【東京グール】アニメがひどいのは作画が違うせい?原作との違いも調査
東京グールはヤングジャンプで連載されていた漫画作品で、アニメ化されるほどの人気を誇りますが、そのアニメの出来はひどいという評判があります。本記事では、なぜ東京グールのアニメがひどいと言われるのかの理由について詳しく紹介していきます。
目次
【東京グール】とは?
東京グールの作者
東京グールの作者は、福岡出身の漫画家石田スイ先生です。石田先生は東京グールが漫画家としてのデビュー作であり、東京グール以外にも「超人X」という漫画も連載しています。また、漫画家をやる傍らでYouTubeチャンネルも開設しており、チャンネルではゲーム配信や絵描き配信のLiveを行っています。
東京グールの概要
東京グール(東京喰種)は、続編も含めて2011年から2018年まで週刊ヤングジャンプで連載していたサスペンス・ホラー系の漫画作品です。全世界の累計発行部数4700万部(2021年1月現在)を誇る人気作品であり、アニメ化や舞台化、実写映画化もされています。
東京グールのあらすじ
東京グールは、人を喰らう謎の種族「グール(喰種)」が紛れ込んだ東京が舞台となっています。主人公の金木研は、ある日グールに襲われ瀕死の重傷を負いますが、グールの内臓を移植された事で一命を取り留めます。しかし、その影響で金木は半喰種となり、人肉を欲する体となってしまいます。そうした中で、金木は苦悩を重ねながらもグールとしての生き方を学んでいき、時には敵対するグール達との戦いに身を投じていきます。
【東京グール】アニメがひどいと言われる理由
理由①リアリティがない
東京グールのアニメがひどいと言われる一つ目の理由は、リアリティがないことです。東京グールの原作では、登場人物の感情や心理描写が事細かに描かれていましたが、作中の登場人物は大学生や大人などが多く、心理描写は少年よりも青年向けのものが多いという特徴がありました。このため、アニメを多く視聴する低年齢層の支持や共感を得にくく、彼らにとってはリアリティのないものとなってしまいました。
理由②ストーリー展開が早すぎる
ひどいと言われる二つ目の理由は原作よりもストーリー展開が早いことです。具体的には原作に多く見られるグロテスクなシーンなどがアニメで省略されていたり、初期からの伏線がちゃんと回収されないまま物語が展開されるなどのストーリーの粗さがひどいと言われる理由となっています。
理由③登場人物が多い
三つ目の理由は、登場人物が多すぎることです。これはアニメの第二期「東京グール√A」や原作第二部の「東京グール:re」でその傾向が強いのですが、ストーリーが進むほど登場人物が増えていき、主要キャラクターに十分フォーカスされずにストーリーが進んでしまいました。これによって、各々のキャラクターが良くわからないままになり、ストーリー展開に多くの不満が残る結果になりました。
理由④戦闘シーンに迫力がない
四つ目の理由は、戦闘シーンに迫力がないことです。これは理由②のストーリー展開が早い点と少し重複しますが、コンプライアンスの観点などからグロテスクな戦闘シーンや流血シーンなどがアニメでは省略されていたり、描かれても色を反転させるなどしてぼかすなどの改変が加えられていました。このため、原作の持ち味であるグロテスクシーンの迫力がなくなり、原作を知るアニメ視聴者からは不満の声があがっています。
理由⑤原作との違いがある
アニメがひどいと言われる五つ目の理由はアニメと原作で異なる部分があることです。これは2期の「東京喰種√A」で見られた傾向ですが、アニメの回が進むごとに原作とかけ離れたストーリー展開となったり、原作の重要シーンがアニメでカットされたことなどがありました。このような省略には、コンプライアンスを配慮しグロテスクなシーンなどをカットしただけかもしれませんが、原作を読んでいたアニメ視聴者からは大きな批判の声が上がっていました。
理由⑥2期の作画が変わった
ひどい理由の六つ目は、1期と比較し2期の作画が変わったことです。1期のアニメは、比較的原作に忠実でかつ戦闘シーンやグロテスクなシーンもよりリアルに描かれ、視聴者からは好評でした。しかし、2期以降では作画がややソフトなタッチになり、戦闘シーンやグロテスクなシーンの臨場感がなくなったり、一部で作画崩壊しているシーンなども見られ、アニメの視聴者からは「ひどい」「暗くてよくわからない」「迫力が薄い」などの声が上がっていました。
理由⑦最終回の終わり方
東京グールのアニメがひどいと言われる七つ目の理由は、最終回の終わり方がひどいことです。これはストーリー展開のなかで、主人公金木の覚醒までに大きく時間がかかり、それがようやく覚醒したところで最終回を迎えたという打ち切りと思われるような終わり方をしたためです。アニメ視聴者からすれば、覚醒した金木の活躍を見たかったにも関わらず中途半端な終わり方をしたので、とてもがっかりした視聴者も多かったようです。
【東京グール】アニメの魅力
アニメの魅力①心理描写
アニメの一つ目の魅力は、キャラクターの心理描写の豊富さです。東京グールでは、主人公をはじめとして多くのキャラクター一人一人の感情の動きが分かるような心理描写がされていました。半喰種としての在り方や生き方に苦悩する主人公の金木がその代表格ですが、そうした心理表現は高く評価され、それが作品自体の大きな人気につながっていました。
アニメの魅力②個性的なキャラ
アニメの二つ目の魅力は数多くの個性的なキャラクターが登場する点です。アニメではストーリーが進むほど多くのキャラが登場し、それが前述のようにアニメがひどいといわれる理由にもなっていました。しかし、登場人物一人一人には特徴的な個性があり、それらがアニメ作品に彩りを与え、充実させていました。実際にキャラが非常に多くても人気の高い作品は他にもあるため、キャラが多いことは一概には悪い点ではないことが分かります。
アニメの魅力③グロい描写
アニメの三つ目の魅力は作中でのグロテスクな描写です。東京グールはホラー色の強い作品であり、視聴者もそうしたものを好む人が多いため、作中でのグロい戦闘シーンなどは概ね好評であり、それがリアルで作画が良いものほど大きな話題・人気が出ていました。
アニメの魅力④伏線や謎が多い
東京グールのアニメの魅力四つ目は、作品中に数々の伏線が張ら巡らされていた点です。最近人気のある漫画・アニメの人気の理由としては、作中に綿密に張り巡らされた伏線と、それらが回収されストーリーが大きく展開する時の面白さにありますが、東京グールも例にもれず作中に多くの伏線が張られていました。それらは全てが回収された訳ではないものの、伏線自体は読者・視聴者の想像をかき立て、それが人気につながっていました。
【東京グール】アニメ声優一覧
声優①金木研役/花江夏樹
アニメ版東京グールで主人公の金木を演じた声優は花江夏樹さんでした。花江さんは金木以外にも竈門炭治郎(鬼滅の刃)や有馬公(四月は君の嘘)をはじめとして多くの有名作品に出演するなど、声優として大活躍しています。
声優②霧嶋董香役/雨宮天
東京グールのヒロイン、霧嶋董香を演じるのは雨宮天さんです。雨宮さんは2012年に声優としてデビューして以降、「彼女、お借りします」シリーズや「七つの大罪」シリーズなど様々な作品に出演してきました。また、雨宮さんは歌唱力も高く、ソロアーティストの活動や声優ユニット「TrySail」の活動も行っています。
声優③神代利世役/花澤香菜
金木を半喰種する要因を作ったリゼこと神代利世をアニメで演じたのは花澤香菜さんです。花澤さんは歌手・声優としてマルチに活躍しており、東京グール以外では「鬼滅の刃」や「ニセコイ」などの有名少年漫画を原作とするアニメにも出演しています。
声優④月山習役/宮野真守
アニメで月山習を演じていたのは宮野真守さんです。宮野さんは埼玉県出身の40歳で(2023年12月現在)、声優以外にも劇団に所属し、舞台やミュージカルにも出演するなど俳優としても活躍しています。声の仕事では「鬼滅の刃(童磨)」や「DEATHNOTE(夜神月)」、「ファンタスティック・ビースト(ニュート・スキャマンダーの吹替)」なども務めています。
声優⑤芳村役/菅生隆之
東京グールのアニメで芳村役を担当しているのは、声優・ナレーター・俳優として活躍する菅生隆之さんです。菅生さんは俳優として50年以上、声優としても40年以上活躍する大ベテランであり、出演作も幽遊白書やルパン三世など過去からの名作がずらりと並んでいます。また、最近ではBLEACHのユーハバッハ役なども演じており、今もなお息長く活躍しています。
声優⑥笛口雛実役/諸星すみれ
笛口雛実の声を担当していたのは、子役時代から活躍していた諸星すみれさんです。諸星さんは3歳から劇団に所属し、ドラマや舞台などに出演してきました。声優としても子役時代から活動しており、東京グールに出演していたのはまだ15歳頃のことでした。この他にも「鋼の錬金術師」や「アイカツ!」、「ハイキュー!!」、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などにも出演しています。
声優⑦亜門鋼太朗役/小西克幸
次に、亜門鋼太郎を演じていた声優は小西克幸さんです。小西さんはその特徴的な低音ボイスを活かし、これまで様々な作品に出演してきました。代表作としては、「ジョジョの奇妙な冒険・黄金の風(ディアボロ)」や「鬼滅の刃(宇髄天元)」、「アサシンクリード(アルタイル)」、「軍鶏-Shamo-(成島亮)」などがあります。
声優⑧永近英良役/豊永利行
最後に、アニメで永近英良を演じていたのは豊永利行さんです。豊永さんは東京都出身の39歳で(2023年12月現在)、声優以外にもシンガーソングライターとしても活躍し、多くのCDも発売しています。また、豊永さんは絶対音感の持ち主でもあり、これが歌手活動にも活かされていることがうかがえます。
【東京グール】アニメに対する世間での評判や人気
東京グールの原作とアニメを両方見た人の中には、アニメのストーリー展開が早過ぎることに不満を感じる人もいるようです。これは原作のストーリーをアニメの少ない話数で描いたことによるもので、全体の印象が原作と違いすぎてアニメがひどいと言われる大きな理由になっています。
また、アニメ視聴者の中には、東京グールのアニメの作画の崩壊ぶりを嘆き、ひどいと評価する人もいるようです。前述したように、東京グールのアニメは1期と2期で作画に大きな違いがあり、その点を受け入れられない人もいるようです。
対照的に、原作を読んでいないアニメのみを視聴した人からは、東京グールのアニメは比較的好評なようです。原作を読んでいたファンとしては、作画の違いやストーリーの省略、戦闘シーンなどの迫力が足りないことで不満が生まれ、アニメがひどいと思う人も多かったようです。しかし、アニメのみ視聴した人にとっては原作との違いはさして問題ではなく、それなりに楽しめたようです。
【東京グール】アニメがひどいという評価があった
本記事では、東京グールのアニメがひどいと言われる理由について紹介してきました。原作とアニメとではストーリーに大きな違いがあったり、第一部と第二部で作画に大きな違いがあるなど、一般的にひどいと言われるアニメの要素がたくさん盛り込まれていました。しかし、ひどいと言われるアニメでも評価すべき点はあり、実際に読者・視聴者の声も批判一色ではなく、アニメを評価する声もありました。
この記事のライター
tera_yuuki56
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