【SAO】サチはどのようなヒロイン?最後の言葉の意味についても考察
本記事では『SAO』に登場するサチがどのようなヒロインなのか、『SAO』のストーリーに沿って詳しく解説します。また、キリトの頭から離れなかった最後の言葉の意味についても考察し、テレビアニメでサチを演じた声優についてもまとめました。
目次
【SAO】サチとは?
『SAO』に登場するサチは、「赤鼻のトナカイ」に登場するヒロインです。サチも他のプレイヤー同様、突然「ソードアート・オンライン(SAO)」の世界に閉じ込められました。「赤鼻のトナカイ」は、原作では「アインクラッド」編の最後に置かれていますが、アニメでは開始直後の第3話に置かれ、多くの視聴者にショックを与えました。それでは、サチのプロフィールから紹介します。
サチのプロフィール
『SAO』に登場するサチは、ギルド《月夜の黒猫団》のメンバーです。《月夜の黒猫団》は5人パーティーで、全員同じ高校のパソコン研究会のメンバーです。サチはその中の紅一点で、黒髪のセミロング、右目の下に泣きぼくろがあります。パーティーでは両手用長槍を使っていますが、パーティーに前衛が1名しかいないため、リーダーのケイタから盾持ち片手剣士に転向するよう言われています。
SAOの概要
『ソードアート・オンライン(SAO)』は、川原礫(かわはられき)によるライトノベル作品です。当初は、川原自身のWEBサイトで連載していましたが、人気を博したため、2009年より電撃文庫から出版されることになりました。テレビアニメは2012年にアインクラッド編とフェアリィ・ダンス編が制作され、その後も順に映像化されています。また、劇場版も3作品が上映されました。
SAOのあらすじ
2022年に、世界で初めてとなるVRMMORPG「ソードアート・オンライン」のサービスが開始されました。それに先立つベータテストでは1000名のプレイヤーが参加しましたが、正式版では約1万人が参加し、仮想空間の中で開幕を心待ちにしていました。しかし、ゲームマスターの茅場晶彦(かやばあきひこ)から、驚くべきゲームルールが告げられます。それは、最上部100層のボスをクリアしない限り自分からはログアウトできないことと、ゲーム内で死亡すると現実世界でも死亡するということでした。
【SAO】サチはどのようなヒロイン?キリトとの関係を解説
『SAO』において、サチは原作でもテレビアニメでも1話しか登場しません。しかし、数多く登場する『SAO』のキャラの中でも、読者や視聴者の心に強く印象を残します。また、キリトの行動にも大きな影響を与えていました。ここでは、サチの性格を振り返ってから、サチとキリトとの関係を解説します。
サチの性格
サチは、大人しくて怖がりです。そのため、前衛向きの性格ではありません。キリトが代わりに前衛をしているので、無理にサチが前衛をすることはないのですが、他のメンバーはキリトに前衛を押し付けていることを心苦しく思っていました。その分、サチへのプレッシャーは次第に大きくなりましたが、仲良しグループであるだけに、サチは心の内を誰にも打ち明けることができず、1人で苦しんでいました。
サチとキリトの出会い
キリトは下層でアイテム収集を行い、その帰りにモンスター群に追われているパーティーと遭遇しました。行きがかり上、手助けをすることになりましたが、ハイレベルプレイヤーでビーターのキリトが実力全開で戦うと後々問題が起こりかねません。そこで、キリトは初歩的なスキルに限定して、わざと時間をかけて勝利します。それでも、紅一点の女の子が目に涙をにじませながら、何度も感謝の言葉を口にしました。それが、キリトとサチとの関係の始まりでした。
キリトは素性を隠したまま月夜の黒猫団に入団
キリトと《月夜の黒猫団》は、迷宮区から脱出して主街区に戻ると、酒場で祝杯を上げます。ケイタはキリトに小声でレベルを聞きますが、その質問を予想していたキリトは、ギルトの平均値よりやや上で、本当の自分のレベルより20も下の数字を答えました。それを聞いてケイタはキリトをスカウトします。ギルドのメンバーが皆いい奴で、殺伐とした前線とは異なり、ほのぼのとしたところに惹かれていたキリトは、素性を隠していることに罪悪感を持ちながらも、仲間に入ることを了承しました。
キリトがサチにかけた言葉
ある日、サチが行方不明になり、全員で探しに行くことになりました。キリトは索敵の上位スキル《追跡》を使って、主街区の外れにある水路の中でサチを見つけます。キリトは、サチから「一緒にどっか逃げよ」と持ちかけられます。サチは、SAOの意味が見つけられずに苦しんでいました。キリトに意味を尋ねるサチに対して、キリトは「意味なんてない。誰も得なんてしていない」と返答しましたが、それは嘘でした。なぜなら、キリトは強さを隠してギルドに参加することで快感を得ていたからでした。
さらに、キリトはサチに「君は死なないよ」と言葉をかけます。キリトはその言葉に少しも説得力がないことは分かっていましたが、翌日の夜から、毎晩サチはキリトの部屋に来て眠るようになりました。サチはキリトから「君は死なない」という言葉を聞くと眠れると告げます。サチとキリトは同じベッドで寝ていましたが、恋愛関係ではなく、サチは一時恐怖を忘れ、キリトは一時罪悪感を忘れることができるという関係でした。
【SAO】サチは死亡した?最後の言葉の意味を考察
キリトは、サチに毎晩「君は死なない」と唱えていました。サチは、それを聞くと少し微笑んで浅い眠りに落ちるということを繰り返します。しかし、結局、サチは死亡しました。ここからは、サチの死亡した経緯とその後のキリトとの関係について解説します。
サチの最後の死亡シーン
《月夜の黒猫団》はギルド資金の目標額が貯まり、一軒家を購入することにしました。ケイタは不動産仲介プレイヤーの元へ行きますが、残りのメンバーの1人が小遣い稼ぎをしに迷宮区へ行くことを提案します。それで最前線からわずか3段下の迷宮区へ行くことになりましたが、トラップ多発地帯であるにもかかわらず、キリトは黙っていました。それでもレベル的に安全だったこともあり、順調に狩りが続きます。その時、メンバーの1人が宝箱を見つけました。
キリトは、トラップの難易度が1段上がっていることは知っていましたが、積極的には引き留めず、気付けばアラームが鳴り響き、モンスターが群れをなして押し寄せてきました。キリトは転移クリスタルで救急脱出するよう叫びましたが、クリスタル無効エリアだったため転移できず、パーティーはパニックに陥ります。キリトはモンスターを倒し続けましたが、メンバーは次々に倒され、サチも死亡しました。
サチの最後の言葉をキリトは聞き取れなかった
サチは死亡しましたが、サチはモンスターに切りつけられて消滅する間際に、キリトに向かって右手を差し伸べました。サチの瞳にはキリトに対する信頼の光が宿り、キリトに何かを伝えようと口を開きます。しかし、キリトはサチの最後の言葉を聞き取ることができませんでした。
サチが遺した赤鼻のトナカイとは?
パーティー全滅後、キリトはケイタにすべて話すと、ケイタはビーターのキリトがギルドに関わる資格などなかったとだけ言って、アインクラッド外周部の虚空へと消えました。情報を共有せず、守ると誓ったサチを結果的に殺してしまったことに対して自責の念に駆られたキリトは、たとえ罵られようとサチが最後の瞬間に言おうとした言葉の意味を知ろうとします。クリスマスイベント《背教者ニコラス》で蘇生アイテムが手に入ると聞き、無茶なレベル上げまでして入手しましたが、過去に死んだ人間には使えませんでした。
絶望したキリトが部屋に戻ると、死んだはずのサチからクリスマスメッセージが届いていました。サチは自分がいずれ死ぬことを予感していました。自分が死んだら「君は死なない」と言い続けてくれたキリトは必ず自分を責めると考え、自分が死んでもキリトのせいではないと伝えます。また、キリトの本当のレベルを知り、とても安心できて嬉しかったと話しました。最後に「赤鼻のトナカイ」を歌って「ありがとう。さよなら。」と感謝の念を伝えます。そのメッセージを聞いて、キリトは前を向いて進むことができました。
【SAO】サチの声優
ここまで『SAO』に登場するサチのヒロイン像や、ギルド《月夜の黒猫団》とキリトとの関係、キリトとサチとの関係を紹介しました。テレビアニメ『SAO』でサチを演じたのは誰でしょうか。ここでは、サチの声優を紹介します。
サチの声優は「早見沙織」
テレビアニメ『SAO』でサチを演じたのは、実力派声優の早見沙織です。『SAO』の中でサチが登場するのは第3話のみで、しかも15分程度にしか過ぎませんが、水路の中の場面や最後の「赤鼻のトナカイ」のメッセージでは大きな印象を残し、多くの視聴者の涙腺を崩壊させました。
早見沙織のプロフィール
- 生年月日:1991年5月29日
- 出身地:東京都
- 身長:164cm
- 血液型:AB型
- 趣味:ピアノ、料理、音楽鑑賞、映画鑑賞
- 資格・検定:漢字検定3級、ペン習字優級
- 所属:アイムエンタープライズ
早見沙織が声優に興味を持つきっかけとなったのは、オードリー・ヘップバーンの吹き替えです。中学1年生で日本ナレーション演技研究所のジュニア声優クラスに入所しました。2006年には現事務所のオーディションを受けて採用され、翌年にテレビアニメ『桃華月憚(とうかげったん)』で初アニメ出演します。2016年には、第10回声優アワードで助演女優賞を受賞しました。
早見沙織の主な出演作品
- 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』新垣あやせ役
- 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』鶴見知利子役
- 『〈物語〉シリーズ』斧乃木余接(おののきよつぎ)役
- 『魔法科高校の劣等生』司波深雪役
- 『ご注文はうさぎですか?』青山ブルーマウンテン役
- 『四月は君の嘘』井川絵見役
- 『魔法つかいプリキュア!』はーちゃん/花海ことは/キュアフェリーチェ役
- 『アイドルマスターシンデレラガールズ』高垣楓役
- 『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役
- 『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー役
【SAO】サチに対する世間での評判や人気
『SAO』に登場するサチは、薄幸のヒロインです。自分がSAOに囚われている意味を理解できないまま最後に死亡しました。登場する場面は1話しかありませんが、サチのインパクトはとても大きいものがあります。そのサチを、世間ではどのように見ているのでしょうか。SNSの投稿から探ります。
『SAO』には数多くのエピソードがありますが、その中で1つを選ぶとしたら「赤鼻のトナカイ」を選ぶファンは少なくありません。その中でも、サチからのクリスマスメッセージは、原作でもテレビアニメでも白眉となっていて、『SAO』のみならず、全アニメの中でも一番好きなシーンに挙げている投稿も数多く見られました。
サチの最後のメッセージは、キリトを救いました。キリトは、ギルドを全滅させたことを半年間ずっと引きずっています。そして、もし自分が死んだらキリトは自責の念に駆られるであろうと予見し、メッセージを残したサチの思いやりの心をすごいと感じている投稿です。
サチの誕生日は2月11日です。また、命日の6月、キリトがサチのメッセージを聞いたクリスマスは、ファンにとって特別な日になっています。毎年、この時期になると、多くのファンが『SAO』の原作を再読したりアニメ『SAO』を視聴したりしていることを投稿しています。そして、サチの最後のメッセージで涙を流しています。
【SAO】サチはキリトの目の前で死亡したヒロインだった
『SAO』に登場するサチは、ギルド《月夜の黒猫団》のメンバーで、薄幸のヒロインです。1話しか登場しないキャラですが、キリトの目の前で死亡したことにより、キリトはトラウマを抱え込むことになりました。また、発表より10年以上経った今でも、新たにファンを獲得しています。次に『SAO』の世界に触れる時は、サチに注目してください。
この記事のライター
makkun402
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