【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックは主人公の一人!エドとの関係も調査
『鋼の錬金術師』に登場するアルフォンスエルリックは、鎧の身体をもつ見た目にも特徴のある人物です。鎧の身体になってしまった過去や経緯、兄のエドとの関係性を調査しました。また、『鋼の錬金術師』でのアルフォンスエルリックの人物像やその能力、名言もまとめていきます。
目次
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックは主人公の一人
まず最初に本記事で取り上げる、漫画『鋼の錬金術師(ハガレン)』に登場するアルフォンスエルリックのプロフィールを紹介します。併せてハガレンという作品の概要やあらすじを軽くまとめていきます。
アルフォンスエルリックのプロフィール
- 名前:アルフォンスエルリック
- 性別:男
- 誕生日:不明
- 身長/体重:不明
『鋼の錬金術師』に登場するアルフォンスエルリックは、通称アルと呼ばれていて血気盛んな兄のエド(エドワードエルリック)と正反対の心優しく素直で温和な性格のキャラクターです。過去行った「人体錬成」の代償で人間の肉体を失ったため、ゴツゴツとした鎧姿ですが中身はエドよりも年下の幼い少年です。いかつい見た目に反して少年の一面が見えるところもアルフォンスエルリックの魅力の1つです。
鋼の錬金術師(ハガレン)の概要
漫画『鋼の錬金術師』は、荒川弘(あらかわひろむ)による少年ガンガンに掲載されていたダークファンタジー漫画で、略称は『ハガレン』です。2021年7月時点で全世界シリーズ累計発行部数は8000万部を突破し、コミックは全27巻で完結しています。SQUAREENIX発行のコミックスとしては最高記録となり、アニメ化、実写映画化など幅広いメディアで展開されていて全世界で人気の高い漫画です。
鋼の錬金術師(ハガレン)のあらすじ
『鋼の錬金術師』の主人公・エドワードエルリックとその弟・アルフォンスエルリックは、幼い頃から勉強熱心で錬金術に触れて過ごしてきました。ある日、流行病で母親を亡くし悲しみにくれる中、錬金術として禁忌にあたる「人体錬成」を行い母親を生き返らせようとします。しかし、「人体錬成」は失敗し、その代償にエルリック兄弟はそれぞれの肉体を失うのでした。義手、義足の兄エドワードと鎧の体を持つ弟アルフォンスが失った肉体を取り戻すための「賢者の石」を探す旅が始まります。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックとエドの関係や鎧の体
『鋼の錬金術師』のエルリック兄弟といえば、錬金術師の中では誰でも1度は聞いたことがあるくらい有名な兄弟ですが、実際はどのような関係性なのでしょうか。ここでは、エドワードエルリックとアルフォンスエルリックの関係やなぜ、アルフォンスが鎧の体になってしまったのか、その過去を詳しく見ていきます。
アルフォンスエルリックの兄はエド
アルフォンスエルリックの兄は、エド(エドワードエルリック)でアルフォンスエルリックよりも1歳年上です。鎧の体になったアルフォンスエルリックのほうが身長が高いことから、初対面の人からはエドのほうが弟と間違えられることが多く、身長に対するコンプレックスを強くもっています。時折友達のような掛け合いをみせたり、エドにとって家族はアルフォンスだけであり、アルフォンスのことを何よりも大切な関係性です。
アルフォンスエルリックが鎧の体になった理由や過去
アルフォンスエルリックが鎧の体になった理由は、幼い頃母親を「人体錬成」した過去が関係しています。錬金術の基本は等価交換ですが、禁忌と呼ばれる「人体錬成」には「人」を構成する物質以外の何かが必要だったようで、失敗し肉体を失います。同時にアルフォンスは一度魂もこの世から無くなってしまいますが、アルフォンスの魂のみエドが鎧に定着させることができたため、なんとかこの世に留まることができました。
アルフォンスエルリックの鎧の体であるからこその苦悩
錬金術により義手や義足が珍しくない世界ですが、やはり全身鎧の姿は目立ちます。しかも中身は空っぽで魂のみのため、食事もとれず、寒さや暑さも鎧の体には関係ないことです。鎧だからこそ銃弾や刃物の攻撃は効かず、戦闘では敵なしですが、人間らしいことはできず、さびしい思いをしています。しかし、普段は明るく前向きに振る舞っているため、鎧の体である苦悩を誰かに話さず自分の中だけに押し込めています。
アルフォンスエルリックは最終的に元の体に戻れた?
最終決戦で兄のエドは、義手の左腕が貫かれ動けず絶体絶命でした。アルフォンスエルリックは兄にすべてを託し、自分の魂を通行料にエドの左腕を錬成します。その結果、アルフォンスエルリックの魂は消えてしまいますが、エドはなんとか取り戻そうと考えます。エドは錬成術と通行料の関係性に気づき、自分自身の錬成術を差し出すことで真理の扉を開き、元の体に戻ったアルフォンスエルリックを連れて帰ることができました。
アルフォンスエルリックの最終回のその後
アルフォンスエルリックは、自分の体を取り戻し兄のエドと共に幼馴染のウィンリィに会いに行きます。戦闘が終わり、2人とも約2年間日常を取り戻していました。ある日、ウィンリィ家の屋根を修理していたときに、2人は互いに次の度に出る宣言をします。アルフォンスエルリックは、シン国へ行き錬丹術使いのメイのもと錬丹術を学ぶ旅へ出発するのでした。最終回のページでは、写真が何枚かありその中の枚にアルフォンスエルリックの幸せそうな様子が写っています。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックの人物像や強さ
アルフォンスエルリックは、漫画『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターの中でも人気投票で上位に入る人気の高いキャラクターです。鎧の体で見た目は怖い印象がありますが、上位に入るアルフォンスエルリックの魅力を人物像や強さ、能力から解説していきます。
アルフォンスエルリックの優しい性格
アルフォンスエルリックは、兄のエドが短気で喧嘩っ早く周囲に敵を作りやすい性格に比べ、常に冷静で落ち着いた優しい性格です。男女問わず、誠意をもって優しく接するため作者も「天然タラシ」という特殊能力を持っています。一方で、まだ少年らしい気の強さもあり、感情的になったときには乱暴な言葉遣いをするときもあります。兄のエドを支えるしっかり者の弟という構図が定着していて、弟キャラとしても人気が高いです。
アルフォンスエルリックは猫好き
アルフォンスエルリックは、実は猫好きで、雨の中で寒そうにしている捨て猫を隠れて拾ってきてエドに内緒で鎧の中で飼育しようとして怒られたりしていました。アルフォンスエルリックのグッズは、しばしば鎧の中に猫が入っているグッズが作成されたり、過去、エイプリルフール限定企画でアルフォンスエルリックと猫の描き下ろしイラストなどが公開されていました。
アルフォンスエルリックの強さや能力
アルフォンスエルリックは、兄エドと同様に幼い頃から独学で錬金術の基礎を習得していて、その錬金術を扱う能力の高さはエドに引けをとりません。「人体錬成」の影響で錬成陣を使わずに錬成する能力を持っているため、攻撃スピードも早いです。体術に関しては、エド以上の実力を持っていて、エドに負けたことはないくらい体術の能力にも長けています。今は少しの衝撃では傷つかない鎧の体を活かした戦い方をしており、戦闘能力もとても高いです。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックの名言
漫画『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターの中でも、特にエルリック兄弟は過酷な過去をもっています。辛い過去に負けずにその経験をバネに力強く前に進もうとしているアルフォンスエルリックの名言を、ハガレンの場面との関係を説明しながら紹介します。
アルフォンスエルリックの名言①「兄さんも『天才』…」
兄さんも“天才”だなんて言われてるけど、“努力”という代価を払ったからこそ今の兄さんがあるんだ
出典: ciatr.jp
アルフォンスエルリックの名言1つ目は、恋人の死を受け止めきれず、レト教を信じれば恋人が生き返ると思っているロゼに言った言葉です。エルリック兄弟が使う錬金術は、等価交換を基本で、魔法のように何も無いところから何かを生み出すことはできません。兄エドが錬金術師として天才と評価されている裏側には、並々ならぬ努力があることをアルフォンスエルリックは知っていて、兄のことを尊敬しつつ厚い信頼関係にあることがわかります。
アルフォンスエルリックの名言②「自分の非力のせいで…」
自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!守れたはずの人が目の前で死んで行くのを見るのはもう我慢できない!
出典: comic-kingdom.jp
アルフォンスエルリックの名言2つ目は、リザ・ホークアイ中尉を守るときに言った言葉です。ホムンクルス・ラストとの戦いで、マスタング大佐が倒されてしまったと思ったリザは、戦意を喪失し座り込んでいました。その場に現れたアルフォンスエルリックは、リザを守るためにラストに立ち向かいこの言葉を言います。過去守りきれなかった人たちを思い、自分の非力さを認めつつもそれをバネに巨大な敵に向かっていくアルフォンスエルリックの男らしい一面です。
アルフォンスエルリックの名言③「一人の夜は…」
…でもやっぱりダメだ もう…もう…一人の夜はいやだよ…!
出典: comic-kingdom.jp
アルフォンスエルリックの名言3つ目は、兄エドに初めてこぼした本音です。ホムンクルスや錬丹術など自分の知らないことに触れ改めて自分のことを考えたアルフォンスエルリックが、エドに話した本音です。鎧の体は食事も要らないし病気にもならない寝る必要もない体です。しかし夜はみんな寝ているので当然1人です。1人の夜は、静かで寂しく、鎧の体のままではその状態が続いてしまうため、やっぱり肉体を取り戻したいと苦悩をこぼした瞬間でした。
アルフォンスエルリックの名言④「10もらったら自分の1を…」
10貰ったら自分の1を上乗せして、11にして次の人へ渡す
出典: bibi-star.jp
アルフォンスエルリックの名言4つ目は、肉体を取り戻して2年後に新たな旅立ちを迎えるときに言った言葉です。アルフォンスエルリックは、過去、自分が鎧の体にいたときも多くの幸せをもらってきたと振り返り、今度は自分が返す番だと言います。錬金術は、等価交換で同じ代償であることが取り上げられてきましたが、10受け取って11を返す、という錬金術ではない自分たちの能力を活かした新しい法則を生み出したことに感動した読者が多かったです。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックの声優と実写キャスト
漫画『鋼の錬金術師』は過去2回アニメ化されており、2003年に「鋼の錬金術師」、2009年には『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』とリメイク版が放送されました。新旧アニメのどちらも、同じ声優がアルフォンスエルリック役を務めています。ここからは、アニメ『鋼の錬金術師』でアルフォンスエルリックの声を担当した声優を紹介しましょう。また、実写映画のキャストについても調査しました。
アルフォンスエルリックの声優は「釘宮理恵」
アルフォンスエルリックの声優は、アイムエンタープライズ所属の釘宮理恵(くぎみやりえ)さんです。その幼さの残る可愛らしい声が人気で、アルフォンスエルリックの優しい雰囲気にぴったりと評判でした。
釘宮理恵のプロフィール
釘宮さんは、大阪府生まれの熊本県育ちで、1979年生まれです。釘宮さんは1997年に声優サマースクールにて声優の勉強を始め1998年、ゲーム「étude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜」で声優デビューしました。2009年の第3回声優アワードで主演女優賞を受賞し、活動の幅はアニメだけでなく舞台にも出演しています。趣味はガーデニングで、ヨークシャテリアを2匹飼っています。
釘宮理恵の主な出演作品
釘宮さんの主な出演作品は、『鋼の錬金術師』アルフォンスエルリック役、『灼眼のシャナ』のシャナ役、『ハヤテのごとく!』の三千院ナギ役、『とらドラ!』の逢坂大河役、『東京喰種(トウキョウグール)』の鈴屋什造役、、『銀魂』神楽役、と有名なアニメに数多く出演しています。ツンデレ系ヒロイン役を演じることが多かったことから「ツンデレ女王」という異名を持っています。
アルフォンスエルリックの実写キャストはいない?
アニメ『鋼の錬金術師』は、2017年に山田涼介さん主演で実写映画化しています。しかし鋼の体であるアルフォンスエルリックを実写で表現することは難しく、所謂鎧の中の人として水石亜飛夢(みずいしあとむ)さんが採用されています。水石さんの実際の表情などは映画で出てくることは無いですが、鋼の錬金術師の実写映画の臨場感として、水石さんの演技やアテレコが大きな役割を担ったと話題になりました。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックに対する世間での評判や人気
『鋼の錬金術師』に登場する、アルフォンスエルリックの優しい性格や男らしい名言を見てきましたが、アルフォンスエルリックの魅力が世間にどのように届いているのでしょうか。漫画だけでなくアニメ化でもアルフォンスエルリックは大活躍なので、アルフォンスエルリックの人物像にファンになったり、アニメでの釘宮さんとのマッチが良くファンになった人もいます。
3月6日は「弟の日」と言われていて、Twitterでも弟といえば誰か、と話題になっていました。アルフォンスエルリックは、兄エドとの性格の対比で描かれることが多く、しっかりとした優しい性格の弟キャラが魅力的と言うコメントです。鉄板と言われるくらい世間的にも弟キャラと言えば、『鋼の錬金術師』のアルフォンスエルリックという印象が強いことがわかります。
声優の釘宮さんは数多くの作品に出演していますが、その中でもアルフォンスエルリックの声が1番好きというファンのコメントです。釘宮さん自身も好きな漫画として『鋼の錬金術師』をあげるくらい思い入れがある作品で、釘宮さんの演技力がアルフォンスエルリックの魅力を最大限に引き出していてそれがファンにも届いていることがわかります。
アルフォンスエルリックの元の体は、兄エドと同様に金髪です。目の形も母親似なのか、可愛いつぶらな優しいそうな瞳をしています。そんなアルフォンスエルリックが大好きだったことで、『鋼の錬金術師』の掲載完了後も好きなキャラクターは、金髪で可愛い顔のキャラクターになってしまった、というコメントです。自分自身だけでなく、他の金髪キャラクターにまで影響を与えてしまうなんてアルフォンスエルリックの影響力は大きいです。
【鋼の錬金術師】アルフォンスエルリックはエドの優しい弟だった
漫画『鋼の錬金術師』に登場する主人公の1人・アルフォンスエルリックは、喧嘩っ早い兄を一歩下がって支える、優しい弟です。漫画の中では子供っぽい一面や戦闘シーンでは精度の高い錬金術や兄エドに負けない武術を披露するなど戦闘能力も高く頼りになります。辛い過去に縛られず、前を向き兄エドと共に旅をしながら出会った人たちと関係を築いていく能力もあります。そんなアルフォンスエルリックの魅力は、漫画だけでなくアニメや映画でも楽しめるので気になる人はチェックしてみてください。
この記事のライター
macoco
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