【進撃の巨人】ジークは獣の巨人!人物像から目的まで徹底考察!
『進撃の巨人』に登場する「ジーク」とは主人公エレン・イェーガーの義兄であり、9つの巨人のうちの1つである「獣の巨人」を継承した人物でもあります。本記事では、進撃の巨人において非常に重要な存在であり、壮大な目的を掲げるそのジークの正体について迫っていきます。
目次
【進撃の巨人】ジークとは?
ジークのプロフィール
- 誕生日:8月1日
- 身長:183㎝
- 体重:92kg
- 所属:マーレ
『進撃の巨人』に登場する「ジーク•イェーガー」とは父グリシャ•イェーガーの目的のために生まれた息子であり、後に「獣の巨人」を継承することになる、非常に重要なマーレ出身の人物です。母はフリッツ王家の末裔ダイナであることから、ジークにも王家の血が流れています。さらにグリシャは後妻をつくり、間にできた子どもが主人公エレン•イェーガーです。つまりエレンとの血の繋がりもあるジークの存在は、この物語をより一層複雑にしていくのでした。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』とは2009年9月より別冊少年マガジンにて連載された、大人気ダークファンタジー漫画であり、その独特なタッチとおぞましい世界観が人気の理由となり、コミック全34巻の世界総発行部数は1億1000万部を突破しています。この数字は講談社史上にも残る歴史的記録であり、その後アニメ化や映画化など様々なメディアミクス展開がなされています。
進撃の巨人のあらすじ
巨大な3重の城壁に囲われて暮らす人類、主人公のエレンは両親と幼馴染ミカサと平和に過ごしていました。壁の外に憧れを抱いていたエレンは、壁外調査として壁の外へ出ることができる、調査兵団の入団を夢に見ていました。当然そんな危険な夢を母やミカサが応援できるわけもなく、反対される日々を送ります。そんなエレンが10歳の頃、事件は突然起こりました。壁の大きさを遥かに越える「超大型巨人」が出現し、これまで守られてきた城壁が一瞬にして破壊されてしまったのです。
【進撃の巨人】ジークの正体は獣の巨人!人物像や目的は?
ジークの正体は獣の巨人
『進撃の巨人』において「獣の巨人」の登場シーンはあまりにも衝撃的でした。原作35話にて、これまでのビジュアルとは一線を画した巨人が出現したのです。腕が地面に着きそうなくらい長く、猿人のような容姿であり、何よりも驚きだったことは人間と同じ言葉を喋ったところでした。さらに人間の捕食を目的としておらず、攻撃方法は「投擲」という、知能のある新たな巨人の存在が確認された、非常に恐ろしいシーンです。この獣の巨人の正体が後に、ジークだとわかりました。
ジークはエレンの異母兄弟?
『進撃の巨人』に登場するジークは、リヴァイとの一戦で危うく殺されそうになるのですが、味方援護によって救助されます。その逃走中、偶然エレンたちと遭遇したジークはエレンを見て突然「お前がエレンか?」と質問し「俺たちはあの父親の犠牲者だ」と語りかけます。しかしリヴァイに追いつかれ、最後に「いつかお前を救ってやる」と残しその場から立ち去りました。エレンと読者は終始理解を困難にさせられるシーンでしたが、エレンの兄であることだけはわかりました。
ジークの過去や生い立ち
『進撃の巨人』に登場するジークの生い立ちは悲惨で、父グリシャはマーレに強い憎しみを持っており、エルディア人の復権を目論むリーダー格として暗躍していました。グリシャの計画に、王家の血を引くものが必要であったためダイナと結婚しジークを授かったのです。そうしてジークは、エルディア人の誇りを教えられる一方で、マーレへのスパイのため、マーレ兵になるよう洗脳教育を受けるのでした。つまりグリシャの計画に必要だった駒のように扱われる幼少期だったのです。
ジークとトム・クサヴァ―の関係
『進撃の巨人』に登場するジークには、心の支えとなる人物トム•クサヴァーが存在します。クサヴァーの本業は巨人学の研究者ですが、その正体は獣の巨人だったのです。さらに自分がエルディア人であることを隠して、マーレの女性と結婚したことで、その嘘がバレた時、妻は息子と共に心中してしまいました。そんな過去もありジークを息子のように可愛がります。そうして最終的には、クサヴァーの意志を継いだジークは「獣の巨人」を継承することになるのでした。
ジークの真の目的
『進撃の巨人』に登場するジークの真の目的とは「安楽死計画」のことでした。クサヴァーの残した「人々を巨人の恐怖から解放し、エルディア人を苦しみから解放する」という言葉に衝撃を受け、ジークの中で目的が定まります。ジークの考えは始祖の巨人の能力を使って記憶を改竄し、エルディア人の生殖機能を排除することで子孫繁栄を抑止し、長期的にエルディア人を全滅させることで、苦しみからの救済を行うというものだったのです。
ジークとイェレナの関係
『進撃の巨人』に登場する「イェレナ」とは反マーレ派義勇兵として、エルディア人の解放を目的にパラディ島に乗り込んできます。イェレナは獣の巨人ジークの存在が希望であり神にすら見えたと発言しており、マーレへの反逆勢力を育て上げるべくパラディ島の発展に協力するのでした。イェレナの目的はジークの目的である「安楽死計画」を遂行することに一貫しています。
ジークの安楽死計画の結末
『進撃の巨人』において「安楽死計画の結末」とは、もはやこの物語の結末であると言っても過言ではありません。エレンの目的とジークの目的は同じに見えて、実は相反するものであり、エレンの真の目的は「地鳴らしの発動」でした。始祖の巨人の力を使い、数十万はいる超大型巨人を解き放ち闊歩させるという、その目的の正体はパラディ島外の殲滅でした。結果はエレンに軍配が上がり、裏切られたジークの安楽死計画は失敗に終わります。
ジークは死亡した?
『進撃の巨人』に登場するジークは死亡します。安楽死計画が阻止されたことで、生きる希望を失い始祖ユミルのもとで無気力になっていました。そこへ辿り着いたアルミンと出会い「生」に対して前向きになります。そしてこの地鳴らしを止める方法は自分が死ぬことであると理解し、自らリヴァイの前に姿を表し、首を落とされそのまま死亡しました。この世界にある身近な幸せにやっと気づき、そして死亡していくという、切ないですがどこか感動的な最後を迎えます。
【進撃の巨人】ジークの名言
ジークの名言①「初球は様子見で…」
初球は様子見で、目指すは完全試合(パーフェクトゲーム)だ
『進撃の巨人』にてこちらのセリフは、原作第79話に登場します。壁の数キロ先に陳列していたジークと、リヴァイたちは静かに均衡を保っていました。しかし次の瞬間、リヴァイ側の目の前に無数の石礫が飛んできます。砲撃と同等の威力であり兵士たちは次々に死亡していきました。これは獣の巨人が投擲したもので、ジークとクサヴァーのキャッチボールはこの攻撃の伏線であり、完全試合の意味を考えると何とも恐ろしいセリフです。
ジークの名言②「お互いを信じることが…」
お互いを信じることができなかった。だがそれも無理はない。あんた達とはあまりにも見てきた世界が違いすぎたんだ。
『進撃の巨人』にてこちらのセリフは、原作第113話に登場します。森の奥深くにジークを監禁する作戦に出たリヴァイたちでしたが、ジークはこのとき脊髄液入りのワインを仕込んでいたのです。このワインを飲んだ者は、ジークの咆哮と共に巨人化してしまうことがわかっており、つまり作戦通りだったのです。ジークは機を見計らって咆哮し部下を巨人化させ、その場から逃走しました。自分のこれまでの経験がどれだけ壮絶だったか、自己認識していることがわかるセリフです。
ジークの名言③「いい天気じゃないか…」
いい天気じゃないか…もっと早くそう思ってたら… まぁ… いっぱい殺しておいてそんなの虫が良すぎるよな…
出典: quotes-box.net
『進撃の巨人』にてこちらのセリフは、原作第137話に登場するジーク死亡直前のセリフになります。ユミルの世界でアルミンと出会い会話したジークは、何気ない幸せの見つけ方に気付かされ、生きることへの希望を取り戻しました。「地鳴らし」を起こしている巨人の中に囚われていたジークは、肉体として外の世界に復活し、世界は美しかったことを知ります。そして同時にこの後起きる自分の運命も悟っていることがわかるセリフでした。
【進撃の巨人】ジークの声優
ジークの声優は「子安武人」
『進撃の巨人』に登場するジークの声務めるのは声優「子安武人(こやすたけと)」です。アニメ好きでなくとも、一度は耳にしたことがあるであろう声の持ち主、声優子安武人についてその経歴や出演作品を紹介していきます。
子安武人のプロフィール
- 出身地:神奈川県横浜市
- 生年月日:1967年5月5日
- 血液型:A型
- 身長:176㎝
- 職業:声優
- 事務所:ティーズファクトリー(代表取締役)
『ジーク』の声優を務める「子安武人」は中学の頃、映画俳優を目指しており、学校を休んでまで映画を見るような日々を過ごしていました。そこで偶然見た「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」がきっかけとなり声優業に興味を持ちます。高校卒業と共に声優養成所へ入所し、1988年「どんどんドメルとロン」にて声優デビューを果たします。その10年後には、自身が代表を務める事務所を立ち上げるほど躍進するのでした。
子安武人の主な出演作品
『進撃の巨人』ジークの声優を務める子安武人が、その他演じている主な出演作品を紹介していきます。「楽しいムーミン一家」スナフキン「ワンピース」青雉クザン「ジョジョの奇妙な冒険」DIO「新世紀エヴァンゲリオン」青葉シゲル「戦国BASARA」猿飛佐助など、さらにゲーム声優や映画吹き替えなども多数出演しており、その作品の知名度や役柄の重要度、演じられた総数は凄まじいものがありました。
【進撃の巨人】ジークに対する世間での評判や人気
『進撃の巨人』に登場するジークという存在は、世間からどのような評価を受けているのでしょうか。物語において重要な鍵となる人物ではあるのですが、そのリアルな意見や人気ぶりについて詳しく紹介していきます。
『進撃の巨人』に登場するジークに関して、登場キャラクターの中で一番共感できるという意見が多くありました。非現実な世界観であるため共感の難しい物語ではあるものの、これはジークの思想が、いかにも人間らしく現代の人々に近い考えであるということを示しているのでしょう。
『進撃の巨人』に登場するジークは、ビジュアルの理由もありますが「好き」や「カッコいい」という意見は少ないようです。しかし嫌いにはなれず、最後まで自分の計画を貫こうとするその意志の強さなどから、見た目ではない人気の高さを誇っているキャラクターであることがわかりました。
『進撃の巨人』にてジークが死亡するシーンは、読者の間でもたくさんの考察がなされていました。エルヴィンの仇を果たしたいリヴァイに気づいており、さらに自分は地鳴らしを止めるためにも、死ななければならないことを悟っています。ジークの死亡は物語にとって必要不可欠だったのでした。全てを受け入れあっさりと死を選ぶジークの最後は、名シーンとして語られています。
【進撃の巨人】ジークの正体は獣の巨人だった
『進撃の巨人』に登場する「ジーク」は獣の巨人の正体であり、悲惨な過去を経験しながらも自らの力で運命を切り拓き、しかし最後には報われずに散っていくという一生でした。ジークが主人公であった世界線も十分にあり得たでしょう。TVアニメ「進撃の巨人TheFinalSeason完結編」が2023年放送決定と発表されました。ぜひこの機会に原作同様、アニメシリーズもチェックしてみてください。
この記事のライター
うら
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