【銀魂】ナウシカパロディ回がやばい?本家も登場?声優や評判なども
『銀魂』にはジブリ作品ナウシカのパロディを描いたオリジナルのアニメ回が存在します。こちらの記事では『銀魂』のナウシカパロディ回は何話で見られるのか、実写版でナウシカは登場したのか、またナウシカパロディ回の評判についても併せて紹介しています。
目次
【銀魂】ナウシカのパロディ回とは
パロディとは原作を意図的に、ユーモアを付け加え作り替えられた作品のことを言いますが、『銀魂』ではどのようにナウシカのパロディを描いたのでしょうか?詳しく解説していきます。
漫画・アニメ『銀魂』とは
漫画『銀魂』は、週刊少年ジャンプ(集英社)に2004年から2018年まで連載された作品です。作者である空知英秋(そらちひであき)の初の連載作品となっています。
アニメ『銀魂』は、2006年から第1期の放送が始まりました。その後度々の放送休止期間を挟みつつも、2018年の第4期まで放送されています。原作にはないアニメオリジナル要素を積極的に取り入れた作品となっており、パロディ回もファンの間では大変話題となっています。
『銀魂』のストーリーは、SF時代劇の体裁を採った人情コメディです。主人公の坂田銀時(さかたぎんとき)は、江戸の町かぶき町で何でも屋「万事屋」を営んでいます。ひょんなことから出会った志村新八・神楽・そして犬の定春とともに、たくさんの面倒ごとに巻き込まれていくドタバタギャグコメディです。
『銀魂』のジブリ系パロディ回が話題に
『銀魂』では数多くのパロディが描かれており、『銀魂』を語る上では欠かせない要素の一つとなっています。その中でもジブリ系のパロディはファンの間でも大変話題となり、今回ご紹介する「風の谷のナウシカ」の他にも「天空の城ラピュタ」や「風たちぬ」のパロディ回も存在しています。
『銀魂』にナウシカ登場?
『銀魂』でのナウシカのパロディ回は、どのように描かれているのでしょうか?原作である大人気ジブリ作品の一つ、本家本元の「風の谷のナウシカ」についても解説していきます。
ジブリ映画『風の谷のナウシカ』とは
「風の谷のナウシカ」は、アニメーション監督である宮崎駿の漫画作品です。1982年に徳間書店のアニメージュから、SF・ファンタジー作品として発表されました。その2年後の1984年に、スタジオジブリから宮崎駿自身が監督を務める劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」が公開されています。
漫画「風の谷のナウシカ」は、1982年から数度の中断期間を挟みながら、1994年3月に完結しました。同年には日本漫画家協会賞大賞を受賞し、国内・国外を問わず大変人気のある作品となっています。
「風の谷のナウシカ」は、高度な科学技術を発展させた人類が「火の7日間」と呼ばれる最終戦争によって、巨大産業文明を滅ぼすことから始まります。それから1000年後の未来の地球を舞台に、「腐海(ふかい)」「蟲(むし)」「王蟲( オーム )」などが登場する独自の世界観が楽しめる作品です。
【銀魂】ナウシカのパロディ回はアニメ第113話
ジブリ作品の中でも非常に人気の高い「風の谷のナウシカ」ですが、 『銀魂』ではどのようなパロディとして描かれているのでしょうか?アニメでのパロディ回は第113話『便器を磨く事これ心を磨く事なり』です。
第113話『便器を磨く事これ心を磨く事なり』とは
第113話『便器を磨く事これ心を磨く事なり』とはどのような話なのでしょうか?ナウシカのパロディ回名シーンとして、5つのシーンに分けて解説していきます。
ナウシカのパロディ回の名シーン①トイレ改革
『銀魂』でのナウシカパロディ回は、『銀魂』に登場する武装警察の真選組を中心に話が展開していきます。真選組の副長である土方十四郎(ひじかたとうしろう)に言われ、厠掃除の当番になった一番隊隊長の沖田総悟(おきたそうご)達でしたが、隊員のほとんどは真面目に掃除をしようとはしませんでした。
そんな一番隊隊員の一人、真選組の中でも潔癖症で有名な隈無清蔵(くまなくせいぞう)は、トイレのあまりの汚さを沖田に語りだします。隊員は皆トイレを綺麗に使おうとせず、使った後も手を洗わないという悲惨な状況でした。そのため沖田は副長である土方にトイレ改革を提案することになるのです。
ナウシカのパロディ回の名シーン②真選組のタマ菌
潔癖症の隊員である隈無(くまなく)は、土方にトイレの汚さの原因を「タマ菌」という名前を付けて説明し始めます。最初はトイレ改革に乗り気ではない土方でしたが、ふとしたことがきっかけで、他の隊員にタマ菌が付着し増殖している光景を実際目にしてしまいます。
「タマ菌」が実際に目に見えるようになった土方は、たまたま通りかかった真選組の局長である近藤勲(こんどういさお)の体に、他の隊員よりもはるかに多い「タマ菌」が付着している様子を目にしてしまいます。こちらのシーンの様子が、本家本元のナウシカに出てくる腐海 (ふかい)の巨大菌類と重ねてみることができます。
ナウシカのパロディ回の名シーン③人類VSタマ菌
トイレ改革の方針が行き過ぎてしまい、トイレに寄り付かなくなった隊員達は屯所内で用を足すようになってしまいます。こうしてどんどん 「タマ菌」 は増殖していくことになり、やがて「タマ菌」は実体化、屯所を覆いつくすほどの規模に成長していくことになるのです。この描写も本家ナウシカの腐海 (ふかい)の様子にそっくりです。
潔癖症の隊員である隈無(くまなく)に促され、「タマ菌」の発生源である厠に向かう真選組でしたが、 そこには「タマ菌」のコアとなる近藤の姿がありました。そのままコアとなる近藤を中心に「タマ菌」は増殖し続け、大江戸のまち全体を覆いつくすほどの規模になってしまいます。ここから人類と「タマ菌」による熾烈な生存競争が始まることになるのです。
ナウシカのパロディ回の名シーン④戦闘
コアになった近藤は、急激な細胞分裂により母体そのものも分裂してしまい、数えきれないほどのオームのような生き物となって真選組に向かってきます。こちらのシーンは完全に本家ナウシカの描写にそっくりです。潔癖症の隊員である隈無(くまなく)も、オームのような生き物について詳しく解説しますが、その姿は本家ナウシカに登場する大ババ様そっくりの衣装で登場しています。
その後もナウシカのパロディは止まらず、沖田は巨神兵のような生き物となり、口から一発のビームを放った後に溶けてしまいます。その様子を見た土方は、ナウシカに登場するメーヴェにそっくりの乗り物に乗って、オームのような生き物の前に立ちふさがることになるのです。
「コンドウ、オォォォム」と叫びながら近づいてくる生き物を前に、必死で止まるように願う土方でしたが、そのまま跳ね飛ばされてしまいます。衝撃で気絶してしまう土方でしたが、気付くとそこはオームのような生き物が鼻から出した金色の触手の上でした。土方は金色の草原のような場所から、オームのような生き物が攻撃を止め、真選組の隊員皆が無事であることを、爽やかな顔で確認するのでした。
ナウシカのパロディ回の名シーン⑤夢から覚めた土方十四郎
皆の無事を確認した土方でしたが、そこではっと夢から覚めます。「タマ菌」の全ては夢であったという結末です。『銀魂』に出てくるナウシカのパロディについて紹介しましたが、多くのファンからは下ネタが過ぎるとの評判もある中、パロディネタの中でも存在感のある回となっています。
【銀魂】ナウシカが実写版にも登場
アニメの『銀魂』にナウシカのパロディ回はありますが、実写版ではどうなのでしょうか?『銀魂』は2017年7月に実写映画『銀魂』として公開されています。この中でナウシカらしき人物が、メーヴェに乗って表れたことが非常に話題となりました。
原作の同じシーンでは、スクーターを使って敵船まで向かうように描かれていますが、実写映画『銀魂』では、ナウシカのような人物が銀時にメーヴェを貸してくれる展開になります。メーヴェとは、ドイツ語でカモメを意味する架空の乗り物ですが、エンジンからの噴射で宙に浮く姿は、再現度が高いと評判になりました。
実写版『銀魂』のナウシカ役は長田侑子
ナウシカ役を演じたのは誰なのかと映画公開当時は大変話題になりましたが、演じた方は女優の長田侑子と明らかになっています。ナウシカ役を演じた長田侑子はどのような方なのでしょうか?
長田侑子とは
実写映画『銀魂』でナウシカ役を演じた長田侑子(ながたゆうこ)は、1999年3月11日生まれ、出身地は福岡県です。映画の他にドラマやCMなど幅広く活躍されています。身長が167cmと高く、モデルとしても活動されている抜群のスタイルの持ち主です。
長田侑子のプロフィール
ナウシカ役を演じた長田侑子(ながたゆうこ)は、実写映画『銀魂』の神楽役を演じた橋本環奈(はしもとかんな)と同じ年齢、同じ出身地です。彼女は運動神経もよく、趣味はダンスであると明かしています。
長田侑子の経歴
ナウシカ役を演じた長田侑子(ながたゆうこ)の代表作品は、 映画「心が叫びたがってるんだ」の小田桐芭那(おだぎりはな)役、そしてドラマ「隠れ菊」の上島優美(かみしまゆみ)役などです。その他にもCM「 ビオレさらさらパウダーシート」にも出演しています。
長田侑子のナウシカ役や演技の評判
ナウシカ役を演じた長田侑子(ながたゆうこ)の演技や評判はどのようなものだったのでしょうか? ナウシカとしての登場シーンは短かったものの、ファンの受けるインパクトは非常に大きかったようです。
実写映画『銀魂』の監督である福田雄一(ふくだゆういち)は、「勇者ヨシヒコシリーズ」も手掛けたコメディの奇才と言われている人物です。こちらもパロディの多い作品となっており、福田雄一の手掛けるパロディ作品を見たい方はぜひ実写映画『銀魂』のナウシカもチェックしてみてください。
【銀魂】本家本元ナウシカも登場していた?
アニメ『銀魂』には、本家本元のナウシカと同じ声優が出演しています。本家ナウシカの声を担当した声優はどのような方なのか、詳しく解説していきます。
『風の谷のナウシカ』ナウシカ役の島本須美
劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」で、本家ナウシカの声を担当した声優は島本須美(しまもとすみ)です。彼女は声優として、日本アニメの数多くのキャラクターを演じてきました。アニメを見られる方であれば、一度は聞いたことのある声かと思います。
島本須美とは
本家ナウシカの声を演じた声優の島本須美(しまもとすみ)は、高校から演劇部に所属しこれをきっかけに俳優を目指します。現在アニメの声優のイメージが強い島本須美ですが、上京後は女優として活動をしていました。
島本須美のプロフィール
本家ナウシカの声の島本須美(しまもとすみ)は、 1954年12月8日生まれ、出身地は高知県です。現在はフリーとして活動しており、1984年に俳優でお笑いタレントの越川大介(こしかわだいすけ)と結婚しています。
2017年1月9日に、テレビ朝日にて放送されている「人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP」では第25位にランクインしています。同年3月には、第11回声優アワードで高橋和枝賞を受賞しました。
島本須美の主な出演作品
島本須美(しまもとすみ)のアニメ出演作品は数多くありますが、その中でも代表作品をいくつか紹介したいと思います。島本の声優としての立場を確立させた作品は、1979年に公開された宮崎駿監督作品「ルパン三世カリオストロの城」のクラリス役です。その後も彼女は多くのジブリ作品に出演を果たし、「となりのトトロ」のサツキ・メイの母親役、「もののけ姫」のトキ役などを演じています。
ジブリ作品以外にも多くの作品に出演しており、「めぞん一刻」の音無響子役、「それいけ!アンパンマン」のしょくぱんまん役、「名探偵コナン」の工藤有希子役などを演じています。
『銀魂』では沖田ミツバ役を担当で話題に
アニメ『銀魂』には、本家ナウシカの声を演じた島本須美(しまもとすみ)が出演しています。彼女が担当したキャラクターは、真選組組の沖田総悟(おきたそうご)の姉、沖田ミツバです。『銀魂』の作者である空知英秋(そらちひであき)は、沖田ミツバのことを「島本須美さんのような声の人」とリクエストをした逸話もあります。
【銀魂】ナウシカのパロディ回の世間での評判や人気
『銀魂』ナウシカのパロディ回は、どのような評判だったのでしょうか? アニメのパロディ作品について、またファンからの声などを参考に解説していきます。
【番外編】アニメ界でのパロディ回事情の真相
パロディとは、他者によって創作されたものを模倣し、意図的にユーモアや皮肉を付け加えて作り替えられた作品のことを指します。日本のアニメにはパロディを取り入れた作品が数多く存在し、その著作権や、商標権がどこまで法的に許容されるのかが一部で問題にもなっています。
パロディ作品についてどのような要件を満たせば合法と認められるかは、司法判断でのケースバイケースで線引きされるのが現状です。
アニメ界ではパロディ回が意外に多い
『銀魂』以外にもパロディを描いたアニメ作品は数多く存在し、そのわかりやすさ、ユーモアを取り入れた作品の描き方は、多くのファンから支持を得ています。
ギリギリラインのパロディ回に疑問の声も
『銀魂』では数多くのパロディ回が存在しており、ファンの間でも「少しやりすぎなのではないか?」との声があるほどです。 しかしそんな反応に臆することもなく、 『銀魂』の作者である空知英秋(そらちひであき)はパロディを描き続けています。
『銀婚』は「クレームが来るところまでがネタである。」という姿勢を崩さず、漫画だけでなく、芸能人や政治家もパロディとして描いています。
銀魂がパロディOKの理由とは
あるアニメでは、パロディの行き過ぎのため発売予定であったBlu-ray/DVDが、その話だけ未収録となることもありました。パロディは元ネタからいつ訴えられてもおかしくはない作品にも関わらず、なぜ『銀魂』はパロディを描き続けられるのでしょうか?いくつかの理由を挙げて検証していきます。
理由①元ネタの制作会社との関係性
『銀魂』のパロディは、原作の元ネタがジャンプ漫画であることが非常に多いです。過去パロディとして話になった元ネタとして「ドランゴンボール」、「ONEPIECE」、「NARUTO」、「BLEACH」など、その他たくさんのジャンプ漫画のパロディが存在します。つまり、『銀魂』と同じジャンプ漫画の集英社から、『銀魂』は許可を取って作成していると考えられます。
理由②原作で既にパロディ
『銀魂』のパロディは、 別の問題となったアニメのパロディとは違い原作に忠実に作成されています。また、『銀魂』の話はSF時代劇の体裁を採った、ドタバタギャグコメディです。パロディを取り入れた話も『銀魂』の魅力の一つとなっていることも、問題になりにくい大きな理由の一つと考えられます。
理由③人気と需要
『銀魂』のパロディ回は、ファンの間でも非常に評判がよく大変人気のある回です。『銀魂』=「パロディ」という認識も高く、その知名度と人気からある程度のパロディは許されているという見方もあります。
理由④一部のみパロディ化してる
『銀魂』のパロディ回は、本筋の話の合間にパロディが挟まれています。パロディをただ詰め込んだだけの作品ではなく、一部のみユーモアを付けて話を作っているのが特徴です。『銀魂』を見ているファンからは、ただの悪ふざけで真似をした感じではなく、原作への愛が感じられる演出だから面白いとの声も聞かれます。
【銀魂】ナウシカのパロディ回は見逃せない
『銀魂』のナウシカパロディ回はファンからの注目も非常に高い作品です。興味のある方はぜひナウシカのパロディ回をチェックしてみてください。
この記事のライター
Fujinoki
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