【進撃の巨人】フリーダ・レイスの苦悩や過去を解説!アニメ声優も紹介
進撃の巨人に登場するフリーダ・レイスは、物語の鍵を握る重要な人物であり、強大な能力と、苦悩に満ちた過去を秘めています。当記事では、進撃の巨人の作品概要とフリーダ・レイスの基本情報、名言、声優などを紹介します。彼女の抱える苦悩とその過去を、紐解いていきましょう。
目次
【進撃の巨人】フリーダ・レイスとは?
フリーダ・レイスが物語に初めて登場したのは、エレンの記憶の中でした。この描写によって多くの読者が、「フリーダというキャラクターには何か重大な意味が秘められているのではないか?」と予想したようです。ここではまず、フリーダ・レイスのプロフィール等基本情報を知り、進撃の巨人の作品概要をおさらいしていきましょう。
フリーダ・レイスのプロフィール
- 誕生日:2月2日
- 身長:171cm
- 体重:57kg
進撃の巨人に登場するフリーダ・レイスは、美しい黒髪と青い瞳が特徴的なキャラクターです。エレンが記憶の中で彼女を見たとき、どこかヒストリアに似ていると感じました。このエレンの勘は正しく、のちにフリーダとヒストリアは腹違いの姉妹であることが分かります。性格な年齢は分かっていませんが、エレンが見たフリーダはおよそ18歳前後だと推測されています。
フリーダ・レイスの性格
フリーダ・レイスは地方の一貴族として過ごしていました。しかし身分を鼻にかけるようなことはせず、領民たちにもフランクに接しており、飾らない性格で愛されていた人物です。領民を労うため農地に出向いたり、妾(めかけ)の子として周囲から疎外されていた妹のヒストリアに頻繁に会いに行ったりしており、優しさと行動力のある人物であることも分かります。
進撃の巨人の概要
進撃の巨人は、原作者・諫山創により、2009年から約12年間に渡って連載された漫画作品です。独創性のある舞台設定とストーリーが話題を呼び、これまでに通算4シリーズのアニメが放送され、2023年には『「進撃の巨人」The Final Season』の放送が予定されています。コミックス(全34巻)の世界累計発行部数は、2022年9月時点で1億1000万部を突破しました。進撃の巨人は国内だけでなく、海外でも多くのファンを獲得しており、世界的に愛されている作品です。
進撃の巨人のあらすじ
進撃の巨人は、人々が巨人の脅威から身を守り、戦う世界が舞台になっています。かつて巨人に絶滅させられかけた人類は、3つの壁を建て、その中で暮らしていました。しかしある日、一番外側の壁である『ウォール・マリア』が巨人によって破壊され、主人公・エレンの母親が巨人に捕食されてしまいます。エレンはこの恨みを晴らし、外の世界を知るため巨人を駆逐することを決意し、兵団に入団することを決めました。
【進撃の巨人】フリーダ・レイスの苦悩や過去
進撃の巨人の物語の核心に迫るためには、フリーダ・レイスの過去を知る必要があります。フリーダの過去を知ると、彼女がいかに苦悩に満ちた人生を歩んできたのか分かるかもしれません。ここでは、進撃の巨人のストーリーに関わる重要な情報も交えながら、フリーダの過去を掘り下げていきます。
ネタバレ①フリーダ・レイスの生い立ち
フリーダ・レイスは、表面上は地方の一貴族ということになっています。しかし本当は、父親であるロッド・レイスとその正妻の間に生まれた、正真正銘のレイス家の長女です。真の王家という本来の身分を隠し、地方貴族として領地の民から慕われて生きてきました。一方で、異母妹にあたるヒストリアをいつも気にかけ、よく会いに行っては共に時間を過ごしています。しかし、その度必ず自身の能力を使って、ヒストリアの記憶を消していました。
ネタバレ②始祖の巨人の能力を継承する
フリーダ・レイスは、叔父であるウィリー・レイスから始祖の巨人の能力を継承されています。始祖の巨人の能力は、最初にこの能力を得た始祖ユミル・フリッツの没後、ユミルの民に受け継がれたのち、長い時を経てレイス家に継承されてきました。全ての巨人の原点であり頂点に君臨する巨人で、作中では『座標』と呼称されることもあります。記憶を操る力も持ち合わせており、フリーダはこの能力を使ってヒストリアの記憶を消しているのでした。
ネタバレ③グリシャに食われ死亡する
グリシャ・イェーガーと戦った際、フリーダ・レイスは発動したばかりの能力をうまく使うことができず、捕食されてしまいました。これにより、フリーダの能力はグリシャに継承されることになります。その後、この能力はグリシャからその息子であるエレンに引き継がれました。そのため、現在始祖の巨人の能力はエレンに宿っており、エレンはフリーダの記憶の一部を知ることになるのです。
ネタバレ④エレンが見たフリーダの記憶
始祖の巨人の能力を継承したエレンは、ある時その能力が目覚め、フリーダの記憶の一部が脳内に流れ込んできます。そこに映ったのは、櫛で髪を溶かす鏡の前のフリーダの姿でした。その後エレンは、ウォール・マリアが破壊された時のグリシャとフリーダの会話を知ることになります。侵入する巨人を倒してほしいというグリシャに対し、フリーダは出来ないと答え、これを知ったエレンはフリーダに対し怒りを覚えました。
ネタバレ⑤「不戦の契り」を打ち破ったエレン
そもそもフリーダがグリシャの頼みを断った理由は、「不戦の契り」によるものでした。フリーダは当初この不戦の契りに抗う考えを持ち、彼女なりに苦悩してきましたが、結局その思想に打ち勝つことができませんでした。ところがエレンの場合、たまたま触れた巨人の正体がフリッツ家の末裔であったことが功を奏し、不戦の契りを打ち破り、始祖の巨人の力を発動することができたのです。
【進撃の巨人】フリーダ・レイスの声優
進撃の巨人は、原作のみならずアニメも大ヒットした作品でした。アニメ化されると、やはり気になるのは各キャラクターの声優です。アニメ版進撃の巨人は、第一線で活躍する豪華な声優が揃っていることでも知られています。では、アニメ版進撃の巨人でフリーダ・レイスを演じたのは一体誰なのでしょうか。
フリーダ・レイスの声優は「日笠陽子」
アニメ版進撃の巨人でフリーダ・レイスを演じるのは日笠陽子さんです。進撃の巨人では、フリーダ・レイス役の他にエンディングテーマを担当し『美しき残酷な世界』を歌い上げています。ここでは日笠さんのプロフィールや進撃の巨人以外の出演作品、声優以外の活動についても紹介します。
日笠陽子のプロフィール
日笠陽子さんは、1985年7月16日生まれの37歳(2022年時点)です。血液型はO型、身長157cm、神奈川県出身で、アイムエンタープライズに所属しています。三石琴乃さんの演技力に惚れ込み声優を志すようになった日笠さんは、日本ナレーション演技研究所を卒業し、2007年に声優デビューを果たしました。余談ですが、2010年前後に流行した「てへぺろ」という言葉の生みの親でもあります。
日笠陽子の主な出演作品
日笠さんは、凛とした声質に定評があり、演技の幅が広いことで知られています。またキャラクターソングやユニット、ライブなどの歌手活動も精力的に取り組んでおり、歌唱力の高さでも有名です。今回紹介するのはほんの一部ですが、日笠さんは進撃の巨人の他に、以下の作品に出演しています。
- 秋山澪(けいおん!)
- 遊佐恵美(はたらく魔王さま!)
- 霧切響子(ダンガンロンパ)
- 庵歌姫(呪術廻戦)
- 麻倉葉(SHAMAN KING)
【進撃の巨人】フリーダ・レイスの名言
進撃の巨人において、物語のキーパーソンであるフリーダ・レイスは、出番こそ多くはないもののグッとくる名言を残してきました。そしてその名言には、進撃の巨人のストーリーを理解するための、重大な要素が含まれているのです。今回は、言葉の背景にある重要なエピソードを交えつつ、フリーダの名言について説明していきます。
フリーダ・レイスの名言①「この世界は辛くて…」
この世界は辛くて厳しいことばかりだから みんなから愛される人になって助け合いながら生きていかなきゃいけないんだよ
出典: renote.net
フリーダ・レイスがヒストリアに絵本を読んであげている時に、絵本に描かれている少女を指差しながら言ったセリフです。しかしこれを聞いたヒストリアは、この絵本の少女ではなくフリーダのような女性になりたいと返事をします。フリーダはこの言葉に照れつつ、「そのままでいい」と言ってヒストリアを抱きしめました。
フリーダ・レイスの名言②「私に任せて父さん…」
私に任せて父さん 先祖の亡霊なんかに私は負けないから
出典: renote.net
始祖の巨人の能力を使えば、壁の向こうにいる巨人を倒し、人々を解放することも可能です。しかし、初代王による「不戦の契り」に縛られ、過去の継承者たちは皆その能力を発動することができず、壁の中で巨人に怯えるこの状況に甘んじていました。不戦の契りに反対姿勢であったフリーダは、能力を継承する前にこう言って、過去の継承者たちのようにはならないと強く誓います。
フリーダ・レイスの名言③「我々がただ何も…」
我々がただ何も知らずに世界の怒りを受け入れれば 死ぬのは我々エルディア人だけで済むのです
出典: renote.net
不戦の契りに抗っていたフリーダ・レイスですが、過去の継承者たち同様やはりこの思想に取り憑かれてしまうのでした。ウォール・マリア陥落時グリシャはフリーダに、巨人と戦って人々を守ってほしいと必死に頭を下げます。そんなグリシャに対し、フリーダはこう答えました。この事実を知ったエレンは、王家の独りよがりな思想のため犠牲になった人々のことを思い、激しい怒りを覚えます。
【進撃の巨人】フリーダ・レイスに対する世間での評判や人気
フリーダ・レイスの人格が変わるシーンには、大きな反響がありました。不戦の契りに歯向かおうとしていたフリーダが、最後に初代王の思想に乗っ取られてしまったことに、やりきれない感情を覚えた人がたくさんいたようです。始祖の巨人の能力と、不戦の契りの板挟みに苦悩していた彼女の人生には、憐れみの声が多く寄せられています。
先に紹介した名言(ヒストリアと絵本を読むシーン)についての意見です。このシーンについて、フリーダの言う”女の子らしさ”とは、すなわち”奴隷のように”という意味を持つと深読みする意見も出ていました。一見ほっこりしたやりとりのように思えますが、フリーダの言葉の裏には、恐るべき思想が隠されている可能性があると考察する人が多いようです。
アニメ版進撃の巨人の、フリーダ役の声優・日笠さんの演技が素晴らしいという意見が多数見られました。特にグリシャと言い合いをするシーンは緊張感で張り詰めており、グリシャ役の土田大さんと共に高く評価されています。また、日笠さんはフリーダ役として出演する前に第1期EDを担当しており、この曲をフリーダの心情を描いた曲として改めて聴くと、また違った捉え方ができるという深い意見もありました。
【進撃の巨人】フリーダ・レイスの過去は悲惨だった
いかがでしょうか。進撃の巨人に登場するフリーダ・レイスは、苦悩の多い数奇な人生を辿ったキャラクターです。「始祖の巨人」と「不戦の契り」という、あまりにも重い運命を背負った彼女は、悲惨な人生を歩んできました。自由を望みながら最後まで運命に支配されてしまったフリーダは、出番こそ少ないものの、多くのファンにとって印象に残るキャラクターとなっています。
この記事のライター
HAYASHI*M
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