【ワールドトリガー】影浦隊が降格した過去とは？メンバーや実力を徹底解説

B級ランク戦が始まり4日目の夜の部を迎えると影浦隊が初めてワールドトリガー作中に登場し、対戦の中でメンバーそれぞれが実力を発揮し、部隊としての強さに注目が集まりました。ここではワールドトリガーにおける影浦隊の概要についてまとめ、ワールドトリガーの作品概要とあらすじについてもおさらいしていきます。

影浦隊は影浦雅人が隊長を務めるボーダー本部所属のB級部隊です。ランクは初登場時2位であり、ランク戦後に3位に降格しています。かなり攻撃に偏った戦法を取ることで有名で、メンバーそれぞれがマスタークラスに匹敵するポイントを所持しているほどの強者揃いです。なお、過去にある事件を起こしたことでA級から降格しています。

隊服は黒字のミリタリージャケットにカーゴパンツとブーツになっており、襟元についているエンブレムは獣の牙をイメージさせるデザインが施されています。また、作戦室は均等な間取りで部屋が四等分されており、オペレーターの仁礼が持ち込んだ私物やコタツなどが設置されています。

ワールドトリガーは葦原大介によってジャンプスクエアに連載されている漫画作品です。異世界の侵略者・ネイバーとそれに対抗する防衛組織・ボーダーの戦いが描かれており、SFな世界観とチーム連携を繊細に描いたバトル描写が話題を呼びました。2022年9月時点で単行本25巻までが刊行されており、アニメ化や舞台化、ゲーム化といったメディアミックスが多数展開されています。

三門市に突如異世界への門が開くと、ネイバーと呼ばれる怪物が現れ人々を襲い始めました。それに対抗して現れた謎の一団・ボーダーは迅速に防衛網を敷きネイバーに立ち向かっていきました。その大戦から4年半の月日が経ったある日、三門市にやってきた空閑遊真はボーダーの隊員である三雲修と出会い、自身が行方不明の父を探しに来たネイバーであることを明かすところから物語が始まります。

影浦隊はB級の上位の部隊として描かれていますが、かつてはA級部隊として活躍していた過去が明かされ降格してしまった理由に多くの読者が衝撃を受けました。ここではワールドトリガーにおける影浦隊が降格した過去や戦績についてまとめていきます。

影浦と北添が8度に渡るタイマン勝負をする中で互いを認めるようになり、仁礼が絵馬をスカウトしてきたことで影浦隊は結成されました。明確な理由や目的がなく何となく気が合うメンバー同士で結成されたわけですが、その実力や連携力は高くA級6位の部隊として名を馳せていました。そんな影浦隊が降格してしまった理由は隊長の影浦がある問題を起こしたからです。

影浦は根付さんこと根付栄蔵に暴力を振るったことがあり、その事件がきっかけで影浦隊はA級からB級へ降格しました。根付さんはボーダー本部のメディア対策室長という上級役職の人物で、暴力事件で降格となった時は影浦のポイントも1万ポイント没収となりました。

影浦が根付さんを殴った理由は明らかにされていません。ネット上の考察では絵馬の師匠である鳩原がボーダーを脱退したことに関係しているのではないかと推察されています。鳩原が所属していた二宮隊もA級からB級に降格処分を受けており、何らかの関係性はありそうです。

元A級だったことだけあって部隊の実力は本物で、バランスの取れた部隊編成とは裏腹に攻撃こそ最大の防御を体現するような超攻撃重視の戦法を得意としています。特に乱戦時の強さはボーダー内屈指の実力を誇り、その強さに東隊の小荒井は「普通にやっても1位2位に勝てない」と話して、真っ向から戦っては勝ち目がないと割り切り時間切れや逃げ切りを狙う作戦を考えていました。

B級ランク戦では二宮隊と東隊、玉狛第二と戦いました。エース影浦の攻撃力は誰もが警戒するほどの強さですが、雪マップによって影浦の機動力が潰され不利な状況に苦しめられます。何とか2点を獲得できたものの、そのままタイムアップなって3点の二宮隊に敗れました。その後の玉狛第二との再戦では北添のメテオラが封じられたりヒュースの活躍によって劣勢に立たされており、自分たちの戦術の一手先を取られる展開が続いてまたしても敗れました。

ここからはワールドトリガーにおける影浦隊のメンバーのポジションや実力についてまとめていきます。ボーダー本部に所属しているメンバーはそれぞれ個性的な魅力を持っており、同じ部隊メンバーに対しては友達や家族のように接する様子が描かれています。

影浦雅人（かげうらまさと）は影浦隊の隊長を務めており、ポジションはアタッカーを担当しています。ボサボサの髪とギザギザの歯、獣のような鋭い眼光が特徴的で、短気かつ粗暴な性格でボーダー内の問題児として知られています。村上曰く根は単純で裏表がないらしく、自分に怯えるC級隊員に向かって驚かせるようなお茶目な一面を見せたことがあります。

降格時のポイントペナルティによってランキングに載ってはいませんが、実質アタッカーランク4位に当たる実力を誇ります。愛用トリガーのスコーピオンはムチのように変形した蛇腹剣でリーチが長く、加えて自身が考案した必殺技・マンティスを組み合わせることによって空中移動を可能にしています。

絵馬（えま）ユズルは影浦隊所属の少年でポジションはスナイパーを担当しています。目元まで伸びた前髪と伏し目がちな目からは気怠げな雰囲気を感じさせます。当真から一方的に弟子扱いされていますが、絵馬は自分の師匠は鳩原だけだと言い切っており彼女を強く尊敬しています。その分、鳩原がボーダーを脱退した時はその真相を知らされておらず、二宮隊に対して嫌悪感を抱くようになりました。

奈良坂曰く絵馬は型にはまらない自由な才能の持ち主であり、訓練はサボるものの天才的な才能によって高い実力を誇っています。ランク戦ではレーダーの位置情報のみで上階にいる相手を天井抜きで狙撃するといった天才肌な一面を見せており、狙撃能力よりも戦闘における高いセンスを持っていると言えます。

北添尋（きたぞえひろ）は影浦隊所属の青年でポジションはガンナーを担当しています。大柄でふくよかな体型から部隊の愛されマスコットな立ち位置におり、性格はマイペースでムードメーカーとしても活躍しています。メンバーからは「ゾエ（さん）」と呼び親しまれていますが、仁礼からは「なるべく粘って死ね！」、ユズルからは「頑張って逃げてね」などとぞんざいな扱いを受けることが時折見受けられます。

作者曰くサイドエフェクトを除いた生身の強さはレイジと並ぶ2トップと称されており、実際に影浦とタイマンで渡り合えるほどの実力を持っています。実戦ではグレネードランチャー型の銃でメテオラを大雑把に発砲し、民家や電柱をなぎ倒すほどの破壊力で敵を圧倒し乱戦に持ち込もうとします。また、トリオンの数値も雨取やヒュースといった2桁代を除けばトップクラスで加古と並びます。

仁礼光（にれひかり）は影浦隊所属の少女でポジションはオペレーターを担当しています。キツめな目つきとサイドテールの髪型が特徴的で、男勝りな性格をしています。口が悪くメンバーに乱暴な言葉遣いをすることも多いですが、メンバー仲が悪いわけではなく時には息の合った様子を見せます。また、意外に世話好きな性分で他人から頼られると嬉しそうな様子を見せます。

ボーダー内で実質最下位になるほど壊滅的な学力ではありますが、それに反してオペレーターの能力は非常に優秀でマイペース揃いの影浦隊メンバーに的確な指示を送って戦術を成り立たせています。影浦隊は隊長含め、メンバー全員が攻撃のみを考えて動くため仁礼の指示なしではチームとして機能しないことでしょう。

ワールドトリガーがアニメ化されることが決定すると、当時読者の間で話題となり実際に放送された出来栄えには大きな反響が生まれました。アニメ版ワールドトリガーの人気の理由は原作を忠実にかつ繊細に描いた作画と、名場面での声優の迫力ある演技などが挙げられており、声優の存在に注目が集まっています。ここではアニメ版ワールドトリガーにて影浦隊メンバーを演じた声優についてまとめていきます。

影浦雅人を演じた声優は杉田智和（すぎたともかず）さんです。『銀魂』の銀時や『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンなど数々の名作で主役を演じている人気声優で、低く厚みのある声質が魅力的です。2019年には株式会社AGRSを設立しており、ラジオやトークショーではオタクトークやミームネタを乱発することで有名です。

絵馬ユズルを演じた声優は三瓶由布子（さんぺいゆうこ）さんです。女性ながら低く芯の通った声質が特徴的で出演作には少年キャラを演じることが多いです。代表作には『デジモンアドベンチャー』の八神太一や『Yes!プリキュア5』の夢原のぞみ、キュアドリームなどが挙げられます。

北添尋を演じた声優は武虎（たけとら）さんです。過去に大手ゲーム会社のプロデューサーを経験していた男性声優で、演者としては力のこもった低音ボイスを活かして老齢かつ厳格なキャラの演技に定評があります。代表作には『遊戯王5D’s』のルドガー・ゴドウィンや『機動戦士ガンダムAGE』のダズ・ローデンなどがあります。

仁礼光を演じた声優は小堀友里絵（こぼりゆりえ）さんです。舞台やCMを中心に活動していた経歴の持ち主で、AIR AGENCY事務所に移籍してから本格的にアニメ声優として活動を始めました。趣味はスキーやスノボといったスノーアクティビティで、特技のフラワーアレンジメントは師範免許を取得しているほどです。

過去にA級だった影浦隊が降格した理由やメンバーごとの強さなどについてまとめてきましたが、ワールドトリガーファンにとって影浦隊はどのように見えているのでしょうか。ここではワールドトリガーにおける影浦隊の評判や人気について、実際にSNS上に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

ファンにとって影浦隊は和む部隊として気に入られていました。影浦隊のメンバーは全員マイペースでメンバー同士といる時も自然体で接しています。そんなゆるやかな空気感が他の部隊にはない魅力になり、読者を魅了しているようです。

B級ランク戦にて初めて影浦隊の実力が描かれると、その戦術と強さに様々なコメントが寄せられました。影浦隊はメンバー全員がA級に匹敵する強さを持っており、それぞれが高い個人技を押し付けるような戦い方をしていますが、戦況に応じて各自が判断を下して動く自律的な戦術がかっこいいと評判でした。

人気がある影浦隊でしたが、その一方で二宮隊とあまり仲がよくないことを気にしている人も多くいました。2つの部隊は鳩原をきっかけにA級から降格させられたり、絵馬があまり良い印象を抱いていなかったりと問題を起こしています。鳩原脱退の経緯についてはぜひワールドトリガー本編にて描かれてほしいエピソードでしょう。

ワールドトリガーに登場する影浦隊は隊長の影浦が根付さんを殴ってしまったためA級からB級に降格していました。暴力を振るったことは許されないことですが、そのことをメンバーも受け入れている様子を見ると何らかの理由があったと推察できるでしょう。今後のワールドトリガーにて影浦が事件を起こした理由や過去エピソードが描かれることに期待しておきましょう。