方面のメディアミックスにも成功しています。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
エドことエドワードは幼いころから錬金術の才能を持った天才児でした。ある時、エドは弟のアルフォンス(アル)と、病で失った最愛の母を錬金術で復活させようと試みます。それは決して犯してはならない禁忌でした。代償としてエドは左足を、アルは全身を失ってしまいますが、エドは自分の右腕と引き換えにアルの魂を鎧に定着させることに成功します。エドは『鋼の錬金術師』として国家錬金術師の資格を得て、アルと兄弟二人で失った体を取り戻すため『賢者の石』を探す旅に出ます。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの活躍や最期・正体
ここからは『鋼の錬金術師』作中でのショウ・タッカーの活躍やその最期、そして温和に見える外面からは想像できない、恐ろしい正体について解説します。『ハガレン』原作と、2003年と2009年に2度制作されたアニメ版での描写の違いも交えて紹介します。
ショウ・タッカーは言葉を話せるキメラを錬成した国家錬金術師
ショウ・タッカーは、エドがロイ・マスタング大佐から紹介を受けた2年前に、言葉を話せる合成獣(キメラ)を錬成したとして国家錬金術師の資格を得ました。困難な生体錬成に成功したタッカーは、キメラの権威と周囲から評されることとなります。ちなみに錬成に成功したキメラはというと、「死にたい」と言いその後は食べ物を取らずに最期を迎えています。
ショウ・タッカーの国家錬金術師の更新が迫っていた
国家錬金術師は毎年研究結果を報告する義務があります。しかしショウ・タッカーがキメラを錬成した翌年は、その評価が芳しくありませんでした。さらに翌年の査定も結果が悪ければ、国家錬金術師の資格をはく奪されてしまうことになります。エドたちと出会ったときは、まさにその査定がもうすぐ行われるというタイミングでした。
ショウ・タッカーの人語を理解するキメラの正体
エドとアルはショウ・タッカーに研究資料を見せてもらううちに、タッカーの娘ニーナや飼い犬アレキサンダーと仲良くなります。一方で国家錬金術師の査定が差し迫ったタッカーは、ある日エドたちに再び人語を理解するキメラの錬成に成功したことを告げます。キメラはエドを見ると涙を流しながら「おにいちゃん」と言い、それによりエドは目の前のキメラの正体がニーナとアレキサンダーであることに気づき、2年前のキメラはタッカーが出ていったと言った彼の妻であることを悟りました。
ショウ・タッカーの最期
研究成果のため、自分の娘を犠牲にしたショウ・タッカーは悲惨な最期を迎えました。タッカーはキメラの正体に気づいたエドに何度も殴られた後、裁きを受けるために軍の監視のもと自宅で一時拘留されます。しかしその後、連続殺人事件の犯人である傷の男スカーが警備を破りタッカーの自宅に押し入ります。スカーはタッカーを神の道に背くとし、タッカーを殺害します。またスカーはそばにいたニーナとアレキサンダーによって作られたキメラも、元の姿には戻れないと憐み殺します。
ショウ・タッカーは2003年版と2009年版で違いがある?
『鋼の錬金術師』原作漫画と2009年から放映されたアニメ第2作では、ショウ・タッカーは先述のようにスカーによって殺されました。しかし2003年に放映されたアニメ第1作では、タッカーの最期の状況は異なっています。2003年版でのタッカーは軍に隔離された後、秘密裏に体をキメラにされてしまいます。再登場時には異形の姿となって娘ニーナの錬成にさまようという、『鋼の錬金術師』原作や2009年版とはまた異なる悲惨な最期となりました。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの名言や名セリフ
続いてはショウ・タッカーが『鋼の錬金術師』作中で放った3つの名言を紹介します。3つの名言ですが、タッカーというキャラクターが持つ性格を表したセリフとなっていますので、それぞれ『ハガレン』の各シーンでタッカーがその発言をした背景、エドたちの反応なども含めて解説します。
ショウ・タッカーの名セリフ①「いるんです…」
いるんですよね、天才ってやつは
出典: comic-kingdom.jp
1つ目の名言は12歳の若さで国家錬金術師となったエドを評して、ショウ・タッカーがぽつんとつぶやいたセリフです。タッカーに研究室を見せてもらったエドは、資料に集中するあまりロイ・マスタング大佐の声も耳に入りません。その錬金術に対する姿勢と、子どもながら難関の国家錬金術師の資格を得ているという事実に、ショウ・タッカーは誰に言うでもなく上記のセリフを放ちます。しかしその表情は決して明るいものではありませんでした。
ショウ・タッカーの名セリフ②「君のような…」
……君のような勘のいいガキは嫌いだよ
出典: comic-kingdom.jp
2つ目の名言は、キメラが「おにいちゃん」と言い、そのキメラの正体にエドが気づいたシーンでのタッカーの名言です。それまで温和で丁寧な喋り方をしていたタッカーが豹変し、乱暴な言葉遣いになったこの名言は『鋼の錬金術師』の中でも特に有名なセリフとして、『ハガレン』ファンを始め多くの人々の印象に残っています。
ショウ・タッカーの名セリフ③「きれいごと…」
きれいごとだけでやっていけるかよ…
出典: comic-kingdom.jp
3つ目の名言は、エドがキメラの正体を知ってその非人道的行為に怒り、ショウ・タッカーを殴りつけた後のセリフです。顔を腫らし座り込むタッカーは、吐き捨てるように言い放ちます。もはや以前のような優しい雰囲気はなく、すべてを諦めたような様子です。漫画原作の『鋼の錬金術師』では、このセリフのあとにアルですら怒りをあらわにするなど、ショウ・タッカーのおぞましい正体が表現されたセリフです。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの声優と実写版キャスト
ここではショウ・タッカーを、アニメ版と実写版『鋼の錬金術師』でそれぞれ演じた声優と俳優を紹介します。アニメだけでなく実写版も制作された『ハガレン』では、いったい誰がショウ・タッカーを演じたのでしょうか。プロフィールや他の出演作品も含めて解説します。
ショウ・タッカーの声優
アニメ『鋼の錬金術師』でショウ・タッカーを演じた声優は、永井誠さんです。永井誠さんは舞台を中心に活躍している俳優で、アニメの他海外映画の吹き替えなど幅広いジャンルの作品に出演しています。また『ハガレン』では第1作、第2作の両方で綴命の錬金術師ことショウ・タッカーを演じています。
永井誠のプロフィール
- 名前:永井誠(ながいまこと)
- 誕生日:1967年3月1日
- 出身地:千葉県
- 所属:劇団昴
永井誠さんは劇団昴に所属する俳優、声優です。劇団昴のホームページに公表されているプロフィールでは、特技はバンジョーの演奏と西洋剣術と公開されています。舞台役者であり数々のアニメ、海外映画・ドラマの吹き替えでも活躍している声優でもあります。
永井誠の主な出演作品
永井誠さんの『鋼の錬金術師』以外での活躍は、『NARUTO』のロクスケ、『金田一少年の事件簿』の雪岡草平、『かいけつゾロリ』ではキツネパパなどを演じています。そのほか海外映画の『ハングオーバー!シリーズ』でスチュ役エド・ヘルムズの吹き替えなどでも活躍しています。
ショウ・タッカーの実写版キャスト
実写版『鋼の錬金術師』でショウ・タッカーを演じた俳優は大泉洋さんです。2023年までに『ハガレン』の実写版映画は3作制作されていますが、そのうち大泉洋さんがショウ・タッカー役として出演した作品は2017年公開の実写版です。
大泉洋のプロフィール
- 名前:大泉洋(おおいずみよう)
- 生年月日:1973年4月3日
- 出身地:北海道
- 所属:CREATIVE OFFICE CUE
大泉洋さんはCREATIVE OFFICE CUE所属の俳優です。北海道テレビ『水曜どうでしょう』出演で人気を博し、その後は数々の舞台、映画、ドラマやテレビ番組で活躍しています。コミカルな役から敵役まで幅広い演技力が魅力で、NHK大河ドラマの主演や『NHK紅白歌合戦』の司会も務めるなど、多方面で活躍している俳優です。
大泉洋の主な出演作品
大泉洋さんは『鋼の錬金術師』以外でもアニメ作品の実写版で活躍しており、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男、『東京喰種トーキョーグール』の真戸呉緒などを演じています。実写版だけでなくアニメ映画の声優としても、『千と千尋の神隠し』の番台蛙、『ハウルの動く城』のかかしのカブ、『ドラえもん のび太の宝島』のシルバーなど多数活躍しています。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーに対する世間での評判や人気
ショウ・タッカーは先述の名言が印象に残っているファンが多く、国家錬金術師として苦悩し、妻や娘を犠牲にしたキャラクターとして語られています。キメラの錬成は非人道的なものでしたが、『鋼の錬金術師』ファンがタッカーのセリフから彼や国家錬金術師の内情を読み取ろうとする意見が、SNSを通して見られます。
『鋼の錬金術師』の中でも屈指の名言を生み出しているショウ・タッカーは、名言だけでなくトラウマシーンも生み出していると多くのファンの語り草となっています。連載初期から見ていた人はもちろん、話題になってからアニメを見始めた人からも印象深いシーンであるとの意見が出ていました。
実写版『鋼の錬金術師』でのタッカーを、大泉洋さんが演じたことについて言及するファンの意見もかなり多くSNSで見られます。「配役が意外過ぎた」、「不気味さが出ていてよかった」などと様々な意見がファンの間で交わされています。
【鋼の錬金術師】ショウ・タッカーの最期は悲惨だった
『鋼の錬金術師』でキメラを錬成した国家錬金術師、ショウ・タッカーは原作とアニメ2作とで結末は異なるものの、それぞれどちらも悲惨な最期を迎えました。表面上は温和に見えるタッカーでしたが、彼の名言に表れているような恐ろしい正体を持っていることが、多くの『ハガレン』ファンの印象に強く焼き付いています。
この記事のライター
PP西村
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