【東京喰種】六月透はサイコパスになっていった？性別や強さについても考察

『東京喰種』の六月透は、佐々木琲世（ささきはいせ）が指導するクインクス班の一員です。中性的な容姿をしており、性別が分かりづらいです。両親がいないため、CCGのアカデミーに入っていました。真面目で従順な性格でしたが、ある事件をきっかけに、六月透はどんどん変わっていきます。

『東京喰種』に登場するクインクスとは、クインケを体に組み込まれた兵士です。クインケとは、CCG捜査官が喰種に対抗するために作られた武器です。喰種の捕食器官である赫子（かぐね）で作られています。クインケを体に組み込むことにより、喰種のような高い身体能力を身につけることができます。人肉を食べる喰種とは違い、普通に食事もできます。しかしRc値が1000を超えると普通の食事ができなくなってしまいます。

『東京喰種:re』は、『東京喰種』の続編です。原作者は石田スイで、2014年から2018年まで週刊ヤングジャンプにて連載が開始されました。前作の2年後から物語は始まります。『東京喰種』の主人公だった金木研（かねきけん）は、佐々木琲世として登場します。前作は喰種視点で描かれていましたが、続編は捜査官側の視点となっています。2018年からはアニメ放送もされました。

東京には、人を喰う喰種（グール）が人間に混じって暮らしています。人々は喰種の存在に怯えていました。喰種に関する事件を捜査する国の行政機関CCGに所属している佐々木琲世は、過去の記憶がなく、クインクスの指導者に任命されていました。クインクスと共に暮らし、面倒を見ながらクインクスに振り回される日々を送っています。

『東京喰種』の六月透は、「人間オークション掃討作戦」の時に赫子を出すことが出来るようになります。そして壮絶な過去により、六月透のサイコパス化が進んでしまうのです。また滝澤政道 （たきざわせいどう） とウタとの戦いは、サイコパスを思わせる戦い方でした。そんな六月透の登場シーンを考察します。

『東京喰種』の六月透は、人間オークションに鈴屋什造（すずやじゅうぞう）と共に潜入します。しかし六月透が競りにかけられた時にウタに正体を見破られ、赫眼がばれてしまいます。六月透は2億円で落札され、別室に連れて行かれますが、鈴屋什造は騒動を起こし、その隙に六月透は逃げることができました。六月透と瓜江久生（うりえきく）は退却を命じられていましたが、戦いの最中に瓜江久生は六月透の腹部を刺してしまいます。それにより、六月透は赫子を出す事が出来るようになりました。

『東京喰種』の六月透は、目をつけられていたトルソーに捕まってしまいます。六月透はトルソーに手足をもぎとられ、暴力を受けます。その時に父親から虐待されていた記憶が蘇ります。六月透は父親を殺し、助けてくれなかった母親も殺しました。そしてそれを喰種が殺したことにしました。トルソーは六月透により殺されています。トルソーの姿は、胴体だけの状態になっていました。六月透のもがれた手足は戻っており、髪は白くなりました。この事件から六月透のサイコパス化が進んでいきます。

『東京喰種』の六月透は、滝澤政道と戦った時は、楽しそうに戦っていました。そして滝澤政道を追い詰めますが、 上司の真戸暁（まどあきら）が止めに入ります。滝澤政道はかつてのCCGの仲間でしたが、喰種を庇うことは重罪です。止めに入った真戸暁に対しても、六月透は容赦なく攻撃します。真戸暁は六月透により、重傷を負わされてしまうのでした。

『東京喰種』の佐々木琲世は金木研に戻り、CCGを裏切って喰種側につきます。六月透は佐々木琲世を取り戻すため、喫茶店「:re」に立ち寄ります。そこで佐々木琲世に「クインクス班に戻って来てほしい」と頼みます。しかしその時に霧嶋董香（きりしまとうか）の存在に気付きます。六月透は、佐々木琲世が霧嶋董香に好意があることに気付いていました。佐々木琲世に恋心を抱いていた六月透は、霧嶋董香に激しく嫉妬します。佐々木琲世に頼みを断られると、佐々木琲世と霧嶋董香に攻撃しますが、逃げられてしまいます。

ウタは前作の『東京喰種』でも登場した喰種で、喰種組織ピエロの一員です。顔を自由自在に変えられる能力を持っており、計り知れない強さを持っています。六月透は大量のピエロマスクが東京を襲った時に、ウタと戦っています。逃げるウタを追い、追いつかれたウタは顔を佐々木琲世に変えます。六月透はウタの喉にナイフを振り下ろし、顔面も原型が分からないほどズタズタに刺しました。しかしそれはウタの本体ではなく、分身だったのです。ウタの本体は、別の場所でその様子を見ていました。

『東京喰種』の六月透は、オッガイの指導者になっていました。オッガイとは、16歳以下の子供による部隊です。六月透はオッガイと共に黒山羊の基地に突撃します。そこには霧嶋董香達がいましたが、 四方蓮示（よもれんじ）は霧嶋董香を逃がします。そして四方蓮示は六月透と新規クインクス班の安浦晋三平 （あうらしんさんぺい） と戦います。六月透は能力を覚醒させ、四方蓮示を追い込みます。六月透の強さに押される四方蓮示でしたが、電撃で六月透を丸焦げにしました。死んだように思われた六月透ですが、赫子で全身を覆っていたので生きていました。

『東京喰種』の六月透のRC値は「3」となっています。他のメンバーは700～900という数値なので、六月透のRC値が異常に低いことが分かります。しかしこれはRC値を制御しているので、この数字なのです。これにより、赫子を自由自在に作ることができます。初期の六月透は赫子出す事ができませんでしたが、人間オークションでの戦いで赫子を出せるようになっています。

金木研が竜となってしまい、喰種とCCGは協力することにしました。霧嶋董香は金木研が埋まっている位置に到着しますが、六月透と安浦晋三平に阻まれてしまいます。そして六月透の前には、瓜江久生（うりえくき）と米林才子（よねばやしさいこ）が立ちはだかります。瓜江久生と米林才子は六月透の攻撃を交わしながら、説得し続けます。二人の命がけの説得は、六月透の心に届きました。六月透は自殺しようとしましたが、思いとどまり、クインクスの仲間の元に戻るのでした。

『東京喰種』の六月透の登場シーンを解説してきましたが、ここからは六月透の性別や性格、強さ・能力について紹介していきます。六月透はなぜ女性だということを隠していたのでしょうか。

『東京喰種』の六月透の性別は女性ですが、男装の姿で登場しています。六月透は女性であることに嫌悪感を抱いていたのです。それは過去に父親に虐待されていたことが原因でした。佐々木琲世は、六月透の性別を知っていましたが、知らない振りをしていました。その事実を六月透は知るのですが、佐々木琲世を好きになってしまうのです。

『東京喰種』の六月透は、真面目で従順な性格です。優しくて怖がりなところもあり、血を見たくないため、料理も苦手です。そんな六月透ですが「人間オークション」の任務をきっかけに、自信がつきます。しかし過去の父親の虐待により、六月透にはサイコパスの人格が芽生えます。そしてトルソーに監禁されたことでサイコパス化が進んでしまうのです。ここから六月透の性格は、恐ろしく変わっていくのです。

『東京喰種』の六月透は両利きのため、ナイフの形状のクインケ「アブクソル」と「イフラフト」を用いて二刀流で戦います。初期の頃は赫子を出すこともできませんでしたが、出せるようになってからは、どんどん実力が上がっていきました。そしてクインクス班の中で、最も早く昇進しています。

『東京喰種』はアニメ化もされています。六月透は続編の『東京喰種:re』から登場します。六月透はストーリーが進んでいくにつれ、最も変化したキャラクターです。ここからは六月透を演じた声優のプロフィールや出演作品を紹介していきます。

『東京喰種』の六月透を演じたのは、藤原夏海さんです。藤原さんは、テレビアニメ『少年メイド』で初めての主役に抜擢されました。ハスキーな声質で、少年役も演じます。中性的な六月透は、ぴったりの役でしょう。声優アワードでは、新人女優賞を受賞しています。藤原さんは、「東京喰種は大好きな作品だったので、関わることができて嬉しくてびっくり」と語っています。

『東京喰種』の初期の六月透は、頼りなく性別もはっきりしませんでした。しかしサイコパスであることが発覚します。佐々木琲世を想う強さから、霧嶋董香に激しく嫉妬します。登場したばかりの頃とはすっかり印象が変わってしまった六月透ですが、世間での評判はどうなのでしょうか。

『東京喰種』の六月透は登場したばかりの頃は性別が分かりづらく、守ってあげたくなる印象でした。でも過去からの影響でサイコパスになり、どんどん強さも身につけていきました。そして一途に佐々木琲世を想っています。六月透は様々な要素を持ったキャラでした。

『東京喰種』の六月透は線の細い美少年で、「カッコイイ」というより「可愛い」という印象でした。それもそのはずで、実は女性でした。しかし可愛い顔をしていますが、相当な強さで残酷な面もあります。ウタのこともズタズタにしていました。

『東京喰種』の六月透が「可愛い」という意見がとても多かったです。登場したばかりの頃は、控えめで怯えていた六月透はだんだんとサイコパス化していき、佐々木琲世さえも殺そうとしました。どんどん危ない方へ行ってしまう六月透ですが、仲間の説得により、最後には仲間の元へ戻っています。

『東京喰種』の六月透は、過去に辛い思いをしてサイコパスになりました。過去に家族を殺しており、その事実を受け止めることができませんでした。性別を隠し、クインクス班の一員となり、佐々木琲世に好意を抱きます。しかしその想いは実りませんでした。 六月透は自殺までしようとしましたが、江久生と米林才子の説得によりCCGに戻ります。長い間苦しんでいた六月透ですが、これからは穏やかな心でいられるのではないでしょうか。