【ワンピース】ワダツミの活躍まとめ！タイヨウ海賊団に入るまでの経緯も紹介

麦わらの一味が魚人島を目指して遥か深海へ進んでいくと、その船を見つけたワダツミは巨大アンコウのアンコロと共に彼らの前に姿を現しました。連載当時は魚人島における中ボスのような立ち位置と思われていましたが、魚人島終了後にも意外な立ち位置で再登場を果たしました。まずはワダツミのプロフィールを紹介し、ワンピースの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ワダツミという名前は日本神話に登場する海の神様と同じ名前であり、それが元ネタと言われています。魚人島編にはネプチューンやポセイドンといった神話の海神が多く登場しており、オトヒメも海に関係しています。また、ワダツミの異名となっている大入道も日本の妖怪が元ネタとなっています。

巨人族をも凌駕する巨体を持つワダツミは一見すると恐ろしい存在に見えますが、実際の性格は非常にのんびり屋でマヌケなところがあります。タイヨウ海賊団に加入するまでは仲間にいいように利用された挙句に見捨てられたり、悪気のない行動で周囲を騒がせたりしていました。しかし、ジンベエに説教されてからは心変わりしました。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。海賊王を夢見る少年の冒険やバトルが描かれており、緻密に練られた伏線や壮大な世界観、魅力的なキャラクターと巧緻なストーリーが高い人気を博しています。2022年8月時点で全世界累計発行部数5億1000万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも盛況しています。

この世のすべてを手に入れた男ゴールド・ロジャーは、死に際にひとつなぎの大秘宝・ワンピースをどこかに遺したと言い放ち世の海賊たちを海へ誘いました。フーシャ村に住む少年モンキー・D・ルフィも海へ漕ぎだした海賊の1人であると、彼は恩師から受け取った麦わら帽子をかぶり海賊王に相応しい仲間を集めながら果てしない冒険を続けていきます。

ワダツミは魚人島編から初登場したサブキャラクターですが、麦わらの一味との戦いやジンベエとの出会いによって人柄が変わっていき最終的にはタイヨウの海賊団に加入することになりました。その経緯は本編だけではなく扉絵連載などにも描かれています。ここではワンピースにおけるワダツミの活躍をまとめ、タイヨウの海賊団に加入した経緯を明らかにしていきます。

麦わらの一味が魚人島を目指している途中でワダツミは彼らと対峙しますが、ルフィが手懐けた大ダコ・クラーケンによって敗北してしまいます。その後、バンダー・デッケン九世と同盟を結んでしらほしを捕らえようとしますが、ルフィに敗北し逃げられてしまいます。デッケンに見捨てられた後はゼオの嘘を信じ込んでリュウグウ王国簒奪戦に参加しますが、そこでもサンジにやられて気絶させられました。

気を失っている間にスルメによって新世界に捨てられていたワダツミは、放浪している時に『海神御宝前』を『わだつみごほうぜん』と誤読して盗んでしまい、その上お礼として沈んでいた人間の町を海上まで引き揚げようとしました。その瞬間に偶然ジンベエが立ち会いワダツミの行いを防ぎました。

ジンベエに説教されたワダツミはそのままタイヨウ海賊団の傘下に下り、遺跡に眠っていたポーネグリフを持って四皇ビッグ・マムの元へ向かうことになりました。そこで麦わらの一味と再会を果たすと、ビッグ・マム一味に襲われていた彼らを自身の大口の中に隠し一斉砲撃から守ってあげました。

ワダツミがタイヨウ海賊団に入った経緯は放浪していたところをジンベエに拾ってもらったからです。ジンベエとの関係性は扉絵連載にて描かれましたが、その他のタイヨウ海賊団メンバーとの絡みは描かれていません。しかし、ジンベエが麦わらの一味に加入することを決めた時に「みんな一緒でおれ楽しいろ！」と話しており、メンバーとも仲が良いことが窺えます。

魚人島編にて麦わらの一味の前に立ちはだかった時は散々な目にあったワダツミでしたが、それはルフィたちが2年間の修行を耐え抜き新しい力を手に入れたからこその敗北であり、ワダツミ自体の能力が弱いと言い切れないでしょう。ここからはワンピースにおけるワダツミの能力や技について紹介し、ワダツミよりも大きいキャラの存在についてもまとめていきます。

ワダツミは見た目通りの巨体そのものが武器であり、オオトラフグの魚人であることから空気を吸い込んで風船のように膨らむ能力も持ち合わせています。巨体から繰り出されるパンチや体当たりは強烈な破壊力を誇っています。また、巨体に見合わず薬が効きやすい体質でもあり、1粒ごとに筋力が倍増するESの効果もワンピース作中でしっかり機能させ一蹴されたクラーケンを逆に1発で気絶させました。

ワダツミは威嚇メガ入道という必殺技を持っています。これはフグのように空気や水を吸い込んで巨大化する技で、この状態で転がるだけで街を軽く潰せるほどの強さを誇ります。なお、口が開くと空気が洩れ出てしまうため必殺技発動中は早口になる特徴があり、両手が機能しなくなるという弱点があります。

悪魔の実の能力を含めるとサイファン・ウルフやセンゴクなどがワダツミと同等か、それ以上の大きさに成り変わります。能力を抜きで考えればワダツミが上位に入ることは間違いありませんが、背中に国を背負うズニーシャやアイルランドのクジラであるラブーン、ワダツミと直接対決したスルメなど、ワダツミよりも大きいキャラは幾つか存在しています。

ここからはアニメ版ワンピースにてワダツミの声を担当した声優についてまとめていきます。アニメ作品としても世界的人気を博しているワンピースですが、本作品が20年以上も愛されている理由には長年活躍し続けている声優の存在が大きいでしょう。その中でワダツミは巨体ながらマヌケな印象が伝わりやすい、甲高くて子どものような声で演じられました。

ワダツミを演じた声優は宮田幸季（みやたこうき）さんです。81プロデュースにて活動している男性声優で、過去に宮田始典名義で活動していたことがあります。元々自分の声が嫌いだった時期に友人から「声が変わっている」と言われたことをきっかけに声優を意識したと語っています。2007年には第1回声優アワードにてサブキャラクター賞男優部門を受賞しました。

これまでワダツミの活躍やタイヨウ海賊団に入った経緯などについてまとめてきましたが、ワンピースを愛読しているファンは彼のことをどう思っているのでしょうか。ここではワンピースファンが思うワダツミに関するコメントを調査し、ワダツミに対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

ワンピース初登場時は不気味な敵キャラとして恐れられていたようですが、ホールケーキアイランド編にて麦わらの一味を助けたシーンにてワダツミの人気が高まっていました。かつて敵キャラだった存在が主要キャラを助ける展開はどんな作品でも熱くなってしまうことでしょう。

扉絵連載にてワダツミとジンベエのエピソードが描かれるとその内容がほっこりすると話題になっていました。ワダツミは身勝手に行動してしまう一面があり、それを年長キャラであるジンベエが躾するシーンはまるで親子のようなやり取りに感じられて微笑ましくなります。

アニメ版ワンピースにてワダツミが登場すると、多くのファンが想像よりも声が高いとコメントしていました。巨大な図体と不気味な雰囲気から野太い声を想像していた人が多かったのでしょう。その一方で声優の宮田さんの演技力が素晴らしいと絶賛する意見も見受けられました。

ワンピースに登場するワダツミは麦わらの一味の敵としてやられていましたが、ジンベエと出会ったことによって改心しホールケーキアイランド編にてルフィたちを救ったカッコイイキャラクターでした。かつて敵だった人物が主人公たちを助ける瞬間はとても熱い展開で多くの読者が感動したことでしょう。今後のワンピースにて再びワダツミが登場し活躍してくれることに期待しておきましょう。