【約束のネバーランド】エマに左耳がない理由は?左耳関連情報まとめ
「約束のネバーランド」のエマの左耳は脱獄する前に切除していますが、これによってキャラとしての変化や考察を始め様々な話題が上がってきました。この記事ではそんな「約束のネバーランド」のエマに左耳がない理由や左耳に関連した考察や噂などをまとめていきます。
目次
【約束のネバーランド】エマの左耳の謎に迫る!
「約束のネバーランド」のエマの左耳は序盤におけるショッキングな展開とそれに纏わる伏線が話題となりました。そんなエマの左耳の謎を見ていく前にまずはエマと「約束のネバーランド」の概要について見てきます。
エマのプロフィール
グレイス=フィールド(GF)ハウスに住む11歳の女の子。2034年8月22日生まれの身長145cmで、認識番号は63194。オレンジ色の髪に跳ねた二本の毛が特徴。明るくポジティブな性格で、ハウス内のテストはフルスコアを度々出したり、運動神経が良かったりと優秀。また、理想を追い求める性格でもあり、不可能な理想でも追い求める信念を持つ。
エマは『約束のネバーランド』の主人公
そんなエマは同じハウスに住む女の子・コニーが出荷される光景を見て、GFが単なる孤児院ではなく、食用児を育てる人間農園である事実に気付いていきます。それが『約束のネバーランド』の主人公としてのエマが行動を起こすきっかけとなり、仲間達と長い道のりを歩んでいくことになります。
漫画『約束のネバーランド』をおさらい
漫画『約束のネバーランド』は『週刊少年ジャンプ』に2016年から2020年に連載されたダークファンタジー・サスペンス作品です。孤児院に済むエマたちがこの世界に存在する「鬼」の食用児として育てられていることを知り、その過酷な運命を変えるために行動していきます。シリアスな雰囲気の中にもジャンプらしい要素が見られる作品です。
白井カイウと出水ぽすかがタッグを組んだ人気作品
漫画『約束のネバーランド』の原作者は白井カイウさんで、作画は出水ぽすかさんが務めています。白井さんがアマチュア時代に考えていた原案を元に練り上げられましたが、週刊連載にあたっては作画スピードが追い付かないと判断されて、作画担当を探すことになりました。そして、出水さんにオファーが通ったことで、漫画の企画が通りました。
アニメ版や実写版のシリーズにも注目が
「約束のネバーランド」は連載後にジャンプの人気作品となり、それに伴ってアニメや実写映画、小説など様々なジャンルでメディア展開されていきます。原作漫画とは違う展開を描いたアニメや北川景子さんや渡辺直美さんといった豪華な俳優陣が出演した実写映画は注目を集めました。
【約束のネバーランド】エマの左耳がない理由とは
「約束のネバーランド」のエマは作中で左耳を切除していますが、そんな行動を起こしたことについて様々な理由が考察されています。ここではエマの左耳がない理由について様々な角度から見ていきます。
エマが左耳を切除
GFハウス脱獄編の終盤においてエマは発信機を埋め込まれた自らの左耳を切除しています。状況が上手く噛み合えば左耳を残せた発信機を壊せた可能性もありますが、この左耳の切除によって脱獄が成功したと言っていい行動でした。それではエマが自分で左耳を切除しなければならなかった理由とは何なのでしょうか。
左耳に埋め込まれた発信機が理由?
GFハウスに済む子供達は赤ん坊の時、耳に発信機を埋め込まれるようになっており、個人の認識はできませんが、子供達の大まかな居場所はイザベラの持つ懐中時計型の受信機によって把握される状況でした。つまり、エマ達が脱獄したところで発信機によって逃げた場所がすぐにバレてしまうことから発信機をどうにかしなければいけませんでした。
その一方でレイは破壊装置を作成
一方、イザベラの内通者をしながら二重スパイとして行動していたレイはその報酬として外の世界の物品を貰っており、それを素材に発信機の破壊装置を作成していました。しかし、レイ自身は脱獄に参加せず優秀な成績の自分を殺すという形で鬼へ復讐するつもりでした。そのため、レイは出荷される日の前日に発信機を壊さず、オイルを被って焼身自殺を図ろうとします。
左耳を切除したのは脱獄成功のため?
そんなレイの計画は出荷される前のノーマンに見透かされており、出荷前にエマへ伝えたことでエマがレイを助けます。更にその騒動に乗じてエマは火が放たれたハウスに残って一芝居うち、発信機が埋め込まれた自分の左耳を切除して隠すことでレイが火事の中に取り残されているとイザベラに錯覚させます。これによってレイを回収しようとイザベラがハウスを消火することになり、脱獄のための時間稼ぎが成功するのです。
左耳の切除とイザベラへの伝言の関係性
エマが左耳を切除したのは発信機の取り外しとイザベラを出し抜くための行動ですが、その行動には他の理由もあると考える人もいます。それはイザベラに脱獄を知らせるための伝言として使ったというものです。発信機を辿ったイザベラが左耳を発見すればそれがエマ達の作戦であることを気付かされるものです。
それによってイザベラを挑発したかったのか、単に無事で伝えたかったのか、はたまたイザベラを火事に巻き込まれないよう誘導したのか、真の理由は定かではありません。ただ、左耳を切除するという覚悟のいる行為はイザベラに強いメッセージを伝えるものと考えることもできるのです。
イザベラとは
GFハウスを取り仕切る「ママ」である31歳の女性。身長170cmで、認識番号は73584。GFが農園であることが明らかになる前はエマ達に優しく接するママであったが、気付かれた後は本来の役割である飼育監としてエマ達の行動に目を光らせる。自身も元々は食用児であり、ママとしての能力は優秀。
【約束のネバーランド】エマの左耳以外の脱獄準備の真相
エマが左耳を切除した理由は仕方ない流れから起こした行動でしたが、それ以外の脱獄準備については周到に進めてきました。ここではエマ達が脱獄するまでの準備について見ていきます。
準備①脱獄のための練習
エマは脱獄にハウス内の5歳以上の子供を連れて行くことを決めますが、それに際して子供達に脱獄するための練習を行わせます。脱獄計画のサブリーダーの役割だったドンとギルダが5歳以下の子供達を指導して、本番での逃走をスムーズにできるようにしておきました。
準備②イザベラを上手く騙す計画
脱獄するためにはイザベラを出し抜くことが必須であり、脱獄する直前まで計画がバレないような立ち回りをしてきました。そして、最終的にレイが提案したのはGFハウスの館内で家事を起こし、その騒動の間に全員で脱獄するというものでした。しかし、この全員にはレイ自身が含まれておらず、焼身自殺するつもりであったことからこの計画はやや違う方向へ進んでいきます。
準備③生き抜くための食糧などの確保
脱獄した後も生き抜くためには食糧や水といったものが必要になります。そのため、エマ達は普段のハウスの生活を送りながら密かに脱獄した後に必要なものを確保しており、脱獄の練習にもそれを活かしていました。
準備④崖の先のルートを把握
実はGFハウスの周りは壁に囲まれており、出荷される時に通る門は本部に繋がる道でした。そして、壁の外は崖になっており、対岸の森へ行く手段は一本の橋だけでした。この事実を出荷当日に知ったノーマンはエマ達に知らせて、門ではなく崖の方を目指し、なおかつ橋を使わない方法を考えます。この計画が功を奏して橋で待ち伏せしていたイザベラを出し抜くことに成功しました。
【約束のネバーランド】エマが左耳を隠すのは何故?
GFハウスを脱獄後のエマは左耳を髪の毛で隠すようになっており、これについても理由が考察されています。それではエマが左耳を隠す理由が何であるか見ていきます。
脱獄後は左耳部分を髪で隠すエマ
エマが左耳を髪で隠すようになったのは単純に作画する上での見た目というメタ的な理由も考えられますが、脱獄後も共に行動する子供達に配慮していたという理由も考えられます。自分たちを脱獄させるために左耳を犠牲にしたことをエマを見る度に思い出させるのは、エマにとっても辛いものです。そのため、左耳の傍の髪の毛を伸ばして隠すようになったのだと考える人もいます。
左耳を隠す髪型がお洒落と話題に
理由は別としてエマが左耳を髪で隠すようになったことでファンの間で新たな話題が発生します。それは隠すためのエマの髪型お洒落であるというもので、伸ばした髪をサイドテールのようにまとめて、髪留めを付ける姿は脱獄前のエマとは少し違った雰囲気を感じさせたのです。切除した理由自体は悲しいものですが、それによって新たな魅力ができたのは脱獄の成功以外で良いことだったかもしれません。
その後は左耳が復活?
しかし、そんなエマの切除された左耳は復活するのではないかとも取れるシーンが後々登場します。これも連載時には考察される要素の一つであり、次の項目で詳しく解説していきます。
【約束のネバーランド】エマの左耳復活説の真相
エマの左耳復活については考察される一つの説でしかなく、実際の真相は異なるものですが、謎の多い「約束のネバーランド」において盛り上がった話題です。そんな左耳復活説について見ていきます。
漫画16巻143話でのエマの耳に注目が
エマの左耳が復活するのではないかと思われたのは原作漫画16巻の143話の扉絵で鬼の頂点がいるという「昼と夜」の世界で反転したエマの姿が描かれたことが理由です。鏡写しで考えると描かれているエマの耳は右耳なのですが、反転して描かれていることから反対の耳、つまりは左耳の方を指しているのではないかと考えたのです。
左耳復活はただのミス?
『週刊少年ジャンプ』に『約束のネバーランド』が連載されている時は脱獄後もエマの左耳がミスで描かれることがあり、単行本化されると修正されることが何回かありました。ただ、143話の扉絵は修正なしで載せられているため、描かれ方自体はミスがなかったようです。
左耳復活からエマが鬼との噂も浮上
エマの左耳が復活する説は更に発展してエマが鬼側ではないかという噂も出てきました。これについては左耳復活説が出る以前も度々考えられていましたが、鬼が再生能力を有することからエマの左耳の復活も鬼の血によるものではないかと考えられたのです。
【約束のネバーランド】エマが鬼と言われる理由
左耳復活説が出る以前から考察されたエマ鬼説ですが、普通に読んでいる分にはそのような説になる理由がわからない人もいるかもしれません。ここではそんなエマ鬼説を補強する理由について見ていきます。
第1話でエマは鬼の様に「食ってやる」発言?
原作漫画の『約束のネバーランド』の1話において、鬼ごっこでトーマとラニオンを追っていたエマが「食ってやるーーッ!!」と発言したことがあります。鬼役であるなら行ってもおかしくない台詞ですが、後のことを考えるとこのシーンも伏線であると考える人がいたのです。
エマの髪型と鬼の角が似ている
エマの二本の飛び跳ねた髪が特徴の一つですが、これが鬼の頭に生えている角と似ていると考察する人もいました。キャラクターデザインとしてアホ毛はよく使われるものですが、二本であることが鬼との関係性を匂わせるものと考えることもできます。
エマの優れた身体能力や回復力
エマは11歳ながらも優れた身体能力を誇っており、GFハウスにいた頃は鬼ごっこでその能力を発揮していましたが、後には大人や鬼といった敵と渡り合えるものであることがわかります。また、そんな敵との戦いで重症を負うこともありますが、その後も比較的早く回復しています。これらの要素は鬼としてのスペックと説明しても違和感がないものです。
エマの鬼っぽい性格
エマは基本的に明るく優しい性格ですが、理想のために動く時や仲間を傷付けられて怒りを露わにする時は強く反抗し、強張った表情を見せます。その表情はまさしく鬼の形相とも言えるもので、普段の性格とは違う荒々しさはエマの鬼の一面を表していると考えられたのです。
ソンジュとの会話
脱獄後のエマは逃走の中で出会ったソンジュから動物の狩りを教わることになります。その時、エマは鬼が獲物を取った時に行う儀式「グプナ」をしていくのですが、エマの様子がおかしいことにソンジュがに気付きます。それに対してエマはいつも見せない表情で「何でもない」と返すのですが、この一連のシーンはエマの鬼の本能が目覚めたことを表しているのではないかと考察されたのです。
ソンジュとは
狩猟以外で神が作り出したものを食べてはいけないという原初信仰を持つ鬼の男性。信仰を守るため現在は人間を食べていないことから鬼の世界では異端の存在となる。脱獄後に逃げ続けていたエマ達をムジカと共に助ける。
ヴィジョンとペンダントの謎
エマはムジカとの別れ際にペンダントを手渡されて、「七つの壁」を探す度に出ていきますが、その最中に訪れたクヴィティダラという遺跡らしき場所で謎のヴィジョンを見ることになります。エマはそれをペンダントのおかげだと考えますが、実はペンダントだけではなくエマが特別な存在、つまりは鬼であったから見られたと考察されたのです。実際のところ、この二つの謎は作中で明かされていません。
【約束のネバーランド】エマの左耳に対する世間の反応
ここではエマの左耳に関する世間の感想や反応について紹介していきます。女の子の主人公が左耳を切除するというショッキングな内容は色々な面で話題になっています。
エマが左耳を切除したことについて、作中ではあまりためらうことなくやっていることから勇気があると見る人もいれば、ちょっと怖いと感じる人もいました。過酷な環境で生き抜くためとはいえ、痛みを伴う行動はエマの主人公性と異常性の両方を感じさせるシーンになっているようです。
「約束のネバーランド」のファンアートを始めとする二次創作について、脱獄後のエマを描く際に左耳が切除されていることを忘れそうになるという意見がありました。普通に考えれば耳はあるものと考えますが、髪を伸ばすようになってからは左耳はない状態なのでファンとしてはこだわりたい部分になっているようです。
『週刊少年ジャンプ』の連載当時には作画ミスでエマの左耳が描かれていることがあり、それに対する反応も複数見られました。様々な謎があった『約束のネバーランド』だったからこそ細かい変化が何かの伏線であると見られていたので、エマの左耳の唐突な復活にも敏感に反応しています。
【番外編】耳に関する漫画&アニメ3選
ここでは番外編として耳に関する描写がある漫画とアニメの中でおすすめの3選を紹介していきます。エマのように左耳を切除するという痛々しい展開ではないので、そこは安心して見てください。
中国漫画のアニメ化『ほら、耳がみえてるよ!』
『ほら、耳がみえてるよ!』は2015年から中国のウェブコミックサイトで連載されている作品であり、日本では2018年にアニメ化され、続く2019年には2期も制作されました。ある日、売れない漫画家である主人公に元へ猫耳を生やした謎の少年がやって来たことで孤独な生活が一変していく様子が描かれていきます。コミカルさと温かさが楽しめる作品です。
漫画『犬夜叉』
『犬夜叉』は高橋留美子の漫画で、『週刊少年サンデー』に1996年から2008年にかけて連載され、2000年から2009年にはアニメも放送された作品です。ヒロインの日暮かごめが戦国時代にタイムスリップして、犬の耳が生えた半妖の犬夜叉と出会ったことから壮大な冒険が始まります。バトルシーンと恋愛描写の双方で見どころがある作品です。
漫画『戦国妖狐』
『戦国妖狐』は水上悟志の漫画作品です。人と共に闇(かたわら)と呼ばれる魑魅魍魎たちが存在する戦国時代で、人間嫌いの仙術使い・山戸迅火と人間好きの妖狐・たまが「世直し姉弟」として人と闇が争わない世界にするため様々な相手と戦っていきます。その後、時代が流れて二部に続いており、どちらの部でも迫力あるバトルやキャラ同士の関係性が楽しめます。
【約束のネバーランド】エマの左耳は脱獄の為だった
エマの左耳にはGFハウスから逃げてもわかるように発信機が埋め込まれており、その発信機を取り外してイザベラを出し抜くために切除することになりました。それによってエマというキャラについてより好きになったり、新たな考察が生まれたりと様々な影響を与えています。「約束のネバーランド」をもう一度見る時はエマの左耳にも注目して見ると、前と違った面白さがあるかもしれません。
この記事のライター
十文字猛
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