【進撃の巨人】獣の巨人の正体はだれ?異常な強さと能力についても
『進撃の巨人』の獣の巨人はエレン達にとって脅威的な強さを見せつけた巨人でしたが、その正体が明かされた後の読者やファンは様々な感想を抱くことになりました。そんな『進撃の巨人』の獣の巨人の正体や明かされた今後の展開などをまとめました。
獣の巨人とは?
『進撃の巨人』の獣の巨人について正体や目的、今後の展開などを見ていく前に、まずは獣の巨人や『進撃の巨人』の概要について見ていきましょう。
獣の巨人の概要
『進撃の巨人』の獣の巨人は、毛深い身体と長い腕を持つオラウータンのような巨人です。しかし、その見た目と裏腹に人語を話しながら他の巨人を指示したり、調査兵団の行動に興味を示したりと知的な一面を見せています。
進撃の巨人の概要
2009年から2021年まで『別冊少年マガジン』に連載されていた『進撃の巨人』は、諫山創の漫画作品です。単行本は講談社コミックスマガジンから全34巻で販売されています。連載初期から注目集めた作品で、2013年にアニメ化されたことから世間的にも広く認知される作品になっていきました。その後はゲームや実写映画、ミュージカルなど様々なメディアで展開していきます。
進撃の巨人のあらすじ
エレン・イェーガーは巨大な壁「ウォール・マリア」の内側に住みながら外の正解に憧れる少年でしたが、巨人の進行により障壁を壊され、母親を食い殺されながら故郷を追われることになりました。それから、エレンの目的はこの世の全ての巨人を駆逐することに代わり、壁の外を調査できる調査兵団に所属して目的を果たそうとしました。
獣の巨人の正体や強さ
『進撃の巨人』の獣の巨人は初登場時から知能の高さを見せており、戦闘面でも身体を活かした強さを発揮していました。そんな獣の巨人の正体や強さ・能力について見ていきましょう。
獣の巨人の正体はジーク
『進撃の巨人』の獣の巨人の正体はジークです。壁の内側の人間と敵対する戦士の中でも戦士長を務めていて、ライナーやベルトルト、アニの上官にあたることから獣の巨人が登場した時も彼らは正体を察していました。さらにジーク自身の正体としてはエレンの父親であるグリシャ・イェーガーと前妻のダイナ・フリッツの間に生まれた子供でした。つまり、ジークのフルネームはジーク・イェーガーで、エレンとは異母兄になります。
獣の巨人の能力や強さ
『進撃の巨人』の獣の巨人の能力として長い腕を活かした投てきがあり、人間なら機械などを使って投げつける岩を軽々と投げて攻撃しています。遠方から無数の岩を投げる攻撃は、人間からすると簡単にかわせない強さがある攻撃でした。また、脊髄液を特定の人間の体内に取り込ませることで、強制的に巨人化させる能力も持っています。これによってできる巨人は知性がなくなった状態ですが、獣の巨人の指示には従います。
さらにその指示を出す際に人語を話せていることも獣の巨人特有の能力の1つです。他の人巨人化できる人間でも巨人状態になる言語は話せていませんでしたが、獣の巨人は完全に会話できるほど流暢な喋りでした。戦闘面で直接的な強さはないものの、言語によって巨人を動かせる強さはあり、他の巨人にはできない芸当です。
獣の巨人の目的
『進撃の巨人』のジークの目的は正体が分かった時点だと、壁の内側の人間を滅ぼすために動いているように見えましたが、実際の目的はもっと複雑なものでした。ジークは幼少期から父親のグリシャによりエルディアを復権する存在となるよう洗脳教育を受けていましたが、そのことに反感するように両親をマーレ政府に密告し、自らはマーレの戦士となりました。
しかし、実際の立場としてはエルディア人のために敢えてマーレ側に入って活動していて、裏切りの機会を狙っていました。その先にある最大の目的は始祖の巨人の能力を利用することで、エルディア人が子供を作れないようにする「エルディア人安楽死計画」です。かつての歪んだ教育から、これから生まれてくるエルディア人がこの残酷な世界に生まれないようにしようと善意で考えたのです。
獣の巨人のジークの名前の由来
『進撃の巨人』の獣の巨人の正体であるジークの名前について読者やファンが由来を予想していますが、候補としては北欧神話の英雄「ジークフリート」か、ドイツ語で「勝利」を意味する「Sieg(ジーク)」ではないかと言われています。このうちジークフリートについては弱点が背中であったという記述があり、巨人の弱点も背中から見えるうなじであることから採用されたと考えられています。
獣の巨人とリヴァイの戦いや今後
『進撃の巨人』の獣の巨人が関わった戦いの中でもリヴァイとの戦闘シーンがよく取り上げられており、今後の展開に関わるシーンになっていました。そんな獣の巨人とリヴァイの戦闘について見ていきましょう。
獣の巨人の寿命
『進撃の巨人』において、9つの巨人に属する巨人化の能力を得た者は寿命が13年になってしまうという性質があり、獣の巨人もその1体でした。そして、ジークは本編の4年後の世界で余命が残り1年足らずと言われており、自らの目的を果たすための時間はあまり残されていませんでした。
獣の巨人とリヴァイの戦いをネタバレ
『進撃の巨人』の獣の巨人とリヴァイの戦いはウォールマリア奪還作戦中に行われ、投石攻撃によって調査兵団が壊滅状態に追い込まれる中、団長であるエルヴィンは自らを含めて特攻仕掛けることで隙を作り、リヴァイを獣の巨人の元へと向かわせます。そして、接近したリヴァイと獣の巨人は接敵し、リヴァイはそのまま押し切って、正体であるジークを引きずり出して雷槍を突き刺します。
しかし、目的を果たす執念からジークは起爆装置を利用してリヴァイを吹き飛ばし、そのタイミングで別の巨人がジークを救出したことで難を逃れました。その後、リヴァイは周りに残った巨人に囲まれていましたが、倒して生き残りました。
獣の巨人はリヴァイによって死亡した?
『進撃の巨人』の獣の巨人は一度目のリヴァイとの戦いでは負けながらも生き延びることができましたが、今後の展開でもリヴァイが関わってきます。その今後とは、エレンが始祖の巨人を力を得た際、ジークは取り込まれる中、アルミンとの出会いから彼の言葉に共感します。そして、死さえ存在しない世界から他の人も目覚めるようアルミンに協力し、最終的にはリヴァイの前に姿を現して自らを殺させました。
獣の巨人以外の9つの巨人
ここでは『進撃の巨人』において特別な巨人である9つの巨人について、獣の巨人以外の8体を紹介していきます。
9つの巨人①始祖の巨人
『進撃の巨人』の始祖の巨人は9つの巨人の始祖となる存在です。ユミルの民であるエルディア人を巨人化・記憶改ざん・身体の構造変化できる能力があります。作中ではユミル・フリッツが大地の悪魔と融合したことで誕生しており、最終的にエレン・イェーガーが継承することになります。
9つの巨人②進撃の巨人
『進撃の巨人』の進撃の巨人は最初期からエレンの巨人化能力として出て来た巨人です。過去及び未来の進撃の巨人の継承者が持つ記憶を見る・共有できる能力を持っており、未来から過去の記憶を見た場合は現代の継承者が未来予知として使えるようになっています。作中ではエレン・クルーガーからグリシャ・イェーガーに継承された後、エレン・イェーガーに回ってくることになります。
9つの巨人③鎧の巨人
『進撃の巨人』の鎧の巨人は全身を硬質化させる能力を持つ巨人です。壁の内側の武器では全く傷を付けられないほどの皮膚になっていて、弱点のうなじも皮膚で防御されていることから簡単に倒せなくなっています。作中ではライナー・ブラウンが継承者でした。
9つの巨人④顎の巨人
『進撃の巨人』の顎の巨人は巨人の中でも小柄な体が特徴の1体です。硬い顎と爪を使って戦闘するスタイルで、部位に関しては鎧の巨人や戦槌の巨人の持つ結晶以上の硬さを持っています。作中ではマルセル・ガリア―ド、ユミル、ポルコ・ガリア―ド、ファルコ・グライスの順で継承されていきました。
9つの巨人⑤車力の巨人
『進撃の巨人』の車力の巨人は馬のような面長の顔と四足歩行が特徴の巨人です。戦闘面で特殊な能力はありませんが、巨人化能力を数ヶ月単位で継続でき、繰り返し巨人化できる特性があります。また、四足歩行による機動力を持っていて、作中では武器などの運搬、重火器を背負った戦車として活躍していました。作中ではピーク・フィンガーが継承者でした。
9つの巨人⑥戦槌の巨人
『進撃の巨人』の戦槌の巨人はマスクのように皮で覆われた巨人です。物質を硬化させる能力を持ち、自らの皮膚の硬化はもちろんのこと、名前の通り硬化した戦槌を創り出したり、地形を変化させてそれを硬化することで攻撃したりすることも可能です。また、巨人化した際は本体がうなじではなく、硬化した結晶に包まれながら地中に潜伏しています。作中ではラーラ・タイバーからエレン・イェーガーに継承されました。
9つの巨人⑦超大型巨人
『進撃の巨人』の超大型巨人は60m級の巨体を持つ1体です。筋肉を消費しながら熱波を放出する能力を持っていて、巨人化する時の衝撃と合わせるだけでも非常に強い衝撃波を生じさせられます。一方、超巨大であるが故に巨人化の長期維持が難しくなっています。作中ではベルトルト・フーバーからアルミン・アルレルトに継承されました。
9つの巨人⑧女型の巨人
『進撃の巨人』の女型の巨人は身体に女性的な特徴が見られる巨人です。巨人化の持続力や高い機動力を持つ他、叫びによって無垢の巨人を呼び寄せる能力があります。また、他の巨人の能力を発現しやすい特性があり、一部を硬化させるなどの能力も披露しています。作中ではアニ・レオンハートが継承者でした。
獣の巨人に対する世間での評判や人気
ここでは『進撃の巨人』の獣の巨人について世間での評判や人気を紹介していきます。初登場時にはエレン達に対する敵としての登場で良く思わない人もいましたが、正体がわかってジークの目的や過去が明らかになると意見も変わってきました。
『進撃の巨人』の獣の巨人についてはエルヴィンを始めとした調査兵団を死に追いやったことから苦手や嫌いな印象がある人も多くいましたが、正体であるジークの過去が明らかになると、印象が変わったという意見が見られました。エレンと異母兄弟でありながらも、洗脳的な教育を受けさせられていたのは同情してしまう部分で、ジーク自身はエルディア人のために行動していることは意外な驚きがあったようです。
『獣の巨人』の強さや能力については、他の9つの巨人と特殊な能力ではないものの、作中の強さが光っていたという意見が見られました。岩の投てきは多人数の人間の兵士を倒すことに関して兵器レベルの強さを誇っており、作中でも部隊を壊滅状態に追い込んでいることから、読者やファンからすると強く印象に残っているようです。
『進撃の巨人』で今後の展開が明かされていない時点だと、獣の巨人の正体やリヴァイとの戦闘シーンがどんな展開になるか気になっている人がいました。特に獣の巨人とリヴァイの戦闘シーンは作中で好きなシーンとして挙げられることも多く、今後の展開でリヴァイがジークを殺すことになるところを含めて因縁めいた戦いになっています。
獣の巨人の正体はジークだった
『進撃の巨人』の獣の巨人は9つの巨人の1体であり、その正体は壁の外の戦士長であるジークでした。さらにジークはグリシャ・イェーガーの前妻との間に生まれた息子であり、エレンとは異母兄弟になるキャラでもありました。そんな『進撃の巨人』の獣の巨人及びジークに注目して原作漫画やアニメをチェックしてみましょう。
この記事のライター
十文字猛
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