【エヴァンゲリオン】加持リョウジの死亡までの経緯は?登場キャラとの関係も
『エヴァンゲリオン』に登場する加持リョウジは登場キャラの中でも人気のあるキャラクターで、物語の根幹を握っている重要人物でもあります。『エヴァンゲリオン』の大人の魅力あふれる加持リョウジの謎や過去、死亡までの経緯や登場キャラとの関係性を紹介します。
目次
【エヴァンゲリオン】加持リョウジとは?
加持リョウジは『エヴァンゲリオン』に登場する謎多き人物です。大人な魅力を持つ加持リョウジは読者からの人気が高く、作中でも「人たらし」と言われるほどの男です。謎が多い人物で、加持リョウジの正体について様々な考察がされています。そんな加持リョウジの過去や正体、死亡の理由や名言、ミサトやシンジなどとの関係性を紹介します。
加持リョウジのプロフィール
『エヴァンゲリオン』に登場する加持リョウジは1985年6月17日生まれ(30歳)で、特務機関NERV特殊監査部に所属しています。雑にまとめられた髪と無精髭が特徴的ですが、飄々としている陽気なプレイボーイで、NERVの女性職員によく声をかけています。NERVの葛城ミサトと赤木リツコとは大学時代の友人で、葛城ミサトはかつての恋人でもあります。
エヴァンゲリオンの概要
『エヴァンゲリオン』は庵野秀明原作・監督のオリジナルアニメで、1990年代第3次アニメブームのきっかけにもなった作品です。多数の作品に影響を与えた「セカイ系」と呼ばれるジャンルの原点でもあり、社会現象になるほどの人気作品です。2007年からは新劇場版シリーズが開始され、2007年に「序」、2009年に「破」、2012年に「Q」、2021年に「シン・エヴァンゲリオン」が公開されました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
『エヴァンゲリオン』の舞台は大災害「セカンドインパクト」によって世界人口の半数が失われた世界で、控えめな少年・碇シンジを主人公にした物語です。シンジは何も知らされずに、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である父親の碇ゲンドウに呼び出され、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗って、敵である「使徒」と戦うことを命じられます。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジの正体や死亡までの経緯
『エヴァンゲリオン』に登場する謎多き男、加持リョウジですが、その正体とは一体何だったのでしょうか。加持リョウジの正体や、スイカを育てていた理由や過去を紹介します。また、加持リョウジはアニメ・マンガ版で何者かに撃たれて死亡していますが、その犯人は一体誰なのでしょうか。加持リョウジの死亡シーンや犯人と言われている人物を紹介します。
加持リョウジの正体は三重スパイ?
正体が謎に包まれている加持リョウジですが、その正体は三重スパイでした。NERVの諜報員であり、秘密結社であるゼーレから派遣された碇ゲンドウの監視役でもあり、日本政府内務省の諜報員でもあります。加持リョウジのスパイとしての能力は非常に高く、正体を隠して3つの顔を上手く利用し、NERV本部の停電工作や、秘密物資の横流しや破壊、情報収集をしていました。
加持リョウジがスイカを栽培していた理由
加持リョウジはNERVのジオフロント内に畑を持っており、スイカを育てています。スイカを育てている理由は作中では名言されていませんが、加持リョウジはスイカの世話をしながら遠くを見つめたり、人生の教訓のような言葉を呟いています。加持リョウジがミサトに遺言を残した際には「花に水をやってくれ」と言っています。名言していませんが、花はスイカのことで、スイカに何か特別な意味が込められているのではないかと言われています。
加持リョウジの過去
加持リョウジはセカンドインパクトによる浮浪孤児で、弟と共に孤児の仲間と共に生活していました。食料を盗んだところを発見され、弟と仲間を売って自分だけが生き残ってしまいました。加持リョウジはその後の人生を贖罪をするかのように過ごし、自分だけが幸せになることは許されないとも思っています。
加持リョウジが死亡した理由
マンガでは加持リョウジは何者かに銃で撃たれて死亡しています。加持リョウジは犯人に対して「よう、遅かったじゃないか」と言い、殺されます。加持リョウジの死亡の理由や犯人はこのセリフと銃槍しか手がかりがありません。また劇場版シリーズでは加持リョウジはサードインパクトを止めるために自らが犠牲となる形で死亡しています。
加持リョウジはどうやってサードインパクトを止めた?
加持リョウジは『エヴァンゲリオン』の新劇場版「シン・エヴァンゲリオン」の葛城ミサトの回想で、サードインパクトを止めるために犠牲になって死亡したことがわかりました。具体的にサードインパクトはどうやって止めることができたのかの詳細は明らかになっていませんが、「贄」と呼ばれる存在になり、死亡したのではないかと言われています。
加持リョウジを殺した犯人は誰?
マンガ版『エヴァンゲリオン』では誰かに銃で撃たれて死亡してしまった加持リョウジですが、その犯人について様々な考察がされています。ファンの間で噂になって考察されている人物を紹介します。
犯人候補①葛城ミサト
加持リョウジを殺害した犯人について、一番多く噂があるのが葛城ミサトです。葛城ミサトは加持リョウジの一つ年下の29歳で、加持リョウジと赤木リツコとは大学時代の友人です。加持リョウジとは元恋人で、作中でもよりを戻す場面も見られます。葛城ミサトが犯人と言われている理由は、死亡した加持リョウジと親しい間柄であったこと、葛城ミサトがNERVの人間で、加持リョウジがスパイであったことが挙げられています。しかし、葛城ミサトについては庵野秀明監督が自ら否定しており、犯人ではないことがわかりました。
犯人候補②赤木リツコ
加持リョウジを殺した犯人の考察で葛城ミサトの次に多いのが赤木リツコです。赤木リツコも二人の大学時代の友人で、特務機関NERVの技術開発部技術局第一課に所属している人物です。赤木リツコも葛城ミサトと同様に、加持リョウジがスパイであったことを知ったために、銃殺したのではないかと言われています。
犯人候補③剣崎キョウヤ
剣崎キョウヤはPS2のゲーム「シークレット・オブ・エヴァンゲリオン」に登場するオリジナルキャラクターです。NERVに所属する諜報員で、碇ゲンドウの忠実な部下になります。剣崎キョウヤも加持リョウジ達の大学時代の友人で、ミサト・リツコと同じ理由で犯人としての疑いがかけられています。
加持リョウジとミサトの子供の名前
『シン・エヴァンゲリオン』では葛城ミサトと加持リョウジの間に息子がいたことが判明しました。息子の名前は父親と同じ「加持リョウジ」で、第三村でケンスケ達と生活をしています。息子は両親の顔を知らず、偶然にも父親と同じスイカを栽培しています。加持リョウジがサードインパクトを止めに行くときにはすでにミサトのお腹には新しい命が宿っており、そのことがミサトを思いとどまらせたとも言われています。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジと登場キャラの関係
『エヴァンゲリオン』に登場する加持リョウジは、他の登場キャラクターとどのような関係性なのでしょうか。加持リョウジと登場キャラクターの関係性を紹介します。
加持リョウジと碇シンジの関係
碇シンジにとって加持リョウジは大人で、そんな大人からの助言をもらえる存在でした。「愛に性別は関係ない」とシンジに迫るふりをしたり、ミサトと同居していることを知って「彼女の寝相の悪さ、治ってる?」と牽制するような発言もしています。シンジはその牽制に気づいていない様子でした。
加持リョウジと葛城ミサトの関係
加持リョウジと葛城ミサトは大学時代の友人で、元恋人でもあります。加持リョウジに父親の面影を見たことで怖くなり、葛城ミサトから一方的に「好きな人ができた」と別れを告げて交際は解消となりました。同じNERVに所属するですが、時期がずれたために交流はなく、アスカの随伴として帰国して二人は再会します。
加持リョウジと赤木リツコの関係
加持リョウジと赤木リツコは大学時代の友人で、お互いを「リっちゃん」「リョウちゃん」と呼び合う仲です。加持リョウジがリツコを口説く場面が度々ありますが、お互いにその気はなく、ミサトをからかっている様子です。
加持リョウジとアスカの関係
加持リョウジはアスカの随伴者として登場しています。アスカは大人な加持リョウジに一方的な好意を寄せており、加持リョウジもアスカの好意に気づいていました。しかし加持リョウジは年齢を理由にアスカを相手にしませんでした。新劇場版では加持リョウジとアスカの関わりはほどんど描かれておらず、交流もないようでした。
加持リョウジと碇ゲンドウの関係
加持リョウジにとって碇ゲンドウは上司ですが、加持リョウジはゼーレが送り込んだスパイで、ゲンドウの監視役でもありました。ゲンドウはそのことに気づいていましたが、利用価値があることから黙認しています。
加持リョウジと高雄コウジの関係
高雄コウジはヴンダーの艦橋要員の一人です。加持リョウジとは同志として共に活躍していたようで、全面的な信頼を寄せています。
加持リョウジと真希波・マリ・イラストリアスの関係
加持リョウジとマリは通信で会話をしている様子が描かれており、マリもベタニアベースと仮設5号機の破壊工作に加担していたようです。しかしマリは「自分の目的に大人を巻き込むのは気後れする」と、加持リョウジとは別の目的があったことを匂わせています。
加持リョウジとカヲルの関係
新劇場版「シン・エヴァンゲリオン」では、加持リョウジがカヲルを「渚司令」と呼ぶシーンがあります。カヲルは「リョウちゃん」と呼び、その関係性が噂されました。新劇場版「破」でもカヲルの司令の元で加持リョウジが動いている描写もあり、2人には隠された関係性があると言われています。カヲルの姓である「渚」は「海と陸の狭間」を意味しており、カヲルの正体は人類の狭間を繋ぐ存在とも言われています。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジの名言
『エヴァンゲリオン』に登場する加持リョウジはいつも飄々としており、NERVの女性職員の片っ端から声をかけるプレイボーイです。時にはミステリアスな部分が見え、物語おいて重要な名言も残しています。そんな加持リョウジの名言を紹介します。
加持リョウジの名言①「俺はここで水を…」
シンジ君、おれはここで水を撒く事しか出来ない。だが君には、君しか出来ない、君になら出来る事があるはずだ。誰も君に強要はしない、自分で考え、自分で決めろ...自分が今、何をすべきなのか。ま、後悔のないようにな
出典: renote.net
父親である碇ゲンドウと衝突し、エヴァンゲリオンに乗ることが嫌になってしまったシンジに、加持リョウジが言った名言です。この名言に心を動かされ、シンジは再びエヴァンゲリオンに乗ることを決意します。
加持リョウジの名言②「大人はさ…」
大人はさ、ズルイぐらいがちょうどいいんだ
出典: bibi-star.jp
加持リョウジが碇シンジに言った名言です。シンジは缶コーヒーを奢ってもらったと思っていましたが、「給料分は働いてもらう」と言われて「もっとマジメな人だと思ってました」と返します。その言葉に加持リョウジがシンジに顔を近づけてこのセリフを言いました。子供をも魅了する大人の色気が堪能できる名言・名シーンです。
加持リョウジの名言③「つらいことを知ってる…」
つらいことを知ってる人間のほうが、それだけ人にやさしくできる。それは弱さとは違う。
出典: ciatr.jp
この名言は新劇場版「破」のスイカ畑でのシーンです。エヴァンゲリオンのパイロットとして悩むシンジの心境に大きく影響した名言でもあります。加持リョウジの過去は映画やアニメ版では描かれていませんが、マンガ版で壮絶な過去だったことが明らかになっています。過去の苦い経験から人生観を得たことがわかる名言です。
加持リョウジの名言④「涙の通り道に…」
涙の通り道にほくろのある人は一生泣き続ける運命にある
出典: bibi-star.jp
加持リョウジが赤木リツコを抱きしめながら言ったセリフです。キザなセリフと色っぽいやりとりに、思わずドキッとしてしまう名言・名シーンです。新劇場版では「少し痩せたんじゃないか?」というセリフに変わっているので、2パターンも楽しめるシーンになっています。この一連のやりとりを葛城ミサトが正面から食い入るように見ていました。
加持リョウジの名言⑤「真実は君と共にある…」
葛城、真実は君と共にある、迷わず進んでくれ。もし、もう一度会えることがあったら、8年前に言えなかった言葉を言うよ。じゃあ
出典: renote.net
この名言は葛城ミサト宛に残した留守番電話でのセリフです。二人はセカンドインパクトの真実を求めており、加持リョウジがスパイ活動で得た内容をミサトに託すことを決めます。また8年前に言えなかった言葉というのは、ミサトへのプロポーズの言葉ではないかと言われています。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジの声優
女性だけでなく男性までもを魅了する加持リョウジですが、アニメや劇場版の声を担当した声優は一体誰なのでしょうか。加持リョウジを担当した声優のプロフィールや過去の出演作品を紹介します。
加持リョウジの声優は「山寺宏一」
加持リョウジの声を担当したのは声優の山寺宏一さんです。山寺宏一さんは『エヴァンゲリオン』シリーズについてのインタビューで「庵野さん、スタッフが命を削って作った。世の中にエンターテインメントはたくさんありますが、どの作品とも違う唯一無二の作品。」と語っていました。また「僕の代表作というと加持と、(『アンパンマン』の)チーズと言ってもいいと思う。」とも語っていました。
山寺宏一のプロフィール
山寺宏一さんは声優界のレジェンドと言われる声優で、声優としての演技力に長けているだけでなく、モノマネや動物の鳴き声も本物そっくりに演じることができます。小学校時代に「他の人よりも色んな声が出せる」と気付き、大学で落語研究会に入ったことが声優になることのきっかけでもあったと語っています。
山寺宏一の主な出演作品
山寺宏一さんの主な出演作品は『ルパン三世』銭形警部、『それいけ!アンパンマン』めいけんチーズ、カバオくん、ジャムおじさん、『かいけつゾロリ』ゾロリ、『銀魂』吉田松陽/ 虚、『ソードアート・オンライン』茅場晶彦などです。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジに対する世間での評判や人気
加持リョウジは男性から見ても女性から見てもかっこいい大人の男性で、子供のころに憧れたという人も少なくありません。加持リョウジのような大人になりたかったというファンの声もたくさんありました。
加持リョウジの声を担当する山寺宏一さんは、『アンパンマン』でチーズも演じている声優です。チーズの声をたくさん聞いてきたファンは、戸惑いこそありましたが、加持リョウジの声も好きになっている様子でした。
アニメや旧劇場版では、アスカは加持リョウジに好意を寄せていました。しかし『シン・エヴァンゲリオン』では二人はあまり会話もしない様子で、アスカからの好意はなかった様子でした。『エヴァンゲリオン』はマンガやアニメ、新劇場版で物語の展開が変わっていたりするので、そこも見どころとなっています。
【エヴァンゲリオン】加持リョウジは謎の多いキャラだった
『エヴァンゲリオン』に登場する加持リョウジの正体や過去、名言や他のキャラクターとの関係性を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。加持リョウジの正体は三重にもスパイをしていた人物で、謎多きキャラクターでした。作中の女性や読者からも絶大な人気を集めている加持リョウジですが、マンガ版でも劇場版でも死亡してしまっているのが悔やまれています。また『エヴァンゲリオン』を見る際は、謎多き男・加持リョウジにも注目してみてください。
この記事のライター
shiori
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。