【SAO】ラースの裏切り者について徹底考察!内通者や目的もあわせて解説
『SAO』のラースの裏切り者について考察します。『SAO』アリシゼーション編で登場する企業ラースの裏切り者・内通者の正体と、その目的をまとめました。また、ラースの主な関係者や「アンダーワールド」などの関連用語についても、あわせて解説しています。
目次
【SAO】ラースとは?
『SAO』の「アリシゼーション編」において、一連の出来事の入り口となる組織が「ラース」です。しかしこのラースという存在の正体は謎だらけで、目的も分かりにくい部分が少なくありません。詳しい実態を知りたい人も多いでしょうが、まずはこのラースの基本的な情報と、『SAO』という作品の概要などから見ていきましょう。
ラースとは?
『SAO』のラースは表向きベンチャー企業の体裁を取る組織で、「海洋研究開発機構」の名を持ちます。国土交通省管轄の海洋資源探査艇開発プロジェクトを中核事業としており、特に海底探索用潜水艇の自律航行に用いる人工知能の開発に注力しているとされます。実質的な運営は国が行っており、割り当てられる予算も莫大です。2026年に自走式メガフロート「オーシャン・タートル」を竣工させており、ここにラースの本拠地が存在します。
SAOの概要
ラースが登場する『SAO(ソード・アート・オンライン)』は川原 礫の手によるライトノベルシリーズと、それを原作とする漫画・アニメ・ゲームなどの諸作品を指します。原作は当初Web小説の形で発表され、その後書籍として刊行されました。シリーズは既刊27巻(2023年6月現在)で、全世界累計発行部数は3,000万部を突破しています。
SAOのあらすじ
2022年にサービス開始となった世界初のVRMMORPG「ソード・アート・オンライン」内では、主人公のキリトをはじめとした大勢のユーザーがその世界を謳歌していました。しかし、突然彼らに告げられたのは、ゲームをクリアしない限りログアウトできず、しかもゲーム内の死はプレイヤー自身の死につながるという事実でした。そしてこの出来事をきっかけとして、後のラース絡みの一件をはじめとするさまざまな事件が巻き起こることになります。
【SAO】ラースの裏切り者や内通者を考察
『SAO』の「アリシゼーション編」に登場するラースには、裏切り者である内通者がいることが、作中アスナの調べによって明らかになります。その裏切り者の正体は誰で、目的は何なのか、ここではその点について解説していきます。
ラースの裏切り者・内通者の正体
『SAO』に登場するラースの裏切り者・内通者の正体は、本部研究員である柳井(やない)です。柳井は30代半ばの男で、元は「レクト」研究員として須郷の人体実験にも関わっていましたが、その後ある目的をもって「プロジェクト・アリシゼーション」に潜伏していました。柳井が裏切者・内通者であることは、アンダーワールドの「右目の封印」という戒めで現れる文字「CODE:871 」が、「やない」の語呂合わせである点から推察できます。
ラースの裏切り者・内通者の目的
『SAO』におけるラースの裏切り者・内通者の正体が柳井であることは上記の通りですが、その目的は以下のようなものになります。柳井がラースに潜入したのは、元々その研究をアメリカに流すためでした。しかしアドミニストレータと出会って彼女に心酔し、協力するようになります。そして彼は、須郷の逮捕に加えアドミニストレータも倒したキリトを激しく恨み、彼の殺害を企てるまでに至ったのです。
ラースの裏切り者・内通者のその後
『SAO』でラースに潜伏していた裏切り者・内通者の柳井は、アドミニストレータを倒したキリトを激しく憎悪し、殺害を企図します。グロージェン襲撃に際しキリト覚醒を試みた比嘉に協力するふりをして、途中で正体を現し彼を負傷させました。しかし、神代凛子は柳井が裏切り者であることに気づき、不意打ちを食らわせます。その結果下層ダクトに転落して死亡、キリトの殺害は阻止されました。
【SAO】ラースに関係する用語を解説
上ではラースの裏切り者・内通者の正体とその目的について触れましたが、気になるのは作中の用語も同様です。『SAO』ではラースのほかにも「アンダーワールド」などの専門用語が頻出しますが、それらは初見で理解しづらいような難解なものばかりとなっています。ここでは、そうした中から特に重要な5つの用語を選んで解説していきます。
解説①プロジェクト・アリシゼーションとは?
『SAO』で語られる「プロジェクト・アリシゼーション」の「アリシゼーション(Alicezation)」とは、「アリス化」を意味する造語です。高度なボトムアップ型AIの創造とその軍事転用化を目的とする計画で、自衛隊によって主導されています。ラースは、この計画を遂行するためベンチャー企業を装って創設された団体になります。
解説②アリス・シンセシス・サーティとは?
『SAO』に登場する「アリス・シンセシス・サーティ」はアリシゼーション編のヒロインで、ボトムアップ型の人工知能です。本来は「アリス・ツーベルク」という名前の少女で、アンダーワールド内ではキリトとユージオの幼馴染にあたっていました。アドミニストレータによって記憶を封じられて整合騎士となりますが、その後キリトらとの再会で記憶を取り戻し、アンダーワールドからの脱出を果たしています。
解説③アンダーワールドとは?
『SAO』で言われる「アンダーワールド」とは、作中における第4の仮想世界です。その中では、プロジェクト・アリシゼーションで生み出されたAI「人工フラクトライト」たちが住人として暮らしています。ゲームではなくUIも設定されておらず、一度ダイブすれば限られた方法でしか脱出は叶いません。
解説④オーシャン・タートルとは?
『SAO』に登場する「オーシャン・タートル」は、前述したようにラースの本拠が置かれている自走式メガフロートです。伊豆諸島付近に位置しているとされ、金本に襲撃されたキリトがここへ運び込まれました。名前の由来は亀のような外観にあります。
解説⑤フルダイブユニットSTLとは?
「フルダイブユニットSTL」はVRマシンの一種で、茅場晶彦によって開発されました。『SAO』アリシゼーション編では、ラースがアンダーワールドに干渉する際に使用されています。脳内のフラクトライトというエネルギーに介入することで、記憶を再現させられる効果があります。
【SAO】ラースの重要なキャラ一覧
『SAO』アリシゼーション編の主要な舞台を形成しているラースには、どういった人間たちが属しているのでしょうか。その点も気になるところですが、ラースで特に重要なキャラは、以下の3人になります。
重要なキャラ①菊岡誠二郎
『SAO』に登場する菊岡誠二郎は、表向き総務官僚を名乗っていますが、その正体は自衛隊の二等陸佐になります。ラースの最高責任者かつプロジェクト・アリシゼーションの推進者で、キリトとはSAO事件の際に知り合っています。そしてその正体と目的を隠し、アルバイトと称してキリトをラースに引き入れた張本人でもあります。
重要なキャラ②安岐ナツキ
『SAO』作中において安岐(あき)ナツキは、最初SAOクリア後のキリトのリハビリを担当するナースとして登場しました。アリシゼーション編では、オーシャン・タートル内のラースに運ばれたキリトの看護を務めています。その正体は陸上自衛隊の二等陸曹ですが、隊内で看護師資格も得ており、ナースとしての身分に偽りはありません。
重要なキャラ③比嘉健
比嘉健(たける)は、ラース内でプロジェクト・アリシゼーションに携わっているエンジニアです。若いながら天才的な頭脳と能力を持っており、菊岡の目的に賛同してプロジェクトに加わりました。オーシャン・タートル占拠に際しては、裏切り者・柳井の攻撃で怪我を負わされるも、キリトの復活を積極的にサポートしています。
【SAO】ラースの関係者一覧
ラースに関係する人物は、上記の者らだけではありません。『SAO』の物語を理解する上では、そうしたラース関係者の情報を知っておくことが役立ちます。主な5人を取り上げて紹介していきましょう。
関係者①重村徹大
重村徹大は、劇場アニメ『SAO -オーディナル・スケール-』で背景となる計画の発案者として登場する人物です。茅場や須郷といった『SAO』シリーズにおける悪役の恩師でもあります。菊岡の策謀でプロジェクト・アリシゼーションに招かれますが、キリトがラースに搬入された時点でプロジェクトを離脱しており、どういった形で関わっていたかは不明となっています。
関係者②神代凛子
神代(こうじろ)凛子も重村研究室出身の科学者で、茅場晶彦の後輩かつ元恋人にあたります。アリシゼーション編の冒頭では、米カリフォルニア工科大学に籍を置いて研究生活を送っていました。その後アンダーワールドにからむ事件を通して茅場の真意を知り、彼の意志を継ぐためラースの新しい責任者となります。
関係者③平木
平木は、ラースの六本木支部に勤めるエンジニアです。彼ら支部の勤務者はプロジェクト・アリシゼーションについては何も知らされておらず、自身を単なるベンチャー企業の社員としか認識していません。『SAO』作中では、直葉と詩乃からの「アンダーワールドに危機が迫っている」という伝言を菊岡に伝える役割を果たします。
関係者④マユミ・レイノルズ
マユミ・レイノルズはアリシゼーション編において、神代凛子の助手という触れ込みで登場します。その正体はアスナで、恋人キリトの行方を追う中でオーシャン・タートルの存在を知り、神代の手を借りてそこへ潜り込んだのでした。なお、マユミ・レイノルズという名の人物は『SAO』作中では実在しており、アスナは彼女の名前を借りた形となっています。
関係者⑤桐ヶ谷和人
桐ヶ谷和人(通称キリト)は、『SAO』シリーズの主人公です。アリシゼーション編では最初、菊岡の紹介によるアルバイトという形で、ラースとアンダーワールドに関わることになります。その後金本の襲撃で人事不省に陥り、治療のためオーシャン・タートルに運び込まれました。現実では昏睡状態のキリトは、アンダーワールド内で外部との接触を図ろうと行動することになります。
【SAO】ラースに対する世間での評判や人気
『SAO』においてラースの存在は、世間からどのような印象を持たれているのでしょうか。ここではTwitter上の意見から、ラースに関する評判を探っていきたいと思います。
まずはラースに関して「詳細の理解が難しい」という意見です。『SAO』にはかなりハードSF寄りの設定が多く、プロジェクト・アリシゼーションやSTLなどの詳しい内容を初見でしっかり把握できる人は、おそらくそれほど多くないと思われます。
意外に多かったのが、上のような「ラース=無能」という意見です。裏切者の柳井を受け入れてしまったことといい、ハッカーのクリッターにいいように引っ掻き回されたこといい、ラースのセキュリティ体制を疑問視する人は少なくないもようです。
最後は「ラース(アリシゼーション)編は面白くない」という意見です。もちろん「面白い/面白くない」は個人の感想であり、人によって意見は分かれるわけですが、ラース周りの説明の多さなどがこうした感想につながった要因かもしれません。
【SAO】ラースの裏切り者は柳井だった
『SAO』のラースと、その内通者について解説してきました。このように、ラース内の裏切り者は柳井という須郷の元部下でした。プロジェクト・アリシゼーションを攪乱したりキリト殺害を図ったりと暗躍しましたが、結局は裏切り者らしい最後を遂げています。彼のそうした顛末も本作の見どころの1つなので、興味のある方はぜひご覧になってください。
この記事のライター
だいじろう
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